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パッション・プレイ Passion Play (2010)

マフィアから命を狙われたミュージシャンが砂漠のサーカスで翼を持つ”天使”のような美女と出会い運命に導かれる姿を描く、主演ミッキー・ロークミーガン・フォックスビル・マーレイケリー・リンチリス・エヴァンス他共演、監督、脚本ミッチ・グレイザーによるファンタジー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー


スタッフ キャスト ■
監督:ミッチ・グレイザー

製作総指揮
タイラー・クォン

レベッカ・ワン
製作
ミーガン・エリソン

ダニエル・ダビッキ
脚本:ミッチ・グレイザー
撮影:クリストファー・ドイル
編集:ビリー・ウェバー
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演
ネイト・プール:ミッキー・ローク

リリー・ラスター:ミーガン・フォックス
ハッピー・シャノン:ビル・マーレイ
ハリエット:ケリー・リンチ
サム・アダモ:リス・エヴァンス
リッキー:ロリー・コクレーン
マルコム:ロバート・ウィスダム
本人:ジミー・スコット

アメリカ 映画
配給 Image Entertainment

2010年製作 91分
公開
北米:2011年5月6日
日本:未公開
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $3,670


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ヘロイン中毒の落ちぶれたジャズ・ミュージシャン、ネイト・プール(ミッキー・ローク)は、男に襲われて砂漠に連れて行かれる。

銃を向けられたネイトだったが、男は先住民に射殺されてしまう。

その場を離れたネイトは、サーカスを見つけて、座長のサム・アダモ(リス・エヴァンス)に声をかけて電話を借りようとする。

その後ネイトは、見世物小屋で、背中に翼を生やした美しい女性リリー・ラスター(ミーガン・フォックス)を見て驚き、彼女のいるトレーラーハウスに向かう。

ネイトは、リリーと翼のことなどで簡単な会話を交わし、このばから離れることを望んでいるような、彼女の様子をうかがいながらその場を去る。
...全てを見る(結末あり)

リリーは、ネイトのレコードを持っていたのだが、そんな彼の気持ちが嬉しかった。

もう一度中を覗いたネイトは、リリーの翼が本物のように思える。

翼を持つリリーの行き場などないと、サムに言いがかりをつけられたネイトは痛めつけられそうになる。

しかし、リリーがトラックでテントに突っ込み、ネイトを助けて二人は逃亡する。

クラブのオーナーのハリエット(ケリー・リンチ)に電話をしたネイトは、状況を説明する。

マフィアのボス、ハッピー・シャノン(ビル・マーレイ)の妻に手を出して、追われる身のネイトを案ずるハリエットだったが、彼はハッピーに会おうとする。

ネイトは、翼を広げて、今にも飛び立とうとするリリーの姿を見て驚き、美しい彼女を写真に撮る。

リリーに優しく接するネイトだったが、翼を気にする彼女の心は癒えない。

ネイトとモーテルに泊ったリリーは、早朝、姿を消してしまい、ネイトは、彼女が整形外科に向かったことを知る。

翼を切除することを考えたリリーだったが、クリニックに駆けつけたネイトはそれを制止する。

リリーは、そんなネイトの気遣いを嬉しく思う。

しかし、ネイトは自分の命を守るために、ハッピーと共同でリリーを売り込み、儲けることを考えて彼に話を持ち掛ける。

ネイトは、リリーに知られないよう、ハッピーに彼女の翼を確認させて納得させる。

そんなネイトは、リリーを劇場に連れて行き、彼女のためにトランペットを吹き、ダンスを踊り、そして、二人は愛し合う。

翌朝、モーテルに現れたハッピーから、全てを知らされたリリーはショックを受ける。

しかし、ネイトのに手出しはしないことを条件に、リリーはハッピーと共にその場を去る。

痛めつけられたネイトは、ハリエットの協力でハッピーの屋敷に侵入し、リリーを連れ戻そうとする。

リリーはそれを拒みネイトは引き上げ、自分がこの場にいる限りは、彼に手を出さないことをハッピーに約束させる。

こうするしか手はなかったとはいえ、ネイトは自分のしたことを後悔して思い悩み、仕事もない彼はトランペットを売ってしまう。

ネイトは、ミュージシャン仲間のマルコム(ロバート・ウィスダム)に、美術館での演奏の仕事に誘われる。

その場で、ハッピーに同伴したリリーを見かけたネイトは、彼女に近づくが無視されてしまう。

バーで会った女と家に向かったネイトは、彼女にヘロインを打たれてしまうが、それは、リリーを捜していたサムの仕業だった。

リリーの部屋に侵入したサムは、ハッピーに見つかり射殺されてれしまう。

友人リーッキー(ロリー・コクレーン)の話で、リリーが見世物にされていることを知ったネイトは、ハリエットと共に会員制クラブに向かう。

裸でガラス・ケースに入れられた、リリーに近づいたネイトは、近づいてきたハッピーを殴り倒し、彼女を連れて屋上に逃げる。

ネイトは、翼を広げて飛ぶようリリーに指示するが、彼女はそれをためらう。

ハッピーが現れたため、覚悟を決めたネイトは飛び降りるが、リリーがそれを追い、彼を抱きかかえて大空に飛び立つ。

ネイトは砂漠の上空で、射殺されて横たわる自分の死体を確認し、笑みを浮かべ、リリーと共に上空に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
落ちぶれた、ヘロイン中毒のミュージシャン、ネイト・プールは、マフィアのボス、ハッピーの妻に手を出したために命を狙われる。
砂漠に連れて行かれたネイトは殺されそうになるが、難を逃れてその場を離れる。
あるサーカス一座を見つけたネイトは、そこで、背中に翼が生えた美しい女性リリーに出会う。
座長サムに言いがかりをつけられたネイトだったが、リリーと共にその場を逃れる。
ネイトは、翼を気にするリリーに優しく接し、二人は親交を深める。
その後ネイトは、リリーの今後も考え、自分の命も守ろうと、ハッピーとの共同マネージメントで、彼女を利用して大金を稼ごうとする。
しかし、翼を持つリリーを、実際に見て驚いたハッピーは、ネイトから彼女を奪ってしまう・・・。
__________

ビル・マーレイの「3人のゴースト」(1988)の脚本なども担当した、ミッチ・グレイザーの監督作品で、落ちぶれた男の切ない人生と運命を描くドラマでもある。

単純なストーリーなのだが、砂漠や雪の積もる地、その場にそぐわないサーカスの出現などののアンバランスが、ラストで分かる主人公の運命を暗示させるヒントであり、それをを探すのも面白い。

魅力的なキャストにも拘らず、本国でもまともに公開されず、当然、日本でも未公開に終わった。

主演のミッキー・ロークは、彼のキャラクターにマッチした、哀れな雰囲気を漂わせる、落ちぶれた男を好演している。

彼女のイメージでもある、セクシーさも保ちつつ、哀しい運命を背負う女性であり、実は・・ミーガン・フォックスの魅力も見逃せない。

マフィアのボスを演じても、どこかユーモラスなビル・マーレイ、クラブ・オーナーで主人公の協力者ケリー・リンチ、サーカスの座長リス・エヴァンス、友人ロリー・コクレーン、ミュージシャンのロバート・ウィスダム、本人役で、ジャズ・ボーカリストのジミー・スコット等が共演している。


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