ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による1952年のフランス映画”La Fete a Henriette”のリメイク。 人気脚本家と彼に雇われたタイピストに芽生える恋を描く、製作、監督リチャード・クワイン、主演ウィリアム・ホールデン、オードリー・ヘプバーン、ノエル・カワード、トニー・カーティス、マレーネ・ディートリッヒ、メル・ファーラー他共演のロマンチック・コメディ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・クワイン
製作
リチャード・クワイン
ジョージ・アクセルロッド
原作
ジュリアン・デュヴィヴィエ
アンリ・ジャンソン
脚本:ジョージ・アクセルロッド
撮影:チャールズ・B・ラング
編集:アーチー・マーシェク
音楽:ネルソン・リドル
出演
リチャード・ベンソン/リック:ウィリアム・ホールデン
ガブリエル・シンプソン/ギャビー:オードリー・ヘプバーン
アレキサンダー・マイヤハイム:ノエル・カワード
モーリス/フィリップ:トニー・カーティス
ジレー警視:グレワール・アスラン
本人:マレーネ・ディートリッヒ
ジキルとハイド:メル・ファーラー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1964年製作 108分
公開
北米:1964年4月8日
日本:1964年5月30日
製作費 $4,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
パリ。
脚本家リチャード・ベンソン(ウィリアム・ホールデン)の元に、タイピストのガブリエル・シンプソン(オードリー・ヘプバーン)が現れる。
映画プロデューサーのアレキサンダー・マイヤハイム(ノエル・カワード)から依頼された脚本の締め切りが、彼がカンヌから帰る2日後に迫っていた。
ガブリエルは、今の時点でベンソンに構想が殆どないのを知り驚いてしまう。
そしてベンソンは、いつものことだと言ってストーリーを語り始め、ガブリエルにタイプを打たせる。
しかし、良いアイデアが浮かばないベンソンは、ガブリエルの”パリ祭”のデートの予定をヒントに、フランク・シナトラの歌をバックにした、作品のオープニング・シーンを思い浮かべる。 ”パリ祭”。 現れたモーリスは、用事ができたことを告げ、ギャビーを置いて立ち去るが、そこにアメリカの諜報員だという男(ウィリアム・ホールデン)男が現れ・・・。 しかしベンソンはそれが気に入らず、男を嘘つきの泥棒にして、”リック”という名前をつける。 リックは、モーリスが立ち去ったところでギャビーに近づくが、彼をインターポールのジレー警視(グレワール・アスラン)が監視していた。 ベンソンは、リックとギャビーがランチに行く場面を想像しながら、自分達も部屋でランチを済ませる。 ガブリエルは、リックがギャビーを酔わせた理由を考える・・・。 リックに襲われると思い込んだギャビーは馬車で逃走し、それをリックは馬で追いかける。 そしてガブリエルは、ギャビーがリックの命を奪ってしまうことまで考え、夜になったためベンソンは彼女に眠るよう指示する。 ベンソンは、マイヤハイムに連絡を入れ、脚本完成が不可能だということを伝えようとするが、ガブリエルが眠る準備をする美しさを見て、脚本を書き始める。 翌朝ガブリエルは、ベンソンが徹夜して脚本を書いていたことを知り、ランチの場面からの新たな展開を読み始める。 リックは、”大仕事”を前に動揺する仲間に、ギャビーの相手をしているのは、その場にもいたジレー警視を欺くためだと説明する。 余裕を見せ、ジレーに声をかけたリックは、ギャビーを連れてその場を立ち去る。 そこに、実はモーリスに扮していた警官のフィリップ(トニー・カーティス)が現れ、リックの最終目的が”エッフェル塔”であることが分かっていることを、ジレーは彼に伝える。 撮影所のオフィスの金庫から鍵を奪ったリックは、ギャビーの口紅を見て、それでナプキンに何かを書きジレーに渡したことに気づく。 その場から逃走したギャビーは、撮影所のセットに向かい、追ってきたリックに銃を向ける。 そんなことには動じないリックは、ギャビーが警察のスパイだと見抜く。 ギャビーは、売春婦の自分が刑務所にいた身分で、借り出所を条件にリックに近づき、強盗計画の情報を聞き出すようジレーに指示されていたのだった。 リックは、撮影所から映画のフィルムを28巻盗み出し、ジレーが待ち構えているのを知りながら、ギャビーと共に”エッフェル塔”で開かれる仮装パーティーに向かう。 二人は会場に到着し、ギャビーがジレーを見つけ、リックがフィルムを盗んだことを知らせる。 リックは、新作”エッフェル塔を盗んだ女”のフィルムを盗んだことをプロデューサー(ノエル・カワード)に伝え、貸し金庫の鍵を渡すよう脅迫する。 しかしプロデューサーは、その作品が、酷い脚本のために大駄作だとリックに伝え大喜びしてしまう。 自分の破滅を覚悟していたプロデューサーは、命拾いできたことをリックに感謝し、貸し金庫の鍵を渡し、更に保険金まで渡すことを約束する。 その後、ギャビーと共謀してジレーを縛り上げたリックは、彼の衣装を身に付けて、外で待っていたフィリップの車で”ル・ブルジェ空港”に向かう。 空港に着いたリックは、フィリップを叩きのめすものの、拘束を逃れたジレーもその場に現れる。 飛行機に乗ろうとしていたリックはフィリップに撃たれてしまい、彼はギャビーに見守られながら息を引き取る。 リックが命を落とさない、違う結末を考えようとしたガブリエルだったが、ベンソンはそれを許さなかった。 ガブリエルが自分に恋したことを知ったベンソンは、彼女を追い出そうとした後、酔い潰れてしまう。 翌朝、ガブリエルがいないことに気づいたベンソンは、大傑作が書けるという書き置きをマイヤハイムに残し、パリ祭で賑わう街で彼女を捜し回る。 ガブリエルを見つけたベンソンは、書き上げた脚本を捨て、そして、彼女は新しいストーリーが、ハッピーエンドになるこを知る。
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...全てを見る(結末あり)
パリジェンヌのギャビー(オードリー・ヘプバーン)は、街角の賑わうカフェで、俳優の恋人モーリス(トニー・カーティス)を待つ。
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*(簡略ストー リー)
パリ。
人気脚本家チャード・ベンソンは、プロデューサーのマイヤハイムから依頼された、新作の脚本の締め切りが迫っていた。
そんなベンソンに雇われたタイピストのガブリエル・シンプソンは、彼にアイデアを与え、二人は共同で脚本を書き始める。
単純な恋物語から始まったストーリーは、泥棒やスパイが登場するサスペンスに発展していく。
その間ガブリエルは、ストーリーの主人公に自分達を投影し、次第にベンソンに惹かれていく・・・。
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人気、実力共に当時のハリウッドを代表している二人ウィリアム・ホールデンとオードリー・ヘプバーンの共演が話題になった作品。
一ひねりも二ひねりもされている奇抜なアイデア、パリを舞台にした洒落たムードの作品だが、主演の二人の魅力以外はリチャード・クワインの演出も単調で、物語自体にあまり面白味もない。
とは言え、ジバンシィの衣装を思う存分に着こなす撮影当時33歳のオードリー・ヘプバーンの美しさと、飾り気のないウィリアム・ホールデンの変幻自在の演技はまずまず楽しむことが出来る作品。
また、脇役ながら印象に残るトニー・カーティス、作品のバックで流れるフランク・シナトラやフレッド・アステアの歌、そしてわずかな出演のマレーネ・ディートリッヒ、更には、当時のヘプバーンの夫メル・ファーラーが、仮装パーティーでジキルとハイドに扮し登場するという豪華な作品でもある。
主人公に新作脚本を依頼する映画プロデューサーのノエル・カワード、脚本の中で主人公を追うことになるインターポールの警視役グレワール・アスランなどが共演している。