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パワー・ゲーム Paranoia (2013)

テクノロジー企業に勤める青年がライバル企業のスパイになることを強要されながら巻き込まれる陰謀を描く、監督ロバート・ルケティック、主演リアム・ヘムズワースゲイリー・オールドマンアンバー・ハードハリソン・フォード他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest
アンバー・ハード / Amber Heard / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ロバート・ルケティック

製作
アレクサンドラ・ミルチャン
スコット・ランバート
ウィリアム・D・ジョンソン
ディーパック・ナヤール
製作総指揮
スチュアート・フォード
サム・イングルバート
クリストフ・ランデ
アレン・リウ
ウィリアム・S・ビーズレイ
デヴィッド・グレートハウス
ダグラス・アーバンスキー
ライアン・カヴァナー
タッカー・トゥーリー
脚本
ジェイソン・ホール
バリー・L・レヴィ
原作:ジョゼフ・フィンダーParanoia
撮影:デヴィッド・タッターサル
編集
ダニー・クーパー
トレイシー・アダムズ
音楽:ジャンキー・XL

出演
アダム・キャシディ:リアム・ヘムズワース
ニコラス・ワイアット:ゲイリー・オールドマン
エマ・ジェニングズ:アンバー・ハード
ジョック・ゴダード:ハリソン・フォード
ケヴィン:ルーカス・ティル
ジュディス・ボルトン博士:エンベス・デイヴィッツ
マイルス・ミーチャム:ジュリアン・マクマホン
ギャンブル捜査官:ジョシュ・ホロウェイ
フランク・キャシディ:リチャード・ドレイファス
モーガン:ウィル・レレツ
トム・ラングレン:ケヴィン・キルナー
アリソン:アンジェラ・サラフィアン

アメリカ 映画
配給 レラティビティ・メディア
2013年製作 106分
公開
北米:2013年8月16日
日本:2014年11月15日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $7,385,020
世界 $13,785,020


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨークブルックリン
テクノロジー企業”ワイアット・モバイル”の社員アダム・キャシディ(リアム・ヘムズワース)は父フランク(リチャード・ドレイファス)と暮らしていた。

友人である同僚のケヴィン(ルーカス・ティル)と共にクラブに向かったアダムは、追い払われてしまう。

タクシーで帰ろうとしたアダムは、フランクが病院に運ばれたことを知らされる。

肺気腫であるフランクを、いつものことなので心配しなかったアダムだったが、会社が保険の保障をカットしたことを知り、4万ドルの治療費を請求される。

平社員から昇進することを考えるアダムは、CEOのニコラス・ワイアット(ゲイリー・オールドマン)を前にしたプレゼンの場で、消費者の考えを理解していないと彼に意見してしまう。
...全てを見る(結末あり)

ワイアットに相手にされないアダムは、ケヴィンやモーガン(ウィル・レレツ)らと共に解雇されてしまう。

経費カードを使い切ろうと提案したアダムは、ケヴィンやアリソン(アンジェラ・サラフィアン)、モーガンら仲間達を連れてクラブに向かう。

その場でエマ・ジェニングズ(アンバー・ハード)と出会ったアダムは、彼女のアパートで一夜を過ごす。

翌朝、エマから付き合う気はないと言われて別れたアダムは、ワイアットの部下マイルス・ミーチャム(ジュリアン・マクマホン)に声をかけられる。

ワイアットの元に連れて行かれたアダムは、カードで1万6000ドルを使ったことを追及され、犯罪だと言われる。

自分の師であるジョック・ゴダード(ハリソン・フォード)が育てた世界企業”アイコン”が開発中の、新型スマートフォン”オキュラ”の情報を手に入れるために、ワイアットは”アイコン”に潜入することをアダムに強要する。

潜入で50万、情報を手に入れたら100万ドルの株を渡すとワイアットから言われたアダムは、断ることができなかった。

出世するために週末も仕事をするとフランクに伝えたアダムは、ワイアットの部下で行動心理学の専門家であるジュディス・ボルトン博士(エンベス・デイヴィッツ)と共にある施設に向かう。

その場で訓練を受けたアダムは、”アイコン”の雇用担当幹部トム・ラングレン(ケヴィン・キルナー)に会い、同社のマーケティング部長だったエマを紹介されて驚く。

問題なく雇われたアダムだったが、担当者の連れの女性が知人だったことをボルトンに伝える。

新居となる高級アパートに案内されたアダムは、その場にいたミーチャムから、約束の50万ドルは振り込んだと言われる。

同僚のエマの経歴をボルトンから知らされたアダムは、彼女に近づくよう指示される。

ミーチャムは、自分達が使う専用の携帯電話をアダムに渡す。

出社して仕事を始めたアダムは、あることが閃き、ケヴィンに連絡して協力してもらおうとする。

恋人のアリソンが働くバーでアダムの話を聞いたケヴィンは、それをその場で試してみる。

翌日、ゴダードに声をかけられたアダムは、彼の前でプレゼンを始めて、戦場での誤射を回避できる3DPSデータ”タイプX”の説明をする。

それに興味を示したゴダードはチームを組むよう指示し、アダムに上出来だと伝える。

まぐれだと言うエマを週末のデートに誘ったアダムだったが、郊外に出かける予定の彼女はそれを断る。

その後アダムは、郊外のゴダードの別荘で土曜日に行われるパーティーに出席するよう指示される。

ケヴィンに会ったアダムは、”アイコン”の面接を受けると言われ、人事に口をきいておくことを約束する。

土曜日。
パーティー会場に向かったアダムは、その場にいたエマが、新機種”オキュラ”の販売戦略チーフだとゴダードから知らされる。

別荘内を見て回ったアダムは、現れたゴダードに出身地などを尋ねるが詳細は教えてもらえない。

ワイアットに似ていると言われたアダムは、将来ライバルとなると分かっていてもワイアットを育てたのは、競い合い世の中のためになるものを作りたかったという彼の考えを聞く。

息子を亡くしていたゴダードに敢えてそのことを尋ねたアダムは、自分も7歳で母と死別したことを伝える。

その場を離れ、連絡を待つと言うミーチャムからのメールを受けたアダムは、エマに話しかけられる。

家族のことなどを話した二人は心通わせるようになり、エマのアパートで愛し合う。

エマがシャワーを浴びている間に、アダムは彼女のパソコンから”オキュラ”のデータを盗む。

帰宅したアダムは、自分を待っていたFBI捜査官のギャンブル(ジョシュ・ホロウェイ)から、5年間”ワイアット”を調べていると言われる。

何人もの社員が変死していると言うギャンブルの話を聞こうとしないアダムは、協力を拒む。

アダムと話したフランクは、現状以上を望み過ぎる息子に意見するが、負け犬だと言われてしまいショックを受ける。

”オキュラ”の情報をワイアットに渡したアダムだったが、試作機を手に入れるまで終わりではなういと言われ、フランクが人質であることを知らされる。

金庫を開けるために、アダムはエマの指紋を手に入れる。

オフィスに現れたケヴィンから、面接の口利きをしなかったことで責められたアダムは、謝罪するものの許してもらえない。

ゴダードに呼ばれたアダムは、国防総省が”タイプX”への援助を決めたことを知らされてクラブに向かう。

”オキュラ”の革新的な機能を話すゴダードは、ワイアットがボルトンを伴い現れたため、互いに牽制し合う。

ミーチャムに全てを監視されていることを知ったアダムは、友人かエマを殺すと言われ、試作機を手に入れるように指示される。

監視カメラを探したアダムは、2日以内に試作機を盗み出すようにとミーチャムに言われる。

ケヴィンが車に轢かれ、監視されていることをフランクに伝えたアダムは、無謀な行動だったことを話す。

逃げられない状況であることを伝えたアダムは、FBIの助けを借りるしかないとフランクに言われる。

ケヴィンが無事であるという連絡をアリソンから受けたアダムは、ミーチャムに追われて銃を向けられ、エマの携帯電話を手に入れるよう指示される。

エマに会い携帯電話を手に入れたアダムは、会社に向い警備システムを混乱させる。

アダムがいないことに気づいたエマは、携帯電話がなかったため自宅から自分の電話にかける。

エマの携帯電話と指紋を使いロックを解除したアダムだったが、警備員が彼の不審な行動に気づき捜し始める。

金庫に侵入して”オキュラ”の試作機を手に入れたアダムだったが、そこにゴダードが現れ、ワイアットとの会話やメールは全て記録していると言われる。

ワイアットが過半数の株を自分に売らなければ、証拠をFBI渡すとゴダードから言われたアダムは、全てがワイアットを潰すための罠だったことを知らされる。

明日、ワイアットと共にクラブに来るようにと言われたアダムは、試作機を渡してその場を去る。

アパートに戻ったアダムは、その場にいたエマから、利用されたと言われて非難される。

謝罪するアダムだったが、その言葉を信じることができないエマは立ち去る。

ミーチャムに襲われそうになったアダムは、ゴダードの罠だったと言って抵抗し、その場から逃走する。

ケヴィンに会い謝罪したアダムは、ゴダードを陥れる対抗策を考える。

ワイアットの元に向かったアダムは、ゴダードの罠だったと言って、彼が全ての証拠を握っていることを伝える。

その会話はケヴィンが盗聴し、アダムは、同席していたボルトンが情報を流していた証拠として、彼女の携帯電話の内容を見せる。

ボルトンは席を離れ、ワイアットは、ミーチャムに彼女を追うよう指示する。

ワイアットと共にクラブに向ったアダムは、待ち構えていたゴダードから、携帯電話の電池を外すようにと指示される。

別の携帯電話があるはずだと言って、それをアダムから渡されたゴダードは水没させてしまい、通信が途絶えたケヴィンは焦る。

株の全てを半値以下で渡すようワイアットに迫るゴダードは、断れば証拠をFBIに渡すと言って彼を脅す。

卑怯なやり方だと言うアダムに、利用された間抜けは口を出すなと伝えたゴダードは、サインを拒むワイアットをから、手柄を独り占めにした暴君だと非難される。

二人は罵り合うが、弱みを握られたワイアットは仕方なくサインしてその場を去る。

ケヴィンがゴダードの携帯電話を作動させたことに気づいたアダムは、ワイアットのプロセッサーだけは認めるゴダードが、それを利用して”オキュラ”を完成させるつもりであることを知る。

そこにケヴィンから電話があり、メールは読んだら捨てろと言われたゴダードは、アダムがプレゼンで送信したメールのプログラムで、この場の会話が聴かれていることを知る。

ワイアットを捕らえたギャンブルは、他の捜査官達とクラブに向いゴダードを逮捕する。

アダムも連行されるが、協力したことにより不起訴になる。

その後、エマに連絡して謝罪し続けるアダムだったが、返事はなかった。

平凡な生活に戻ったアダムは、フランクが正しかったと言って、反省していることを伝える。

ケヴィンや仲間達と共にビジネスを始めたアダムは、現れたエマに、一緒に働いてほしいと伝える。

考えておくと言って立ち去ったエマを追ったアダムは、彼女との愛を確かめる。


解説 評価 感想
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
テクノロジー企業”ワイアット・モバイル”の社員アダム・キャシディは、CEOのワイアットに意見したために、同僚のケヴィンらと共に解雇されてしまう。
退社後アダムは、会社の経費を使い込んでしまいワイアットに呼ばれる。
それが犯罪だと言うワイアットは、”アイコン”を世界企業にした、恩師でもあるゴダードが開発中の新型スマートフォン”オキュラ”の情報を盗み出すことをアダムに強要する。
犯罪者になる可能性と家族や友人に危険が及ぶことを恐れたアダムは、仕方なくスパイとなり”アイコン”に潜入するのだが・・・。
__________

2004年に発表された、ジョゼフ・フィンダーの小説”Paranoia”を基に製作された作品。

キューティ・ブロンド」(2001)などヒット作を手掛けるオーストラリア人監督ロバート・ルケティックと、若手スター、リアム・ヘムズワース、ベテランのゲイリー・オールドマンハリソン・フォード、そしてアンバー・ハードなど豪華競演も話題となったサスペンス。

主演はリアム・ヘムズワースなのだが、彼が関わる大企業のオーナーがゲイリー・オールドマンハリソン・フォードという超ビッグな顔合わせが注目で、師弟関係でもある二人のビジネス上の争いに主人公が巻き込まれるという内容。

最先端のモバイル事業を展開する企業経営者の開発争いと、因縁が絡むスパイ戦と陰謀が描かれている興味深い物語で、それなりの雰囲気は出しているものの、今一パンチが足りない、安直な表現などが目立つ脚本などが気になる。

魅力的なキャスティングにも拘らず、商業的には期待を裏切り、北米興行収入は約740万ドル、全世界でも約1400万ドルに終わり、製作費の3500万ドルを回収することもできなかった。

企業間の争いに巻き込まれる青年を熱演するリアム・ヘムズワース、彼を操ろうとする起業家ゲイリー・オールドマン、主人公と愛し合う”アイコン”のマーケティング部長、その上司である経営者ハリソン・フォード、主人公に協力する友人ルーカス・ティル、ワイアット(ゲイリー・オールドマン)の部下で行動心理学の専門家エンベス・デイヴィッツ、同じく部下のジュリアン・マクマホン、ワイアットを調査するFBI捜査官のジョシュ・ホロウェイ、主人公の同僚ウィル・レレツ、同じくケヴィン(ルーカス・ティル)の恋人アンジェラ・サラフィアン、”アイコン”の雇用担当幹部ケヴィン・キルナーなどが共演している。


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