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暗黒の恐怖 Panic in the Streets (1950)

感染症拡大を防ごうとする医師と警察の行動を描く、監督エリア・カザン、主演リチャード・ウィドマークポール・ダグラスバーバラ・ベル・ゲデスジャック・パランス他共演のスリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:エリア・カザン
製作:ソル・C・シーゲル
原作
エドナ・アンハルト
エドワード・アンハルト
脚本
リチャード・マーフィ
ダニエル・フックス
撮影:ジョセフ・マクドナルド
編集:ハーモン・ジョーンズ
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
”クリント”リード少佐:リチャード・ウィドマーク
トム・ウォーレン警部:ポール・ダグラス
ナンシー・リード:バーバラ・ベル・ゲデス
ブラッキー:ジャック・パランス
レイモンド・フィッチ:ゼロ・モステル
ジョン・メファリス:アレクシス・ミノティス
ネフ:ダン・リス
ポルディ:ガイ・トナジャン
トミー・リード:トミー・レッティグ
ヴィンス・ポルディ:トミー・クック
パット:パット・ウォルシュ(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1950年製作 96分
公開
北米:1950年9月15日
日本:1951年8月28日
製作費 $1,400,000


アカデミー賞
第23回アカデミー賞
・受賞
原案賞


ストーリー
ニューオーリンズ
感染症のような病気に罹っていたコチャックは、ギャングのブラッキー(ジャック・パランス)とその手下でコチャックのいとこポルディ(ガイ・トナジャン)とレイモンド・フィッチ(ゼロ・モステル)に追われる。
ブラッキーはコチャックを射殺し、3人は死体を埠頭に残してその場を去る。
翌日、コチャックの死体は発見され遺体安置所に運ばれる。
検視官は、死体の血液中に存在する細菌に疑いを持つ。
公衆衛生局の医師”クリント”リード少佐(リチャード・ウィドマーク)は、妻ナンシー(バーバラ・ベル・ゲデス)と息子のトミー(トミー・レッティグ)と共に平穏な日々を送っていた。
休日を過ごしていたリードは検視官に呼び出され、コチャックの遺体を検査する。
その結果リードは、コチャックが肺ペストに罹っていたと結論づけ、触れた物と遺体の焼却を命ずる。
リードは、遺体に接触した者すべてに予防接種を行う。
また、コチャックの身元をたどり、前日に彼と接触した者がいないか調べるよう指示する。
その後、リードは市庁舎に向かい、市長や市警察のトム・ウォーレン警部(ポール・ダグラス)ら関係者に、肺ペスト腺ペストの恐ろしさを説明する。
コチャックの死因は銃弾によるものだったために、出席者はリードの主張を懐疑的に捉える。
リードは、コチャックを殺した犯人が接触している可能性を指摘し、感染を防ぐためには犯人を捜す必要があり、48時間で感染が始まると主張する。
リードの説明に納得した市長は、犯人捜索に全力を尽くすよう警察に指示し、リードとウォーレンは協力して行動を開始するのだが・・・。


解説 評価 感想
紳士協定」(1947)、「ピンキー」(1949)などのエリア・カザンが監督し、主演はリチャード・ウィドマークポール・ダグラスバーバラ・ベル・ゲデスジャック・パランス(デビュー作)などが共演し達作品。

感染症拡大を防ごうとする医師と警察の行動を描くフィルム・ノワール・スリラー。

多くの死者を出す可能性がある恐ろしい感染症に対する予防対策が、あまりにも軽微なところが気になるものの、感染拡大を防ごうとする必死の捜査など、緊迫感溢れる展開は見応え十分だ。

第23回アカデミー賞では、原案賞を受賞した。

アルフレッド・ニューマンのドラマを盛り上げる音楽も印象に残る。

主演のリチャード・ウィドマークは、感染症拡大を阻止しようとする公衆衛生局の医師を熱演している。

主人公に協力する捜査を担当する警部ポール・ダグラス、主人公の妻バーバラ・ベル・ゲデス、感染者を殺したギャングを印象的に演ずる、本作がデビュー作のジャック・パランス(ウォルター・ジャック・パランス)、その手下ゼロ・モステル、ガイ・トナジャン、その弟トミー・クックギリシャ料理レストランのオーナー、アレクシス・ミノティス、新聞記者ダン・リス、主人公の息子で本作がデビュー作のトミー・レッティグ、ブラッキー(ジャック・パランス)に気に入られている男パット・ウォルシュなどが共演している。


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