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ファーナス/訣別の朝 Out of the Furnace (2013)

犯罪に巻き込まれて殺された弟の復讐を果たそうとする男の戦いを描く、製作リドリー・スコットレオナルド・ディカプリオ、監督、脚本スコット・クーパー、主演クリスチャン・ベールウディ・ハレルソンケイシー・アフレックウィレム・デフォーゾーイ・サルダナサム・シェパード他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCaprio 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:スコット・クーパー
製作
リドリー・スコット
マイケル・コスティガン
ライアン・カヴァナー
ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
レオナルド・ディカプリオ
製作総指揮
タッカー・トゥーリー
ロン・バークル
ジェイソン・コルベック
ロビー・ブレナー
ブルックリン・ウィーヴァー
リザ・アジズ
ジョーイ・マクファーランド
クリスチャン・マーキュリー
ジョー・ガッタ
ジェフ・ワックスマン
脚本
ブラッド・イングルスビー
スコット・クーパー
撮影:マサノブ・タカヤナギ
編集:デヴィッド・ローゼンブルーム
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演
ラッセル・ベイズ:クリスチャン・ベール
ハーラン・デグロート:ウディ・ハレルソン
ロドニー・ベイズJr.:ケイシー・アフレック
ウェズリー・バーンズ:フォレスト・ウィテカー
ジョン・ペティ:ウィレム・デフォー
ダン・デュガン:トム・バウアー
リナ・テイラー:ゾーイ・サルダナ
ジェラルド“レッド”ベイズ:サム・シェパード

アメリカ 映画
配給 レラティビティ・メディア
2013年製作 116分
公開
北米:2013年12月6日
日本:2014年9月27日
製作費 $22,000,000
北米興行収入 $11,330,850
世界 $15,661,550


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ドライブインシアターで映画を観ていた麻薬の売人ハーラン・デグロート(ウディ・ハレルソン)は、同乗していた女を痛めつけ、隣の男と騒ぎを起こして痛めつけその場を去る。

ペンシルベニア州、ノース・ブラドック
製鉄所で働くラッセル・ベイズ(クリスチャン・ベール)は、イラクからの帰還兵である弟ロドニー(ケイシー・アフレック)の様子を見に行く。

競馬でスッたロドニーが、ジョン・ペティ(ウィレム・デフォー)から1500ドル借りたことを知ったラッセルは、金を返す当てもない弟のこと心配する。

ラッセルは、恋人で保育士のリナ・テイラー(ゾーイ・サルダナ)と平穏な日々を送っていた。

翌朝ラッセルは、ロドニーと暮らす病気の父の様子を見に行き、その場には叔父ジェラルド“レッド”(サム・シェパード)もいた。
...全てを見る(結末あり)

その日の夕方、ペティのバーに向かいロドニーを待っていたラッセルは、バーテンダーのダン・デュガン(トム・バウアー)と話をする。

ロドニーが来ないためにペティと話をしようとしたラッセルは、その場にいたハーランが気になる。

ペティにロドニーの借金の一部を返したラッセルは、ロドニーが返せない場合は自分が来月返すので、この件は秘密にしておいてほしいと伝える。

ペティから酒を勧められ一杯飲んだラッセルは、帰り道で事故を起こしてしまう。

幼い男の子を含む家族を死亡させてしまったラッセルは、過失致死で有罪となり刑務所に収監される。

面会に来たロドニーと話したラッセルは、会いたくないと言っていたリナの気持ちを察する。

父のことを気にするラッセルは、再びイラクに向かうロドニーに別れを告げる。

その後ラッセルは、帰還して面会に来たロドニーから父の死を知らされ、イラクで過酷な体験をした弟と共に悲しむ。

刑期を終えて出所したラッセルは、迎えに来たロドニーと共に父の墓参りをする。

帰宅したラッセルは、リナが家を出て警察署長のウェズリー・バーンズ(フォレスト・ウィテカー)と付き合っていることを知る。

除隊したロドニーは、仕事がみつからないことをラッセルに伝える。

借金を返すために、違法なストリートファイトで戦ったロドニーが、指示を無視して勝ったためにペティは彼を責める。

大金を稼ぐための試合に出ることを望むロドニーに、製鉄所で働くことを勧めたペティは、自分のようになりたいと言う彼の話を聞こうとしない。

傷つき戻って来たロドニーが捨てたナックルテープを見つけたラッセルは、製鉄所で地道に働くよう説得する。

馬鹿げた仕事だと言われたラッセルは、父も働いた立派な仕事だと伝える。

兵士も立派な仕事なのかとラッセルに問うロドニーは、戦場の傷跡を見せて、悲惨で過酷な体験をした自分に、国は何をしてくれたと言って興奮して激怒し、その場を去る。

ペティと話したロドニーは、どうしても戦いたいと言って彼を説得する。

仕方なくペティは、借金があるハーランに電話をして試合に出たいことを伝える。

リナを取り戻したいラッセルは、保育士として地道に働く彼女と話をする。

ラッセルは父の葬儀に参列してくれたリナに感謝し、元の関係に戻りたいことを伝える。

リナが妊娠していることを知ったラッセルは驚き、素晴らしいことであり、いい母親になれると言って祝福する。

ラッセルの気持ちを察するリナは涙し、彼に謝罪して子供たちの元に戻る。

その後、事故現場に向かったラッセルは、花を手向ける。

レッドと共に父の墓参りをしたラッセルは、二人でシカ狩りに向かう。

ニュージャージー州。
ペティと共に現れたロドニーに、指示通り負けられるか確認したハーランは、イラクに4度出征した彼に戦う理由を尋ねる。

金が要ると言うロドニーを牽制するハーランは、ペティと打ち合わせをする。

ハーランが気に入らないロドニーだったが、彼に歯向かうなと言うペティの指示に従う。

レッドと山に入ったラッセルは、シカを見つけるものの、撃つことができなかった。

試合の準備は整い、ハーランからここでは素手だと言われたロドニーは、ナックルテープを外す。

ラッセルは、シカを仕留めたレッドに、獲物がいなかったと伝える。

試合は始まり、ロドニーは指示に従わずに相手を痛めつける。

ペティに声をかけられたロドニーは、相手を立たせて自分を殴るよう指示する。

叩きのめされたロドニーを気遣うペティは、満足したハーランに、これで借りは帳消しだと伝えてその場を去る。

追ってきたハーランは、ペティが運転する車を止めて彼を射殺する。

捕らえられたロドニーは、男たちに森に連れて行かれる。

帰宅したラッセルは、先日のことを謝罪するロドニーの置手紙を読む。

ロドニーを射殺したハーランは、埋めるよう指示する。

生き方を変えるつもりのロドニーの手紙には、あと一度だけ戦い、その後は職を選ばずに働く、明日帰るので待っていてくれと書かれていた。

翌朝早く現れたウェズリーから、事件のことを知らされたラッセルは、レッドとダンと共に署に向かう。

ペティが気づかないままボイスレコーダーに記録されていた車内の音声が、ダンの携帯電話に送られていたことを知ったラッセルは、ペティが射殺された様子の録音を聴く。

悪党のハーランが仕切る地域で起きた事件なのだが、そこが特別な場所であるために警察も情報を得られないと話すウェズリーは、管轄外だが何とかするとラッセルに伝える。

ロドニーが生きている可能性があると考えるラッセルは、リナを奪われたこともあり、ウェズリーを信用できない。

飲酒運転で事故を起こし、リナを一人にしたことが問題だと言うウェズリーは、最後まで捜査を続けることを約束して、この件には関わらないようにとラッセルに忠告する。

ハーランの居場所を知ろうとしたラッセルは、警察に任せた方がいいと言うダンの意見を聞かずに、それを調べることを指示する。

ペティがハーランに多額の借金があったことが分かり、ラッセルは、ハーランの仕切るストリートファイトにロドニーが出て、ペティはそれで金を返すつもりだったと考える。

ハーランはニューヨーク州のラマポにいると言うダンは、危険なので警察に任せるべきだとラッセルに忠告するものの、聞き入れてもらえなかった。

レッドと共にラマポに向かったラッセルは、ハーランの居場所を探る。

ヤクを買うと見せかけたラッセルは、ハーランの家に案内される。

ハーランには会えなかったラッセルは、現われた警官に質問され、自分が来るという報告を受けていたことを知らされる。

州から出るよう指示されたラッセルは、弟を見つけなけらば帰れないと警官に伝えるものの、見逃すのは最後で次回は逮捕すると警告される。

町に戻ったラッセルは、ウェズリーからロドニーの死亡が確認されたことを知らされる。

その夜、ウェズリーとリナ、そしてレッドと夕食を共にしたラッセルは、悲しみを堪える。

リナから、この件はウェズリーに任せるべきだと言われたラッセルは、彼女の意見を聞き入れる。

警察の部隊がハーランの家に押し入るものの、その場には誰もいなかった。

その連絡を受けたラッセルは苛立つ。

ダンの制止も聞かずにペティの部屋を探ったラッセルは、帳簿を確認してハーランの電話番号を知り連絡する。

ペティの帳簿を受け継いだので借金を返すと伝えたラッセルは、ハーランを町に呼び出す。

その後、ペティの店に現れたラッセルを監視していたラッセルは、ライフルを手にする。

ハーランは、自分に渡す金のことは知らないと言うダンを痛めつける。

逃走を妨害するためにハーランのバンに細工したラッセルは、彼の仲間を銃で殴り倒し、店員に警察を呼ぶよう指示してペティの部屋に向かう。

ダンを射殺したハーランはその場から逃れ、ラッセルは彼を追う。

発砲騒ぎがあったことを知ったウェズリーは、現場に急行する。

廃墟の工場でハーランを殴り倒したラッセルは、抵抗した彼の脚を銃撃する。

ハーランを立たせて外に出たラッセルは、背後からわき腹を撃つ。

ラッセルは、野原まで歩き倒れたハーランに、ロドニーの兄だと伝える。

立ち上がったハーランは歩き始め、その場に着いたウェズリーは、ラッセルに銃を捨てろと警告する。

それを無視するラッセルは、ハーランを射殺する。

その後、ウェズリーは、ラッセルが刑務所に戻らないように事件を処理する。

ラッセルは、部屋で物思いに耽る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ペンシルベニア州、ノース・ブラドック
製鉄所で地道に働くラッセル・ベイズは、イラクに何度も出征している弟ロドニーの精神状態が気になっていた。
そんなラッセルは、飲酒運転で人身事故を起こして有罪となり服役する。
恋人リナは去り警察署長のウェズリーと付き合い始め、父の死も知ったラッセルは落ち込む。
出所したラッセルは、退役して仕事につかないロドニーが、違法のストリートファイトに身を投じていることを知る。
バーを経営するペティに借金があるロドニーは、それを返すために試合に出ることを希望する。
ペティは、大金を借りているヤクの売人ハーランに連絡して、ロドニーの試合を組んでもらうのだが・・・。
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かつて栄えた鉄鋼の町、ペンシルベニア州、ノース・ブラドックの町長ジョン・フェッターマンの復興支援活動にヒントを得たスコット・クーパーが映画製作を計画し、当初はリドリー・スコットが監督して主演はレオナルド・ディカプリオの予定だったものの、スコット・クーパーが監督と脚本を担当し、クリスチャン・ベールが主人公を演じた作品。

リドリー・スコットレオナルド・ディカプリオは製作に参加している。

犯罪に巻き込まれて殺された弟の復讐を果たそうとする男の戦いを描く犯罪ドラマ。

実力派スター豪華競演、その個性的な演技は注目だが、それを活かしきれていないスコット・クーパーのやや平凡な演出と脚本は残念であり、興行的にも失敗した作品。

製作費 $22,000,000
北米興行収入 $11,330,850
世界 $15,661,550

主演のクリスチャン・ベールは、衰退した町で地道で平凡な日々を送りながら、事件に巻き込まれた弟を殺され復讐鬼となる男を好演している。

極悪人であるヤクの売人を雰囲気ある演技で演ずるウディ・ハレルソン、戦場での体験で心を病む主人公の弟ケイシー・アフレック、警察署長のフォレスト・ウィテカー、事件に関わる酒場のオーナー、ウィレム・デフォー、彼の店を任されているバーテンダーのトム・バウアー、主人公の恋人ゾーイ・サルダナ、主人公の叔父サム・シェパードなどが共演している。


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