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踊る大紐育 On the Town (1949)

レナード・バーンスタイン作曲、ベティ・コムデンアドルフ・グリーンの歌詞・脚本による、1944年に上演されたブロードウェイのミュージカル”On The Town”の映画化。
ニューヨークでの休暇を楽しむ水兵の一日の出来事を描く、製作アーサー・フリード、監督ジーン・ケリー(出演も)、スタンリー・ドーネンフランク・シナトラベティ・ギャレットアン・ミラージュールス・マンシンヴェラ=エレン共演のミュージカルの名作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル

ジーン・ケリー / Gene Kelly / Pinterest


スタッフ キャスト ■
ジーン・ケリー

スタンリー・ドーネン
製作
アーサー・フリード
ロジャー・イーデンス
脚本
ベティ・コムデン
アドルフ・グリーン
撮影:ハロルド・ロッソン
編集:ラルフ・E・ウィンターズ
音楽
レナード・バーンスタイン
ロジャー・イーデンス

出演
ゲイビー:ジーン・ケリー
チップ:フランク・シナトラ
ブルンヒルデ”ヒルディ”エスターヘイジー:ベティ・ギャレット
クレア・ハドソン:アン・ミラー
オジー:ジュールス・マンシン
アイヴィ・スミス:ヴェラ=エレン
ルーシー・シュミーラー:アリス・ピアース
ディリョフスカ:フローレンス・ベイツ

アメリカ 映画
配給 MGM
1949年製作 98分
公開
北米:1949年12月30日
日本:1951年8月24日
製作費 $2,111,250


アカデミー賞 ■
第22回アカデミー賞

・受賞
作曲賞(ミュージカル)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
24時間の休暇を満喫しようとする三人の水兵、ゲイビー(ジーン・ケリー)、チップ(フランク・シナトラ)、そしてオジー(ジュールス・マンシン)は、早速、手当たり次第に名所を見て回る。

三人は街の名物の地下鉄に乗り、”ミス改札口”アイヴィ・スミス(ヴェラ=エレン)のポスターを見て、ゲイビーが彼女に一目惚れしてしまう。

ゲイビーは、偶然、改札口で撮影中のアイヴィに出くわすが、お高くとまる彼女は、そそくさとその場を立ち去ってしまう。

三人は、ブルンヒルデ”ヒルディ”エスターヘイジー(ベティ・ギャレット)のタクシーに乗りアイヴィを追跡する。
...全てを見る(結末あり)

次の駅に向かうものの、アイヴィを見失った三人は、街を虱潰しに捜すことにする。

ヒルディのタクシーに戻った三人だったが、彼女はチップが気に入ってしまい、その後、博物館に向かう。

そこで、女性人類学者のクレア・ハドソン(アン・ミラー)が、ピテカントロプスの標本にそっくりのオジーを気に入ってしまう。

クレアと三人、そしてヒルディは意気投合するが、オジーが恐竜の化石を壊してしまう。

その後もアイヴィの居場所は分からず、ゲイビー以外は相手が見つかり、手分けをして捜すことになる。

チップは、ヒルディのアパートに連れて行かれ愛し合おうとするが、ルームメイトのルーシー・シュミーラー(アリス・ピアース)に邪魔されてしまう。

その後ゲイビーは、偶然バレエ教室でアイヴィを見つけ、彼は謙虚に会話を交わす。

アイヴィは、ゲイビーが同郷だと知るが、見栄を張ってニューヨーカーを気取る。

そして、ゲイビーを好人物だと思い、彼が明朝までの休暇だと知ったアイヴィは、デートの約束を受け入れて、エンパイア・ステートビルで待ち合わせることになる。

しかし、アイヴィは、夜中にコニーアイランドでの仕事があり、11時半までにはゲイビーと別れなくてはならなかった。

午後8時半。
エンパイア・ステートビルの展望台で、アイヴィを待つ5人だったが、恐竜の化石の件で警察がオジーを追って来た。

何とか難を逃れ、アイヴィと合流した一行はナイトクラブへと向かう。

しかし、席は満席状態で、ゲイビーが自慢気に”改札口の女王”アイヴィを店員に紹介するが、誰も彼女を知らない。

クレアとヒルディが、気を利かせて支配人にチップを渡しアイヴィを持ち上げてもらう。

お陰で、ゲイビーとアイヴィは親密になり盛り上がるのだが、やがて、仕事の時間が迫った彼女は、置手紙を残して姿を消してしまう。

その後もクラブを回り、夜中が過ぎたある店で、ゲイビーは現れたルーシーの相手をすることになる。

気乗りしないものの、ルーシーには優しく接したゲイビーは、彼女をアパートに送り届ける。

その後ゲイビーは、たまたま出くわしたアイヴィのバレエ教師ディリョフスカ(フローレンス・ベイツ)に、彼女の居場所を聞き、コニーアイランドの遊園地に向かう。

それに警察も気づき、ゲイビーらの乗るヒルディのタクシーを追う。

そして、現場に着いたゲイビーは、アイヴィが遊園地の余興の踊り子として働いているのを知る。

社交界の花形だと気取っていたアイヴィは、全てをゲイビーに打ち明けるが、彼はそれを全く気にしなかった。

さらに二人は同郷だとわかり、意気投合して喜び合う。

警察も到着して三人に気づくが、クレアは貴重な休みを恐竜見物に費やしたことを称え、ヒルディは、彼らが自分を稼がせてくれたことを伝え、警察の理解を得る。

警官達はその話に感動し、三人のために寄付まで集めて彼らを解放する。

やがて夜が明け、三人は、彼女らに別れを告げて船に戻る。

そして、三人と入れ替わりで、水兵達がニューヨークの街に繰り出していく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク

寄港した水兵ゲイビー、チップ、オジーの三人は、早速、観光名所を回り始める。
休暇は24時間しかないため、街中を駆け巡る三人だったが、ゲイビーが、地下鉄の”ミス改札口”アイヴィのポスターを見て、彼女に一目惚れしてしまう。
たまたまアイヴィと出くわしたゲイビーだったが、彼は、社交界の花形である彼女に相手にされなかった。
その後、三人は、タクシー・ドライバーのヒルディと、人類学者クレアに出会い意気投合する。
そして、一行は、ゲイビーのために手分けをしてアイヴィを捜すことになるのだが・・・。
__________

テクニカラーによる、ニューヨークロケの美しい映像が、とにかく素晴らしい。

船から降りてきた、ジーン・ケリーフランク・シナトラジュールス・マンシンが、歌い踊りながら街巡りをするオープニングの、躍動感溢れる彼らのパフォーマンスは圧巻だ!!

第22回アカデミー賞では、作曲賞(ミュージカル)を受賞した。
監督も兼ねて、絶頂期を迎えつつあるジーン・ケリーのダンスなども見応え十分。

気の強いタクシードライバーのベティ・ギャレットを相手に、悪戦苦闘するフランク・シナトラは、控えめで大人しく、やんちゃ坊主のような雰囲気で登場するのも注目だ。

個人的には、博物館でのアン・ミラーの見事なタップが、オープニングの次に印象に残る。

ヴェラ=エレンの、バレエを取り入れた体全体を使った見事なダンスも見物だ。

終戦後間もない時期に撮影されたとは、到底思えない見事な映像や、エンパイア・ステートビル自由の女神ロックフェラー・センターセントラル・パーク等のニューヨークの風景、戦勝国とは言え、豊かさと強さを象徴する、それらを映し出した映像には圧倒される。

ヒルディ(B・ギャレット)のルームメイトのアリス・ピアース、バレエの教師フローレンス・ベイツなどが共演している。


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