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オンリー・ゴッド Only God Forgives (2013)

逃亡先のタイで兄を殺された男の復讐を描く、監督、脚本ニコラス・ウィンディング・レフン、主演ライアン・ゴズリングクリスティン・スコット・トーマスヴィタヤ・パンスリンガム他共演のバイオレンス犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

製作
ヴァンサン・マラヴァル

シドニー・デュマ
製作総指揮
ブラヒム・シウア
ライアン・ゴズリング

ジェイソン・ジャンゴ他
脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン

撮影:ラリー・スミス
編集:マシュー・ニューマン
音楽:クリフ・マルティネス

出演
ジュリアン:ライアン・ゴズリング

クリスタル:クリスティン・スコット・トーマス
チャン:ヴィタヤ・パンスリンガム
ゴードン:ゴードン・ブラウン
マイ:ラータ・ポーガムヤヤ・イン
ビリー:トム・バーク

キム:サハジャック・ブーンタナキット

デンマーク/フランス 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー
2013年製作 90分
公開
デンマーク:2013年5月30日
フランス:2013年5月22日
北米:2013年7月19日
日本:2014年1月25日
製作費 $4,800,000
北米興行収入 $779,190
世界 $10,337,390


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
タイバンコク
アメリカを追われ、この地でムエタイ・クラブを経営しているジュリアン(ライアン・ゴズリング)は、麻薬取引に関与していた。

ジュリアンの兄ビリー(トム・バーク)が売春婦を殺した現場に現れた警官チャン(ヴィタヤ・パンスリンガム)は、被害者の父親チョイに復讐するよう伝える。

ビリーを撲殺してしまったチョイを連れ出したチャンは、彼に制裁を加えるため腕を切り落とす。

売春婦のマイ(ラータ・ポーガム/ヤヤ・イン)と過ごしていたジュリアンは、ゴードン(ゴードン・ブラウン)からビリーが殺されたことを知らされる。

息子ビリーの死を知り現地に到着した犯罪組織のボス、クリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)は、ホテルのスイートルームでくつろぐ。
...全てを見る(結末あり)

ビリーを殺したチョイを脅したジュリアンは、誰に頼まれたのかを聞き出そうとする。

母クリスタルに会ったジュリアンは、ビリーを殺した男を見逃したことを伝える。

クリスタルは憤慨するが、ビリーが16歳の少女を殺してしまったために起きたことだとジュリアンは説明する。

納得しないクリスタルは、ジュリアンには今回の件を任せられないと判断する。

事件には警官が絡んでいるとゴードンに言われたクリスタルは、必ず片を付けると彼に約束させる。

警官キム(サハジャック・ブーンタナキット)が現れ、チョイとの関係を聞かれたジュリアンは、彼が殺されたことを知らされる。

その後もクリスタルは、殺されたビリーの復讐に執着し、黒幕の警官を殺すための手を打つ。

マイを恋人ということにしてクリスタルに会せようとしたジュリアンは、彼女にドレスを渡してレストランに向かう。

不躾なクリスタルはマイに対して思うことを口にし、ビリーの死を当然の報いだと考えていると言ってジュリアンを批判する。

マイは気分を害し、店を出た後でなぜ我慢できるのかをジュリアンに問う。

母親だからだと答えるジュリアンは、ドレスが要らないのならその場で脱げとマイに伝える。

街の食堂にいたチャンは発砲されるものの、相手を追い叩きのめす。

チャンは、自分を売った男と発砲した男に制裁を加え、依頼人を探す。

息子を殺された女が依頼人だと知ったチャンは、彼女と直接話した男を拷問して殺す。

チャンと対面したジュリアンは、戦いでけりをつけようとする。

全く歯が立たないジュリアンは、チャンに叩きのめされる。

痛めつけられたジュリアンに会い、何をしたのかを問われたクリスタルは、ビリーの仇を討とうとして失敗したことを伝える。

次は自分が狙われると言うクリスタルは、今回だけは守ってほしいとジュリアンに頼む。

チャンの家に向かい監視の警官を殺したジュリアンは、同行した男から、子供も含め皆殺しにしろというクリスタルの命令を知る。

現れたチャンに、既に用は済んだと伝えたクリスタルは、息子達との関係などを話す。

ジュリアンが、自分とビリーとの深い絆に嫉妬していると話したクリスタルは、彼が父親を殺してしまいアメリカから逃亡したことを伝える。

家に戻った家政婦を殺した男は、チャンの娘も射殺しようとする。

ジュリアンは男を殺して、子供を生かす。

剣でクリスタルの喉を突き刺して殺したチャンは、その場を立ち去る。

クリスタルの死を確認したジュリアンは、彼女の腹部を切り裂き傷口に手を入れる。

ジュリアンは、チャンの剣で両腕を切り落とされることを幻想する。

その後チャンは、警官達の前で歌いカラオケを楽しむ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
タイバンコク
アメリカを追われ、ムエタイ・クラブを経営しているジュリアン(ライアン・ゴズリング)は、兄ビリーと共に麻薬取引に関与していた。
そんな時、ビリーは売春婦を殺してしまい、警官のチャンは、被害者の父親にビリーを痛めつけさせる。
ところが、ビリーは殺されてしまい、母親で犯罪組織のボスであるクリスタルは、現地に着き息子の仇を討とうとする。
ジュリアンはビリーを殺した男を見つけるのだが、娘を殺された恨みであったことを知り見逃してしまう。
それを知ったクリスタルはジュリアンを批判し、殺し屋を雇い黒幕を探そうとするのだが・・・。
__________

ドライヴ」(2011)で衝撃を与えたニコラス・ウィンディング・レフンが、再びライアン・ゴズリングと組んで注目された作品。

画面から不要な物や人物を排除して極めてシンプルに見せるなど、ニコラス・ウィンディング・レフンの独特の映像感覚が生かされた作品。

母親からすると問題がある、妄想癖的な主人公は、度々、現実逃避して幻想の世界に浸るシーンが印象的だ。

剣などを使った残虐場面も多く、バイオレンス映画と言っていい内容で、かなりどぎつい描写がある。

第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、パルムドールの候補になった。

単なる犯罪者には思えない、自分の世界に生きる主人公のライアン・ゴズリング、その母親で犯罪組織のボスを強烈な個性で演じるクリスティン・スコット・トーマス、警察組織に属する謎の男ヴィタヤ・パンスリンガム、主人公の仲間ゴードン・ブラウン、主人公の愛人である売春婦ラータ・ポーガム/ヤヤ・イン、主人公の兄トム・バーク、警官サハジャック・ブーンタナキットなどが共演している。


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