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銀盤の女王 One in a Million (1936)

天才スケーターの活躍とアメリカの興行一座が巻き起こす騒動を描く、監督シドニー・ランフィールド、主演ソニア・ヘニーアドルフ・マンジュージーン・ハーショルトネッド・スパークスドン・アメチー他共演のミュージカル・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル


スタッフ キャスト
監督:シドニー・ランフィールド
製作
レイモンド・グリフス
ベン・シルヴェイ
脚本
レナード・プラスキンス
マーク・ケリー
エディ・シャーコース
レスター・リー
サミュエル・ポーカス
ハロルド・ローマ
撮影
エドワード・クロンジャガー
ジョン・ヴァン・ウォーマー
編集
ロバート・L・シンプソン
ジョン・ブレイディ
ジャック・ウェルズ
音楽
デヴィッド・バトルフ
チャールズ・マクスウェル
ルイス・シルヴァーズ

出演
グレタ・ミュラー:ソニア・ヘニー
サディアス・スペンサー:アドルフ・マンジュー
ハインリッヒ・ミュラー:ジーン・ハーショルト
ダニー・シンプソン:ネッド・スパークス
ボブ・ハリス:ドン・アメチー
本人:リッツ・ブラザース
ビリー・スペンサー:アーリン・ジャッジ
アドルフ:ボラ・ミネヴィッチ
ハーモニカ・アンサンブル:ボラ・ミネビッチと彼のハーモニカ・ラスカルズ
ゴールディ:ディキシー・ダンバー
シャペル:ジュリアス・タネン
ラトフスキー/フレデリック・ブルックス卿:モンタギュー・ラブ
キティ・ケネディ:グウェン・リー
ガールズバンド
リア・レイシャーリー・ディーンジューン・ゲイルリリアン・ポーター、ヘレン・エリクソン、ダイアン・クック、ボニー・バノン、ジューン・ウィルキンス、クラリス・シェリー、ポーリン・クレイグ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1936年製作 95分
公開
北米:1937年1月1日
日本:1937年8月25日
北米興行収入 $2,000,000


アカデミー賞
第9回アカデミー賞
・ノミネート
ダンス監督賞


ストーリー
スイスアルプス
アメリカの興行師サディアス・スペンサー(アドルフ・マンジュー)は、妻ビリー(アーリン・ジャッジ)、ガールズバンドの面々、リッツ・ブラザースで構成する一座と共に旅を続けていたが、資金難で困っていた。
スペンサーは、同乗者のハーモニカ演奏アドルフ(ボラ・ミネヴィッチ)の演奏を聴いて驚き、ビリーらを説得して一座に入れる。
アルデッツに到着したスペンサーらは、演奏する予定だったグランド・パレス・ホテルが全焼したことを知り、仕方なく付近の宿に向かう。
スペンサーらは、宿の主人ハインリッヒ・ミュラー(ジーン・ハーショルト)と娘グレタ(ソニア・ヘニー)に歓迎される。
展示してあるトロフィーを見たスペンサーは、ハインリッヒが有名なアイススケーターだったという話をグレタから聞く。
その後、外に出たスペンサーは、ハインリッヒのレッスンを受けるグレタの見事なスケーティング見て、彼女のアイスショーで大金が稼げると考える。
それをビリーに話したスペンサーだったが、彼女に理解してもらえない。
宿に着いたパリ・ヘラルド紙のアメリカ人記者ボブ・ハリス(ドン・アメチー)とカメラマンのダニー・シンプソン(ネッド・スパークス)は、ホテル火災がヨーロッパ某国の首相暗殺未遂だったという噂が真実かを調べようとしていた。
ボブは、対応したグレタに惹かれてしまい、ホテル火災の件などについて聞いてみる。
翌朝、スペンサーはボブと話し、怪しい客ラトフスキー(モンタギュー・ラブ)の情報を提供して、自分が見つけた逸材のことを記事にしてもらおうとする。
ダニーを起こしたボブは、彼にラトフスキーのことを調べさせる。
グレタのスケーティングを見たボブは、彼女がスペンサーが話していた逸材だったことに気づく。
ボブは、その場に現れたハインリッヒが、オリンピックで優賞したスケート選手だったことを知る。
それ以上、話さないハインリッヒはその場を去り、ボブは、彼が1908年のオリンピックチャンピオンで、指導の見返りとして金銭を受け取ったと思われてメダルを失い、次回のオリンピックに向けて12年もの間、自分にレッスンしてくれたという話をグレタから聞く。
それは誤解だと言うグレタの話を信じたボブは、その件を取材し、火災の容疑者も調査することを電話で上司シャペル(ジュリアス・タネン)に伝える。
スペンサーは、サンモリッツのカジノの支配人と話し、グレタに演技をさせる条件で、950フランの報酬と10週間の公演契約を約束してもらう。
そしてスペンサーら一行は、グレタと共にサンモリッツに向かうのだが・・・。


解説 評価 感想

ロマンスやコメディを得意とするシドニー・ランフィールドが監督し、主演はソニア・ヘニーアドルフ・マンジュージーン・ハーショルトネッド・スパークスドン・アメチーなどが共演した作品。

天才スケーターの活躍とアメリカの興行一座が巻き起こす騒動を描くミュージカル・コメディ。

1928年のサンモリッツ冬季五輪フィギュアスケート競技において15歳で最年少優賞し、その後も活躍を続けたノルウェー出身のフィギュアスケーター、ソニア・ヘニーが、引退後にハリウッドに向かい初主演した作品であり、彼女のミュージカル・シリーズが製作された。

また、1936年の冬季オリンピックの映像も本編内で使用されている。

第9回アカデミー賞では、ダンス監督賞にノミネートされた。

派手なアクセルジャンプもなく、スピンが高難度だった当時のフィギュアスケートでの最高の演技を全編で存分に見せてくれる、ソニア・ヘニーのスター性を感じさせる演技も見ものだ。
ソニア・ヘニーは、1920年代に女子選手として初めてアクセルジャンプを成功させた。

主人公が加わる、興行一座の面々の愉快な演技や歌も見どころの一つであり、本作が、戦火が迫る混沌とする世界情勢の中で、人々の心をどれだけ和ませたことか、その時代背景を考えながら観ると実に興味深い。

主人公のスケートの才能を知り一座に引き入れるアメリカの興行師アドルフ・マンジュー、主人公の父親である元有名なスケーターのジーン・ハーショルト、カメラマンのネッド・スパークス、彼の同僚である記者ドン・アメチー、興行一座のリッツ・ブラザース、興行師の妻アーリン・ジャッジ、ハーモニカ奏者のボラ・ミネヴィッチ、一座のディキシー・ダンバー、ボブ(ドン・アメチー)の上司ジュリアス・タネン、宿の怪しげな客で実はオリンピック委員長だったモンタギュー・ラブ、ガールズバンドのリア・レイシャーリー・ディーンジューン・ゲイルリリアン・ポーター、ヘレン・エリクソン、ダイアン・クック、ボニー・バノン、ジューン・ウィルキンス、クラリス・シェリー、ポーリン・クレイグ他グウェン・リーなどが共演している。


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