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ラブ&マネー One for the Money (2012)

1994年に発表された、ジャネット・イヴァノヴィッチの小説”One for the Money”を基に製作された作品。
職を失い成り行きでバウンティハンターになった女性の奮闘を描く、監督ジュリー・アン・ロビンソン、製作総指揮、主演キャサリン・ハイグルジェイソン・オマラダニエル・サンジャタジョン・レグイザモデビー・レイノルズ他共演の犯罪コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ジュリー・アン・ロビンソン
製作
シドニー・キンメル
ウェンディ・フィネルマン
トム・ローゼンバーグ
ゲイリー・ルチェッシ
製作総指揮
エリック・リード
アンドレ・ラマル
ブルース・トール
キャサリン・ハイグル
ナンシー・ハイグル
原作:ジャネット・イヴァノヴィッチOne for the Money
脚本
ステイシー・シャーマン
カレン・レイ
リズ・ブリクシウス
撮影:ジェームズ・ウィテカー
編集:リサ・ゼノ・チャージン
音楽:デボラ・ルーリー

出演
ステファニー・プラム:キャサリン・ハイグル
ジョセフ”ジョー”モレリ:ジェイソン・オマラ
リカルド”レンジャー”カルロス・マニョーソ:ダニエル・サンジャタ
ジミー・アルファ:ジョン・レグイザモ
ルーラ:シェリー・シェパード
メイザ:デビー・レイノルズ
プラム夫人:デブラ・モンク
エディ・ガザラ:ネイト・ムーニー
バーニー・クンツ:アダム・ポール
モーティ・バイアーズ:フィッシャー・スティーヴンス
コニー・ロゾリ:アナ・リーダー
ヴィニー・プラム:パトリック・フィッシュラー
ジャッキー:ライアン・ミシェル・ベイズ
ジョン・チョー:レオナルド・ナム
メアリー・ルー:アニー・パリッセ
ベニート・ラミレス:ギャヴィン=キース・ウメー
プラム:ルイス・マスティーロ

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2012年製作 91分
公開
北米:2012年1月27日
日本:未公開
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $26,414,530
世界 $36,893,720


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニュージャージー州、トレントン
デパートの下着売り場をクビになったステファニー・プラム(キャサリン・ハイグル)は、実家の両親(ルイス・マスティーロ/デブラ・モンク)、そして母方の祖母メイザ(デビー・レイノルズ)と食事の最中に、そのことを報告する。

半年前のことだと話すステファニーは、10分後には車も没収されることを伝え、予定通り運ばれていく。

離婚も経験し結婚する気もないステファニーは、簡単には仕事は見つからないと言いながら、従兄のヴィニー(パトリック・フィッシュラー)が求人中だとメイザから知らされる。

翌日、アパートに訪ねてきたメイザから車を譲ってもらったステファニーは、ヴィニーが経営する保釈保証会社に向かう。

ヴィニーが留守だったために社員のコニー・ロゾリ(アナ・リーダー)に何とか働かせてほしいと伝えたステファニーは、”バウンティハンター”なら仕事はあると言われる。
...全てを見る(結末あり)

コニーから、虫垂炎で入院中の社員モーティ・バイアーズ(フィッシャー・スティーヴンス)の担当案件である法廷未出廷者の資料を渡されたステファニーは、、保釈金の10%が受け取れると言われる。

戻ってきたヴィニーから、自分には向かない仕事だと言われたステファニーは、ある男を射殺した保釈金が50万ドルの刑事ジョセフ”ジョー”モレリ(ジェイソン・オマラ)を捕えようとする。

当然ヴィニーは反対するものの、ステファニーから、妻に性癖を暴露すると脅されて仕方なく承知する。

実は、自分を振った元恋人のモレリに恨みを持っていたステファニーは、復讐しようと考え、それを親友のメアリー・ルー(アニー・パリッセ)に伝える。

モレリのいとこムーチの車を追ったステファニーは、彼が去った後、ある建物に侵入する。

現れたモレリから、振られた腹いせに車で轢かれたことを責められたステファニーは、保釈契約違反なので一緒に来るようにと伝えるものの、それを拒まれる。

警官が刑務所に戻れるわけがないと言うモレリは、ステファニーに迫る振りをして車のキーを奪い、ゴミ箱に捨ててしまう。

会社に戻り、コニーに報告したステファニーは、最強のバウンティハンターのリカルド”レンジャー”カルロス・マニョーソ(ダニエル・サンジャタ)を紹介される。

経験不足を指摘されたステファニーは、レンジャーと共に銃砲店に向かい銃を手に入れる。

メアリーに電話をしたステファニーは、報酬の5万ドルが目的か、モレリへの恋愛感情のための行動かと言われて冷やかされる。

その後、モレリの母親と話したステファニーだったが、相手にされない。

モレリを追う旧友の警部補エディ・ガザラ(ネイト・ムーニー)に会ったステファニーは、危険を犯すなと忠告される。

非番だったモレリがヤクの売人ジギー・クレスツァを射殺して逮捕され、保釈金を払ったヴィニーから逃げたことなどを知っているとエディに話したステファニーは、今回は特別だと言われてモレリの供述書を見せてもらう。

クレスツァが銃を持っていたことを証明できないとエディから言われたステファニーは、姿を消した事件の目撃者である売春婦のカルメンを捜す。

売春婦のルーラ(シェリー・シェパード)とジャッキー(ライアン・ミシェル・ベイズ)にカルメンのことを訊いたステファニーは、スターク通りのジムにいる、彼女の恋人ベニート・ラミレス(ギャヴィン=キース・ウメー)に会うようにと言われる。

ジムに向かったステファニーは、オーナーのジミー・アルファ(ジョン・レグイザモ)から声をかけられ、バウンティハンターであることを伝える。

モレリとクレスツァ、そしてベニートの話になり、カルメンを捜していることをジミーに伝えたステファニーは、危険な相手なので手を引くようにと忠告される。

ベニートに会いリングに上がるようにと言われたステファニーは、カルメンを捜していると伝える。

凶暴なベニートに襲われそうになったステファニーは、その場で監視していたモレリが発砲したために救われる。

ステファニーはモレリに銃を向けるが、それを奪われる。

ベニートが目撃者も殺すレイプ犯だと知らされたステファニーは、モレリから、カルメンが情報提供者だったために、見返りとして警護していたので行方を調べていたと言われる。

カルメンはベニートに殺されたと考え、見張っていたところにステファニーが現れたため、騒動になったとモレリは伝える。

モレリと別れたステファニーは実家に向かい、母が招待していた、結婚相手を探している家電店の経営者バーニー・クンツ(アダム・ポール)と共に食事をすることになる。

冴えないバーニーとの食事だったが、自分の銃をいじったメイザの発砲にも驚かない彼がクレスツァの情報など話してくれたことで、ステファニーはモレリを捕えるヒントを得る。

翌日、ベニートからの電話を受けたステファニーは、嗅ぎまわるのはやめろと言われて脅される。

レンジャーに相談したステファニーは、動揺しているベニートはヘマをする可能性があると言われる。

モレリのアパートに向かったステファニーは、レンジャーに鍵を開けてもらい内部を調べる。

レンジャーから、自分の車が目立ち過ぎると言われたステファニーは、モレリの部屋からキーを持ち出していたため、彼の車を使うことにする。

行動するために現金が必要になったステファニーは、コニーから、公然わいせつ罪のウィリアム・アーリングの資料を渡される。

アーリングが同じ建物に住んでいたため、ステファニーは、全裸の彼を連れて警察に向かう。

信号待ちでモレリに見つかったステファニーは、彼を無視して警察に向かい、アーリングを引き渡して小切手を受け取る。

レンジャーにそれを報告したステファニーは、モレリが車を取り戻しに来るはずなので警戒するようにと言われる。

雨の中、モレリを待ち伏せしたステファニーは、現れたいとこのムーチが車を奪おうとするのを監視する。

ヒューズが抜いてあったためにエンジンがかからず、ムーチが去ったため、ステファニーはアパートに向かう。

シャワーを浴びている最中に、現れえたモレリからカーテンを外され、車を返せと言われたステファニーは手錠をかけられる。

キーを探しても見つからないため、モレリは、車は使ってもいいとステファニーに伝えてその場を去る。

レンジャーに電話をして来てもらったステファニーは、手錠を外してもらう。

その後、エディを呼んだステファニーは、モレリ捕獲作戦についての意見を聞き、ショウ通りで事件が起きていることを伝えて聞き込みを始める。

カルメンのアパートに向かったステファニーは、部屋に侵入して内部を調べる。

そこにカルメンの娘と母親ローザが現れ、何も話そうとしないものの、事件の目撃者であるジョン・チョー(レオナルド・ナム)を紹介される。

ジョンから話を聞いたステファニーは、銃を持っていたモレリを酒瓶で殴り、鼻の潰れた男が現れたと言われる。

撃たれた男は銃を持っていなかったことと、カルメンも見ていないと言われたステファニーは、コニーからの電話を受けて、新しい仕事をするか訊かれる。

ロニー・ドットという犯罪者のことをコニーから知らされたステファニーは、念のためにレンジャーに補助を頼んだと言われる。

現場に向かったステファニーは、油断したためにロニーに銃を奪われ、レンジャーが彼に撃たれる。

ロニーにタックルしたステファニーは彼を捕え、防弾チョッキで無事だったレンジャーから、直ぐに警察が来ると言われる。

その後、ルーラにおやつの差し入れをしたステファニーは情報を得て、レンジャーからの電話で、ジョンが飛び降りて死んだことを知らされる。

ジョンは殺されたと考えたステファニーは、警戒するようにとレンジャーから忠告される。

ベニートは、ステファニーを監視していた。

翌日、”女を届ける”というメールを受信したステファニーは、その直後に、痛めつけられたルーラが車から投げ捨てられたことに気づく。

ルーラを病院に連れて行ったステファニーは、ジャッキーと共にその場で待機し、そこに現れたジミーから、ベニートがしたことを謝罪される。

ジミーは、治療を受けて出てきたルーラにも謝罪し、怒りが収まらないステファニーは警察に向かう。

ベニートがジョンを殺したことをエディに伝えたステファニーは、次はカルメンの母ローザが襲われると言うものの、事件と判断してもらえない。

アパートに戻ったステファニーは、侵入していたモレリから協力してもらいたいと言われ、彼の手料理を食べながら話を聞く。

クレスツァが銃を所持していたことを証明すると言うモレリは、ベニートが怪しいと言う考えをステファニーに伝える。

ベニートを誘い出し、自分が守るとステファニーに伝えたモレリは、協力することを約束される。

自分に惹かれているとモレリから言われたステファニーは、それを否定するものの、彼を意識しながら別の部屋で眠る。

翌朝、ステファニーにシャツを脱ぐよう指示したモレリは、彼女の体に盗聴器を装着する。

そこに、退院したモーティが現れ、ステファニーは、自分の獲物であるモレリのファイルを返してくれと言われる。

外にモレリの車があると言いながら、断られたモーティは、ステファニーのキーを盗んでその場から去る。

それをモレリから知らされたステファニーは、窓から顔を出し、車を奪おうとするモーティに天罰が下ると伝える。

モーティが運転席に座った瞬間、車は爆発する。

駆け付けたエディに事情を話したステファニーは、カルメンのアパートも爆破されたことを知り現場に向かい、ローザらはその場から移動した後だった。

それを電話でモレリに伝えたステファニーは、シャワーカーテンを買うためにバーニーの店に向かい、道向かいのサルの店に荷物を届ける鼻の潰れた男を目撃する。

それがジョンが話していた証人になるため、ステファニーはサルの店に向かい、その男が卸業者のルイスだと知る。

ルイスがサルの店からドラム缶を運び出していることなどをモレリに伝えたステファニーは、走り出したトラックを追う。

ステファニーの車が離れたため盗聴器の電波が届かず、モレリは彼女の声が聞き取れない。

サルの所有物らしいボートを見つけたステファニーは、モレリがその場に現れたために驚き、二人は、それがヘロインを運ぶ密輸船だと気づく。

トラックから銃声が聴こえ、その場を調べたモレリとステファニーは、サルとルイスの死体を見つける。

ステファニーは警察を呼ぼうとするが、証人は死に、そしてカルメンも殺されていると言うモレリは、ドラム缶を開ける。

中身はカルメンの死体で、サルとルイスがそれを捨てに来たことが分かる。

そこに現れたベニートはモレリと格闘になり、ステファニーが催涙スプレーを吹きかけたベニートをモレリが叩きのめす。

モレリはベニートを運び、ステファニーはクレスツァの銃を探す。

その時、現れたジミーが銃を拾い、それをステファニーに向けてモレリに手錠をかけさせる。

クレスツァから儲け話を提案されたジミーは、ベニートを用心棒にして麻薬を密輸していたのだった。

警察に情報を流していたカルメンを殺したことを話すジミーは、全員を殺してベニートを犯人にすることをモレリとステファニーに伝える。

隙を見てジミーを突き飛ばしたステファニーは、銃を手にして彼を射殺する。

ジミーの銃弾でかすり傷を負うものの無事だったステファニーは、、手錠のままのモレリを閉じ込めて、トラックを警察に運びエディらに引き渡そうとする。

連行されるモレリは憤慨するが、5万ドルのためだと言うステファニーは、裸でバスルームに閉じ込めた仕返しだと伝える。

盗聴器で録音した音声をエディに渡したステファニーは、ジミーがモレリはシロだと話す声が入っていることを知らせる。

3日後。
病院で治療を受けたステファニーはレンジャーに送ってもらい、無実が証明されたモレリが釈放されたことを知る。

ヴィニーから小切手を受け取ったステファニーは、その場にいたルーラから、ヴィニーのアシスタントになったと言われる。

モレリが捜しているとヴニーから言われたステファニーは警戒する。

その後ステファニーは、アパートに現れたモレリを部屋に入れる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニュージャージー州、トレントン
デパートの下着売り場をクビになったステファニー・プラムは、バツイチでもあり車も没収されてしまう。
落ち込むステファニーは、生活のために、従兄のヴィニーが経営する保釈保証会社で雇ってもらおうとする。
”バウンティハンター”になったステファニーは、50万ドルの保釈金の10%の報酬5万ドルを手に入れようとして、ある男を射殺した刑事のモレリを捜すことになる。
実はモレリはステファニーの元恋人で、振られた彼に仕返しすることを考えていた。
モレリを見つけたステファニーだったが、麻薬の密売人を射殺した彼は、無実を訴えて逃亡し、独自に証拠を見つけようとする。
生活がかかっているステファニーは、モレリを捕らえて警察に引き渡し、何とか5万ドルを手に入れようとするのだが・・・。
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人気作家ジャネット・イヴァノヴィッチを有名にした”テファニー・プラム”を主人公にしたシリーズの映画化で、人気スター、キャサリン・ハイグルの主演による痛快犯罪コメディ。

監督は「ラスト・ソング」(2010)のジュリー・アン・ロビンソンで、人生に行き詰まり、命懸けで犯罪に立ち向かう逞しい主人公の活躍を、女性ならではの視点で描く演出などに注目したい。

主人公のテファニー・プラムを演ずるキャサリン・ハイグルは、度々、批判を受け、本作でも最悪女優としてラジー賞にノミネートされてしまったのだが、彼女らしいタフさと女性的な魅力を生かした熱演は見ものだ。

じゃじゃ馬のような主人公に翻弄される彼女の元恋人で、無実を証明する証拠を探す刑事のジェイソン・オマラ、最強のバウンティハンターであり、主人公の指導役のダニエル・サンジャタ、事件の黒幕だったジムのオーナー、ジョン・レグイザモ、主人公に協力する売春婦シェリー・シェパード、同じくライアン・ミシェル・ベイズ、主人公の祖母デビー・レイノルズ、両親デブラ・モンクルイス・マスティーロ、主人公の旧友である警官ネイト・ムーニー、主人公の結婚相手候補で電化店の経営者アダム・ポール、バウンティハンターのフィッシャー・スティーヴンス、主人公の従兄で保釈保証会社の経営者のパトリック・フィッシュラー、会社の事務員アナ・リーダー、事件の目撃者レオナルド・ナム、事件に関わる悪党ギャヴィン=キース・ウメー、主人公の友人アニー・パリッセなどが共演している。


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