互いに離婚して猛烈に働く子持ちの男女の恋の行方を描く、監督マイケル・ホフマン、主演ミシェル・ファイファー、ジョージ・クルーニー他共演によるロマンチック・コメディ。 |
・ジョージ・クルーニー / George Clooney 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ホフマン
製作:リンダ・オブスト
脚本
テレル・セルツァー
エレン・サイモン
撮影:オリヴァー・ステイプルトン
編集:ガース・クレイヴン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ミシェル・ファイファー:メラニー・パーカー
ジョージ・クルーニー:ジャック・テイラー
メイ・ホイットマン:マギー・テイラー
アレックス・D・リンツ:サミー・パーカー
チャールズ・ダーニング:ルー
エレン・グリーン:イレイン・リーパーマン
ホランド・テイラー:リタ
シーラ・ケリー:クリステン
アマンダ・ピート:セリア
マイケル・マッシー:エディ
ジョン・ロビン・ベイツ:イェーツ・ジュニア
バリー・キヴェル:イェーツ・シニア
ジョー・グリファシ:マニー・フェルドスタイン
ピート・ハミル:フランク・バローズ
グレゴリー・ジュバラ:メトロ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1996年製作 108分
公開
北米:1996年12月20日
日本:1997年9月6日
北米興行収入 $46,112,500
世界 $97,529,600
■ アカデミー賞 ■
第69回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲賞”For the First Time”
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
建築家のメラニー・パーカー(ミシェル・ファイファー)は、ミュージシャンの夫エディ(マイケル・マッシー)と離婚して、 6歳の息子サミー(アレックス・D・リンツ)と暮らしていた。
コラムニストのジャック・テイラー(ジョージ・クルーニー)は、元妻クリステン(シーラ・ケリー)が再婚したため、新婚旅行の間、6歳の娘マギー(メイ・ホイットマン)を1週間預かることになる。
お互いの子供達の屋外授業が一緒だったため、メラニーに連絡をとるようクリステンに言われたジャックだったが、それを忘れて遅刻してしまう。
仕方なくタクシーで、屋外授業のある船に向かったジャックとメラニーは、お互い反りが合わず反発し合う。 結局、ジャック達は船の出航に間に合わず、それぞれ子供を連れて職場に向かうことになる。 プレゼンに遅れたメラニーは、サミーのバッグに足を取られて模型を潰してしまい、おまけに、携帯電話もジャックの物と入れ替わってしまっていたことに気づく。 新聞社に顔を出したジャックは、市長が賄賂を受け取ったという、自分の記事の裏づけを大至急取るよう、編集長のルー(チャールズ・ダーニング)命令される。 ジャックは、情報源のマニー・フェルドスタイン(ジョー・グリファシ)に会うために、マギーを託児所に連れて行く。 プレゼンが迫るメラニーも、そこにサミーを連れて来る。 ようやく子供から解放された二人は、携帯電話を交換してお互いの仕事に戻る。 マニーが当てにならないと分かったジャックは、自分で証拠を手に入れようとする。 その頃、子供達は帰りたがってしまい、2時からのプレゼンに間に合わないメラニーは、ジャックに迎えを頼む。 メラニーのプレゼンは成功して、クライアントからの要望で、夜も打ち合わせが入ってしまう。 ジャックと待ち合わせ、子供達を引き取ったメラニーは、彼に、夕方から再び子供を預かってほしいと頼むのだが、さすがにそれは断られてしまう。 次なる情報源、イレイン・リーパーマン(エレン・グリーン)がいるエステに向かったジャックは、居合わせた、メラニーのの母親リタ(ホランド・テイラー)に呼び止められ、娘を見捨てないようにと言われてしまう。 そしてメラニーが、母親リタに子供の子守を頼もうと電話をしている隙に、マギーが行方不明になってしまう。 警察に駆け込んだメラニーは、息子サミーを親切に預かってくれたジャックに対し、酷い態度をとってしまったことを後悔して取り乱してしまう。 ジャックは、リーパーマン夫人の証言を取り、編集長ルーに報告して安堵した瞬間、メラニーが素敵な女性に思えてしまう。 一方、携帯電話もつながらず、途方に暮れるメラニーは、ジャックの記者会見がある市庁舎に向かう。 その時、市庁舎に向かうジャックに、警察からマギーが保護されたという連絡が入り、彼は娘を連れて現場に向かう。 記者会見場に到着しないジャックのために、メラニーは記者を装い市長に質問をして時間を稼ぐ。 市長は記者会見を打ち切ろうとするが、そこに、ジャックと賄賂の証拠の小切手帳を持ったリーパーマン夫人が現れ、市長は窮地に立たされる。 後悔をしているメラニーに対し、ジャックはマギーを迷子にさせたことを責めて、二人は再び言い争いになってしまう。 数日後、メラニーはサミーとサッカーの試合に行く約束をしていたが、ジャックに息子を預けて打ち合わせに向かう。 窓越しに自分を待つサミーを見て、メラニーは席を立ちサッカーの試合に向かい、それを見たクライアントは、逆に彼女を気に入ってしまう。 サッカー場に着いたメラニーは、元夫のエディが来ているのに気づき、それを見たジャックは、遠慮して彼女から遠ざかる。 帰宅したジャックは、”メアリーはパパのことが好きみたい”とマギーに言われ、サミーのために金魚を買って、娘と共にメラニーのアパートに向かう。 メラニーはジャック達をアパートに招き入れるが、相変わらず二人は意地を張り合ってしまう。 しかし、ジャックは正直に自分の気持ちをメラニーに伝え、彼女はそれを受け入れる準備を始める。 その後、ジャックは待ちくたびれてしまい、メラニーも一緒に眠ってしまう。 そして、「オズの魔法使」を見せられていた子供達もそれに気づき、二人が仲良くなったことを理解して喜ぶ。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
建築家のメラニー・パーカーは、離婚して6歳の息子サミーと暮らしていた。
コラムニストのジャック・テイラーは、元妻から6歳の娘マギーを1週間預かることになる。
お互いの子供達の、屋外授業が一緒だったために、メラニーとジャックは出会うことになるが、2人は反りが合わない。
その後、携帯電話が入れ替わってしまったことが分かり、お互い仕事があるために、二人は子供を託児所に預ける。
プレゼンが迫るメラニーと、市長の賄賂に関する記事の裏づけを取る必要があるジャックは、電話を交換して慌しく仕事に戻る。
接点はあるが、反目し合うメラニーとジャックだったが・・・。
__________
親子共に、男女の違い以外は共通点ばかりの二人が、お互いを誤解しながら、最後まで諍いを続け、まともに愛し合うところまで行かずに終わってしまうところが、二人の生活と性格をよく現していて、なかなか面白い筋立てになっている。
おまけに、子供達も同じ学校では仲が悪く、こちらも、クライマックスで、「オズの魔法使」(1939)を親達に見せられながら仲良しになっていくという、ハート・ウォーミングなストーリーは心和ませてくれる。
第69回アカデミー賞にノミネート(歌曲賞)された、ケニー・ロギンスの歌う”For the First Time”も心に残る名曲だ。
既にキャリアを積んでいる、実力派のミシェル・ファイファーは、演技に頼らなくても地で行ける感じで、子育てに奮闘するキャリアウーマンを好演し、いよいよこの頃から映画界でも活躍し始めた、男臭い記者役ジョージ・クルーニーの新鮮な魅力も見所だ。
二人の子供達、メイ・ホイットマンとアレックス・D・リンツも、”親を困らせる”見事な演技を見せてくれる。
人情味のある、雷親父のような編集長で、大ベテランのチャールズ・ダーニング、メラニー(M・ファイファー)の母親役ホランド・テイラー、ジャック(G・クルーニー)の情報源役のエレン・グリーン、同じくジョー・グリファシ、ジャックの元妻シーラ・ケリー、アマンダ・ピート、メラニーの元夫マイケル・マッシー等が共演している。