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レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード Once Upon a Time in Mexico (2003)

ロバート・ロドリゲスの”メキシコ・トリロジー”であり、「エル・マリアッチ」(1992)、「デスペラード」(1995)に続く第3作。
妻子を殺された伝説の男がクーデター計画に関わりながら復讐を果たすまでを描く、製作、監督、脚本、撮影、編集、音楽ロバート・ロドリゲス、主演アントニオ・バンデラスサルマ・ハエックジョニー・デップウィレム・デフォーミッキー・ロークエヴァ・メンデスルーベン・ブラデスダニー・トレホ他共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ロバート・ロドリゲス
製作
ロバート・ロドリゲス
エリザベス・アヴェラン
カルロス・ガラルドー
脚本:ロバート・ロドリゲス
撮影:ロバート・ロドリゲス
編集:ロバート・ロドリゲス
音楽:ロバート・ロドリゲス

出演
エル・マリアッチ:アントニオ・バンデラス
カロリーナ:サルマ・ハエック
シェルドン・ジェフリー・サンズ:ジョニー・デップ
アルマンド・バリヨ:ウィレム・デフォー
ビリー・チェンバース:ミッキー・ローク
ホルヘ・ラミレス:ルーベン・ブラデス
アヘドレス・バリヨ:エヴァ・メンデス
ククイ:ダニー・トレホ
ロレンソ:エンリケ・イグレシアス
フィデオ:マルコ・レオナルディ
大統領:ペドロ・アルメンダリスJr.
ニコラス:ジュリオ・オスカー・メチョソ
ベリーニ:チーチ・マリン
エミリアーノ・マルケス将軍:ジェラルド・ヴィジル
タクシー運転手:ティト・ラリヴァ

アメリカ 映画
配給
コロンビア・ピクチャーズ
ディメンション・フィルムズ
2003年製作 101分
公開
北米:2003年9月12日
日本:2004年3月6日
製作費 $29,000,000
北米興行収入 $56,359,800
世界 $98,185,580


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
CIAのシェルドン・ジェフリー・サンズ(ジョニー・デップ)は、クーデター計画が噂されるメキシコ情勢を鎮圧するために派遣された。

レストランでピビルを注文したサンズは、現れた情報屋のベリーニ(チーチ・マリン)と話し、ギターを抱えた伝説の男”エル・マリアッチ”の話を聞く。

メキシコ軍のエミリアーノ・マルケス将軍(ジェラルド・ヴィジル)は、女をエル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)に寝取られたために彼を憎む。

酒場でマルケスを襲ったエル・マリアッチは、弾が切れたために銃を向けられる。

そこに、エル・マリアッチの妻カロリーナ(サルマ・ハエック)が現れて夫を助け、マルケスを銃撃してその場を去る。
...全てを見る(結末あり)

マルケスは死ななかったということしか知らないベリーニは、仕返しをしたはずだとサンズに話す。

エル・マリアッチが生きていれば、彼こそが求める男だと言うベリーニは、報酬の1万ドルを受け取りその場を去る。

ある村に着いたサンズと組むククイ(ダニー・トレホ)は、エル・マリアッチを捕えて連れて行く。

逃亡中のアメリカ人ビリー・チェンバース(ミッキー・ローク)は、麻薬王のアルマンド・バリヨ(ウィレム・デフォー)の屋敷で右腕として雇われていた。

レストランでピビルを注文したサンズはエル・マリアッチと話し、バリヨに雇われてクーデター未遂を企てようとするマルケスの暗殺を依頼する。

マルケスが大統領(ペドロ・アルメンダリスJr.)を殺した後に彼を殺すようエル・マリアッチに指示したサンズは、彼を教会に向かわせる。

AFNの捜査官アヘドレス(エヴァ・メンデス)は、大統領の反バリヨ政策の一環である作戦に志願するものの、参加させてもらえない。

クリアカン
バリヨによる国家への脅威を訴える大統領は、側近のニコラス(ジュリオ・オスカー・メチョソ)から、バリヨが支配しているこの地域住民の協力がなければ対抗できないと言われるものの、戦って死ぬことを恐れないと伝える。

カロリーナと共にマルケスに襲われたことを考えながら、エル・マリアッチは教会に向かう。

司祭から指示を受けたエル・マリアッチは男達に襲われ、反撃して敵を倒し、サンズからの連絡を受けて仲間を集めるようにと指示される。

FBIのホルヘ・ラミレス(ルーベン・ブラデス)にレストランで会ったサンズは、引退したと言う彼に、後ろの席に座っているバリヨを倒す作戦に加わることを提案し、携帯電話を渡してその場を去る。

友人のロレンソ(エンリケ・イグレシアス)と酒浸りのフィデオ(マルコ・レオナルディ)に会ったエル・マリアッチは、ギターを受け取る。

ニコラスと通じていたサンズは、大統領が”死者の日”にクリアカンで演説するという情報を入手して報酬を渡す。

ホテルに戻り、ギターの中身を確認したエル・マリアッチは、カロリーナのことを思い出す。

ベリーニに会いバリヨの情報を聞き出そうとしたサンズは、彼を殺して死体を川に運び、眼帯の下に隠してあったものを手に入れる。

それをアヘドレスに渡したサンズは、大統領はバリヨの組織を壊滅させることを考え、それを阻止するために、バリヨはマルケスを雇いクーデターを起こす考えを話す。

男を送ってあると言うサンズは、バリヨがマルケスに渡す報酬の2000万ペソを手に入れて姿を消す計画をアヘドレスに話し、山分けすることを伝えてその場を去る。

ラミレスは、失効したFBIの身分証を偽造して銃を用意する。

エル・マリアッチに電話をしたサンズは、派遣したククイが身を守ることを伝える。

ロレンソとフィデオと共に大統領が演説する場所に向かったエル・マリアッチは、ニコラスに案内されて建物内に入る。

警備の兵士に怪しまれたエル・マリアッチらは、バンドだと言ってその場で演奏して見せる。

エル・マリアッチらは、祝宴会場で演奏をしながら様子を窺う。

バリヨのことを探っているというラミレスからの連絡を受けたサンズは、FBIが追っていたビリー・チェンバースが仲間だと知らされ、彼らのことを調べるようにと指示する。

チェンバースに近づき身分証を見せたラミレスは、教会で彼と話をする。

メキシコに潜伏して8年、組織に4年いたが得ものは何もないと言うチェンバースに、FBIが保護することを約束したラミレスは、バリヨの計画を聞き出そうとする。

側近だが何も知らないと言われたラミレスは、チェンバースの愛犬の首輪にマイクを隠して協力を求める。

ククイからサンズの仕事を辞めたと言われたエル・マリアッチは、自分もそうすると伝える。

賞金がかかっている自分を逃さない気のククイから、バリヨに全て話せば命は助けてもらえると言われたエル・マリアッチは、それに従う気のないことを伝える。

バリヨの部下を銃撃したエル・マリアッチは、最後に殺すとククイに伝えて敵を次々と倒し、バイクで逃走する。

車を奪ったエル・マリアッチだったが、ククイが放った麻酔銃で眠らされる。

エル・マリアッチを捕えてバリヨの元に向かったククイは、サンズがエル・マリアッチを使いマルケスを殺す気だったことを伝える。

しかし、ククイはチェンバースに殺される。

マルケスに殺されたカロリーナと娘のことを考えながら、見張りの男達を叩きのめしたエル・マリアッチは、その場から逃れる。

その後、マルケスが到着したことを確認したエル・マリアッチは、ロレンソに連絡して計画を実行することを伝える。

整形手術のため病院に向かったバリヨの様子を探るラミレスは、AFN捜査官が押し入るのを目撃してその場に向かう。

手術に失敗したバリヨは死んだと思ったラミレスだったが、遺体は別人であることに気づき、顔に包帯を巻かれて身を隠していた彼を見つける。

チームと別れたアヘドレスはラミレスを殴り倒し、彼が元FBIであることを確認する。

レストランで、いつものようにピビルとテキーラ・ライムを注文したサンズは、現れたアヘドレスに捕らえられる。

死者の日
アヘドレスから、バリヨの娘だということを知らされたサンズは、両目をつぶされる。

演説のチェックをしていた大統領は、軍隊が近づくと言うニコラスから、この場を動かないようにと指示される。

盲目となったサンズは解放され、少年に協力を得て追ってきた男を倒し、武器を奪い町の中心に案内してもらう。

軍隊は町に到着し、エル・マリアッチは、ロレンソとフィデオと共に立ち向かいマルケスを殺そうとする。

タクシーに乗ったサンズは、運転手(ティト・ラリヴァ)から、クーデターが始まりこれ以上進めないと言われたために車を降りる。

武器を装備したサンズは、少年に案内されて歩き始める。

ロレンソとフィデオは、通りで兵士達と戦う。

避難するようにと言うニコラスが裏切り者だったことを知った大統領は、現れたエル・マリアッチ、ロレンソとフィデオに救われる。

ニコラスは兵士達と共に射殺され、大統領に銃を渡したエル・マリアッチは何者かと訊かれ、”メキシコの息子”と答える。

建物の前に着いたサンズは少年を下がらせて、銃弾を受けながらバリヨの部下を倒す。

マルケスに渡す賄賂をロレンソとフィデオから見せられた大統領は、それが自分を救う金になると言われる。

現れたマルケスと相対したエル・マリアッチは、カロリーナと娘のことを訊かれて、死んだと答える。

マルケスを射殺したエル・マリアッチは、彼が奪ったカロリーナのペンダントを取り戻す。

その場に着いたバリヨは、マルケスが殺されていることを確認する。

通りに倒れているサンズに近づいたアヘドレスは、油断していたために、彼が隠し持っていた銃で射殺される。

アヘドレスが殺されたことを知ったバリヨは、チェンバースが連れて来たFBIだと言うラミレスに、法律があるので逮捕できないと伝える。

ラミレスから、引退しているので法律は関係ないと言わたバリヨは、チェンバースに彼を始末させようとする。

これ以上タダでは何もする気がないと言うチェンバースは銃撃され、ラミレスは反撃し、エル・マリアッチがバリヨを射殺する。

少年に救われたサンズは、チェンバースの愛犬を連れて行こうとするラミレスから携帯電話を返され、彼に別れを告げる。

ロレンソとフィデオは大金を持って大統領を護衛し、迎えに来たリムジンに彼を乗せる。

復讐を果たして村に戻ったエル・マリアッチは、人々に現金を分け与え、カロリーナと娘のことを想う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
クーデター計画が噂されるメキシコ情勢を鎮圧するために派遣されたCIAのサンズは、あることを企んでいた。
メキシコ軍のマルケス将軍に妻のカロリーナと娘を殺された伝説の男エル・マリアッチを雇い、将軍を殺すことを依頼したサンズは、クーデター計画を裏で操る麻薬王のバリヨの考えを探るために、元FBIのラミレスも仲間に引き入れる。
ラミレスは、逃亡者であるアメリカ人で、バリヨの右腕であるチェンバースに近づき、保護することを条件にして協力を求める。
マルケスへの復讐を果たすことだけを考えるエル・マリアッチは、友人のロレンソとフィデオと共に戦いに挑もうとするのだが・・・。
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ロバート・ロドリゲスのデビュー作である「エル・マリアッチ」(1992)、「デスペラード」(1995)に続く”メキシコ・トリロジー”の第三作。

製作、監督、脚本、撮影、編集、音楽を兼ねるロバート・ロドリゲスの意欲作であり、彼の盟友とも言えるスターが集結した、現代風ウエスタン・アクションの決定版。

豪華スターの個性を生かし、ユーモアを交えた軽快でテンポのいいロバート・ロドリゲス演出により、その世界観が十分に楽しめる、ファンにはたまらない内容に仕上がっている。

主演は、妻子を殺されて復讐を誓う伝説の男”エル・マリアッチ”を雰囲気ある演技で演ずるアントニオ・バンデラスなのだが、クーデター計画を利用して一獲千金を企むCIA役のジョニー・デップが、ユーモラスなシーンも多くいい味を出した演技で存在感を示している。

北米興行収入は約5600万ドル、全世界では1億ドルに迫るまずまずのヒットとなった。

主人公の記憶の中の妻を演ずるサルマ・ハエック、大統領暗殺を企む麻薬王のウィレム・デフォー、その右腕であるアメリカ人の犯罪人ミッキー・ローク、彼らの行動を探る元FBI捜査官を好演するルーベン・ブラデス、麻薬王の娘だったAFN捜査官のエヴァ・メンデスCIAの協力者ダニー・トレホ、エル・マリアッチの友人エンリケ・イグレシアスマルコ・レオナルディ、大統領のペドロ・アルメンダリスJr.、その側近ジュリオ・オスカー・メチョソCIAの情報屋チーチ・マリン、エル・マリアッチが復讐を誓う将軍ジェラルド・ヴィジル、タクシー運転手のティト・ラリヴァなどが共演している。


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