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オールド・ボーイ Oldboy (2013)

20年間、監禁された男の復讐を描く、製作、監督スパイク・リー、主演ジョシュ・ブローリンエリザベス・オルセンシャールト・コプリーサミュエル・L・ジャクソン他共演のアクション・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:スパイク・リー
製作
ロイ・リー
ダグ・デイヴィソン
スパイク・リー
ネイサン・カヘイン
製作総指揮
ジョン・パワーズ・ミドルトン
ピーター・シュレッセル
原作
オールドボーイ―ルーズ戦記
狩撫麻礼
嶺岸信明
脚本:マーク・プロトセヴィッチ
撮影:ショーン・ボビット
編集:バリー・アレクサンダー・ブラウン
音楽:ロケ・バニョス

出演
ジョー・デュセット:ジョシュ・ブローリン
ジョー・デュセット(若年期):グレイ・デイモン
ミア・デュセット/マリー・セバスチャン:エリザベス・オルセン
エイドリアン・ドイル・プライス/ザ・ストレンジャー:シャールト・コプリー
エイドリアン・ドイル・プライス(若年期):エリック・ジャーソヴィッツ
チェイニー:サミュエル・L・ジャクソン
チャッキー:マイケル・インペリオリ
チャッキー(若年期)ブレット・ラペイロウス
ヘン=ボク:ポム・クレメンティエフ
トム・メルビー医師:ジェームズ・ランソン
ジェームズ・プレストリー:マックス・カセラ
エドウィナ・バーク:リンダ・エモンド
コルテス:エルヴィス・ノラスコ
ブローニング:ラミ・マレック
ダニエル・ニューカム:ランス・レディック
ドナ・ホーソーン:ハンナ・ウェア
バーニー・シャーキー:リチャード・ポートナウ
ステファニー・リー:ハンナ・シモン
エマ・プライス:ケイトリン・ダラニー
アマンダ・プライス:リジー・デクレメント

アメリカ 映画
配給
フィルム・ディストリクト
2013年製作 104分
公開
北米:2013年11月27日
日本:2014年6月28日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $2,193,660
世界 $5,186,770


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1993年10月8日、午後3時12分。
広告代理店の重役であるアルコール依存症のジョー・デュセット(ジョシュ・ブローリン)は、社長のバーニー・シャーキー(リチャード・ポートナウ)から、今回の仕事でしくじったらクビだと言う彼からプレッシャーをかけられる。

別れた妻ドナ・ホーソーン(ハンナ・ウェア)からの電話を受けたジョーは、娘のミアの3歳の誕生パーティーに行かなかったことを責められ、罵り合って電話を切る。

クライアントで自動車ディーラーのダニエル・ニューカム(ランス・レディック)との商談に失敗したジョーは、自棄酒を飲んで通りで騒ぐ。

雨に中、同級生のチャッキー(マイケル・インペリオリ)の店に向かったジョーは入れてもらえず、傘をさしていた女ヘン=ボク(ポム・クレメンティエフ)と共にモーテルに向かう。
...全てを見る(結末あり)

チャッキーは、ジョーが店の前に置き忘れた、彼がミアのために買ったおもちゃの人形に気づく。

目覚めたジョーは、誰もいない部屋に閉じ込められていることに気づき苛立つ。

何日もその場に監禁されたジョーは、テレビのニュースで、ドナがレイプされて遺体で発見されてミアは保護され、容疑者が自分だということを知る。

5年が経ち、ジョーは、事件を検証するジェームズ・プレストリー(マックス・カセラ)のテレビ番組”犯罪ミステリー”で、ミアがルース夫妻の養女になったことを知る。

成長したミアの様子も映し出され、彼女に手紙を書いたジョーは、酒を断つ決心をして体を鍛える。

20年が経ち、ジェームズのインタビューを受けるミアが、自分を許す努力はすると話す言葉を聞き涙する。

ある日、野原に置かれたトランクから出たジョーは、携帯電話や現金を確認して、その場にいたヘン=ボクを追う。

大学生に変態呼ばわりされたジョーは、彼らを叩きのめしてヘン=ボクを捜す。

傘をさす者を見つけたジョーは、それが男だと気づき苛立つ。

その場にいた看護師のマリー・セバスチャン(エリザベス・オルセン)から、落ち着くようにと言われたジョーは謝罪する。

現れた移動診療をする医師トム・メルビー(ジェームズ・ランソン)から、人の物を盗む癖がある患者のこと知らされたジョーは、その場を去ろうとする。

声をかけるマリーから名刺を渡されたジョーは立ち去る。

夜になり、チャッキーの店に向かったジョーは、20年間、監禁されていたことを話す。

ある男”ストレンジャー”(シャールト・コプリー)からの電話を受けたジョーは、彼が自分を監禁したと考える。

監禁した可能性がある者のリストを見つめるジョーは、チャッキーに協力を求める。

顧客のダニエルのことをネットで調べてもらったジョーは、彼が飛行機事故で死に、バーニーは老人施設にいることを知る。

チャッキーを眠らせて自分でネット検索を始めたジョーは、情報を得ることができない。

翌朝、ジョーが倒れていることに気づいたチャッキーは、彼が手にしていた名刺を見てマリーに電話をする。

その場に駆け付けたマリーはジョーを介抱し、チャッキーから、ジョーが奇妙な話をしたことを知らされる。

開店時間になったチャッキーは店に向かい、ジョーのことが気になるマリーは、彼の手紙に気づきそれを読む。

ジョーの娘ミアに宛てられた内容や、監禁されていたことを知ったマリーは、目覚めたジョーから、手紙を呼んだのか訊かれる。

責められたマリーは、監禁されたいたことを信じると伝え、動揺するジョーに、ミアを捜す手助けをすると伝える。

マリーと共に老人ホームに向かいバーニーに会ったジョーは、自分が誰かもわからない彼は電話の相手ではないと考える。

監禁されていた際に食べさせられていた餃子が、中華料理の店”ドラゴン”であることを思い出したジョーは、マリーと共に、その名がつく店を回る。

仕事があるマリーと別れたジョーは、ある店の餃子の味に覚えがあり、それを配達する男を追う。

ハンマーと自転車を奪い男の車を追ったジョーは、ある倉庫につき、男を叩きのめして配達員に扮する。

配達場所に向かったジョーは、その場にいたブローニング(ラミ・マレック)の頭をハンマーで殴り殺す。

監禁者を監視するチェイニー(サミュエル・L・ジャクソン)を殴り倒し拘束したジョーは、彼を拷問する。

ジョーは、監禁するために雇われたと言うチェイニーから、電話の会話を録音したテープがあることを知り、それを再生する。

気づいた仲間が押し入ろうとしたため、ジョーはチェイニーを人質にして部屋から出る。

その場から逃れようとしたジョーは男たちに襲われるものの、全員を叩きのめす。

背後から背中を刺されたジョーは、その後も現れた男たちを殺す。

背中のナイフを抜いたジョーは意識を失い、男に連れ去られてチャッキーの店の前に置き去りにされる。

知れに気づいたチャッキーは、ジョーを店の中に入れる。

ジョーに関する事件をネットで調べていたマリーは、チャッキーからの電話を受けてトムと共に店に向かう。

ジョーの治療をしたトムから、病院に入院させるべきだと言われたマリーは、ジョーが殺人の容疑者であるため無理だと伝える。

通報するべきだと忠告してもマリーに理解してもらえないトムは、ジョーの傷を確認して、辛い経験をしている彼女に苦痛を与えるべきではないと伝えてその場を去る。

ジョーから、トムが自分のことを気遣っていると言われたマリーは、彼とは終わったと伝える。

トムはそうは思っていない言うジョーは、マリーに帰るようにと伝える。

その夜、チャッキーの店にいたジョーは、非通知の相手に電話をする。

その場にいたストレンジャーが電話を受けたために、ジョーは彼に襲い掛かる。

ストレンジャーのボディガードだったヘン=ボクにナイフを向けられたジョーは、ストレンジャーから、自分を殺したらあの世行きだと言われる。

ヘン=ボクに叩きのめされたジョーは、娘に会いたければ暴力はよせと言うストレンジャーにリストを奪われて破られる。

質問をして答えたら商品を渡すと言うストレンジャーは、ドナをレイプして殺す様子を録画した映像をジョーに見せる。

レイプや監禁したことを書いた告白文と2000万ドル分のダイヤを見せたストレンジャーは、君が勝てば、自分は頭を撃ち抜いて死ぬと伝える。

二つの質問に答えろと言うストレンジャーは、”自分は誰か”、”20年間も監禁した理由は何か”という質問に46時間以内に答えるようジョーに指示する。

負ければ警察に追われ、娘を殺されると言われたジョーは、マリーが乱暴されている映像を見せられる。

マリーの家に向かったジョーは、その場にいたチェイニーらに痛めつけられて拘束される。

ジョーを拷問しようとしたチェイニーは、ストレンジャーからの電話を受け、大金を受け取れることになったために納得してその場を去る。

マリーを解放したジョーは、怯える彼女を落ち着かせる。

携帯電話の着信音が”エバーグリーン学院”の校歌だと言われたジョーは、自分の出身校だったために、彼女に協力してもらい卒業生を調べようとする。

校長のエドウィナ・バーク(リンダ・エモンド)に会うことにしたジョーは彼女の家に向かい、マリーが話を聞くことにする。

エドウィナに卒業生のジョーのことを訊いたマリーは、殺人犯になった唯一の生徒なので覚えていると答える彼女に、それを否定しているジョーは、別の卒業生が殺したと言っていると伝える。

その間にジョーは、裏口から家に入り、マリーとエドウィナが話して間に卒業生アルバムを調べ、ある生徒を気にしながらそれを持ち去る。

父が創設した学校を、理事会が匿名の会社に売却してしまったと話すエドウィナは、閉鎖された校舎にファイルや記録が残っているとマリーに伝える。

ジョーは亡くなったと思うと言うエドウィナに感謝したマリーは、その場を去る。

エバーグリーン学院の様子を見に行ったジョーとマリーは、夜来ることにする。

モーテルに向かったマリーはアルバムを見せられ、ジョーが気にするエイドリアン・ドイル・プライス(エリック・ジャーソヴィッツ)の写真を撮る。

チャッキーに連絡してあったジョーは、エイドリアンのことは覚えていないと言う彼からの電話を受ける。

ジョーとマリーは愛し合ってしまい、それをカメラで監視するエイドリアンは、その映像を確認する。

ネットでエイドリアンのことを調べたチャッキーは、大富豪の彼が亡き妹のために病院を建設したことを知りジョーに電話をする。

ジョーの電話のクローンを持っていたエイドリアンは、メッセージを残すチャッキーが、妹のことを”娼婦”だと言ったために動揺し、履歴を削除する。

チャッキーの元に向かったエイドリアンは、妹を娼婦と言った彼を痛めつける。

夜になり、学校に進入したジョーとマリーは、エイドリアンと妹アマンダ(リジー・デクレメント)の資料を調べ、プライス家はがルクセンブルグに転居したことを知る。

ジョーは、高校生時代に、新入生のアマンダをチャッキーらと共にからかったことを思い出す。

アマンダが誰かと愛し合う姿を目撃してしまったことも思い出したジョーは、過去の新聞記事に掲載されているプライス家の悲劇を調べる。

エイドリアンの父アーサーが妻エマ(ケイトリン・ダラニー)とアマンダを殺害して自殺し、重傷を負ったエイドリアンは助かったのだが、謎めいた事件だった。

温室のアマンダの相手が父親だったことを知ったジョーは、チャッキーに連絡が取れない。

車に置いてあった箱に気づいたジョーは、中に入っていた切り取られた舌を見て動揺するマリーを落ち着かせる。

殺されると言って怯えるマリーをモーテルの部屋に残したジョーは、携帯電話に届いた拘束されているチャッキーの映像を確認しながらエイドリアンの元に向かう。

襲い掛かってきたヘン=ボクを殺したジョーは、エイドリアンからミアの居場所を聞き出そうとする。

自分が温室で見たことを言いふらしたことがきっかけでアマンダが死んだと思っているはずだと、ジョーはエイドリアンに伝える。

アマンダの相手が父親だと学校に知られたため、家族はルクセンブルグに移ったと言われたエイドリアンは、父は自分と共に妹を愛していたことをジョーに伝える。

そんな父を奪ったので、20年間、監禁したことをジョーに伝えたエイドリアンは、彼の勝ちを認めてミアの元に案内しようとする。

解放した理由を答えてみろと言いながら、”犯罪ミステリー”のスタジオに向かったエイドリアンは、ジョーがミアだと思っていたアシュリーは、10歳の時から雇っていた役者だと伝える。

すべてがウソだと分かり憤慨したジョーに痛めつけられそうになったエイドリアンは、解放された理由を答えさせようとする。

苛立つジョーは、マリーがミアであることを知らされ、愛し合っている姿を見せられる。

ショックを受けたジョーが取り乱す姿を見ながら、エイドリアンはマリーに電話をかける。

マリーを傷つけないでほしいと言われたエイドリアンは、この結末のために解放したことをジョーに伝える。

ジョーが苦しむ姿を見たエイドリアンは満足し、拳銃を手にして自殺する。

その後、マリーに別れを告げる決心をしたジョーは、彼女にダイヤなどを送り手紙を燃やす。

チェイニーにダイヤを渡したジョーは、監禁される人生を選ぶ。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1993年。
アルコール依存症である広告代理店の重役ジョー・デュセットは、自棄酒を飲んで見知らぬ女とホテルに向かう。
目覚めたジョーは監禁されたいることに気づき、別れた妻ドナがレイプされて殺害され、幼い娘のミアが保護されたことを知る。
時は流れ、ミアが養子に出されて成長したことを知ったジョーは、酒を断ち体を鍛え始める。
20年もの間、監禁されていたジョーは解放される。
復讐を誓ったジョーは、同級生のチャッキーの協力を得て、監禁した犯人と娘のミアを捜そうとするのだが・・・。
__________

原作、狩撫麻礼、作画、嶺岸信明による1996年から1998年に連載され日本の漫画”オールドボーイ―ルーズ戦記”を基に製作された、2003年の韓国映画「オールド・ボーイ」のリメイク。

20年もの間、監禁された男が、自分に苦痛を与えた相手を捜し出し復讐を果たそうとする姿を描くアクション・スリラー。

アルコール依存症のダメ男が復讐鬼となり物語が進行する中で、”彼が解放された理由”というのがポイントであり、実は主人公自身がもう一つの復讐のターゲットだったというミステリー・タッチで描かれている。

スパイク・リージョシュ・ブローリンが組んだ”ネオノアール”作品として注目されたものの、批評家、一般共に評価は低く、興行的にも振るわなかった。

主演のジョシュ・ブローリンは、娘のために復讐鬼となる男臭い主人公を熱演している。

主人公の若年期グレイ・デイモン、主人公の娘だった看護師のエリザベス・オルセン、主人公を20年もの間、監禁し復讐を果たすシャールト・コプリー、その若年期エリック・ジャーソヴィッツ、監禁した者の監視を依頼される男サミュエル・L・ジャクソン、主人公の同級生マイケル・インペリオリ、その若年期ブレット・ラペイロウス、エイドリアン(シャールト・コプリー)のボディガード、ポム・クレメンティエフ、ヒロインと共に働く移動病院の医師ジェームズ・ランソン、犯罪検証番組のホスト、マックス・カセラ、主人公が卒業した高校の校長リンダ・エモンド、チェイニー(サミュエル・L・ジャクソン)の部下エルヴィス・ノラスコラミ・マレック、主人公の顧客ランス・レディック、主人公の別れた妻ハンナ・ウェア、主人公の会社の社長リチャード・ポートナウ、リポーターのハンナ・シモン、エイドリアンの母ケイトリン・ダラニー、その娘リジー・デクレメントなどが共演している。


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