”オーシャンズ・シリーズ”の第3作。 監督、撮影スティーブン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、バーニー・マック、アンディ・ガルシア、アル・パチーノ、ヴァンサン・カッセル、オプラ・ウィンフリー他共演の犯罪サスペンス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーブン・ソダーバーグ
製作総指揮
ブルース・バーマン
スーザン・イーキンズ
製作:ジェリー・ワイントローブ
脚本:テッド・グリフィン
撮影:スティーブン・ソダーバーグ
編集:スティーヴン・ミリオン
音楽:デイビッド・ホルムズ
出演
ダニエル・オーシャン:ジョージ・クルーニー
ラスティ・ライアン:ブラッド・ピット
ライナス・コールドウェル:マット・デイモン
フランク・キャットン:バーニー・マック
バシャー・ター:ドン・チードル
バージル・モロイ:ケイシー・アフレック
ターク・モロイ:スコット・カーン
イエン:シャオボー・クィン
リヴィングストン・デル:エディ・ジェイミソン
ルーベン・ティシュコフ:エリオット・グールド
ソール・ブルーム:カール・ライナー
ローマン・ネーゲル:エディー・イザード
テリー・ベネディクト:アンディ・ガルシア
ウィリー・バンク:アル・パチーノ
アビゲイル・スポンダー:エレン・バーキン
グレコ・モンゴメリー:ジュリアン・サンズ
フランソワ・トゥルアー:ヴァンサン・カッセル
5ダイヤモンド審査員:デヴィッド・ペイマー
ロバート”ボビー”コールドウェル:ボブ・アインシュタイン
本人:オプラ・ウィンフリー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2007年製作 122分
公開
北米:2007年6月8日
日本:2007年8月10日
製作費 $85,000,000
北米興行収入 $117,154,720
世界 $311,312,620
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)が、ラスベガスのホテルを牛耳ろうとするウィリー・バンク(アル・パチーノ)と組むことを警戒していたダニエル・オーシャン(ジョージ・クルーニー)の予想が当たる。
ルーベンは、バンクに裏切られて大きなショックを受け心筋梗塞で倒れてしまう。
ラスベガスのオーシャンの元に集まった”オーシャンズ”の面々、ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)、ライナス・コールド(マット・デイモン)、フランク・キャットン(バーニー・マック)、バージル・モロイ(ケイシー・アフレック)とターク(スコット・カーン)兄弟、リヴィングストン・デル(エディ・ジェイミソン)、バシャー・ター(ドン・チードル)、イエン(シャオボー・クィン)、そして御大ソール・ブルーム(カール・ライナー)は、バンクに復讐をすることを誓う。 オーシャンはバンクに会い、ルーベンに権利を返すよう要求するが、聞き入れられるはずもなかった。 6ヶ月後。 7月3日の、バンクのホテルのグランドオープンに向け、彼とその右腕アビゲイル・スポンダー(エレン・バーキン)をどのようにして陥れるか、”オーシャンズ”は綿密な報復計画を練る。 自尊心の高いバンクは、最高のホテルに与えられる”5つダイヤ”に執着し、従業員らに妥協を許さない。 計画を練る段階でオーシャンとラスティは、ローマンとは旧知の、グレコ・モンゴメリー(ジュリアン・サンズ)が開発した、カジノのセキュリティー・システム”グレコ”を破るのは不可能だと言われる。 ”天災”を起こせば何とかなると言われたオーシャンは、トンネル掘削機で地震を起こそうとして、バシャーにそれを任せる。 ラスティが変装してバンクの元に向かい、地震が起きる可能性を指摘し、隠しカメラ付きの探知機を置いていく。 5つダイヤ審査員に扮したソールが、既に買収してあったフロント係の手引きで、本物の審査員(デヴィッド・ペイマー)の隣部屋から異臭を放つ。 中華レストランのボーイに扮したタークは、審査員の食べ物に細工して、彼は部屋に戻り吐いてしまう。 その後、審査員は、オーシャンとラスティが事前にばら撒いた、ベッドの有害微生物に気づき、部屋を飛び出してしまう。 その頃、バシャーの掘削作業でトラブルが発生してしまい、もう一機の機械を調達する資金が足りなくなる。 行き詰ったオーシャンらは、宿敵のテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)に話を持ちかけ、協力を要請する。 バンクを敵対視するベネディクトは、資金提供の見返りと”5つダイヤ”を奪うよう要求する。 ホテルの設計士を、バンクは全てクビにしたため、建物の正確な設計図は手に入らず、ラスティが調べた結果、最上級スイートからエレベーター抗に入り、ダイヤの部屋に入る方法を考える。 イエンが中国の不動産王に、ライナスがその通訳に扮して、特別待遇でアビゲイルに迎えられる。 アビゲイルは彼らを警戒して、FBI捜査官のロバート”ボビー”コールドウェル(ボブ・アインシュタイン)に連絡を入れて調べさせる。 最上級スイートに案内されたイエンは、エレベーター抗からダイヤ室の床下に向かい、壁の厚さが20センチあることを確認する。 その頃、バージルが、カジノで使われるダイスを製造するメキシコの工場に潜入していたのだが、待遇改善を訴える従業員がストを起こし、タークがそれを解決するために現地に向かい対処していた。 予想以上に、ダイヤの部屋の防御が厚いことが分かり、その場に入れるのは、バンクとアビゲイルだけだということで、ライナスが、彼女を媚薬で誘惑することになる。 メキシコの情報が入り、たいした額でない労働者の賃金を払えば、ストが解決できることが分かる。 工場は再開され、バージルとタークが、操作可能な特殊ポリマーをダイスの原料に混入させる。 そしてホテルのグランド・オープンの日を迎え、フランクはバンクのカジノのディーラーとして雇われ、工場で細工された大量のダイスがカジノに運び込まれる。 相撲会場に、オーシャンがいることを知ったバンクは、彼を追い払わずに、連れてきた金持ち達をスイートルームに案内してゲームをさせる。 バージルとタークは、ホテルの係員に扮して審査員を追い出そうとする。 ライナスは、アビゲイルを媚薬で誘惑してダイヤを狙う。 FBI捜査官のコールドウェルが現われたことを確認したオーシャンは、偽装工作を始めて、リビングストンは不正を装いわざと逮捕される。 バンクは細工された機械を全て交換することを指示し、ローマンが、改造したスロットマシンなどに交換する。 そして、オーシャンが作戦開始を仲間達に伝えて、カジノには、バシャーの手紙で励まされ回復したルーベンが、タキシードに着替えて颯爽と現われる。 リビングストンの指紋から、オーシャンら仲間達が判明して、それがバンクに知らされる。 パシャーがバンクのオフィスに向かい、彼の気をそらせて、その間にバージルが仲間達の人相を変えてしまう。 交換された、ローマンが改造したスロットマシンは、いきなり大当たりを出し、新しいダイスが各テーブルに配られる。 その後、仕掛けられていたトンネル掘削機が作動して地震が起きる。 バンクはセキュリティ・ルームに向かい、ルーレットで、イエンが1000万ドルを賭けたことを知らされる。 セキュリティー・システム”グレコ”は3分20秒ダウンし、まず、イエンがルーレットで、ラスティはダイスを操作できるライターを使い大金を手に入れる。 システムに連動しているために、バンクは賭けを中止させる電話も出来ずに大混乱となり、カジノ側が一方的に負けてしまう。 システムは復旧するが、さらに大きな揺れを起こし、客達はチップを持ってその場から避難するが、本物の地震が起きる。 ダイヤを奪ったライナスだったが、FBIのコールドウェルに逮捕連行される。 しかし、コールドウェルはライナスの父親だった。 解放されて屋上に向ったライナスは、ベネディクトの手下のフランソワ・トゥルアー(ヴァンサン・カッセル)に、それを奪われてしまう。 オーシャンにしてやられたバンクだが、”5つダイヤ”は取れると豪語する。 その直後、トゥルアーに偽物を掴ませたライナスが、バシャーが操縦する迎えのヘリコプターで、ダイヤをケースごとを盗み出す。 オーシャンは、一等地の権利書をルーベンに渡し、裏切ったベネディクトの分け前を慈善団体に寄付してしまう。 ベネディクトは”オプラ・ウィンフリー・ショー”のゲストに招かれ、それを空港のテレビで見ていたい、オーシャンは、ライナスそしてラスティと、再会を期待して別れる。 全身に発疹ができて苦しむ審査員は、ラスティから譲られたスロットマシンで、1100万ドルの当たりを出す。
...全てを見る(結末あり)
オーシャンは、天才プログラマーのローマン・ネーゲル(エディー・イザード)を呼び寄せ、状況を知らせて、各方面に手を回す。
参考:
・「オーシャンズ11」(2001)
・「オーシャンズ12」(2004)
・「オーシャンズ13」(2007)
・「オーシャンズ8」(2018)
*(簡略ストー リー)
“オーシャンズ”のメンバーのルーベンが、ラスベガスのホテルを牛耳ろうとする、手を組むはずのバンクに裏切られ、ショックを受けて心筋梗塞で倒れてしまう。
オーシャンと仲間達は、ルーベンのためにバンクへの復讐を誓い、彼のホテルのグランド・オープンに合わせ準備を始める。
一方バンクは、最高のホテルに与えられる”5つダイヤ”獲得に執念を燃やしていた。
計画を勧めるオーシャンらだったが、バンクのカジノのセキュリティー・システムは完璧で、付け入る隙がなく、苦肉の策で”天災”を起こそうとする。
そんなオーシャンは、資金的に行き詰まり、仕方なく、宿敵ベネディクトに協力を要請するのだが・・・。
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前2作に出演のジュリア・ロバーツと、前作のキャサリン・ゼタ=ジョーンズは出演せず、その代わりに、天才プログラマー 役でエディー・イザードと、オーシャンズの宿敵であるベネディクト(アンディ・ガルシア)が仲間に加わる。
総勢13人になるメンバーだが、 ただでは終わらぬ落ちがある。
製作費をかけた割には、やや落ち込んだ前作の興行収入をさらに下回ったものの、全世界で3億ドル以上を稼ぐ人気シリーズには間違いない。
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製作費 $85,000,000
北米興行収入 $117,154,720
世界 $311,312,620
単純な復讐劇なのだが、優良品の品評会のようなスター達に目移りしてしまい、入り組んだ騙し合いは、英語が 理解できないと非常に解りにくい展開という感じだ。
1作目の頃は、まだ大ブレイク前なので納得だが、既にハリウッドでもトップを極めようとするマット・デイモンの役柄は、出番が多いだけで今一冴えない。
超豪華ホテルを狙う方法は、手法を凝らし、各方面からの攻撃で一気に決着をつける痛快さはある。
オリジナル作品の、オーシャン役フランク・シナトラへのオマージュ的な作品で、”フランクと握手をした”つまり”シナトラと関係があった”というセリフや、エンディングでは、彼の歌う名曲”This town”が流れる。
また、「ゴッドファーザー」(1972)シリーズから引用されたセリフやアル・パチーノが黄金の携帯電話を贈られるシーンなどは、明らかに「ゴッドファーザーPARTⅡ」(1974)での、ハバナで財界人達がAT&T社の黄金の電話機を回す場面を意識している。
恩人のルーベン(E・グールド)のために復讐を誓う、グループのリーダー、ジョージ・クルーニー、その右腕で変装姿も披露してくれるブラッド・ピット、こちらも変装して、敵の女性幹部に媚薬で迫るマット・デイモン、いかさまディーラーのバーニー・マック、トンネル掘削機を操りながらルーベンに励ましの手紙を書き続けるドン・チードル、仲は悪いが雑用を手際よくこなす兄弟のケイシー・アフレックとスコット・カーン、謎の中国人不動産王に扮するシャオボー・クィン、ローマン(E・イザード)と組んでマシンに細工をするエディ・ジェイミソン、裏切られたショックで倒れるが、バシャー(D・チードル)の手紙に励まされ回復するエリオット・グールド、”5つダイヤ”審査員に扮する仲間カール・ライナー、天才プログラマーのエディー・イザード、ついに”オーシャンズ”のメンバーになる宿敵アンディ・ガルシア、重厚かつコミカルな演技が見もののアル・パチーノ、その部下で牝狐的存在だが、結局は自分が騙されてしまうエレン・バーキン、散々な目に遭うが、最後に空港のスロットマシンで大当たりを出す、本物の”5ダイヤ”審査員役デヴィッド・ペイマーなどが共演する。
他、出番は少ないがセキュリティー・システム”グレコ”の開発者ジュリアン・サンズ、前作に続く登場のヴァンサン・カッセル、そして自らのテレビ・ショーで、アンディ・ガルシアにインタビューする本人役のオプラ・ウィンフリーもカメオ出演している。