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ノッティングヒルの恋人 Notting Hill (1999)

ハリウッドの大女優とロンドンの平凡な男性の恋の行方を描く、製作総指揮、脚本リチャード・カーティス、主演ジュリア・ロバーツヒュー・グラントリス・エヴァンスアレック・ボールドウィン他共演、監督ロジャー・ミッシェルによるロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ロジャー・ミッシェル

製作:ダンカン・ケンワーシー
製作総指揮
リチャード・カーティス

ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
脚本:リチャード・カーティス
撮影:マイケル・コールター
編集:ニック・ムーア
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

出演
アナ・スコット:ジュリア・ロバーツ

ウィリアム”ウィル”タッカー:ヒュー・グラント
スパイク:リス・エヴァンス
マックス:ティム・マッキナリー
バーニー:ヒュー・ボネヴィル
マーティン:ジェームズ・ドレイファス
ベラ:ジーナ・マッキー
ハニー・サッカー:エマ・チャンバース
トニー:リチャード・マッケイブ
ジェフ・キング:アレック・ボールドウィン
子役の女優:ミーシャ・バートン

イギリス/アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1999年製作 124分
公開
イギリス:1999年5月21日
北米:1999年5月13日
日本:1999年9月4日
製作費 $42,000,000
北米興行収入 $116,089,680
世界 $363,889,680


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ハリウッドの大女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)は、出演作はヒットを続け世界のファンを魅了していた。

ロンドンノッティング・ヒル
書店を経営する離婚経験者のウィリアム”ウィル”タッカー(ヒュー・グラント)は、風変わりなスパイク(リス・エヴァンス)と同居していた。

ある日、店にいたウィルは、ロンドンに滞在中のアナが本を買いに来たことに気づくものの、店員マーティン(ジェームズ・ドレイファス)には大袈裟なことは言わなかった。
...全てを見る(結末あり)

近くのカフェにコーヒーを買いに行ったウィルは、再びアナに出くわしてぶつかり、彼女のシャツを汚してしまう。

謝罪したウィルは、家が近くであることをアナに伝えて、彼女に着替えをしてもらう。

ウィルはアナをお茶に誘うものの、彼女はそれを断りその場を去る。

しかし、本の袋を忘れたアナは戻り、ウィルにキスをして、誰にも話さないようにと言い残して立ち去る。

そこに帰ってきたスパイクはアナには気づかず、映画鑑賞だと言って、ウィルと共に彼女の作品を観る。

数日後、アナの電話を受けたことをスパイクから知らされたウィルは、彼女の滞在するホテル”リッツ・ロンドン”に連絡する。

アナがお茶の誘いを受けてくれたことに驚きながら、ウィルはホテルに向かう。

広報担当に部屋に招かれたウィルは、既に集まっていた記者と同業だと言って順番を待つ。

ウィルはアナの部屋に呼ばれて、スタッフがいたために”記者”として彼女に質問を始める。

スタッフが気になり、まともな会話ができないながらも、二人はいいムードにもなる。

ウィルは、その夜の予定をアナに尋ねるものの、埋まっていることを確認しただけで、結局は時間が来て彼は部屋を出る。

他のキャスト(ミーシャ・バートン)などにインタビューできることになったウィルは、戸惑いながらもそれをこなし帰ろうとする。

再び呼ばれたウィルは、その夜の予定をキャンセルしたとアナから言われるが、彼は、妹のハニー・サッカー(エマ・チャンバース)の誕生パーティーを思い出す。

アナはそれに付き添うと言い出し、二人は親友のマックス(ティム・マッキナリー)と妻ベラ(ジーナ・マッキー)の家に向かう。

車いす生活のベラはアナに挨拶され、”そっくりだ”と言って驚き、マックスは頭を傾げ、現れたハニーは感激する。

株の仲買人のバーニー(ヒュー・ボネヴィル)は、何も気づかないまま、映画に出演したアナのギャラが1500万ドルだと聞いて驚く。

バーニーは、アナが席を外した後で、彼女が映画スターだと知り焦ってしまう。

特別扱いされることもなく楽しい時を過ごしたアナは、皆に感謝してウィルとその場を去り、二人は散歩をしながら語り合う。

翌日、帰国を取り止めたアナはウィルを誘い映画を観て食事をする。

その場にいた男性客が、アナを侮辱したため、ウィルは彼らを非難する。

追い払われたウィルだったが、アナが男性達に言葉をかけて驚かせ、二人はその場を去る。

ホテルに着いたアナはウィルを部屋に誘うものの、アメリカから来ていた恋人ジェフ・キング(アレック・ボールドウィン)がいることに気づく。

それをウィルに伝えたアナだったが、彼はジェフに自分がルームサービスであることを知らせる。

ジェフは、水を持ってくることなどをウィルに言いつけチップを渡す。

アナに謝罪されたウィルは、ショックを受けながら帰宅する。

その後ウィルは、手が届かない存在ながらアナのことが頭から離れずに、彼の様子がおかしいことにスパイクが気づき意味不明の助言をする。

マックスらにも励まされたウィルは、何人か女性を紹介されるものの、アナのことしか考えられなかった。

半年後。
時ウィルは、突然、訪ねて来たアナから、無名時代に撮ったヌード写真を暴露されたことを知らされ、傷つく彼女慰める。

タブロイド紙でアナのスキャンダルを知っていたスパイクは、彼女が家にいたために驚く。

アナと共に一日を過ごしたウィルは、彼女を部屋で寝かせて自分はソファに横たわるものの落ち着かない。

ウィルは、二階から降りて来たアナと自然な成り行きで愛し合い夜を明かす。

ところが、来客に気づいたウィルは、下着姿のままで殺到したマスコミの前に現れてしまう。

それを知らずにアナも写真を撮られ、彼女はスパイクが金目当てで自分の居場所を知らせたと思い込む。

取り乱して自分を非難するアナに納得いかないウィルは、運転手が迎えに来た彼女が、帰ろうとしたために引き止める。

アナはウィルの話を聞き入れようとせず、マスコミに囲まれながらホテルに戻る。

ウィルは、アナのことをパブで数人に話したかもしれないとスパイクに言われて頭を抱える。

数か月が経ち、ウィルがアナのことを忘れかけていた頃、ハニーから彼女の代理人の電話番号を聞くが、それを捨ててしまう。

友人達と集まっていたウィルは、ハニーが結婚を決めたことに驚き、彼女はその相手がスパイクだと本人に伝える。

ウィルは、長い間、心配をかけたことを皆に謝罪し、今後は最高の幸せ者になってみせると約束する。

そんなウィルは、マックスから、オスカーを受賞したアナが”ハムステッドヒース”で撮影中だと知らされる。

アナは、撮影現場に姿を現したウィルに気づき、話があることを伝える。

ウィルは、”ヘンリー・ジェイムズ”原作の映画化の撮影現場で待つことになる。

しかし、役者の声を拾うヘッドホンをしたウィルは、男優と話すアナが、自分のことを過去の男だと言ったことでショックを受けその場を立ち去る。

翌日、アナはウィルの店を訪ねてプレゼントを渡し、帰国を取り止め他場合に付き合ってくれるかを問う。

また愛してくれるかとも付け加えたアナだったが、ウィルは、”過去の人”だと言われたことを問い質す。

下品な相手に私生活をまともに話すはずがないと言われたウィルだったが、彼女の誘いを断る。

ウィルは帰ろうとするアナに、一緒にいることが怖いものの、いい関係であるかもしれなと伝える。

また捨てられれることを恐れるウィルは、とにかく住む世界が違うと答えるものの、アナは、自分が愛を告白している普通の女だと言い残し、彼にキスして立ち去る。

仲間達に相談したウィルは、自分が間違っていたことに気づき、マックスの車でホテルに向かう。

出国前に”サヴォイ・ホテル”で記者会見を開くことを知ったウィルは会場に急行する。

記者達のアナへの質問はウィルの件にも触れるが、彼女は友人関係だと語る。

ウィルは思わず質問してしまい、状況が変わった場合に、相手と友達以上になる可能性があるかをアナに尋ねる。

アナは、それを願ったものの叶わなかったことを伝えるが、ウィルは、自分がバカだったと気づいた相手が、もう一度やり直したいと言った場合の、関係改善の可能性を問う。

そうすると思うと答えたアナは、別の記者にロンドン滞在の期間を尋ねられ、ウィルを見つめながら、このまま続くと答える。

記者は、アナの相手がウィルだと気づき、それをプロポーズだと考えて会場は騒然となる。

その後アナとウィルは、人々に祝福されながら結婚式を挙げ、やがて二人は、子供の誕生を待つ幸せな日々を送る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロンドンノッティング・ヒル
ハリウッドのトップ・スター、アナ・スコットは、滞在中の街の書店に立ち寄る。
彼女が有名女優だと気づいた店主ウィリアム”ウィル”タッカーは、その直後にも街でアナに出くわし、持っていたコーヒーで彼女のシャツを汚してしまう。
アナはウィルの家で着替えをして、この件を誰にも話さないようにと彼に伝えて立ち去る。
その後、アナから連絡があったことを同居人のスパイクから知らされたウィルは、彼女に会いにホテルに向かう。
離婚を経験したウィルは戸惑い、生きる世界が違うことを承知しながらも、期待してアナに会う。
二人は惹かれ合うものを感じたまま別れるのだが、アナはウィルを呼び戻して、彼の妹の誕生パーティーに向かうことになる・・・。
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この後「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)や「ラブ・アクチュアリー」(2003)なども手がけるリチャード・カーティスの脚本、監督ロジャー・ミッシェルの小気味よい演出も心地よい改心作に仕上がっている。

名作「ローマの休日」(1953)を意識したような内容、ハリウッド映画とはまた違う雰囲気を漂わせる洗練された街の様子、どぎついイギリス風のブラック・ジョークやユーモア、そして多彩なキャラクターのハーモニーなど、人情喜劇としても楽しめる、実に味わい深い作品に仕上がっている。

北米興行収入は約1億1600万ドル、全世界では約3億6400万ドルの大ヒットとなった。

トレヴァー・ジョーンズの音楽や、挿入歌などもなかなか粋だ。

この頃が最も美しかったかもしれない、スターとしての生活に疑問を抱き、幸せを追求し始めるヒロインを好演するジュリア・ロバーツ、妻に捨てられたことで恋愛に臆病になりながらも、この上ない愛を手に入れるナイスガイをハマリ役で演ずるヒュー・グラント、彼の同居人であり、とてつもない風変わりな男でありながら、愛すべきキャラクターを怪演するリス・エヴァンス、ウィル(H・グラント)の親友ティム・マッキナリー、その妻ジーナ・マッキー、親友のヒュー・ボネヴィルリチャード・マッケイブ、妹のエマ・チャンバース、書店の店員ジェームズ・ドレイファス、ヒロインの恋人アレック・ボールドウィン、映画のの子役でミーシャ・バートンなどが共演している。


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