サイトアイコン That's Movie Talk!

リピート ~許されざる者~ Not Forgotten (2009)

娘を誘拐され苦悩しながら捜索を続ける男性の知られざる秘密を描く、製作、監督、脚本ドロール・ゾレフ、主演サイモン・ベイカーパス・ベガマイケル・デロレンツォクロエ・グレース・モレッツクレア・フォーラニマーク・ロルストン他共演のスリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ドロール・ゾレフ

製作
ドロール・ゾレフ
ドナルド・ザッカーマン
脚本
ドロール・ゾレフ
トマス・ロメロ
撮影:スティーヴン・バーンスタイン
編集:マーティン・ハンター
音楽
マーク・アイシャム
シンディ・オコナー

出演
ジャック・ビショップ:サイモン・ベイカー
アマヤ・ビショップ:パス・ベガ
キャスパー・ナヴァーロ保安官補:マイケル・デロレンツォ
トビー・ビショップ:クロエ・グレース・モレッツ
サリナス神父:ケン・デイヴィシャン
ケイティ:クレア・フォーラニ
ウィルソン捜査官:マーク・ロルストン
ナカムラ捜査官:ゲディ・ワタナベ
ミンディ保安官補:メリンダ・ペイジ・ハミルトン
レッド・ホールデン:ジム・メスキメン
サンチェス刑事:ベニート・マルティネス

アメリカ 映画
配給 Anchor Bay Entertainment
2009年製作 96分
公開
北米:2009年5月15日
日本:未公開
北米興行収入 $53,740
世界 $142,060


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
テキサス州、デル・リオ
子供のサッカー・チームのコーチをするジャック・ビショップ(サイモン・ベイカー)は、試合後に再婚相手のアマヤ(パス・ベガ)に、姿が見えない娘のトビー(クロエ・グレース・モレッツ)のことを尋ねる。

ある儀式をする場所に興味を持つトビーを見つけたジャックは、彼女を連れて帰る。

その夜トビーは、亡くなった母ケイティ(クレア・フォーラニ)を想いながら眠る。

翌朝、貯蓄貸付組合の融資担当者であるジャックは、アマヤと商工会議所に向かう途中、トビーを学校で降ろす。
...全てを見る(結末あり)

スピーチを終えたジャックは、その日の午後、サッカーの練習のためにグラウンドに向かい、トビーの姿が見えなくなったことを知る。

その後、父兄らと共に捜索を始めたジャックは、川の近くでトビーのサッカーシューズが見つかったことを知らされる。

保安官事務所に向かったジャックは、待っていたアマヤと、誘拐ならどう対処したらいいか話す。

警官から質問されたジャックとアマヤは、トビーのことや母親がガンで亡くなったこと、更に自分達についてなどを訊かれる。

事件は注目を集めて記者会見が開かれ、ジャックとアマヤはトビーに愛を伝えて、犯人に娘を返してほしいと呼びかける。

サリナス神父(ケン・デイヴィシャン)は、トビーのために祈りを捧げ、協力を惜しまないことをジャックとアマヤに伝える。

その頃トビーは、拘束されて車に乗せられ移動していた。

アマヤのいとこキャスパー・ナヴァーロ保安官補(マイケル・デロレンツォ)と同僚のミンディ(メリンダ・ペイジ・ハミルトン)は、性犯罪者などを調べて捜査を始める。

進展がないため、子供時代に祖母に連れられて、透視能力のある人物に会ったことがあることを伝えたアマヤは、半信半疑のジャックと共にメキシコに向かう。

盲目のマダム・フロレスを訪ねて、娘が姿を消したことを伝えたアマヤは、彼女に何かが見えたと考えるものの、ジャックは気味悪くなり部屋を出る。

帰宅したジャックとアマヤは、FBIが自宅を捜査していることを知り、キャスパーから、ウィルソン(マーク・ロルストン)とナカムラ(ゲディ・ワタナベ)両捜査官を紹介される。

誘拐事件のベテランだという二人の捜査官から質問されたジャックは、事件の朝トビーとちょっとした口論になったことや、恨みを持たれる相手などがいないか訊かれ、自分が知る限りではいないと答える。

その夜、ベッドから起きたジャックは再びマダムの元に向かい、助けを求め、”故郷に戻るように”と言われる。

メキシコシティテピート
1世紀前から活動するカルト信仰”サンタ・ムエンテ/死の聖人”を崇拝する町のクラブに、ロベルトという男(ジャック)からホセフィーナに伝言が入る。

翌日、手掛かりが見つかったと言うキャスパーからの連絡で保安官事務に向かったジャックとアマヤは、サッカーのグラウンドを撮った保護者のビデオをチェックする。

ミンディが、その場に停まっている犯罪歴のあるレッド・ホールデン(ジム・メスキメン)の白いバンに気づく。

レッドの逃亡を許してしまったFBIのミスに苛立つジャックは、ナカムラから、ケイティの死亡証明書がないと言われ、そのコピーのことや葬儀を行った場所を明確に答えられない。

ホセフィーナに電話をしたジャックは、ロレーナのことを訊かれ、誘拐されたことを伝えて、アメリカ人の少女を売る者の情報を得ようとする。

そんなジャックの行動を、アマヤは監視していた。

その後、キャスパーからビデオに映る不審者の男の映像を見せられたジャックは、数日前に町の広場で仲間とカードをしていた時に言葉を交わし、ヤキ族の口調だったと話す。

キャスパーは、映像をメキシコの友人に送ることをジャックに伝える。

情報を得たキャスパーは、その男カルヴォが前科にまみれていることをジャックに伝えて、二人でメキシコに向かう。

アクーニャ
あるクラブに向かい、キャスパーからサンチェス刑事(ベニート・マルティネス)を紹介されたジャックは、その場で働くカロリーナから”ロベルト”と声をかけられるものの、知らないと答える。

支配人に会ったサンチェスは、誘拐されたトビーと容疑者カルヴォの写真を見せる。

何も知らないと言われたサンチェスらはその場を去り、カロリーナから翌日の夜7時というメモを受け取る。

デル・リオに戻ったジャックは、サンタ・ムエンテに興味があるように思えるアマヤのことを気にして、犯人と向き合ったらどうするか訊かれ、殺すと答える。

ダイナーで食事をしていたレッドは、ウエイトレスの通報によりウィルソンらに逮捕される。

レッドのバンにトビーはいなかったが、彼女のものでない女の子のカチューシャが見つかり、それを確認したジャックとアマヤは、キャスパーから鑑識で調べると言われる。

連行されるレッドを目撃したジャックは怒りがこみ上げ、洗面所に向かい、レッドの写真を使い儀式のようなことを始める。

キャスパーと共にレッドを尋問するウィルソンは、DNAが一致しなかったという連絡を受ける。

その夜、カロリーナに会うためにアクーニャの教会に向かったジャックは、彼女が殺されていたために驚く。

カロリーナの口の中にあったトビーの写真を確認したジャックは、その場を去る。

デル・リオに戻り、アマヤら住人と共に教会で祈祷式を行ったジャックは、現れたウィルソンとナカムラから、ケイティが亡くなったという病院は全焼して死亡証明書もないと言われる。

ジャックは、自分の出征証明や就学記録他も確認できないことを指摘され、”ジャック・ビショップ”は10年前まで存在しないと言われる。

カロリーナの死体を発見したサンチェスは、キャスパーとジャックを呼び寄せる。

その頃トビーは、サンタ・ムエンテの儀式に加わっていた。

アマヤとキャスパーと共にアクーニャの警察署に向かったジャックは、死んだカロリーナのことを訊かれ、教会で自分を目撃したというイリーナが現れる。

白を切るジャックだったが、落ちていた組合のバッジを見せられたために、現場にいたことを認める。

会いには来たが殺してはいないと言うジャックの言葉に動揺するアマヤは席を立ち、キャスパーも彼を批判する。

拘留されたジャックは、その場にいた釈放された男娼達に混じってその場から脱出する。

クラブに向かったジャックは、ある男に会いたいと言って女にトビーの写真を渡す。

本名を”ロバート・ワイラー”というジャックが、テピートの娼館で育ったことをウィルソンとナカムラから知らされたアマヤは、組織の借金回収人だった彼が殺し屋だったと言われるものの信じようとしない。

連絡を受けたキャスパーは、ジャックが30分前に脱獄したことを皆に伝える。

ホテルで男を待っていたジャックは、現れたカルヴォを叩きのめして、トビーの居場所を聞き出そうとする。

カルヴォを痛めつけたジャックは、トビーが丘の上の白い建物の娼館にいることを知り彼を殺す。

ケイティの家に向かおうとしたジャックは儀式を行い、建物に侵入する。

ジャックを見て驚くケイティは、誘拐したトビーの居場所を訊かれ、カルヴォから聞いたと言われる。

ジャックの手の傷でサンタ・ムエンテだと知ったケイティは首を絞められながら、これはワナだと伝えて意識を失い、彼はその場を去る。

マダムとアマヤらにより儀式を行ったトビーは、母親のことを教えると言われる。

その後、ジャックはマダムの元に向かうものの誰もいなかった。

そこに現れたアマヤは、ジャックが借金の代わりに父親を絞殺した際に、その場のベッドの下に隠れていたことを伝える。

自分はその男ではないと伝えたジャックは、アマヤと組んでいたキャスパーに背後から殴られる。

トビーを誘拐したのがアマヤだと知ったジャックは、彼女に火を放たれて置き去りにされる。

ベッドに横たわっていたトビーを見つけたジャックは、彼女を抱きかかえて脱出する。

アマヤから二人とも助かると言われていたトビーは、手遅れになった頃、父は全てを知ると考えながらジャックと共にバスに乗る。

アマヤの父の復讐をする使命を受けた儀式を行ったトビーは、サンタ・ムエンテの聖歌を唱える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
テキサス州、デル・リオ
貯蓄貸付組合の融資担当者であるジャック・ビショップは、妻ケイティをガンで亡くしてアマヤと再婚し、ケイティとの娘トビー共に三人で暮らしていた。
ある日、サッカー・チームのコーチをしていたジャックは、トビーが姿を消したことを知り、その後、誘拐事件に発展して捜査が始まる。
情報を得るためにメキシコに向かったジャックは、透視能力のあるマダム・フロレスから”故郷に戻るようにと言われ、独自の方法でトビーを捜そうとするのだが・・・。
__________

テレビ、演劇界でも活躍する製作、監督、脚本を兼ねたドロール・ゾレフの作品であり、誘拐された娘を捜す父親の苦悩と、彼に隠された過去を描くスリラー。

平穏に暮らす主人公が、かつて組織の殺し屋だったと分かる終盤にかけて盛り上がるドラマは、カルト信仰を崇拝する者達による計画的な犯行に展開していく。

無事に娘を救い出して安堵する主人公だったが、計画は終わっていなかったことが分かるラストは恐ろしい。

かつて組織の殺し屋であり、復讐計画の餌食になるサイモン・ベイカー、カルト信仰の崇拝者であり、父親を殺した夫である主人公への復讐を果たそうとするパス・ベガ、彼女のいとこであり計画の協力者だった保安官補マイケル・デロレンツォ、誘拐される主人公の娘クロエ・グレース・モレッツ、彼女の母親クレア・フォーラニFBI捜査官のマーク・ロルストンゲディ・ワタナベ、神父のケン・デイヴィシャン、保安官補メリンダ・ペイジ・ハミルトン、性犯罪者のジム・メスキメンメキシコの刑事ベニート・マルティネスなどが共演している。


モバイルバージョンを終了