東南アジア某国のクーデターに巻き込まれたアメリカ人家族の必至の逃亡劇を描く、監督、脚本ジョン・エリック・ドゥードル、主演オーウェン・ウィルソン、レイク・ベル、ピアース・ブロスナン他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
製作
ドリュー・ドゥードル
ミシェル・リトヴァク
デヴィッド・ランカスター
製作総指揮
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
ジェフリー・ストット
アンドリュー・フェッファー
スティーヴ・アレクサンダー
脚本
ジョン・エリック・ドゥードル
ドリュー・ドゥードル
撮影:レオ・アンスタン
編集:エリオット・グリーンバーグ
音楽
マルコ・ベルトラミ
バック・サンダース
出演
ジャック・ドワイヤー:オーウェン・ウィルソン
アニー・ドワイヤー:レイク・ベル
ルーシー・ドワイヤー:スターリング・ジェリンズ
ブリーゲル”ビーズ”ドワイヤー:クレア・ギア
ハモンド:ピアース・ブロスナン
”ケニー・ロジャース”:サハジャック・ブーンタナキット
首相:ヴィチチャード・フォトフリン
カーディフ社重役:マンフレッド・イルク
コンシェルジェ:ノーファンド・ブーンヤイ
アメリカ 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー
2015年製作 103分
公開
北米:2015年8月26日
日本:2015年9月5日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $27,288,870
世界 $54,418,870
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
東南アジア某国。
首相(ヴィチチャード・フォトフリン)と会談していたアメリカ企業カーディフ社重役(マンフレッド・イルク)が帰った直後、銃声と共にその場は混乱する。
反乱勢力により、首相は暗殺される。
17時間前。
カーディフに雇われたジャック・ドワイヤー(オーウェン・ウィルソン)は、妻アニー(レイク・ベル)、娘のルーシー(スターリング・ジェリンズ)とブリーゲル”ビーズ”(クレア・ギア)と共に東南アジアに向かう。
空港に到着したジャックらは、イギリス人のハモンド(ピアース・ブロスナン)に話しかけられ、テキサスのオースティンから来たカーディフの水道整備事業の技術者だと伝える。
この国が15回目だと言うハモンドは、知人のタクシードライバー”ケニー・ロジャース”(サハジャック・ブーンタナキット)の車で、ジャックの家族と共に市街のホテルに向かう。
会社が用意したホテルの部屋でくつろごうとしたジャックは、テレビも見れずにネットもつながらないため、フロントでそれを伝え、会社からの連絡がないことも知る。
バーにいたハモンドと話したジャックは、不躾だが気さくなハモンドから、会社に飼い殺されるなと言われる。 部屋に戻って眠っていたジャックは、アニーが浴室で悩んでいることに気づき、今回の件を勝手に決めたことを謝罪する。 翌朝、会社からの連絡が未だにないとフロントで言われたジャックは、新聞もないために買える店に向かう。 3日前の新聞を何とか手に入れたジャックは、周囲の様子がおかしいことに気づき、ある集団と警官隊の衝突に巻き込まれる。 その場から逃れたジャックはホテルに戻るが、外国人が射殺する現場を目撃する。 非常階段を上り窓を割ってホテル内に入ったジャックは、家族の元に向い、外国人を標的にした集団が暴徒化していることをアニーに伝える。 ジャックは、プールに行ってしまったルーシーを連れ戻しに行く。 ルーシーをプールで見つけたジャックは、彼女を連れて非常階段を上がる。 男に襲われたジャックはハモンドに助けられ、屋上に向かうよう指示される。 部屋に戻ったジャックは、アニーと子供達と共に屋上に向かう。 首相が暗殺されたことを知ったジャックは、怪我をしたボーイから、暴徒は水道会社を乗っ取ったアメリカに抗議していると言われる。 怯えるルーシーに妹のビーズを守るようにと言い聞かせたジャックは、直ぐに助けが来ると伝えて安心させる。 ヘリコプターの音がしたためにそれを待つジャックらだったが、武装勢力だったヘリからの攻撃を受ける。 ジャックらは非難するが、銃撃されて多くの犠牲者を出す。 ヘリは墜落して暴徒が屋上に現れ、ジャックは、隣のビルに飛び移るしかないことをアニーに伝える。 アニーは何んとか飛び移り、ジャックはビーズを投げてアニーが受け止める。 嫌がるルーシーは落ちそうになるが、ジャックは彼女を引き上げる。 ルーシーを投げたジャックは自分も飛び移り、下の階のオフィスに向かう。 その場は戦車に砲撃され、瓦礫と死体の影に隠れたジャックらは、現れた暴徒に見つからずに済む。 アメリカ大使館に向かうことを考えたジャックは、アニーから地図で位置を確認したと言われる。 その場にいた暴徒を押さえつけたジャックは黙らせるが、居場所を教えるために騒ぎだしたため、仕方なく殴り殺す。 死体の服を着て暴徒に扮したジャックは、バイクを奪い家族を乗せて、気づかれないままアメリカ大使館にたどり着く。 バリケードを越えて内部を調べたジャックは、既にその場が占拠されていることに気づく。 建物は爆破され、家族の元に戻ったジャックはその場から逃れ、ある老人に茂みに隠れるようにと言われる。 暴徒が現れ、ジャックは銃を奪おうとするものの、手助けをしようとしたアニーが捕えられる。 ジャックも捕まり、アニーは乱暴されそうになるが、そこに現れたハモンドが暴徒達を射殺する。 ケニーと共にジャックらを助けたハモンドは、安全な場所に彼らを連れて行き食事を与える。 川を下りベトナムに向かえば安全だとハモンドから言われたジャックは、彼とケニーが諜報機関の工作員であることを知る。 欧米が貧しい国を食い物にする仕組みを話すハモンドは、家族を守る手段として行動している反乱勢力の考えは、ある意味では正しいとジャックに伝える。 自分がこの騒ぎの原因だと言うハモンドは責任を感じ、何としても逃がすとジャックに伝える。 人を殺したことを後悔するジャックは、家族を救うことを考えるようにとハモンドから言われる。 休んでいたジャックは、苦労をかけたことでアニーに謝罪するが、今の生活に幸せを感じていると彼女から言われる。 明日、死んでも後悔しないと言われたジャックは、誰も死にはしないとアニーに伝えて安心させる。 夜中に狙撃兵に狙われたハモンドは、階段を駆け下りるようジャックらに指示する。 ケニーは射殺され、ハモンドも銃弾を受けて道路で倒れる。 助けようとするジャックに逃げるよう伝えたハモンドは、向かってくる車のドライバーを射殺するものの轢き殺される。 川に向かおうとするジャックだったが、動揺して何をしていいのか分からなくなる。 アニーに励まされたジャックは、落ち着きを取り戻して川に向い、その場にいた男に時計と靴を渡して舟を手に入れようとする。 暴徒に見つかったジャックは痛めつけられ、それを見ていたルーシーが飛び出す。 銃を持たされたルーシーはジャックを狙い、撃つようにと脅される。 自分を撃つようにとルーシーに伝えたジャックは死を覚悟するが、アニーが暴徒に襲い掛かる。 銃を奪ったジャックは暴徒を射殺し、家族を船に乗せて川を下りベトナム国境に近づく。 許可なく入国できないと言わらたジャックだったが、国境警備兵を必至で説得する。 船はベトナム内に入り、警備兵は暴徒達に退去するよう警告する。 病院に収容されて手当てを受けたジャックは、家族と共にベッドで休む。 ジャックは、自分が生まれた時の話をしてほしいとルーシーから言われる。 生れても泣かずに息をしていなかったルーシーに、アニーが呼びかけて息をしたことをジャックは話す。 ”悲しいの?”とルーシーに訊かれたジャックは、幸せだと答える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
東南アジア某国。
アメリカ人のジャック・ドワイヤーは、現地のアメリカ企業の技術者として赴任するため、妻アニーと二人の娘ルーシーとビーズと共に到着する。
イギリス人旅行者のハモンドと知り合ったジャックは、ホテルに向かい家族と一夜を過ごす。
翌日、新聞を買いに街に出たジャックは、暴徒化した集団と警官隊の衝突に巻き込まれる。
その場から逃れてホテルに戻ったジャックは、外国人が容赦なく射殺されるのを目撃する。
ハモンドに助けられ、家族と共に屋上に逃れたジャックは、自分の雇われたアメリカ企業に水道会社を乗っ取られたことを恨む民衆が抗議していることを知る・・・。
__________
欧米の大国が弱小国を食い物にした結果に起きる、民衆が起こしたクーデターに巻き込まれるアメリカ人家族の逃亡劇を描く、ノンストップ・アクション的な作品。
舞台は東南アジア某国ということになっているが、この内容では、国を特定すると問題になることは明らかなため、ベトナムと国境を接した国という設定になっている。
*因みにロケはタイで行われた。
愛する妻と幼い娘二人を守ろうとする父親の勇気ある行動が見所の作品で、容赦なく外国人や抵抗する者達を殺害する、残虐な見るに堪えないシーンもある。
大国が小国を利用していることに対する国民の怒りは、ある意味、正当だと主人公に話す、それらを仕掛けた工作員の言葉は深く胸に突き刺さる。
命懸けで家族を守ろうとする現地に赴任した技術者を熱演するオーウェン・ウィルソン、その妻レイク・ベル、娘のスターリング・ジェリンズとクレア・ギア、大国の利益のために動く旅行者を装った工作員のピアース・ブロスナン、その仲間サハジャック・ブーンタナキットなどが共演している。