恋人が妊娠をしたことで動揺し混乱する精神科医の9ヶ月カ月間を描く、監督クリス・コロンバス、ヒュー・グラント、ジュリアン・ムーア、ジョーン・キューザック、ジェフ・ゴールドブラム、ロビン・ウィリアムズ他共演のコメディ。 |
・ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:クリス・コロンバス
製作総指揮
ジョーン・ブラッドショウ
クリストファー・ランバート
製作
アンヌ・フランソワ
クリス・コロンバス
マーク・ラドクリフ
マイケル・バーナサン
原作:パトリック・ブラウデ
脚本:クリス・コロンバス
撮影:ドナルド・マカルパイン
編集
ラジャ・ゴズネル
スティーヴン・E・リフキン
音楽:ハンス・ジマー
出演
サミュエル・フォークナー:ヒュー・グラント
レベッカ・テイラー・フォークナー:ジュリアン・ムーア
ゲイル・ドワイヤー:ジョーン・キューザック
マーティ・ドワイヤー:トム・アーノルド
ショーン・フレッチャー:ジェフ・ゴールドブラム
コスヴィッチ医師:ロビン・ウィリアムズ
リリー:ミア・コテット
シャノン・ドワイヤー:アシュレー・ジョンソン
モリー・ドワイヤー:アレクサ・ヴェガ
バレエを習う少女:ゼルダ・ウィリアムズ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1995年製作 103分
公開
北米:1995年7月14日
日本:1995年12月23日
北米興行収入 $69,700,000
世界 $138,510,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
サンフランシスコ。
子供専門の精神科医サミュエル・フォークナー(ヒュー・グラント)は、バレエ教師である恋人レベッカ・テイラー(ジュリアン・ムーア)と5年間同棲中だった。
何不自由ない生活に満足する、呑気なイギリス人のサミュエルだったが、レベッカは物足りないものを感じていた。
ある日、二人は、自動車ディーラーで海岸で三人の子持ちのマーティ・ドワイヤー(トム・アーノルド)と妻ゲイル(ジョーン・キューザック)に出会う。
サミュエルの友人である、売れない画家のショーン・フレッチャー(ジェフ・ゴールドブラム)の姉だったゲイルは、会ったことのあるサミュエルを思い出す。 職業柄、子供の扱いが大変なことを知るサミュエルは、マーティとゲイルのやんちゃな子供達を見て、そんな家庭生活に全く魅力を感じない。 サミュエルは、ショーンの家で週末を過ごすために車で向かう途中、レベッカから妊娠を告げられて驚き、事故を起こしてしまう。 ショーンの家に着き、彼が子供を欲しがる妻と離婚した話を、大袈裟に聞かされたサミュエルは動揺してしまう。 更に、マーティとゲイル一家が突然現れて騒動になり、ショーンからも子供達はモンスターだと、子供が嫌いな理由を説明される。 その後の食事の席で、4人目の子供が産まれることを発表したマーティと、そのことについてジョークを言ったサミュエルが口論になり、二人は罵り合う。 それに意見したショーンやゲイルも加わり、その場は気まずい雰囲気となってしまう。 週が明けた後も、サミュエルの混乱は収まらず、彼は父親になることに恐怖すら感じるようになってしまう。 しかし、子供が産まれることにこの上ない喜びを感じているレベッカを思うと、サミュエルは、それに反対することはできなかった。 二人は産婦人科の病院に向かうが、主治医が不在だったために、ロシアから来たコスヴィッチ医師(ロビン・ウィリアムズ)の診察を受けることになる。 英語も完璧でない動物相手の医師だったコスヴィッチに不安を抱える二人は、彼の計算で、出産予定日と受胎日を知らされる。 ところが、受胎日にサミュエルは学会に出席していたことを思い出し、二人は混乱する。 コスヴィッチが、人間と猿のデータを間違えていたことでその件は解決し、出産日は12月15日となる。 しかし、コスヴィッチを信用できない二人は、その場を逃げ出し、マーティとゲイルに出くわしてしまう。 お互いに先日のわだかまりは消えていたが、サミュエルとレベッカは妊娠を秘密にしようとする。 そこにコスヴィッチが現れたために、結局は妊娠はばれてしまい、マーティとゲイルは何かと世話をしようとする。 サミュエルは、苦労して買ったポルシェが二人乗りだと言われて、子供が乗せられないことでレベッカと口論になる。 レベッカは不安を抱え、サミュエルと別れることや産むべきかを考えるようになり、結婚を望む自分の気持ちを彼が分かってくれないことで悩むが、ゲイルに励まされる。 妊娠5か月となり、サミュエルはレベッカと愛し合うこともできずに欲求不満で苛立つが、孤独が寂しいと言うショーンに、とにかく二人でよく話し合うべきだと助言される。 そんな話をしていて、レベッカの超音波検査に付き添うことを忘れてしまったサミュエルは病院に急行する。 レベッカは既に帰った後だったが、検査の結果男の子だと分かり、サミュエルは、不安を抱える彼女に優しく接するよう医師に言われる。 サミュエルは帰宅するものの、彼を見限ったレベッカは、自分を支えてくれるゲイルの家で、世話になると言って家を出てしまう。 その後サミュエルは、超音波映像を見て感激し、自分がしてしまったことを後悔してマーティの家に向かうが、レベッカには会わせてもらえなかった。 失意のサミュエルは、レベッカを諦めて生活を変えるようにとショーンに言われ、様々なことにチャレンジする。 そんな時サミュエルは、あるパーティーで魅力的な女性リリー(ミア・コテット)に出会い誘われるが、それを断る。 サミュエルはマーティの元に向かい、レベッカを取り戻したいことを伝え、彼の子供達の子守をして、子供好きをアピールしようとする。 子供達と遊んでいたサミュエルは、レベッカが、病院に行ったことを知らされて彼女の元に向かう。 病室のレベッカに会ったサミュエルは、自分の態度を謝罪して、彼女と子供が全てと考えられるようになったことを伝え、車も替えたことを知らせる。 サミュエルは、レベッカに指輪を渡してプロポーズし、彼女もそれを受け入れる。 そして二人は、友人や家族に祝福されながら結婚式を挙げる。 レストランで、レベッカと食事をしようとしたサミュエルは、そこで働いていたリリーと再会する。 リリーとは初対面だというサミュエルだったが、彼女からファースト・ネームを呼ばれたために、レベッカはそれを気にする。 レベッカは席に着く前に破水してしまい、指を怪我したリリーと共に、サミュエルは二人を病院に連れて行く。 車内で、リリーがポルシェのことを尋ねたため、レベッカは浮気を疑いサミュエルを問い詰める。 サミュエルは、リリーとは何もなかったことを分かってもらえるものの、横断歩道で心臓の悪い老人を轢きそうにり、発作を起こした彼と妻も病院に連れて行くことになる。 主治医に連絡するため慌てたサミュエルは、自転車の男性に激突し、彼も車に乗せて病院に急行する。 病院に着いたサミュエルとレベッカだったが、休暇のため主治医は不在で、コスヴィッチが対応することになる。 二人はそれを拒むが、他に医者がいないため、出産は初めてだというコスヴィッチに任せるしかなかった。 ゲイルも産気づきマーティもその場にいて、彼女とレベッカは同じ分娩室で処置を受ける。 サミュエルとコスヴィッチは、麻酔の注射器を見て失神してしまい、二人は意識を取り戻すが、妻達の様子をビデオに撮っていたマーティとサミュエルが喧嘩を始めてしまう。 そして、ゲイルは4人目の女の子を、レベッカは男の子を無事に出産する。 サミュエルはマーティに謝罪して、出産までのことを感謝する。 そして、子供と共に家に戻ったサミュエルとレベッカは、幸せを噛みしめる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
子供専門の精神科医でイギリス人のサミュエル・フォークナーは、同棲相手のレベッカとの何不自由ない生活に満足していたが、彼女は物足りなさを感じる。
親友の画家ショーンの家に向かう途中、レベッカから妊娠を伝えられたサミュエルは驚き、事故を起こしてしまう。
ショーンの家で、彼の姉ゲイルと夫マーティの三人の子供達に悩まされ、職業柄、子供の扱いが大変なことを知るサミュエルは、レベッカが望む幸せに同調できない。
レベッカは不安を抱え、サミュエルと別れ産むべきかも考えるようになるが、そんな彼女を、結婚と出産の経験者のゲイルが励ます。
その後もサミュエルは、動揺するだけでレベッカの支えになれず、彼女はついに家を出てゲイルの家に世話になることになる。
失意のサミュエルだったが、超音波映像で自分の子供を見て感激し、何んとかレベッカの信頼を取り戻そうとしているのだが・・・。
__________
クリス・コロンバス製作、監督、脚本による軽妙な演出も心地よい、ハート・ウォーミングなラブ・コメディとして楽しめる作品。
美男俳優としてスタートしたヒュー・グラントの、知性も感じさせながらの少々間抜けな役柄は実に愉快で、脇を固める豪華キャスト競演も合わせて見どころも多い。
何不自由ない恋人との生活を、”子供”に壊されると思い込む青年が、何よりも価値のある、新しい命に心癒される姿を描写して終わるラストもいい。
北米興行収入は約7000万ドル、全世界では約1億3900万ドルのヒットとなった。
演技派でありながら、コメディでも才能を発揮し、本作での表情の豊かさが印象的な主人公の恋人ジュリアン・ムーア、友人となり彼女を支えるジョーン・キューザック、その夫トム・アーノルド、J・キューザックよりも10歳も年上なのに弟役、主人公の友人で売れない画家のジェフ・ゴールドブラム、ロシア出身のあぶない産婦人科医を怪演するロビン・ウィリアムズ、主人公に接近する女性ミア・コテット、J・キューザックとT・アーノルドの子供役アシュレー・ジョンソンとアレクサ・ヴェガ、そして、バレエを習う少女役で、R・ウィリアムズの娘であるゼルダ・ウィリアムズが出演している。