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最後の初恋 Nights in Rodanthe (2008)

2002年に発表された、ニコラス・パークスの同名小説”Nights in Rodanthe”の映画化。
家族や個人的なトラブルを抱えた男女の恋を描く、主演リチャード・ギアダイアン・レインスコット・グレンジェームズ・フランコ他共演、監督ジョージ・C・ウルフによる大人のラブ・ロマンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・C・ウルフ

製作:デニーズ・ディ・ノヴィ
製作総指揮
ダグ・クレイボーン
アリソン・グリーンスパン
デイナ・ゴールドバーグ
ブルース・バーマン

原作:ニコラス・パークス
脚本
アン・ピーコック

ジョン・ロマーノ
撮影:アフォンソ・ビアト

編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:ジャニーン・テソリ

出演
リチャード・ギア:ポール・フラナー
ダイアン・レイン:エイドリアン・ウィリス
スコット・グレン:ロバート・トーレルソン
ジェームズ・フランコ:マーク・フラナー
クリストファー・メローニ:ジャック・ウィリス
ヴィオラ・デイヴィス:ジーン
パブロ・シュレイバー:チャーリー・トーレルソン
メイ・ホイットマン:アマンダ・ウィリス
チャーリー・ターハン:ダニー・ウィリス

アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ
Village Roadshow
2008年製作 97分
公開
北米:2008年9月26日
日本:2008年9月27日
北米興行収入 $41,840,910
世界 $84,375,060


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
浮気して家を出た夫ジャック・ウィリス(クリストファー・メローニ)から、寄りを戻したいと言われたエイドリアン(ダイアン・レイン)は即答を避け、娘アマンダ(メイ・ホイットマン)と息子ダニー(チャーリー・ターハン)を、フロリダに向かう夫に預ける。

親友ジーン(ヴィオラ・デイヴィス)から、彼女の経営する、海辺のホテルの留守番と管理を頼まれたエイドリアンは、ノース・カロライナロダンテに向かう。

ホテルに着いたエイドリアンは、たった一人の宿泊客で、医師のポール・フラナー(リチャード・ギア)を出迎える。

無愛想で気難しそうなポールだったが、一人では気が滅入ると言って、夕食は、エイドリアンとキッチンでとることになる。

食事の後エイドリアンは、ポールに、つい家族の愚痴をこぼしてしまう。

部屋に戻ったポールは、妻との離婚をきっかけに不仲となった、同じ医師の息子マーク(ジェームズ・フランコ)のことを想う。

翌日ポールは、ロバート・トーレルソン(スコット・グレン)という男性を訪ねるが、彼の息子チャーリー(パブロ・シュレイバー)に追い返されてしまう。
...全てを見る(結末あり)

ホテルに戻ったポールは、苛立ってエイドリアンに八つ当たりしてしまう。

ポールの部屋の掃除の最中、トーレルソンという名前の人物を知ってしまったエイドリアンは、落ち着きを取り戻したポールにそれを尋ねる。

再び苛立ったポールだったが、トーレルソン夫人の手術に失敗した結果、彼女を死亡させてしまい訴えられたことを、エイドリアンに話して聞かせる。

トーレルソンから呼ばれて、この地にやって来たポールだったが、息子に追い払われ車まで蹴られたことに納得がいかなかった。

そんなポールを、エイドリアンは優しい言葉で和ませる。

そこに、娘のアマンダからエイドリアンに電話があるのだが、夫婦の問題に子供達を巻き込む夫ジャックに憤慨してしまい、今度はエイドリアンが冷静さを失ってしまう。

同じような悩みを抱えた2人は意気投合し、酒でストレスを発散したりもする。

翌日、トーレルソンがポールを訪ねて来るが、自分の弁護だけをするポールに対し、43年間連れ添った妻が死んだ事実を直視することを告げ、彼は立ち去る。

同じことをエイドリアンにも言われたポールは、彼女こそ現実を理解するべきだと反論して口論となる。

嵐が近づき、恐怖に怯えるエイドリアンにポールは寄り添い、やがて2人は結ばれてしまう。

翌朝、荒れ果てた浜辺にたたずむエイドリアンは、息子が喘息の発作を起こした時、電話に出れなかった昨夜のことを悔やむ。

ポールは、エイドリアンと共にトーレルソンの自宅に向かい、彼にとって、亡くなった妻がどういう存在だったのかを知り、心から謝罪する。

心の荷が下りたポールは、エイドリアンとの愛を深める満ち足りた日々を過ごし、そして息子マークのいる南米に向かう。

自宅に戻ったエイドリアンは、夫ジャックとの離婚を決意し、子供達にそれを伝えるが、娘のアマンダはそれを受け入れようとしない。

やがて、エイドリアンの元にポールからの手紙が届き、2人の文通が始まる。

そして、ポールが帰国することになり、子供をジャックに預けたエイドリアンは、自宅にポールを招くことにする。

しかしポールは現れず、翌日、エイドリアンの元に彼の息子のマークが訪ねて来る。

献身的な医療活動を続けていたポールは、嵐の夜に医療資材を運ぼうとして土砂崩れに遭い、命を落としたということを、エイドリアンはマークから知らされる。

マークは、エイドリアンのお陰で、親子の心が通じ合えたということを伝え、彼女に感謝する。

エイドリアンは、ポールの遺品から、彼女に送る前の手紙を見つける。

抜け殻のようになってしまったエイドリアンを見て、母親を理解しようとしなかったアマンダが歩み寄り始める。

父ジャックから、エイドリアンをどんなに傷つけたかを聞かされていたアマンダは、今まで反抗ばかりしていたことを彼女に謝罪する。

エイドリアンは、夫婦の愛とは違う、自分を成長させてくれる愛に出会った、そして出会えることを、アマンダに語り始める。

そしてエイドリアンは、ポールに贈ろうとした手作りの木箱を持参し、ロダンテのホテルの、想いでの部屋に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
浮気をして家を出た夫ジャックに、子供達を預けたエイドリアン・ウィリスは、親友のジーンから、経営する海辺のホテルの留守番と管理を頼まれ、ノース・カロライナロダンテに向かう。
エイドリアンは、たった一人の宿泊客である、医師のポール・フラナーを迎える。
気難しそうなポールは、一人では気がめいると言ってエイドリアンと食事を共にし、彼女は家族の愚痴をこぼしてしまう。
そんなエイドリアンの話を聞いたポールだったが、彼もまた大きな悩みを抱え、この地を訪れていたのだった・・・。
__________

人気作家ニコラス・パークスの原作ではあるが、日本では映画公開と同時に出版され、また、「コットンクラブ」(1984)、「運命の女」(2002)に続く3度目の共演となる主演の2人、リチャード・ギアダイアン・レインの共演が話題になった作品。

実際には16歳の年の差がある2人だが、60歳手前のリチャード・ギアは、二つの悩みを抱える医師を”渋味を増した伊達男”の雰囲気を漂わせながらしっとりと、また、時に感情を露にする人物を演じ、一方の、ダイアン・レインも、子育てや夫に対し自らの意思や態度を貫き通す、逞しい女性の喜怒哀楽を自在に演じている。

相性の良い2人の共演の次回作は??と、思わず期待してしまい、10代前半の「リトル・ロマンス」(1979)で衝撃的デビューを飾りながら、その後、低迷し、ここ10年で復活を果たしたダイアン・レインの、精神的な強さが演技でも感じられる作品だ。

妻を手術で亡くし、主人公の執刀医を訴えるスコット・グレン、父親(R・ギア)から遠ざかるように南米に向かい、その後、父子の愛を取り戻すジェームズ・フランコ、ヒロイン(D・レイン)の夫クリストファー・メローニ、娘メイ・ホイットマン、息子のチャーリー・ターハン、そして、印象的な海辺のホテルのオーナー、ヴィオラ・デイヴィスなどが共演している。


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