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ニューヨーク・ニューヨーク New York, New York (1977)

対日戦勝記念日ニューヨークで出会った2人が様々な経験をしながら人生を歩む姿を描く、製作ロバート・チャートフアーウィン・ウィンクラー、監督マーティン・スコセッシ、主演ライザ・ミネリロバート・デ・ニーロ他共演のラブ・ストーリー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:マーティン・スコセッシ
製作
ロバート・チャートフ
アーウィン・ウィンクラー
脚本
アール・マック・ローチ

マーディク・マーティン
撮影:ラズロ・コヴァックス
編集
バート・ロヴィット
トム・ロルフ
デヴィッド・ラミレス

音楽
ジョン・カンダー

フレッド・エッブ

出演
ライザ・ミネリ:フランシーヌ・エヴァンス
ロバート・デ・ニーロ:ジミー・ドイル
メアリー・ケイ・プレイス:バーニス
ライオネル・スタンダー:トニー・ハーウェル
バリー・プリマス:ポール・ウィルソン
ジョージー・オールド:フランキー・ハート

アメリカ 映画
配給
MGM
ユナイテッド・アーティスツ
1977年製作 163分
公開
北米:1977年6月21日
日本:1977年8月13日
製作費 $14,000,000
北米興行収入 $13,800,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1945年8月15日、ニューヨークタイムズスクウェアは、太平洋戦争の対日戦勝利に沸いていた。(対日戦勝記念)

失業中のサックス奏者ジミー・ドイル(ロバート・デ・ニーロ)は、ナイトクラブでフランシーヌ・エヴァンス(ライザ・ミネリ)に一目惚れし、強引に近づこうとするが相手にされない。

ジミーは、運良く友達にフランシーンを紹介されるが無視され、翌日、ホテルのロビーで女友達を探す彼女と再会する。

宿泊代の支払いが滞っていたジミーは、ホテル側と揉めるが、トラブル寸前でフランシーヌのタクシーに便乗する。

フランシーヌを伴い、オーデションに向かったジミーは、彼女のアドバイスで仕事を得ることができる。
...全てを見る(結末あり)

ジミーは、歌の得意なフランシーヌと共に雇われ、やがて二人は急速に惹かれ合うようになる。

しかしフランシーヌは、マネージャーのトニー(ライオネル・スタンダー)にジミーへの伝言を残し、ツアーに出てしまう。

行き先も告げずに旅立ったフランシーヌをジミーは追うが、その後、フランキー・ハート(ジョージー・オールド)楽団に参加してツアーを続けた彼女は、歌手として成功していく。

その後、ジミーはフランシーヌを捜しあて、オーディションを受けて同じバンドに参加し、ツアーに加わる。

ある夜、ジミーはフランシーヌにプロポーズし、二人は結婚する。

ハートは引退し、バンドはジミーが引き継ぐことになり、”フランシーヌ・エヴァンスとジミー・ドイル楽団”が誕生する。

バンド内では衝突も起きるが、それを乗り越えてツアーは成功を収め、二人の間には子供も産まれる。

出産を控えフランシーヌは、ニューヨークに戻ることになり、彼女の抜けたバンドの人気は落ちてしまう。

フランシーヌは、地元に帰り落ち着いて仕事を続け、単独で才能を発揮し始める。

バンドを抜けてフランシーヌの元に戻ったジミーは、失意の内に曲を作り、彼女が歌詞をつけ、”ニューヨーク”という自分達の出会った思い出の街を題名につける。

黒人バンドに加わったジミーは、フランシーヌが加わろうとするバンドが演奏するナイトクラブでトラブルを起こしてしまう。

フランシーヌが、レコーディングと宣伝ツアーに出ることを知ったジミーは、彼女への嫉妬心で怒りをぶちまける。

二人には子供も産まれるが、ジミーはフランシーヌの元から去っていく。

その後フランシーヌは、歌手やミュージカル映画スターとして成功していく。

一方ジミーも、かつて作った曲”ニューヨーク ニューヨーク”が大ヒットし、バンドリーダーや実業家として成功する。

そしてジミーは、フランシーヌのショーで、自分達二人で作った曲”ニューヨーク ニューヨーク”を歌う、彼女の熱唱を聴く。

フランシーヌに再会して息子に会ったジミーは、楽屋を後にするが、電話で彼女を呼び出し、思い出の場所に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1945年8月15日、ニューヨーク
太平洋戦争の対日戦勝利の日、失業中のサックス奏者ジミー・ドイルは、ナイトクラブでフランシーヌ・エヴァンスに一目惚れするものの相手にされない。
その後もフランシーンは、近づくジミーを避けるが、同じオーディションを受けた二人は、やがて、急速に惹かれ合うようになる。
しかし、フランシーヌは、自分の夢を実現するため、ジミーへの伝言を残してツアーに旅立つ。
ジミーはフランシーヌを追うが、楽団に参加しツアーを続けた彼女は、歌手として成功していく。
その後、ジミーはフランシーヌを捜しあてて、オーディションを受け、同じバンドに参加してツアーに加わる。
そして、ジミーはフランシーヌにプロポーズして二人は結婚する。
バンド・リーダーが引退することになったため、ジミーが後を引き継ぎ、フランシーヌとジミーの楽団が誕生する。
出産を控え、フランシーヌはニューヨークに戻ることになり、その後、ジミーのバンドは落ち目となってしまう。
一方、仕事を再開したフランシーヌは、単独歌手として才能を発揮し始める・・・。
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前作の「タクシードライバー」(1976)とは打って変わり、大人のムード漂うラブ・ストーリーを手がけた、マーティン・スコセッシの意欲作と言いたいところだが、主演のライザ・ミネリと盟友ロバート・デ・ニーロの個性を十分引き出すことができず、失敗に終わってしまった作品。

既に大スターのライザ・ミネリと、若手期待の星ロバート・デ・ニーロの共演で、公開前にはかなり話題にはなった作品だが、北米興行収入は、製作費1400万ドルの回収すらできない結果となってしまった。

全体的に盛り上がりも欠け、強いて言えば、度々登場するライザ・ミネリの歌と、クライマックスで、ミュージカル仕立てとなる彼女のパフォーマンスが見所というぐらいの作品で、2時間40分を超す上映時間はとにかく長過ぎる。

その後、誰もが知るニューヨークの象徴歌となる、”ニューヨーク ニューヨーク”を熱唱する、ライザ・ミネリの歌唱力には圧倒される。

ロバート・デ・ニーロのサックス奏者役は、素人目にはまずまず板についているように見えるが、どうしても、「ゴッドファーザーPART II」(1974)や「タクシードライバー」(1976)の印象が強過ぎて、当時はミス・キャストにしか思えなかった。
しかし、その後の彼の、変幻自在に役柄をこなすキャリアを見てから、本作を観直すと、逆に新鮮に見えなくもない。

ヒロインの(L・ミネリ)のマネージャー、ライオネル・スタンダー、バンド・リーダーの役でジョージー・オールドなどが共演している。


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