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麻薬や暴力で街を支配しようとする男と家族や友人の命を彼らに奪われた刑事の対決を描く、監督、出演マリオ・ヴァン・ピーブルズ、主演ウェズリー・スナイプス、アイス・Ｔ、ジャド・ネルソン他共演の社会派バイオレンス・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：マリオ・ヴァン・ピーブルズ
製作
ダグ・マクヘンリー
ジョージ・ジャクソン
原作：トーマス・リー・ライト
脚本
トーマス・リー・ライト
バリー・マイケル・クーパー
撮影：フランシス・ケニー
編集：スティーヴン・ケンパー
音楽：ミシェル・コロンビエ
主題歌：カラー・ミー・バッド“I Wanna Sex You Up”
出演
ウェズリー・スナイプス：ニーノ・ブラウン
アイス・Ｔ：スコッティ・アップルトン
マリオ・ヴァン・ピーブルズ：ストーン
ジャド・ネルソン：ニック・プリティ
アレン・ペイン：ギャラルド”ジー・マネー”ウェルズ
クリス・ロック：プーキー
ラッセル・ウォン：パク
ヴァネッサ・ウィリアムズ：キーシャ
ニック・アシュフォード：オーティス牧師
タルマス・ラスラーラ：警視総監
ビル・ナン：ダダーマン
マイケル・ミシェル：セリーナ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1991年製作 100分
公開
北米：1991年3月8日
日本：1991年6月1日
製作費 $8,500,000
北米興行収入 $47,624,250
＊詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1986年、ニューヨーク。
街の麻薬組織を牛耳ろうとするニーノ・ブラウン(ウェズリー・スナイプス)は、右腕ジー・マネー(アレン・ペイン)と、居住ビルを住民から奪い取り、麻薬を精製し、勢力を拡大しようとする。
1989年。
ニューヨーク市警は、麻薬組織を支配したニーノらの逮捕に躍起になり、ストーン(マリオ・ヴァン・ピーブルズ)とパク(ラッセル・ウォン)が指揮する徹底捜査が始まる。
ストーンは、スコッティ・アップルトン(アイス・Ｔ)とニック・プリティ(ジャド・ネルソン)両刑事に協力を要請する。
ヤク中のチンピラ、プーキー(クリス・ロック)を捕まえたスコッティは、彼を麻薬更生施設に入れて生まれ変わらせ、感謝される。 プーキーは、スコッティに協力をし、ニーノ逮捕のための情報提供を申し出る。 黒人のスコッティと白人のニックは対立し合うが、やがてブーキーが、ニーノの組織に潜入することになる。 ストーンはプーキーを使うのを心配するが、彼はベルトのバックルに隠しカメラを付け、組織内部の様子を伝えてくる。 そして、ストーンの予想は的中してしまい、プーキーは組織のドラッグを盗み、再びヤクに溺れてしまう。 挙動不審のプーキーは隠しカメラが見つかり、それを知ったスコッティらは、アジトのビルに押し入る。 スコッティは、爆弾を仕掛けられたプーキーを救い出そうとするが彼は死亡する。 それを知ったニーノは、ジー・マネーと部下らを無能呼ばわりして激怒する。 プーキーを死なせ、責任を感じるスコッティとニックは、これをきっかけにわだかまりが消え、結束してニーノを倒す決意を交わす。 2人は自ら組織に潜入し、次のボスを狙うジー・マネーは彼らを信用する。 ニーノに接近したスコッティだったが、ニーノがイタリア系マフィアに襲われて抗争が激化する。 売人として取り引きに向かったスコッティは、正体を見破られて銃撃戦となる。 ニックが突入しスコッティを助けるが、パクがニーノに殺害されてしまう。 追われる立場になったニーノは、結果的に自分を裏切ったジー・マネーを射殺する。 スコッティとニックは、ニーノの隠れ家を見つけて突入し、２人は一騎打ちとなる。 ニーノを痛めつけたスコッティは彼に銃口を向けるが、ストーンやニックに止められ、法廷の裁きにかける。 法廷で黒幕の正体を暴露したニーノは、軽い刑を言い渡されてしまう。 しかしニーノは、社会の悪、そして彼を恨むオーティス牧師(ニック・アシュフォード)に射殺される。 スコッティやニックは、それを見て驚きもしなかった。
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＊(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
ニーノ・ブラウンの麻薬組織を壊滅させようとする、ニューヨーク市警のストーンらは徹底捜査を始め、スコッティとニックの両刑事に協力を要請する。
スコッティは、ヤク中のプーキーを捕まえて組織に潜入させるが、それがばれた彼は爆殺されてしまう。
責任を感じたスコッティとニックは、自ら組織に潜入するのだが・・・。
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アメリカ社会の大きな問題である、麻薬や貧困そして差別などを、黒人社会の中で描いた作品で、当時多く作られたブラック・ムービーの代表的な作品でもある。
出演も兼ねたマリオ・ヴァン・ピーブルズの監督作品で、その問題提起というよりも、作風はバイオレンス・アクションに重点が置かれていると言える。
ウェズリー・スナイプスが大暴れしてくれれば、かえってアクション大作として受けたかもしれない。
そんな、やや中途半端な作風が気になる作品。
ド派手なだけで、いつもの野性味に欠けるウェズリー・スナイプス、対立しながらも執念の捜査に挑む刑事アイス・Ｔとジャド・ネルソン、要所要所で顔を出す、捜査の指揮官マリオ・ヴァン・ピーブルズ、主人公の右腕だが、結局は裏切るアレン・ペイン、ヤク中の協力者を、シリアスな役柄に徹して演ずるクリス・ロック、一味の仲間ヴァネッサ・ウィリアムズ、ビル・ナン、過激な行動に出る牧師ニック・アシュフォードなどが共演している。