女性犯罪心理学者の恐怖体験と隠された秘密を描く、レベッカ・デモーネイ、アントニオ・バンデラス共演、監督ピーター・ホールによるサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・ホール
製作総指揮
レベッカ・デモーネイ
ロバート・ラントス
バーベット・シュローダー
製作
アンドラス・ハモリ
ジェフリー・R・ニューマン
マーティン・ワイリー
脚本
ルイス・A・グリーン
ジョーダン・ラッシュ
撮影:エレメール・ラガリイ
編集:ロバート・シルヴィ
音楽
ピノ・ドナッジオ
スティーヴ・セクソン
出演
サラ・テイラー:レベッカ・デモーネイ
トニー・ラミレス:アントニオ・バンデラス
クリフ・ラディソン:デニス・ミラー
ヘンリー・テイラー:レン・キャリオー
マックス・チェスキー:ハリー・ディーン・スタントン
デューデコフ:ユージン・リピンスキ
モーラ:マーサ・バーンズ
ウォバッシュ:ティム・ケルハー
アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1995年製作 86分
公開
北米:1995年10月20日
日本:1996年6月15日
製作費 $6,400,000
北米興行収入 $6,850,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
犯罪心理学者のサラ・テイラー(レベッカ・デモーネイ)は、刑期中の連続レイプ殺人犯マックス・チェスキー(ハリー・ディーン・スタントン)を診断し多重人格を疑う。
その夜サラは、同じアパートの住人クリフ・ラディソン(デニス・ミラー)に誘われるがそれを断る。
翌日の夜、買い物をしていたサラは、トニー・ラミレス(アントニオ・バンデラス)という男性に声をかけられて誘われる。
サラはそれを断るものの、トニーが気になる存在となり彼に電話番号を教える。
帰宅したサラはアパートの入り口で、その場に父ヘンリー(レン・キャリオー)が現れたために驚いてしまう。 サラは、疎遠だったヘンリーの訪問に戸惑い、泊めて欲しいと言う彼にわずかな金を渡して帰ってもらう。 その後、トニーから電話があり、彼のアパートを訪ねたサラは、彼がセキュリティ・システムの仕事をしていることなどを聞く。 サラは、事故死した母親の話をして感傷的になり、二人はそのまま夜を過ごし、朝を迎えて愛し合う。 その日のチェスキーの診断を終え、サラが帰宅すると、枯れ花が届けられていることに気づき彼女は動揺する。 トニーの迎えでカーニバルに向かったサラは、彼の射撃ゲームの腕に驚く。 サラは、トニーが元警官だと知り、自分もゲームをするが何かを思い出して気を失ってしまう。 トニーは、サラをアパートに連れて行き、彼女のバッグの中身を調べる。 それに気づいたサラは、トニーに花を贈ったかを尋ねるが、彼はそれを否定する。 警戒されたことで気分を害したトニーはサラを罵り、彼女はその場を去る。 しかし、トニーの元に戻ったサラは、彼と激しく愛し合う。 翌日サラは、”セクションD ページ6”という文字が貼られた手紙を受け取る。 それが新聞の死亡欄で、自分の名が記載されていることに気づいたサラは、チェスキーの仕業でないかと疑い、彼の弁護士ウォバッシュ(ティム・ケルハー)にそれを伝 チェスキーとの面会後に帰宅したサラは、飼い猫が殺されて入れられた小包を受取りショックを受ける。 警察に相談したサラだったが、脅しているのは身近の人間だと言われ、私立探偵を雇うよう言われるだけだった。 苛立つサラは現れたトニーを疑い、彼は、その場にいたクリフを追い出してしまう。 自分を信じて欲しいことだけを伝えたトニーはその場を去る。 その後サラは、警察で紹介された私立探偵デューデコフ(ユージン・リピンスキ)を訪ねる。 トニーではないという考えをデューデコフに伝えたサラだったが、彼をまず調べるべきだと提案される。 サラはトニーとの愛を確かめながら、デューデコフに彼の調査をさせる。 ボストンに出張する予定だったトニーが、自分の出身地のアルバニー向かったと言うデューデコフからの知らせを受けたサラはそれを疑問に思う。 更に、トニーには妻子がいるらしいことも分かる。 そんな時、アパートに侵入する不審者を見つけたクリフは、その男を追い路地で殴り倒される。 戻ったというトニーからの電話にも出ないサラは、彼のアパートを調べる。 そこには、トニーが自分のことを調査していた資料が隠されていた。 トニーが戻り、焦ったサラは帰ることを伝えてその場を去るが、アパートの部屋に”死ね”という文字が書かれていたためにショックを受ける。 その後、シャワーを浴びていたサラは、ヒーターが浴槽に落下する事故に遭い感電死しそうになる。 入院したクリフを見舞ったサラは、殺人未遂でようやく動き出した警察にトニーのことを伝える。 現れたトニーに怯えるサラは、彼がなぜ自分を調べていたのかを聞き出そうとする。 デューデコフが妻だと言っていた女性はいとこで、サラの元恋人ベニーの妹だった。 ベニーの家族は消息を絶った彼を捜し、トニーが調査を頼まれたのだった。 トニーは、設置してあった監視カメラの映像を見せて、それにサラが映っていることを確認させ、一連の出来事は、彼女が自身の行為だったことを知らせる。 サラは取り乱し、そこにヘンリーが現れ、かつて、階段で揉み合い落下死した母のことをサラは思い出す。 ヘンリーは、子供のサラが母を射殺したことを庇おうとしたとトニーに語る。 しかしサラは、ベッドに隠してあった銃をヘンリーに向けて、母が事故死ではなかったことを話す。 サラは、少女時代にヘンリーから性的虐待を受けていたのだった。 自分の銃を床に置き、サラに銃を渡すよう説得するトニーだったが、彼女に撃たれてしまう。 男を拒絶するサラは、恋人ベニーも殺したことをトニーに伝え、彼が息を引き取ったことを確認する。 サラはヘンリーを射殺して、トニーが撃ったように見せかけ証拠の監視テープを処分する。 トニーに銃を向けられたために彼を殺したという証言をしたサラは、正当防衛が認められる。 半年後。 クリフと付き合い始めていたサラは、何事もなかったように平穏な日々を過ごす。
...全てを見る(結末あり)
える。
サラは、チェスキーが多重人格者であると断定して報告する。
*(簡略ストー リー)
犯罪心理学者のサラ・テイラーは、連続レイプ犯チェスキーの精神鑑定を担当していた。
ある日サラは、トニーという男性に声をかけられ、気になる存在になり電話番号を教える。
二人は愛し合うようになるのだが、その後サラは、嫌がらせのような行為を受けるようになる。
トニーを疑ったサラは、私立探偵を雇い彼を調べさせる。
そして、トニーが自分の出身地に向かい、妻子らしき家族がいることを知ったサラは恐怖に怯えるのだが・・・。
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サスペンス・スリラー「ゆりかごを揺らす手」(1992)の、衝撃的な演技も記憶に新しいレベッカ・デモーネイが、その主人公を思わせる役柄を再び演じ、製作総指揮も担当した意欲作。
そのことばかりが頭に浮かび、やや新鮮味に欠ける内容ではあるが、美貌のレベッカ・デモーネイ、セクシー・スター、アントニオ・バンデラスの官能的大胆シーンも話題となった。
主人公の秘密が暴かれていくクライマックス、序盤から、そのヒントが隠されているシーンなど、ピーター・ホールの気遣いの感じられる演出は、まずまずというところだろうか。
しかし、平凡な心理学者で終わりそうもない主人公レベッカ・デモーネイの雰囲気からして、その正体は見当がついてしまう・・・。
音楽は、ブライアン・デ・パルマ作品で知られるピノ・ドナッジオが担当している。
実は、あることに関する調査を進めていたという、謎めいた男を魅力的に演ずるアントニオ・バンデラス、主人公と同じアパートに住む隣人デニス・ミラー、主人公の父親レン・キャリオー、連続レイプ殺人犯ハリー・ディーン・スタントン、私立探偵ユージン・リピンスキ、弁護士ティム・ケルハーなどが共演している。