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ネバーセイ・ネバーアゲイン Never Say Never Again (1983)

007シリーズ”第4作「サンダーボール作戦」((1965)のリメイク。
一旦任務から外されたMI6諜報員ジェームズ・ボンドが核弾頭を奪った宿敵スペクターとの戦いに再び挑む・・・。
監督アーヴィン・カーシュナー、主演ショーン・コネリーキム・ベイシンガークラウス・マリア・ブランダウアーマックス・フォン・シドーバーバラ・カレラ他共演のアクション・アドベンチャー大作.

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


007
007 / Pinterest

アクション/アドベンチャー

ショーン・コネリー / Sean Connery 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:アーヴィン・カーシュナー
製作:ジャック・シュワルツマン
原作:イアン・フレミングThunderball
原案
イアン・フレミング

ケヴィン・マクローリー
ジャック・ウィンティンガ
脚本:ロレンツォ・センプルJr.
撮影:ダグラス・スローカム
編集:イアン・クラフォード
音楽:ミシェル・ルグラン
主題歌:ラニ・ホール“Never Say Never Again”

出演
ジェームズ・ボンド:ショーン・コネリー

ドミノ・ペタチ:キム・ベイシンガー
マキシミリアン・ラルゴ:クラウス・マリア・ブランダウアー
エルンスト・スタヴロ・プロフェルド:マックス・フォン・シドー
ファティマ・ブラッシュ:バーバラ・カレラ
ジャック・ペタチ大尉:キャヴァンン・オハーリヒー
ナイジェル・スモール=フォーセット:ローワン・アトキンソン
フェリクス・ライター:バーニー・ケイシー
M:エドワード・フォックス
Q/アルジャーノン:アレック・マッコーエン
マニーペニー:パメラ・セイラム
ニコル:サキア・コーヘン・タヌージ

イギリス/アメリカ/西ドイツ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1983年製作 134分
公開
イギリス:1983年12月15日
北米:1983年10月7日
西ドイツ:1984年1月20日
日本:1983年12月24日
製作費 $36,000,000
北米興行収入 $55,432,840
世界 $160,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
中南米
敵のアジトに侵入したイギリスMI6諜報員ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、捕らえられていた女性を救出しようとする。

しかし、女性がボンドにナイフを突き刺し、そこで訓練は終わる。

新任の上司M(エドワード・フォックス)から、詰めの甘さを指摘されたボンドは、任務復帰を希望する。

Mから、節制と体調管理を徹底するよう命ぜられたボンドは、療養所での”再教育”を始める。

一方、世界制覇を目論む組織”スペクター”のリーダー、エルンスト・スタヴロ・プロフェルド(マックス・フォン・シドー)は、次に計画されている大プロジェクト”アラーの涙”を、No.12ファティマ・ブラッシュ(バーバラ・カレラ)らを集めて発表する。

既に、計画実行のため派遣されていたNo.1マキシミリアン・ラルゴ(クラウス・マリア・ブランダウアー)は、アメリカ軍将校のジャック・ペタチ大尉(キャヴァンン・オハーリヒー)をヘロイン漬けにして、角膜手術を施し療養所に送っていた。
...全てを見る(結末あり)

ペタチの付添い人として、その役目を任されたファティマは、ボンドも滞在する療養所に向かう。

女性療法師とお楽しみ中のボンドは、ペタチとファティマが、部屋で争っているのを目撃してしまう。

ペタチの部屋を覗き、彼が何かのチェックをしていることを知ったボンドは2人に気づかれる。

赤外線カメラで身を隠すボンドを見つけたファティマは、彼が諜報員”007”だということを確認する。

翌日、ボンドはトレーニングルームで大男に襲われ、療養所を破壊しながら男を倒す。

Mは、騒ぎを起こしたボンドを非難する。

スワッドレー空軍基地。
アメリカ大統領と同じ角膜を移植され復帰したペタチは、訓練飛行をする爆撃機の巡航ミサイルALCMに、W80核弾頭を搭載する大統領命令を出す操作を行う。

作戦成功を知ったファティマはペタチを抹殺し、ALCMは誘導されて海中に沈み、それをスペクターが確保する。

プロフェルドはNATO加盟国に対し、年間原油購入額の25%を支払うよう要求し、W80を確保していることを伝えて脅迫する。

Mはボンドを任務に戻し、実業家で慈善活動家でもあるラルゴの身辺を探ることを命ずる。

ボンドはペタチが絡んでいることを知り、Q/アルジャーノン(アレック・マッコーエン)から”万年筆ガン”などの装備品を受け取り、ラルゴの所在地バハマナッソーに向かう。

ナッソーに着いたボンドは、イギリス大使館のナイジェル・スモール=フォーセット(ローワン・アトキンソン)から、ラルゴが大型ヨットに滞在していることを知らされる。

そしてボンドは、療養所にいたファティマに出会い、親密な関係になる。

ダイビングをした2人だったが、ファティマはボンドをサメの餌食にしようとする。

ボンドは難を逃れるが、それに気づいたファティマが、彼の部屋に爆弾を仕掛ける。

しかし、海で助けられた女性の部屋にいたボンドは、またしても危機を逃れる。

ラルゴがニースに向かったことを知ったボンドは、それを追い現地に向かい、CIAのフェリクス・ライター(バーニー・ケイシー)と新人諜報員のニコル(サキア・コーヘン・タヌージ)と接触する。

ライターは、前科もないラルゴがシロだと言い張りながらも、ボンドと共に彼のヨットを監視する。

ラルゴの愛人ドミノ・ペタチ(キム・ベイシンガー)は、殺害されたペタチ大尉の妹だった。

ボンドは、ドミノに近づき探りを入れて、カジノに侵入してラルゴと顔を合わせる。

ラルゴは、ボンドに自分で考案した”世界制覇ゲーム”で勝負を挑む。

ゲームで電気ショックを受けて痛い目に遭ったボンドは、ラルゴに借金することになる。

しかしボンドは、全世界を賭けてゲームを続け、ラルゴを負かして大金を手に入れるが、小切手の代わりにドミノと踊る許可を得る。

そしてボンドは、兄がラルゴに利用されて殺されたことをドミノに伝える。

ラルゴはボンドをヨットに招待し、ファティマに彼の抹殺命令を出す。

宿泊先に戻ったボンドは、ニコルが殺されていることに気づき、Qから支給されたバイクで逃走するファティマを追う。

ファティマと一騎打ちになったボンドは、万年筆ガンで彼女を銃撃して爆殺する。

ラルゴのヨットに侵入したボンドは、彼に気づかれて監禁されるが、ドミノがそれを助けようとする。

2人を監視するラルゴだったが、ボンドはそれに気づきながら、”アラーの涙”作戦を阻止しようとする。

ドミノに裏切られたラルゴは激怒する。

アフリカに向ったラルゴはボンドとドミノを拘束して、核弾頭の一つがワシントンD.C.に隠されていることを知らせる。

ラルゴは、2人を置き去りにしてヨットに向かい、ボンドは、アラブ人に売り飛ばされそうになっていたドミノを救い、イギリス海軍の潜水艦で到着したライターらに救出される。

Mから、ワシントンD.C.の核弾頭を発見したという連絡を受けたボンドらは、ラルゴからドミノに送られたペンダントに印された場所である油田地帯で、停泊するヨットを発見する。

ラルゴは、岩礁地帯の洞窟神殿に核弾頭を運び、ボンドとライターもそれを追う。

部隊が駆けつけてボンドらは攻撃を仕掛け、核弾頭の起爆装置を起動させて逃げたラルゴを追う。

ラルゴを見つけて起爆装置を解除しようとしたボンドは、水中銃で狙われるが、現れたドミノがラルゴを殺す。

爆破を阻止し任務を終了したボンドは、ドミノと共に休暇を楽しむ。

人の気配を感じたボンドは、侵入者を見つけてプールに突き落とすが、それは、Mの復帰要請を伝えに来た大使館員のフォーセットだった。

ボンドはフォーセットに伝える。

”二度とごめんだ”


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
国際犯罪組織の”スペクター”のリーダー、プロフェルドは、新たな計画に組織メンバーのラルゴを派遣する。
そして、スペクターはアメリカ軍の核弾頭を奪い、NATO諸国に対して莫大な金額を要求して脅迫する。
新任上司Mの方針に合わず、任務から外されていた諜報員ジェームズ・ボンドは、急遽任務に復帰してバハマナッソーに向かう。
ボンドは、妨害や命を狙う危険にさらされながら、ラルゴを追いニースに向かい、彼の愛人ドミノに接近する・・・。
__________

サンダーボール作戦」(1965)の脚本共同執筆者ケヴィン・マクローリージャック・ウィンティンガに、無許可でイアン・フレミングが小説化したために、憤慨したマクローリーが提訴して映画化権を手に入れ、紆余曲折ありながらも、ボンド役を降りて12年が経っていたショーン・コネリーを復帰させて製作した作品。

北米では伸びなかった興行収入だが、全世界では本シリーズに匹敵する1億6000万ドルを超すヒットとなった。

なんと言っても、ボンド役の復帰を果たしたショーン・コネリーに話題が集中した。
体の動きはそれほど悪くはないが、50代になったばかりにしてはかなり老けて見えるのが気になる。

しかし、相変わらずウィットに富んだボンド本来の愛すべきキャラクターは、ショーン・コネリーにしか表現できないところが多々あり、彼の復帰はファンとしては嬉しいばかりだ。

ボンド役の終盤から、急激に太り老け込んだショーン・コネリーは、1980年代後半の60歳を手前にした頃から、渋い男性の象徴となり復活することになる。

ショーン・コネリーの妻ミシュリーヌ・ルクブルンに言われた一言、”ボンド役を演じないなんて言わないで”という言葉がタイトルとなったのだが、Mに任務復帰を懇願されながら”二度とごめんだ”と言い放つラストがなかなか粋だ。

サンダーボール作戦」(1965)とほぼ同じストーリーに新鮮味はないが、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980)でメガホンをとったアーヴィン・カーシュナーが、世界各地のロケ地を美しく描写して無難に仕上げた作品で、音楽はミシェル・ルグランが担当している。

デビュー作ではないが、本作がきっかけでスターダムに上っていく妖艶な魅力のキム・ベイシンガー、慈善家を装うスペクターの一員クラウス・マリア・ブランダウアー、指令を出すスペクターの首領マックス・フォン・シドー、美しい強かな策略家として、ユーモアも兼ね備えるスペクターの一員バーバラ・カレラ、その謀略に加担させられる大尉のキャヴァンン・オハーリヒーイギリス大使館員ローワン・アトキンソンCIAのフェリクス・ライター、バーニー・ケイシー、Mのエドワード・フォックス、Qのアレック・マッコーエン、マニーペニーのパメラ・セイラム、新人諜報員サキア・コーヘン・タヌージなどが共演している。


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