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17歳の瞳に映る世界 Never Rarely Sometimes Always (2020)

望まない妊娠を知った少女の苦悩と対処するための旅を描く、監督、脚本エリザ・ヒットマン、主演シドニー・フラニガンタリア・ライダーテオドール・ペルランライアン・エッゴールドシャロン・ヴァン・エッテン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:エリザ・ヒットマン
製作
アデル・ロマンスキー
サラ・マーフィ
脚本:エリザ・ヒットマン
撮影:エレーヌ・ルヴァール
編集:スコット・カミングズ
音楽:ジュリア・ホルター

出演
オータム・キャラハン:シドニー・フラニガン
スカイラー:タリア・ライダー
ジャスパー:テオドール・ペルラン
テッド:ライアン・エッゴールド
キャラハン夫人:シャロン・ヴァン・エッテン
ソーシャルワーカー:ケリー・チャップマン
麻酔科医:キム・リオス・リン
リック:ドリュー・セルツァー マネージャー
アドバイザー:キャロライナ・エスピロ

アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
フォーカス・フィーチャーズ(北米)
2020年製作 101分
公開
北米:2020年4月3日
日本:2021年7月16日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $16,570
世界 $299,590


ストーリー
ペンシルベニア州、エレンズボロ。
17歳のオータム・キャラハン(シドニー・フラニガン)は、母(シャロン・ヴァン・エッテン)、義父テッド(ライアン・エッゴールド)、幼い妹2人と暮らしていた。
妊娠を疑い悩むオータムは、母や親しくしているいとこのスカイラー(タリア・ライダー)に相談することもできないままクリニックに向かう。
検査の結果、妊娠10週目だと知ったオータムは、養子縁組に関する資料を渡され、中絶に反対するビデオを見せられる。
ペンシルベニアでは親の同意がないと中絶できないことを知ったオータムは、錠剤を無理に飲んだり腹部を殴り、流産することも考える。
その後、スーパーマーケットのレジ係のバイトをしていたオータムは、共に働くスカイラーに妊娠していることを打ち明ける。
スカイラーは、店の売上金を盗んでオータムに渡し、2人でニューヨーク行きのバスに乗る。
バスで出会った青年ジャスパー(テオドール・ペルラン)はスカイラーに惹かれる。
スカイラーは、ジャスパーに連絡先教えるものの、相手にする気はなかった。
現地に着き、クリニックで検査を受けたオータムは、実際には妊娠18週目であることを知る。
オータムは中絶が可能であることを確認し、翌日、別のクリニックで手術の話をすることになる。
オータムとスカイラーは、地下鉄やゲームセンターで過ごしながら夜を明かしてクリニックに向かう。
中絶には2日かかることや費用のことを知ったオータムは、カウンセラーから性的な質問され、パートナーから性的虐待を受けていたことを涙しながら話す。
手術のために所持金がなくなったことを知ったスカイラーは、互いの母親に連絡することをオータムが拒んだために、仕方なくジャスパーに連絡するのだが・・・。


解説 評価 感想

長編3作目となるエリザ・ヒットマンが脚本を兼ねて監督した作品で、シドニー・フラニガンタリア・ライダーテオドール・ペルランライアン・エッゴールドシャロン・ヴァン・エッテンなどが共演した。

望まない妊娠を知った少女は独りで悩み、相談したいとこと共に中絶するための旅に出るのだが、大都会ニューヨークに到着しただけで精神的にプレッシャーを受ける。
クリニックやソーシャルワーカーそしてカウンセラーなどの対応の的確さなども丁寧に描写される中で、性的虐待を受けていた主人公の苦悩なども切実に描く、エリザ・ヒットマンの演出と脚本が見どころの作品でもある。
タイトルの”Never Rarely Sometimes Always”は、カウンセラーの患者への質問の回答4択を意味している。

本作は各方面で絶賛され、第70回ベルリン国際映画祭金獅子賞にノミネートされ、銀熊賞を受賞した。

主演のシドニー・フラニガンは、本作がデビュー作とは思えない自然な演技が称賛され、各映画賞を受賞しノミネートされた。

主人公のいとこである唯一の相談相手を好演するタリア・ライダー、彼女に出会い惹かれる青年テオドール・ペルラン、主人公を嫌う義父ライアン・エッゴールド、その妻で主人公の母親シャロン・ヴァン・エッテン、ソーシャルワーカーのケリー・チャップマン、麻酔科医:キム・リオス・リン、スーパーマーケットのマネージャー役ドリュー・セルツァー、アドバイザーのキャロライナ・エスピロなどが共演している。


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