スーパー・パワーで街を守る”Gガール”と何も知らず彼女に惹かれた青年の恋のすれ違いを描く、監督アイヴァン・ライトマン、主演ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス他共演のアクション・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アイヴァン・ライトマン
製作総指揮:ビル・カラッロ
製作
アーノン・ミルチャン
ギャヴィン・ポローン
脚本:ドン・ペイン
撮影:ドン・バージェス
編集
ウェンディ・グリーン・ブリックモント
シェルドン・カーン
音楽:テディ・カステルッチ
出演
ジェニー・ジョンソン/Gガール:ユマ・サーマン
マット・サンダース:ルーク・ウィルソン
ハンナ・ルイス:アンナ・ファリス
ヴォーン・ヘイジ:レイン・ウィルソン
バリー・エドワード・ランバート/ベッドラム教授:エディー・イザード
カーラ・ダンカーク:ワンダ・サイクス
スティーヴ・ヴェラード:マーク・コンスエロス
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2006年製作 95分
公開
北米:2006年7月21日
日本:2007年2月10日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $22,530,300
世界 $60,896,150
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
スーパー・パワーで街の平和を守る、Gガール(ユマ・サーマン)の話題も気になる、設計事務所で働くマット・サンダース(ルーク・ウィルソン)は、同僚で親友のヴォーン・ヘイジ(レイン・ウィルソン)と地下鉄に乗っていた。
マットは、目に付いた女性ジェニー・ジョンソン(ユマ・サーマン)に声をかけるが相手にされない。
その時、ジェニーのバッグが引ったくられ、犯人を追ったマットは、奪われたバッグを取り戻すが、そこに彼女が現れる。
マットはジェニーをもう一度誘い、自分の電話番号を教えることが出来る。
翌日、ギャラリーで働くジェニーから電話があり、マットは彼女にディナーに誘われる。 その夜、2人はディナーを楽しんでいると、ジェニーが何かを気にし始め、トイレに行くと言って席を立つ。 そこに、Gガールがブロードウェイに現れ、火事を消したというヴォーンからの電話がマットに入る。 そして、マットが電話を切った瞬間に、ジェニーが席に戻る。 マットは、職場の同僚で、キュートなハンナ・ルイス(アンナ・ファリス)も気になる存在だったのだが、彼女にはスティーヴ・ヴェラード(マーク・コンスエロス)というボーイフレンドがいた。 また、ジェニーと食事はしたものの、マットは神経質な彼女に親しみをもてなかった。 しかし、何度かデートを重ねた2人は親密になり、情熱的なジェニーは、マットのアパートで彼を激しく求める。 翌日、それをヴォーンに伝えたマットだったが、その直後、彼はジェニーの元恋人で、Gガールの宿敵ベッドラム教授(エディー・イザード)に連れ去られてしまう。 ベッドラムは、ジェニーについての情報を、マットから聞き出そうとして脅しをかける。 ジェニーは、マットが”自由の女神”のトーチに吊るされたことを知り、Gガールに変身して落下死寸前の彼を助ける。 その隙に、ジェニーのアパートに忍び込んだベッドラムは、櫛についていた彼女の髪の毛を持ち去る。 マットは、Gガールのことをジェニーに話していると、道路に飛び出した少女を助けようとした彼女が、車に撥ね飛ばされてしまう。 無傷のジェニーに驚くマットは、その後、彼女がGガールだということを知らされる。 ジェニーは、ベッドラム、本名”バリー・エドワード・ランバート”が高校の同級生で、落下した隕石により自分がGガールになった秘密を彼が知っていることをマットに伝える。 地味だったジェニーは、Gガールになった途端に周囲の注目の的となった。 ベッドラムは、ジェニーに相手にされなくなり、その後、2人は正義と悪の道に分かれてしまったのだった。 マットは、そんなジェニーを受け入れ、2人は激しく愛し合う。 一方、ジェニーの髪の毛を手に入れたベッドラムは、隕石で彼女のパワーが失われることを突き止める。 その頃から、ジェニーはマットを愛するあまり、仲のいい彼の同僚のハンナに異常なほどの嫉妬心を抱く。 そして、ジェニーを愛していないことに気づいたマットは、彼女と別れようとする。 そのことを、当たり障りなくジェニーに伝えようとしたマットだったが、彼女は逆上してしまう。 マットが、ジェニーの”復讐”を恐れ怯える日々を過ごしていたある日、彼は以前から思いを寄せていたハンナに自分の気持ちを伝えようとする。 しかし、マットはそれをジェニーに見られてしまい、車を盗まれてアパートも壊され、電気も切られてしまう。 さらにマットは、翌日が大事なプレゼンにも拘らず、ジェニーに額に火傷の文字を刻まれてしまう。 マットは、ジェニーにプレゼンも邪魔されてしまい恥をかいてしまい、ハンナやヴォーンに同情されながら、結局、会社をクビになってしまう。 ハンナは、近づかないようにと危険を案ずるマットが、自分に好意を持っていることに気づく。 そんな時、ベッドラムがマットを訪ね、ジェニーのパワーを失わせる方法を見つけたことを彼に伝え、協力し合おうとする。 その後、マットはハンナからの電話を受け、彼女がジェニーに襲われたかと思い、彼女のアパートに急行する。 ハンナはスティーヴが浮気したことを知らせ、彼よりもマットと過ごす時のが楽しかったことを伝える。 そして、2人はお互い惹かれていたことを確認して愛し合う。 翌朝、2人の前にGガールが現れ、命を狙われたマットは、ハンナに暫く身を潜めるよう言い残しその場を立ち去る。 仕方なくベッドラムの元に向かったマットは、隕石がジェニーのパワーを吸収してしまうことを知らされる。 隕石を、ジェニーに近づける役をすることになったマットは、彼女に謝罪してアパートに誘い出す。 テラスで食事を始めた二人だったが、そこにハンナが現れ、彼女はその様子を見て憤慨するが、ジェニーがGガールだとばれてしまう。 そこにヴォーンも現れ、彼が隕石の箱を開けてしまい、ジェニーはパワーを吸い取られてしまう。 ベッドラムが、これで悪党を引退すると思い込んでいたマットは、その思惑が外れて騙されたことに気づく。 その時、ジェニーとハンナが隕石に触れ吹き飛ばされ、2人はパワーを得て対決することになる。 壮絶な戦いが始まるが、マットがそれを制止し、ジェニーに相応しいに男性がベッドラムだということを伝える。 ベッドラムは、ジェニーを思い続けていたことを告げ、2人は愛を確かめ合う。 マットはハンナに謝罪し、彼女のパワーを恐れながら、2人は激しく愛し合う。 翌日、宇宙にマットの車を放出していたジェニーはそれを返し、旅客機の危機を知った彼女とハンナは、それを救うために飛び立って行く。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨークの平和を守る正義の味方、スーパー・パワーを誇る”Gガール”の活躍で、街の話題は持ちきりだった。
そんな時、設計事務所に勤める平凡な青年マットは、美しい女性ジェニーに出会う。
マットはジェニーと親しくなり、やがて交際を始めるが、何となく神経質な彼女を本気で愛せないでいた。
ある日マットは、Gガールと敵対する悪党のベッドラムから、彼女の情報を教えるよう脅されてしまう。
マットは、同僚のハンナが気になる存在だったのだが、恋人のいる彼女に遠慮をしていた。
そんな時マットは、車に撥ね飛ばされても怪我一つしないジェニーが、実はGガールだったということを知る。
驚くマットはそれを受け入れるのだが、肉体的、そして異常な嫉妬心を抱く彼女の存在が脅威になる。
それを、同僚ヴォーンに相談したマットは、ジェニーと別れようとするのだが・・・。
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監督業の他、製作者としても話題作などでコンスタントに活躍を続ける、アイヴァン・ライトマンらしい、軽快な演出はまずまず楽しめる。
「スーパーマン」(1978)の女性お色気版といった作品で、敵対する悪党に、隕石でパワーを奪われる設定もは同じだ。
序盤は、正義の味方のスーパーヒロインとして描かれる主人公は、恋をした途端に、変質者のような嫉妬深い女性に変貌していく姿が恐ろしい。
長身のユマ・サーマンが、パワフルで半端でない嫉妬深いヒロインを熱演し、ごく普通の会社員で、素朴な相手役ルーク・ウィルソンも、体を張った演技で奮闘する。
マット(L・ウィルソン)の同僚で、キュートな魅力が印象的なアンナ・ファリス、同じく同僚のレイン・ウィルソン、悪党から一転、長年のヒロインへの想いを実らせるエディー・イザード、マット(L・ウィルソン)らの上司役ワンダ・サイクス、ハンナ(A・ファリス)の恋人マーク・コンスエロスなどが共演している。