田舎町のピザ屋“ミスティック・ピザ”で働く3人の若い女性の恋愛や友情そして家族愛などを描く、監督ドナルド・ペトリ、主演アナベス・ギッシュ、ジュリア・ロバーツ、リリ・テイラー、ヴィンセント・ドノフリオ、マット・デイモン他共演のラブ・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ドナルド・ペトリ
製作総指揮:サミュエル・ゴールドウィンJr.
製作
マーク・レヴィンソン
スコット・ローゼンフェルト
原作:エイミー・ホールデン・ジョーンズ
脚本
ペリー・ホーズ
アルフレッド・ウーリー
エイミー・ホールデン・ジョーンズ
ランディ・ホーズ
撮影:ティム・サーステッド
編集
ドン・ブロッシュ
マリオン・ロスマン
音楽:デヴィッド・マクヒュー
出演
キャット・アルージョ:アナベス・ギッシュ
デイジー・アルージョ:ジュリア・ロバーツ
ジョジョ・バルボザ:リリ・テイラー
ビル:ヴィンセント・ドノフリオ
ティム・トラヴァース:ウィリアム・R・モーゼス
チャールズ・ゴードン・ウィンザーJr.:アダム・ストーク
レオナ:コンチャータ・フェレル
アルージョ夫人:ジョアンナ・マーリン
フィービー・トラヴァース:ポーシャ・ラドクリフ
スティーマー:マット・デイモン
アメリカ 映画
配給 The Samuel Goldwyn Company
1988年製作 104分
公開
北米:1988年10月21日
日本:1990年9月8日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $12,793,210
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
コネチカット、ミスティック。
ポルトガル系アメリカ人居住地区に住む姉妹のデイジー・アルージョ(ジュリア・ロバーツ)とキャット(アナベス・ギッシュ)は、親友ジョジョ・バルボザ(リリ・テイラー)の結婚式のブライドメイドを務める。
しかし、式が始まった直後に、新郎ビル(ヴィンセント・ドノフリオ)に寄り添ったジョジョは失神してしまい、式は流れてしまう。
町のピザ屋、”ミスティック・ピザ”でアルバイトする姉妹とジョジョだったが、名門のイェール大学に受かったキャットは、学費の足しにベビーシッターのバイトも考え、ティム・トラヴァース(ウィリアム・R・モーゼス)の家に向かう。
ティムの娘フィービー(ポーシャ・ラドクリフ)を紹介されたキャットは、直ぐに彼女と打ち解ける。 ある夜、デイジーは、バーで富豪の御曹司チャールズ・ゴードン・ウィンザーJr.(アダム・ストーク)と知り合う。 その後チャールズは、デイジーの家を探し彼女をデートに誘い、二人はたちまち愛し合うようになる。 ティムは、妻がイギリスに出張中で、キャットは優しい彼に次第に心を寄せるようになる。 ジョジョは、その後も漁師のビルとの付き合いを続けるが、けじめをつけたいという彼に答を返せないで思い悩む。 カントリークラブで、チャーリーが女性といるのを目撃したデイジーは激怒するが、それが彼の妹だと知り誤解が解ける。 ベビーシッターで、店に来るのが遅れてしまったキャットは、そのことで憤慨するデイジーに、ティムに熱を上げていることを、現実的でないと非難される。 姉妹は仲違いしてしまうが、キャットはティムと愛し合ってしまう。 ジョジョにフィービーを任せて、外出していたキャットとティムだったが、帰宅すると彼の妻が出張から戻っていた。 ショックを受けたキャットは帰宅し、苦しさの余り泣き崩れ、それを見たデイジーは彼女に優しく寄り添う。 デイジーは、チャールズの家の食事に招待されるが、彼が、父親や家族の態度に気分を害して揉め事を起こす。 自分が貧乏だということを恥じるデイジーは、惨めになり立ち去ってしまう。 数日後、ティムがキャットに別れを告げるため、フィービーを連れてピザ屋に現れる。 ティムはキャットに、学費の足しにと小切手を渡して去って行くが、彼女はそれを破り捨ててしまう。 キャットは、店主のレオナ(コンチャータ・フェレル)に慰められるが、その直後、”グルメ通信”の批評家が、テレビで”ミスティック・ピザ”を絶賛する。 秘伝のソースに自信を持っていたレオナや、デイジーらは大いに喜ぶ。 その後、ジョジョとビルは、無事に結婚式を挙げることになり、”ミスティック・ピザ”でパーティーが開かれ、レオナは、”イェール”で使うための現金をキャットに渡す。 娘のデイジーが、身を立てることを願う母親(ジョアンナ・マーリン)が見つめる中、そこにチャールズが現れる。 チャールズは、先日のことをデイジーに謝罪し、彼女はそれを受け入れる。 そして、デイジー、キャット、ジョジョの三人は、レオナがピザの秘伝のソースに何を入れるのかを考えながら、楽しいひと時を過す。
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*(簡略ストー リー)
コネチカット、ミスティック。
町のピザ屋”ミスティック・ピザ”でバイトするデイジーとキャットの姉妹は、親友で同僚のジョジョの結婚式のブライドメイドを務める。
しかし、ジョジョは、新郎ビルと誓いの言葉を聞きながら失神してしまう。
その後デイジーは、富豪の御曹司チャーリーと知り合い恋に落ちるが、身分違いに引け目も感じる。
キャットは、イェール大学進学を控え、バイトの掛け持ちにベビーシッターを始めるが、その依頼人ティムに心を寄せるようになる。
ジョジョは、その後もビルと付き合うが、けじめをつけたいという、彼の言葉に戸惑いを見せる・・・。
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クレジットでは2番目だが、2年後に「プリティ・ウーマン」(1990)でブレイクした、ジュリア・ロバーツの主演作のように今では言われている作品。
実際、姉妹の姉でもあるジュリア・ロバーツが、主演と言っても通る内容でもある。
三人の若い仲良し娘の恋愛を淡々と描いているだけで、それほど面白味のある内容ではないのだが、ポルトガル系アメリカ人の人々の、結束などが描写されているところは興味深く、人情ドラマとして、ホロリとさせてくれるところもある。
注目は、御曹司の家族の一員として、撮影当時17歳のマット・デイモンが、端役として記念すべきデビューを飾り、それを確認できるところがファンには嬉しい。
同じく17歳には見えない、ひと夏の甘く切ない恋を体験するアナベス・ギッシュ、その姉で、御曹司との恋に心揺れるジュリア・ロバーツ、その相手となるアダム・ストーク、結婚式が流れながらも愛を貫くリリ・テイラー、その恋人役のヴィンセント・ドノフリオ、キャット(A・ギッシュ)の雇い主ウィリアム・R・モーゼス、その娘ポーシャ・ラドクリフ、ピザ店店主コンチャータ・フェレル、姉妹の母ジョアンナ・マーリンなどが共演している。