落ちぶれた1980年代の元アイドルと彼に詞を認められた女性の恋を描く、主演ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、ヘイリー・ベネット他共演、監督、脚本マーク・ローレンスによるロマンチック・コメディの快作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・ローレンス
製作総指揮
ナンシー・ジュボーネン
ハル・ギャバ
ブルース・バーマン
製作
マーティン・シェイファー
リズ・グロツァー
脚本:マーク・ローレンス
撮影:ハビエル・ペレズ・グローベット
編集:スーザン・E・モース
音楽:アダム・シュレシンジャー
出演
アレックス・フレッチャー:ヒュー・グラント
ソフィー・フィッシャー:ドリュー・バリモア
コーラ・コーマン:ヘイリー・ベネット
クリス・ライリー:ブラッド・ギャレット
ロンダ・フィッシャー:クリステン・ジョンストン
スローン・ケイツ:キャンベル・スコット
コリン・トンプソン:スコット・ポーター
グレッグ・アントンスキー:ジャイソン・アントン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2007年製作 104分
公開
北米:2007年2月14日
日本:2007年4月21日
製作費 $ 40,000,000
北米興行収入 $50,514,050
世界 $145,896,420
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
1980年代に、爆発的な人気で一世風靡したバンド”PoP!”のボーカル、アレックス・フレッチャー(ヒュー・グラント)は、今ではその人気も風前の灯だった。
現在のアレックスには、つまらないテレビ番組の出演や、テーマパークなどの巡業依頼しかこなかった。
アレックスのマネージャー、クリス・ライリー(ブラッド・ギャレット)は、人気歌手コーラ・コーマン(ヘイリー・ベネット)から、新曲の依頼が入ったことをアレックスに知らせる。
そこに、ソフィー・フィッシャー(ドリュー・バリモア)という女性が、植木の手入れに現れるが、彼女はサボテンのとげが指に刺さり帰ってしまう。
その後、アレックスとクリスはコーラに会い、昔の曲のカバーではなく、早急に新曲を作ることを要求される。 テーマパークの巡業を優先するアレックスだったが、既にクリスは巡業をキャンセルしていた。 10年ぶりの曲作りに、アレックスは気乗りしないが、ライリーに説得されて仕方なく作曲を始める。 その後、作詞家のグレッグ・アントンスキー(ジャイソン・アントン)と曲作りで苦労していたアレックスは、再び植木の手入れに現れたソフィーを迎える。 仕事を始めたソフィーが口ずさんだ歌詞を、アレックスが気に入ってしまったため、グレックは気分を害して出て行ってしまう ソフィーは、アレックスが”PoP!”のメンバーだったことを知って驚き、彼から作詞の手伝いを頼まれるものの、尻込みして帰ってしまう。 アレックスからパーティーに誘われたソフィーは、それも断ってしまう。 しかし、アレックスの大ファンだった姉ロンダ(クリステン・ジョンストン)は興奮し、結局ソフィーは姉と連れ立ってパーティーに行くことになる。 ”1980年代パーティー”に、ゲストとした招かれていたアレックスのショーは盛り上がる。 アレックスはソフィーに気づき、再び作詞を依頼するのだが、彼女はそれを拒み逃げ帰ってしまう。 翌日、ロンダの痩身ビジネスを手伝うソフィーを訪ねたアレックスは、熱心に彼女を説得する。 そして、ようやくソフィーの協力を得られることになったアレックスは、堕落してしまった自分の人生などを語る。 アレックスとソフィーは、2日後に迫った期日に向けて曲作りに励んでいた。 そんな時ソフィーが、書店の前で立ち止まってしまう。 ソフィーは、ウィンドウのベストセラー本が、自分との恋愛体験を書き綴った、作家スローン・ケイツ(キャンベル・スコット)の本だと気づく。 そのことを、アレックスに話したソフィーはやや落ち込むが、彼はヒット曲を書いて見返そうと励ます。 コーラのコンサートに間に合わせるために、二人は不眠不休で曲を完成させる。 そして、その曲”愛に戻る道”は、コーラに採用されることになり、アレックスとソフィーは、クリスを呼んで食事をすることにする。 レストランで、新曲完成を祝うアレックスらだったが、運悪く、作家ケイツがその場に現れ、ソフィーは身を隠してしまう。 アレックスの助けで、ケイツに復讐しようとしたソフィーは、彼を前にして何も言えなくなってしまう。 さらに、逆に軽くあしらわれてしまい、気の済まないアレックスは、ケイツと揉め事を起こしてしまう。 しかし、それをきっかけに、アレックスとソフィーは急速に親しくなり、愛し合うようになる。 翌日、テーマパークの余興をこなしていたアレックスは、今度はソフィーに勇気付けられ、ファンに大受けする。 その後ソフィーは、姉ロンダの家に招かれていたことを思い出し、アレックスもその場に招待する。 ロンダは、ソフィーがアレックスと寝たのを知って驚き、慎重に付き合うように助言する。 翌日、アレックスとソフィーは、コーラからの連絡を受けてスタジオに呼ばれ、彼女が曲をインド風にアレンジしてしまったことを知りショックを受ける。 仕事を得るためとは言え、仕方なくそれを納得してしまうアレックスを見て、ソフィーは腹を立ててしまう。 コーラにパーティーに招かれ、全てがビジネスだと割り切ろうとするアレックスと、それに不満を抱くソフィーは仲違いしてしまう。 それでも、コーラに曲の付け足しを依頼された二人は、曲を作ろうとするがイメージが全く浮かばず、ソフィーは作詞を降りてしまう。 しかし、ソフィーは単独で作詞してコーラに提供し、それが彼女に気に入られる。 ソフィーなしには作曲できないアレックスは、彼女の元を訪ねるものの、二人の仲は修復されなかった。 やがてソフィーは、痩身ビジネスでフロリダ支店に移ることになる。 ソフィーは過去と決別するために、アレックスが特別出演するコーラのライブに、姉ロンダや姪達とで向う。 ソフィーは入り口で帰ろうとするが、ロンダに励まされて会場に入る。 そして、コーラの派手なパフォーマンスが始まり、やがてアレックスが登場するものの、作詞のソフィーの名は呼ばれなかった。 失意のソフィーは会場から立ち去ろうとするが、彼女への気持ちを歌った曲をアレックスが披露する。 ソフィーは感激して舞台裏に向かい、ステージのコーラは、新曲を作詞したソフィーの名前を紹介する。 アレックスは舞台裏でソフィーに謝り、彼女は曲を賞賛し、コーラが曲のアレンジを止めたことを知る。 コーラは、オリジナルの二人の曲”愛に戻る道”を熱唱し、アレックスも加わり会場は熱狂に包まれる。 そして、アレックスはソフィーの元に戻り、二人は愛を確かめ固く抱き合う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
かつて1980年代に一世風靡したバンド”PoP!”のボーカル、アレックス・フレッチャーは、今では人気も忘れ去られ、低俗なTV番組の出演や、テーマパークの巡業依頼しかない、落ちぶれた生活を送っていた。
そんなアレックスはある日、人気歌手コーラから新曲の依頼を、マネージャーのクリスから知らされる。
そこに、植木の手入れでソフィーという女性が現れるが、彼女はサボテンのとげが指に刺さり帰ってしまう。
その後アレックスは、気乗りしないまま曲作りを始めるものの苦労してしまう。
そんな時アレックスは、再び植木の手入れに現れた、ソフィーが口ずさんだ歌詞を気に入る。
ソフィーは、アレックスが”PoP!”のメンバーだったことを知って驚き、彼から作詞の手伝いを頼まれるものの、尻込みしてそれを断ってしまう。
しかし、アレックスは、熱心にソフィーを説得して、堕落した自分をさらけ出し、ようやく彼女の協力を得られることになるのだが・・・。
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「トゥー・ウィーク・ノーティス」(2002)でもヒュー・グラントと組み、本作が監督2作目のマーク・ローレンスの、軽快で無駄のない演出は実に心地よい。
オープニングとエンドロールの、1980年代の雰囲気を見事に再現している、プロモーション・ビデオの仕上がりも抜群だ。
その主題歌”PoP! Goes My Heart”の小気味好いリズムも最高だ!!
その1980年代に活躍した、イギリスの2人組みミュージシャン”ワム!”のアンドリュー・リッジリーが主人公のモデル。
北米興行収入は約5100万ドル、全世界では約1億4600万ドルに迫るヒットとなった。
ヒュー・グラントは、40代後半の渋みも加わったお茶目な元アイドルを好演し、見事な歌のパフォーマンスも披露してくれる。
幼さも残るドリュー・バリモアも、相変わらずのキュートな魅力と確かな演技力を見せてくれる。
クライマックスで、アレックスの曲を聴き感激する彼女の表情は、思わずホロリとさせられる。
二人の曲をアレンジしてしまうが、ラストでは、オリジナルで熱唱するスター歌手のヘイリー・ベネット、長身と図太い声が印象的な主人公のマネージャー、ブラッド・ギャレット、豪快なソフィー(D・バリモア)の姉役クリステン・ジョンストン、ソフィーと関係のあった作家、ジョージ・C・スコットとコリーン・デューハーストの息子でもあるキャンベル・スコットなどが共演している。