ギャンブラーである詐欺師と慈善活動をする富豪女性の恋を描く、監督H・C・ポッター、主演ケーリー・グラント、ラレイン・デイ、チャールズ・ビックフォード、グラディス・クーパー他共演の恋愛ドラマ。 |
・ケイリー・グラント / Cary Grant / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:H・C・ポッター
製作:デヴィッド・ヘンプステッド
原作:ミルトン・ホームズ”Bundles for Freedom”
脚本
ミルトン・ホームズ
エイドリアン・スコット
撮影:ジョージ・バーンズ
編集:セロン・ワース
音楽:ロイ・ウェッブ
出演
ジョー・アダムス/ジョー・バスコポロス:ケーリー・グラント
ドロシー・ブライアント:ラレイン・デイ
ハード・スウィード:チャールズ・ビックフォード
ヴェロニカ・ステッドマン:グラディス・クーパー
クランク:アラン・カーニー 仲間
ブライアント:ヘンリー・スティーヴンソン
ゼップ:ポール・スチュワート
メアリー・オストランダー:ケイ・ジョンソン
ハーグレイヴス事務官:ウォルター・キングスフォード
手下:エルフォード・ゲイジ
ヴァン・エヴリー:フローレンス・ベイツ
フォスター:エドワード・フィールディング(クレジットなし)
港湾警備員:エモリー・パーネル(クレジットなし)
ギリシャの司祭:ウラディミール・ソコロフ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 RKO
1943年製作 100分
公開
北米:1943年7月1日
日本:未公開
製作費 $842,000
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
ある冬の夜、ハード・スウィード(チャールズ・ビックフォード)はボートで到着する。
ハードは、若い女性ドロシー・ブライアント(ラレイン・デイ)が埠頭を歩くのを目撃する。
港湾警備員(エモリー・パーネル)がドロシーに気づき、彼女が海に飛び込むのではないかと考えて心配する。
警備員に声をかけたハードは、ドロシーは飛び込まないと伝える。
ハードは、物思いにふけるドロシーは、海底に沈んだ賭博船”フォルトゥナ”を待っていると言って、持ち主はジョー・アダムス(ケーリー・グラント)で、自分が船長だったと警備員に話す。
ドロシーはここでジョーと最後に会ったと言うハードは、フォルトゥナが修理のために、この港に停泊していた時のことを話し始める。
__________
第二次大戦下。
フォルトゥナの出航の準備をしていたギャンブラーで詐欺師のジョーと相棒のゼップ(ポール・スチュワート)は、徴兵通知を受け取る。
ジョーは、重病で苦しんでいる仲間のジョー・バスコポロスが兵役不適格だと知り、死んだ場合に彼になりすまして、徴兵を逃れることを考える。
ゼップも同じ考えだったために、ジョーは、徴兵を逃れる権利を賭けて彼と勝負する。
ゼップはイカサマをするが、ジョーは、それに気づきながらも勝負に勝つ。
仕方なくゼップは徴兵検査を受けるが、高血圧のために不適合になり喜ぶ。
ジョーは、船を運営する資金を調達する必要があった。
仲間のクランク(アラン・カーニー)と資金を集めようとするジョーは、戦地支援活動をする裕福な女性ドロシーと出会い、その本部に向かう。
多額の寄付をすると言って歓迎されたジョーは、会長のヴェロニカ・ステッドマン(グラディス・クーパー)と話し、賭博を許可してくれれば儲けを渡すことを約束する。
その場に現れたドロシーに疑われたジョーは、諦めずに次の方法を考えるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1942年に”コスモポリタン”に掲載されたミルトン・ホームズ”Bundles for Freedom”を基に製作された作品。
舞台でも活躍し、コメディ、ミュージカル、サスペンスなど様々な作品を手がけたH・C・ポッターが監督し、主演はケーリー・グラント、ラレイン・デイ、チャールズ・ビックフォード、グラディス・クーパーなどが共演している。
ギャンブラーである詐欺師と慈善活動をする富豪女性の恋を描く恋愛ドラマ。
ケーリー・グラントの持ち味を活かした、ユーモアをまじえたH・C・ポッターの軽快な演出は、サスペンスタッチで展開するシーンもあり、人情ドラマとしても楽しめる見どころの多い作品。
主演のケーリー・グラントは、詐欺師であるギャンブラーを軽妙に演じている。
当初は主人公を疑うものの、彼に翻弄されて惹かれ合うようになる慈善活動家の富豪女性を魅力的に演ずるラレイン・デイ、主人公の賭博船の船長チャールズ・ビックフォード、戦争支援団体の会長グラディス・クーパー、主人公の仲間アラン・カーニー、主人公を嫌うドロシー(ラレイン・デイ)の祖父で銀行家のヘンリー・スティーヴンソン、主人公を裏切る相棒のポール・スチュワート、慈善団体のスタッフケイ・ジョンソン、フローレンス・ベイツ、軍用船運送委員会の事務官ウォルター・キングスフォード、主人公の仲間エルフォード・ゲイジ、ドロシーの執事エドワード・フィールディング、港湾警備員のエモリー・パーネル、ギリシャの司祭ウラディミール・ソコロフなどが共演している。