惹かれ合う少年と少女の自由を求める行動と2人に翻弄される大人達を描く、製作、監督、脚本ウェス・アンダーソン、出演ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド他共演のコメディ。 |
・コメディ
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
・フランシス・マクドーマンド / Frances McDormand / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウェス・アンダーソン
製作総指揮:サム・ホフマン
製作
ウェス・アンダーソン
ジェレミー・ドーソン
スティーヴン・M・レイルズ
スコット・ルーディン
脚本
ウェス・アンダーソン
ロマン・コッポラ
撮影:ロバート・D・イェーマン
編集:アンドリュー・ワイスブラム
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演
ダフィー・シャープ警部:ブルース・ウィリス
ランディ・ウォード隊長:エドワード・ノートン
ウォルト・ビショップ:ビル・マーレイ
ローラ・ビショップ:フランシス・マクドーマンド
福祉局員:ティルダ・スウィントン
サム・シャカスキー:ジャレッド・ギルマン
スージー・ビショップ:カーラ・ヘイワード
ベン:ジェイソン・シュワルツマン
ピアース司令官:ハーヴェイ・カイテル
ハーバート・ビングズリー:ラリー・パイン
ナレーター:ボブ・バラバン
アメリカ 映画
配給 フォーカス・フィーチャーズ
2012年製作 94分
公開
北米:2012年5月25日
日本:2013年2月8日
製作費 $16,000,000
北米興行収入 $45,512,470
世界 $68,263,170
■ アカデミー賞 ■
第85回アカデミー賞
・ノミネート
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1965年9月、ニューイングランド、ニューペンザンス島。
12歳の少女スージー・ビショップ(カーラ・ヘイワード)は、父親ウォルト(ビル・マーレイ)と母親ローラ(フランシス・マクドーマンド)、そして幼い三人の弟達と共に岸辺の家で暮らしていた。
スージーは、読書と双眼鏡で付近を観察するのが趣味だったが、彼女はいつものように”サム・シャカスキー”からの手紙を受け取る。
”キャンプ・アイヴァンホー”
ボーイ・スカウトの隊長ランディ・ウォード(エドワード・ノートン)は、12歳の隊員サム・シャカスキー(ジャレッド・ギルマン)が、自分宛の退団届を残して姿を消したことを知る。
島の警察。 シャープとウォードは、サムの親ハーバート・ビングズリー(ラリー・パイン)に連絡をする。 里親のビングズリーは、問題ばかり起こすサムに無関心で、ウォードは、その時点で初めてサムが孤児だと知り困惑してしまう。 キャンプに戻ったウォードは、隊員達にサムの捜索を命じ、シャープも住民達への聞き込みを始める。 シャープは、島の対岸のビショップ家も訪ねるのだが、実は、彼とローラは親密な中で、スージーがそれを目撃してしまう。 スージーは、サムから受け取った手紙の内容に従い、彼と落ち合う場所に向かう。 1年前。 その後、二人は文通を始めて連絡を取り合い、一緒に逃亡する計画を実行したのだった。 サムは、スカウトで身につけたサバイバル技術を生かして森の中を進み、キャンプを設営し、二人は魚を釣って調理して食事をする。 二人は所持品のリストを作り、少しばかり衝突もしながら日暮れとなる。 夕食の際、スージーが家出したことを知ったローラは、それをウォルトに伝え、その場に現れたシャープにも、娘の捜索を依頼する。 シャープとウォルトは付近を回り家に戻り、ローラが、スージーとサムが文通をしていたことに気づき、それを二人に伝える。 二人が落ち合った草原を捜索し、その場に痕跡を見つけたシャープは、郡警察に捜査を依頼し隊員に協力させる。 隊員達に見つかった二人だったが、スージーが一人をハサミで刺してしまう。 ウォルトは、異常事態を隊員の責任として非難するが、二人がチックチョー族・季節労働の道を辿り”3.25海里・潮流口”を目指していることが分かる。 美しい入り江に着いたサムとスージーは、楽しい時を過ごし、その場を”ムーンライズ・キングダム”と名付け、愛を確かめ合う。 しかし、翌朝、二人は発見され、スージーは両親に連れて行かれ、サムは、戻らないようにという、里親からの手紙をウォードから渡される。 スージーは、サムには二度と会えないと父ウォルトに言われるものの反発する。 ウォードは、里親に見捨てられたサムを励まし、入り江を見つけたことを褒めるが、彼に隊には戻りたくないと言われる。 シャープとウォードは、福祉局員(ティルダ・スウィントン)からの連絡を受け、引き取り手がないサムが少年収容施設に入れられる可能性を知る。 スージーと話をしたローラは、シャープとのことを指摘されて、娘が恋をしていることを理解しようとする。 孤独なシャープは、サムを気の毒に思い家に泊めて語り合い、キャンプではウォードも心が沈む。 隊員達は、サムを嫌っていたことを反省して、収容施設に入れられる彼を助けようとする。 ローラに会ったシャープは、自分達のことは終わりにするべきだと伝えるが、一応それに同意するものの、彼女はきっと明日も会うと答える。 その夜、家を脱出したスージーは、隊員達と共にサムの元に向かい、セント・ジャックウッド島に向かう。 スージーの弟が彼女がいないことに気づき、翌朝にはウォードも、隊員達の姿が見えないことを司令部である”フォート・レバノン”に報告する。 ピアース司令官(ハーヴェイ・カイテル)はそれを知らされるが、同じ頃、サムとスージーもその場に到着していた。 二人は、隊員のベン(ジェイソン・シュワルツマン)が司法書士だということで、法的には認められないものの結婚の儀式だけはしようとする。 礼拝テントで式を済ませた二人は、隊員達に見送られながらヨットで旅立とうとする。 スージーが双眼鏡を忘れたために戻ってきたサムは、彼女が刺した隊員に見つかり襲いかかり逃亡する。 嵐が近づく中、サムは落雷に遭いながらもスージーらと共に追跡を逃れる。 ピアースから連絡を受けたシャープは、福祉局に電話をして、サムが”フォート・レバノン”にいることを伝える。 ウォードやウォルトとローラもそれを知らされて現地に向かう。 ダムが決壊して非難することになったピアースは、現れたウォードの指揮権を剥奪する。 その場に濁流が流れ込み、逃げ遅れたピアースを救ったウォードは、隊員達を避難させる。 全ての者達は高台の教会に避難し、福祉局員はサムを監視する身のシャープやウォードを責めて、彼の引き渡しを求める。 サムとスージーは、屋根に上り覚悟を決めて水に飛び込もうとする。 それを阻止しようとするシャープは、里親になる意思を福祉局員に伝え、彼女はサムに、それに同意するかを確認する。 頷くスージーを見つめたサムは、シャープの手を握るものの落下しそうになる・・・。 1カ月後。 しかし、農産物は例年になく豊作であり、最高の収穫であった。 スージーは元の生活に戻り、サムはシャープの助手となる。 絵を描くことが得意なサムは、スージーのために思い出の入江”ムーンライズ・キングダム”を描く。
ダフィー・シャープ警部(ブルース・ウィリス)は、サムがいなくなったというウォードからの報告を受ける。
...全てを見る(結末あり)
隊員達と共に観劇に行ったサムは、それに出演するカラス役のスージーに出会い、二人な惹かれ合う。
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嵐の被害を受けたウォードのキャンプも修復が進むが、入り江は地図から消えてしまう。
*(簡略ストー リー)
1965年。
ニューイングランド、ニューペンザンス島。
読書と双眼鏡の監視が趣味の12歳の少女スージーは、1年前に一目で惹かれ合ったボーイ・スカウトの隊員サムと共に、自由を求める旅に出る。
孤児のサムは隊員達に嫌われ、スージーは両親や弟達とも馴染めない孤独な毎日を送っていたのだった。
島の警官シャープやスカウトの隊長オォードは、早速、二人の捜索を始める。
サムとスージーは、サバイバル体験をしながら森を進み、別世界のような入り江にたどり着き、そこを”ムーンライズ・キングダム”と名付けて愛を確かめ合う。
翌朝、二人は敢え無く見つかってしまい連れ戻されるのだが、サムは里親に見捨てられてしまう。
福祉局の指示で、サムが少年使節に入れられることを知ったシャープとウォードは、彼に同情する。
サムを嫌う隊員達の協力で、家を脱出したスージーは、サムと共に再び逃亡の旅に出るのだが・・・。
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ユニークな作品で、評価、人気共に非常に高い、ウェス・アンダーソンの感性が光る快作コメディ。
一種独特の現実離れした世界を満喫できる、ユーモアと遊び心が絶妙なバランスでもある、メルヘンチックなファンにはたまらない愛すべき作品とも言える。
第85回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされた。
名だたるスターが集結し、ウェス・アンダーソン作品の常連であるビル・マーレイ、ジェイソン・シュワルツマンの出演、主人公のカップルを演ずるジャレッド・ギルマンとカーラ・ヘイワードの好演も見逃せない。
孤独な警察官であり、主人公に同情する人間味のある人物を演ずるブルース・ウィリス、同じく主人公に同情するスカウト隊長エドワード・ノートン、少女の両親ビル・マーレイとフランシス・マクドーマンド、福祉局員ティルダ・スウィントン、スカウト隊員ジェイソン・シュワルツマン、司令官ハーヴェイ・カイテル、少年の里親ラリー・パイン、そして進行役ナレーターで登場のボブ・バラバンなどが共演している。