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恋するモンテカルロ Monte Carlo (2011)

パリ旅行の夢を叶えた少女が自分と瓜二つの富豪令嬢と間違われてモンテカルロに向かい巻き起こす騒動と恋を描く、製作ニコール・キッドマン、監督、脚本トーマス・ベズーチャ、主演セレーナ・ゴメスレイトン・ミースターケイティ・キャシディコーリー・モンティスルーク・ブレイシーピエール・ブーランジェキャサリン・テイトアンディ・マクダウェル他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:トーマス・ベズーチャ

製作
デニーズ・ディ・ノヴィ
アリソン・グリーンスパン
ニコール・キッドマン
アーノン・ミルチャン
製作総指揮
スタン・ヴロドコウスキー
デボラ・シンドラー
フォレスト・ウィテカー
パー・サーリ
原作:ジュールス・バス”Headhunters”
原案:ケリー・ボウ
脚本
トーマス・ベズーチャ
エイプリル・ブレア
マリア・マジェンティ
撮影:ジョナサン・ブラウン
編集:ジェフリー・フォード
音楽:マイケル・ジアッチーノ

出演
グレース・ベネット/コーデリア・ウィンスロップ=スコット:セレーナ・ゴメス
メグ・ケリー:レイトン・ミースター
エマ・パーキンス:ケイティ・キャシディ
オーウェン・アンドリュース:コーリー・モンティス
ライリー:ルーク・ブレイシー
テオ・マルシャン:ピエール・ブーランジェ
アリシア・ウィンスコット=スコット:キャサリン・テイト
パメラ・ベネット:アンディ・マクダウェル
ロバート・ケリー:ブレット・カレン
ドメニコ・ダ・シルヴァ王子:ジュリオ・ベルーチ
マダム・ヴァレリー:ヴァレリー・ルメルシェ
ホテル”グラン・ベラ”の支配人:フラン・デ・ラペルソン
ベルナール・マルシャン:クリストフ・マラヴォワ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2011年製作 109分
公開
北米:2011年7月1日
日本:未公開
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $23,186,770
世界 $39,667,670


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
テキサス
田舎町で暮らす高校生のグレース・ベネット(セレーナ・ゴメス)は、年上の親友で学校を退学したエマ・パーキンス(ケイティ・キャシディ)と共に、パリ旅行のためにダイナーでアルバイトをしていた。

卒業式を終えたグレースは、母パメラ(アンディ・マクダウェル)と再婚相手のロバート・ケリー(ブレット・カレン)、その娘のメグ(レイトン・ミースター)、そしてエマに祝ってもらう。

帰宅したグレースはパーティーを開いてもらい、ロバートからキャリー・バッグを贈られる。

明日、旅立つグレースとエマに話をしたロバートとパメラは、メグもパリに行くことを伝える。

三人のためにファーストクラスのチケットを用意したロバートだったが、メグは乗り気ではなかった。

母親が亡くなって以来、塞ぎこむメグを、何もしないで見ていられないロバートは、もっと人生を楽しんでもらいたいと伝える。

恋人のオーウェン・アンドリュース(コーリー・モンティス)から行かないでほしいと言われたエマは、結婚したいと言われる。
...全てを見る(結末あり)

今回の旅は自分の転機になると話すエマは、自分に必要なものはここにあると言うオーウェンに、自分はテキサスを出たことがないと伝える。

それならば行けばいいと言われたエマは、楽しんでくるとオーウェンに伝えてその場を去る。

堅物のメグの同行に気乗りしないグレースは、4年間、夢見てきたこの旅行で自分が変わると信じていることをパメラに伝える。

パリに着いたグレースとエマそしてメグは、観光ツアーに参加して、ガイドのマダム・ヴァレリー(ヴァレリー・ルメルシェ)の案内で慌ただしく市内を回る。

サクレ・クール寺院”で旅行中の青年ライリー(ルーク・ブレイシー)に出会ったメグは、彼がオーストラリア訛りだと気づく。

慌ただしい一日が終わったグレースらは、宿泊先の安ホテルに向かう。

翌日、”エッフェル塔”に向かったメグは、エマから、その場にいたライリーが見つめていると言われる。

ライリーと話したエマだったが、ヴァレリーが観光客を連れてバスに戻るのに気づく。

エレベーターが混んでいるので階段を降りた三人は、走ってバスに向かうものの、置いて行かれてしまう。

苛立つグレースはエマとメグに八つ当たりしてしまい。

雨の中、高級ホテル”グラン・ベラ”に入った三人のうちのグレースを”コーデリア”だと思ったパパラッチは、彼女を追って写真を撮ろうとする。

イギリス人の富豪令嬢コーデリア・ウィンスロップ=スコット(セレーナ・ゴメス)は、何とかしてモンテカルロに行こうとしていた。

トイレに入ったびしょ濡れのグレースを励ますエマとメグは、彼女がその場を離れた間に現れたコーデリアを見て驚いてしまう。

コーデリアが戻ってきたグレースとソックリだったために、エマとメグは双子のようだと彼女に伝える。

グレースをコーデリアと間違えた支配人(フラン・デ・ラペルソン)は、部屋を用意する。

豪華な部屋に案内された三人は、雨が止むまでのつもりでベッドで休むが、朝まで眠ってしまう。

目覚めたグレースは、車が着いたことを知らされ、支配人から荷物が届いたと言われて小包を渡される。

パパラッチが群がる中、グレースらは車に乗って空港に向かう。

小包の資料を確認したグレースとエマは、行き先がモンテカルロであることを知り、いけないことだと言うメグの話を聞こうともせずにプライベートジェットに搭乗する。

雑誌”HELLO!”にコーデリアが特集されていたために、エマとメグは令嬢の彼女がどんな人物かを知る。

モンテカルロ
オテル・ド・パリ”に着いたグレースらは、”マルシャン・ファミリー財団”のベルナール・マルシャン(クリストフ・マラヴォワ)に歓迎され、息子のテオ(ピエール・ブーランジェ)を紹介される。

テオから、王子がグレースのために舞踏会を開くことを知らされた三人は部屋に案内され、グレースとメグは心配になる。

まったく気にする気配がないエマは、コーデリアに代わって大いに楽しもうとする。

三人はコーデリアの大量の荷物をチェックし、”オスカー・デ・ラ・レンタ”のドレスを着たグレースは、”ブルガリ”のネックレスを見て驚く。

テオにエスコートされた三人は、ホテルを出て舞踏会の会場に向かう。

その頃、エマのことが心配になり電話をしたオーウェンは、男が出て、そばに彼女がいるようだったために気になる。
(電話に出たのは、エマの荷物を預かっている安ホテルのオーナー)

会場でエマとメグと別行動をとったグレースは、自分が注目されていることを不思議に思う。

テオから、オークションに出展予定のネックレスをしているからだと言われたグレースは、それが子供達のためのチャリティーとして行わることを知る。

グレースのウェスタンブーツが気になるテオは、ドメニコ・ダ・シルヴァ王子(ジュリオ・ベルーチ)から声をかけられ、”コーデリア”を紹介する。

エマはドメニコからダンスに誘われ、グレースは、おばのアリシア(キャサリン・テイト)が多額の寄付をしてくれたことをテオから感謝される。

テオがアリシアを呼んでくる間に、コーデリアのことをメグから教えられたグレースだったが、アリシアと話し、どこかがいつもと違うと言われる。

アリシアと適当に話をしたグレースは、テオをダンスに誘って会場に向かい、ドメニコと踊っているエマに声をかけて帰ろうとする。

おばのアリシアがいることを知らされたエマだったが、気にする様子もなく楽しもうとする。

エマが心配になりパリに来てしまったオーウェンは、空港に着きタクシーで市街に向かう。

翌日、ビーチで日光浴をしていたグレースは、エマとメグが言い合いになったために間に割って入る。

母の死についてエマが皮肉を込めて話したため、気分を害したメグはその場を去る。

エマが宿泊していたホテルに向かったオーウェンは、婚約者だと言って、彼女の行方を主人に尋ねるものの、消えたと言われる。

悲しくなり、一人で散歩をしていたメグは、ライリーに出くわして驚く。

街でテオに声をかけられたグレースは、彼の車でドライブする。

ライリーとバイクに乗ったメグは、気持ちが晴れる。

ホテルの部屋に戻ったエマは、ドメニコから届いた花に、誘いのメッセージが添えられていることに気づく。

テオと共にポロをすることになったグレースは、アリシアがいたために焦り、コーデリアが幼い頃からポロをしていたことを知り適当にプレイをする。

ライリーと市場に向かい海で泳いだメグは、楽しい時間を過ごす。

ラグビー選手だったライリーが怪我をして辛い目に遭ったことを知ったメグは、母のことを考える日々が続き立ち直れないと話す。

”コーデリア”を観察するアリシアは違和感を拭いされず、彼女に電話をする。

本人が出たため、”コーデリア”に話しかけたアリシアは、昔、飼っていたポニーの名前を尋ねる。

まともに答えられない”コーデリア”に、確かに似ているが、ウエスタンサドルの乗り方だと伝えたアリシアは、コーデリアがチャリティーのために送り込んだソックリさんだと言って警備を呼ぼうとする。

これ以上ウソをつけないグレースは、チャリティーでのコーデリアの仕事はすると言って、子供達を救いたいので援助してほしいとアリシアに伝える。

そこにベルナールが現れたために、アリシアは、ぜったいにバレないようにするようにとグレースに指示して、彼と共に去ろうとする。

グレースは、アリシアから失敗したら責任を取るようにと言われる。

ドメニコと合うためにドレスアップしたエマは、”ブルガリ”のネックレスを着ける。

厩舎でグレースと話したテオは彼女に惹かれ、見せたいものがあると言って誘う。

迎えに来たドメニコの車に乗ったエマは、途中でライリーとバイクに乗るメグに出くわす。

ライリーとのことをメグに話したエマは、彼女のネックレスを外させて別れる。

メグは、ネックレスをライリーのリュックに入れる。

クルーザーに着いたエマは驚き、テーブルに着くものの皆と話が合わず、気まずい思いをする。

テキサスではウエイトレスのエマは、皿を下げるのを手伝ってしまう。

街が一望できる場所に案内されたグレースは、テオと共に打ち上がった花火を眺める。

メグもライリーとダンスを楽しみ、エマは独り花火を見つめる。

ホテルに送ってもらったグレースは、テオにすべてを話そうとするものの躊躇してしまい、明日、話すと伝えて別れる。

部屋に戻ったグレースは、”泥棒成金”を見ていたエマから、贅沢な家に憧れていたがオーウェンがいてくれればいいと言われる。

グレースも自分を好きな人が現れたのに、今はの自分は偽者だとエマに話し、知られたら嫌われると伝える。

ほんとうの自分を知れば彼は喜ぶと言われたグレースは、エマに励ませれる。

その頃メグは、ライリーと楽しい夜を過ごしていた。

カフェの椅子で一夜を過ごしたオーウェンは、グレースら三人が新聞記事になっていることを知り、モンテカルロに向かう。

メグを送ったライリーは豪華なホテルに驚き、トスカーナのビーチでのテント生活に彼女を誘うものの、無理だと言われる。

列車は12時出ると言われたメグは、ライリーを抱きしめてホテルに向かうものの呼び止められ、彼にキスして別れる。

部屋に戻ったメグは、ネックレスをライリーのリュックに入れたことを思い出し、列車の出発まで20分弱しかないことを確認する。

コーデリアがホテルに着いたことに気づいたグレースらは、慌てて部屋を片付ける。

ロビーでコーデリアを見かけたテオは、彼女を呼び止めてキスするものの、殴られてしまう。

部屋に現れたコーデリアに見つかることなく、何とか脱出したグレースらは駅に向かうものの、列車は出発してしまう。

ゴミ箱の新聞のグレースらの記事を見たコーデリアは、ネックレスがないことに気づき絶叫する。

テオにウソをついたままでは帰れないグレースは、ホテルに戻る考えをエマとメグに伝える。

別のホームにオーウェンが到着する。

列車に乗らなかったライリーはホテルに向かい、メグに会おうとする。

コーデリアから警察を呼ぶよう指示されたフロント係は、”コーデリア”(グレース)が現れたために警察のことを確認する。

その場に現れたテオは戸惑い、彼に真実を話そうとしたグレースだったが、エマとメグにスイートルームに連れて行かれる。

テオからオークションが始まると言われたグレースは、彼にキスして部屋に向かう。

エレベーターで3階に着いたメグは、ネックレスをもって部屋の前にいるライリーに気づき、ベルを鳴らさないようにと伝える。

ホテルに着いたオーウェンは、フロント係に新聞を見せて、エマのことを尋ねる。

ライリーから、ネックレスを理由にまた会おうと思ったと言われたメグは、彼にキスしてロビーで待っていてほしいと伝える。

盗難の通報を受けた刑事と警官が到着し、テオとフロント係が対応する。

現れたグレースらから説明を受けたコーデリアは、オークションに興味がないことを伝える。

何とかオークションを成功させようと思うグレースらは、騒ぐコーデリアを静かにさせようとする。

部屋に押し入った刑事らはメグから説明を受け、ドレスを着たグレースは、ネックレスをテオに着けてもらう。

納得した刑事はグレースをエスコートしてオークション会場に向かう。

メグは、エマが見張る拘束されたコーデリアに、オークションが終わったら解放すると伝えて会場に向かおうとする。

オーウェンは、ロビーで待つライリーの横に座る。

エレベーターの中でグレースは、何があっても花火を見た時の子を忘れないでほしいとテオに伝える。

ロビーに現れたグレースに気づいたオーウェンは、メグから、エマが上にいると言われてスイートルームに向かう。

グレースは、メグとテオと共に会場入りする。

現れたオーウェンに驚くエマは、パリから捜し回っていたと言われる。

オークションが始まり、ネックレスの価格は上がる。

エマとオーウェンは、愛を確かめ合い、その間に拘束を逃れたコーデリアはオークション会場に向かう。

動揺するコーデリアは、話したいことがあると司会のベルナールに伝える。

ネックレスは自分のものではないと言うグレースの言葉を遮ったコーデリアは、自分のだと伝えて、偽者を捕まえるようにと刑事に指示する。

自分はコーデリアではなくテキサスの一般人だと話すグレースは、現れたエマとメグと共に騒ぎを起こしたことを謝罪する。

ショックを受けたテオは、グレースからすべてがウソではないと言われ、君は特別だったと伝えてその場を去る。

オーウェンは300万ユーロを提示するものの、コーデリアは、貧乏人には払えないと言って、刑事にグレースらを逮捕させようとする。

子供達のためのオークションだと会場の人々に伝えたグレースは、皆を説得する。

そこに現れたアリシアは、600万ユーロ出すと言って、人助けをすることを約束したとグレースに伝えてネックレスを落札する。

誰も悪人はいないと言う刑事は、グレースらの逮捕要求するコーデリアに従おうとしない。

ライリーと旅することを決めたメグは、8月には戻ることを父には伝えたことをグレースに話す。

グレースは、姉のことをライリーに任せる。

ベルナールと話したグレースは、テオに別れを告げてほしいと伝える。

テオが言うように自分は特別だったと伝えたグレースは、それを理解するベルナールに別れを告げる。

エマとオーウェンと共に空港に向かったグレースは、パメラからの電話を受けて、素晴らしい旅だったと伝える。

ペルーマチュ・ピチュ
ライリーと共に世界を旅するメグは、遺跡に着き叫び声をあげる。

テキサス
エマとオーウェンは、自分達の家を持ち暮らしは始める。

ルーマニア
グレースは、子供達のための学校でボランティアをしていた。

財団が運営するその場を視察したテオはグレースに気づき、郵便局に向かう彼女を追う。

グレースに教わった指笛で彼女を呼び止めたテオは、彼女と改めて自己紹介する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
テキサス
田舎町で暮らす高校生のグレース・ベネットは、パリに旅行する夢を叶えるために、年上の親友エマと共にダイナーでバイトしていた。
卒業式も終えたグレースは、義父ロバートと母パメラから、義姉メグも旅行に同行させてほしいと言われる。
気が進まないまま旅立ったグレースは、憧れのパリに到着して観光を楽しむが、ツアーからはぐれてしまう。
そんなグレースは、イギリスの富豪令嬢のコーデリアにソックリだったために彼女に間違われ、モンテカルロに向かうことになる。
現地に着いたグレースら三人は、それぞれが素敵な男性に出会い、子供達のためのチャリティ・オークションに参加する予定のコーデリアの代わりにセレブ体験をすることになるのだが・・・。
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2001年に発表された、ジュールス・バスの著書”Headhunters”を基に製作された作品。

パリ旅行の夢を果たした少女が、ひょんなことから富豪令嬢に間違われながらモンテカルロに向かい巻き起こす騒動と恋を描くロマンチック・コメディ。

テキサスの田舎町に住む高校を卒業したばかりの少女のヨーロッパへの旅の中で、アメリカ人気質を感じさせる彼女らの言動が実に愉快に描かれている。

細かいことを気にしない明るい性格の年上の親友にリードされながら、誠実さを感じさせる主人公を演ずるセレーナ・ゴメスが、最終的にはボランティアをすることになるクライマックスは、実生活で慈善活動家であり、”ユニセフ親善大使”を務める彼女の意向があったのではないかとも思われる。
彼女は二役で傲慢な富豪令嬢も演じている。

母を亡くしたことから立ち直れなかったものの、気が進まなかった旅を楽しみ恋も芽生える主人公の義姉レイトン・ミースター、陽気な主人公の親友ケイティ・キャシディ、彼女を追ってパリからモンテカルロに向かう婚約者のコーリー・モンティス、メグ(レイトン・ミースター)と出会い惹かれ合うオーストラリア人青年のルーク・ブレイシー、現地の財団運営者(クリストフ・マラヴォワ)の息子で主人公と惹かれ合うピエール・ブーランジェ、富豪令嬢のおばキャサリン・テイト、主人公の母親アンディ・マクダウェル、その再婚相手ブレット・カレンモンテカルロの王子ジュリオ・ベルーチパリのツアーガイドのヴァレリー・ルメルシェパリのホテルの支配人フラン・デ・ラペルソンなどが共演している。


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