牛飼いが独占する土地で羊の放牧を行おうとする男の戦いを描く、監督レイ・エンライト、ラオール・ウォルシュ(クレジットなし)、主演エロール・フリン、アレクシス・スミス、S・Z・サカール、ダグラス・ケネディ他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督
レイ・エンライト
ラオール・ウォルシュ(クレジットなし)
製作:ウィリアム・ジェイコブス
原作:アーネスト・ヘイコックス
脚本
ジェームズ・R・ウェッブ
ボーデン・チェイス
チャールズ・オニール
撮影:カール・フロイント
編集:フレデリック・リチャーズ
音楽:デヴィッド・バトルフ
出演
モーガン・レーン:エロール・フリン
マリア・シングルトン:アレクシス・スミス
パパ・シュルツ:S・Z・サカール
ロドニー”ロッド”アクロイド:ダグラス・ケネディ
スリム・リーブス:イアン・マクドナルド
ジョージ・フォーサイス:レスター・マシューズ
ジェイク・オービー保安官:レーン・チャンドラー
チカムシ・バーク:ポール・E・バーンズ
テックス・コイン:ジェームス・ブラウン(クレジットなし)
ナレーター:アート・ギルモア(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1950年製作 76分
公開
北米:1950年1月28日
日本:1952年4月24日
製作費 $2,000,000
■ ストーリー ■
1879年、モンタナ準州。
牛と羊の放牧をめぐって争いが激化し、双方で多くの者が命を落とし、最終的に羊飼いが追い出された。
数年後、オーストラリア人の羊飼いモーガン・レーン(エロール・フリン)は、羊の群れを追って旅を続ける。
モーガンは、”牛の放牧地であるため、境界線を越えれば射殺する”という警告を確認する。
それを無視したモーガンだったが、野営をした場所で、メキシコ人の見張りミゲルが牛飼いの一団に射殺され、羊は暴走する。
ミゲルを埋葬したモーガンらは、通りがかった行商人パパ・シュルツ(S・Z・サカール)と知り合い、地域の様子を教えてもらう。
モーガンは、パパ・シュルツを強引にパートナーにして町に向かう。
町に着いたモーガンは、行商人に扮して商売を始める。
マリア・シングルトン(アレクシス・スミス)と婚約者のロドニー”ロッド”アクロイド(ダグラス・ケネディ)が現われ、モーガンは、2人が大地主だということを知る。
酒場に向かったモーガンは、ジェイク・オービー保安官(レーン・チャンドラー)に、羊飼いの一人を殺したとことを報告するスリム・リーブス(イアン・マクドナルド)の話を聞く。
スリムを牽制するモーガンは、羊飼いと疑われて決闘を申し込まれ、その場に居たチカムシ・バーク(ポール・E・バーンズ)の銃を借りてそれに挑む。
スリムは3つ数える前に銃を抜き、モーガンの放った弾丸はスリムの銃を撃ち落とす。
モーガンはやり直そうとするが、観念したスリムは、羊飼いの腕前ではないと言って発言を撤回し、彼や皆に一杯おごる。
モーガンは、パパ・シュルツの馬車でギターを探していたマリアに声をかける。
ホテルに戻ったモーガンは、その場に居たチカムシが、自分を羊飼いだと気づいていることを知る。
チカムシに口止め料の酒代を払ったモーガンは、地主のマリアとロッド、そしてジョージ・フォーサイス(レスター・マシューズ)が地域を支配していることも知る。
モーガンは、マリアが探していたギターを手に入れてシングルトン牧場に向かい、彼女に探りを入れようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
コメディや多くの西部劇を手がけたレイ・エンライトとラオール・ウォルシュ(クレジットなし)が監督し、主演はエロール・フリン、アレクシス・スミス、S・Z・サカール、ダグラス・ケネディなどが共演した作品。
4作で共演したエロール・フリンとアレクシス・スミスにとっては最後の共演作となった。
牛飼いが独占する土地で羊の放牧を行おうとする男の戦いを描く西部劇。
当初はロナルド・レーガンが主人公を演じる予定だったが、最終的には、西部劇を嫌っていたエロール・フリンが出演を受けた経緯がある。
主演のエロール・フリンは、牛飼いが独占する土地で、羊飼いを共存させるために奮闘する男を好演している。
主人公と親交を深めるものの対立し、結局はラストで惹かれ合うようになる大地主のアレクシス・スミス、その婚約者ダグラス・ケネディ、主人公と知り合う行商人のS・Z・サカール、牛飼いのリーダー、イアン・マクドナルド、大地主のレスター・マシューズ、保安官のレーン・チャンドラー、主人公に協力する町民のポール・E・バーンズ、他ジェームス・ブラウンなどが共演し、ナレーターはアート・ギルモアが担当している。