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モンスタートラック Monster Trucks (2016)

石油会社の掘削事故により地上に噴出された生物が巻き起こす騒動を描く、監督クリス・ウェッジ、主演ルーカス・ティルジェーン・レヴィエイミー・ライアンロブ・ロウダニー・グローヴァーバリー・ペッパー他共演のコメディ・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:クリス・ウェッジ

製作
メアリー・ペアレント
デニス・L・スチュワート
製作総指揮
ジョナサン・エイベル
グレン・バーガー
ケイル・ボイター
原案
マシュー・ロビンソン
ジョナサン・エイベル
グレン・バーガー
脚本:デレク・コノリー
撮影:ドン・バーシェス
編集:コンラッド・バフ4世
音楽:デヴィッド・サーディ

出演
トリップ・コーリー:ルーカス・ティル
メレディス:ジェーン・レヴィ
シンディ・コーリー:エイミー・ライアン
リース・テネソン:ロブ・ロウ
ウェザース:ダニー・グローヴァー
リック:バリー・ペッパー
バーク:ホルト・マッキャラニー
ウェイド・コーリー:フランク・ホエーリー
ジム・ダウド博士:トーマス・レノン
サム・ゲルドン:タッカー・アルブリジー
ブリアン:サマラ・ウィーヴィング
技師:ダニエル・ベーコン
科学者:アリーヤ・オブライエン
テネソンの秘書:ジョーダナ・ラージー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2016年製作 105分
公開
北米:2017年1月13日
日本:未公開
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $33,370,170
世界 $64,493,920


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ノースダコタ州、パンケスカロック。
トラブルが発生したこと知った”テラヴェックス・オイル”のCEOリース・テネソン(ロブ・ロウ)は掘削現場に向かい、地質学者のジム・ダウド博士(トーマス・レノン)に迎えられる。

深部の油層の前に水層があり、生物がいる可能性をダウドのアシスタント(アリーヤ・オブライエン)から指摘されたテネソンは、生物はいないことをダウドに確認して、掘削を続けさせようとする。

掘削は水層に達し、生物の存在を指摘するアシスタントの意見を否定するダウドだったが、油井が不安定になり圧力が急上昇したため閉鎖させる。

次の瞬間、油井が大爆発を起こし3体の生命体が地中から噴出する。
...全てを見る(結末あり)

翌朝、部下のバーク(ホルト・マッキャラニー)に調査を始めさせたテネソンは、現場が環境保護地域になることを恐れ、ダウドにも生物のことは内密にするよう指示する。

爆発の残骸に押しつぶされたダウドのピックアップトラックは、ウェザース(ダニー・グローヴァー)のスクラップ場に運ばれる。

高校生のトリップ・コーリー(ルーカス・ティル)は、母シンディ(エイミー・ライアン)の元を離れ町を出て自立することを考えていた。

保安官であるシンディの恋人のリック(バリー・ペッパー)と打ち解けることができないトリップは、スクラップ場のバイトに向かう。

下半身が麻痺しているウェザースが事故現場の油井から運んできたピックアップトラックを下したトリップは、そのエンジンをもらえることになり、自分なら直せると言われる。

エンジンを外したトリップは、それを組み立てている自分のトラックに付けることを考える。

テレビのニュースで油井の事故が報道され、トリップは、母と離婚した父ウェイド(フランク・ホエーリー)が、作業員としてインタビューを受けている姿を見る。

その後トリップは、スクラップの車のボディに穴が開き貫通していることに気づく。

翌日、自分の自習を手伝うことになっていると言うメレディス(ジェーン・レヴィ)に声をかけられたトリップは、彼女には気のない返事をして親友のサム・ゲルドン(タッカー・アルブリジー)と話す。

サムは、車のディーラーを経営する父の店の車が、被害を受けたことをトリップに伝える。

ゲルドンは、車のボディが貫通して燃料タンクを奪われているのをリックに確認させる。

メレディスから次の自習の話をされても、トリップは興味を示さない。

その夜、スクラップ場でエンジンを直していたトリップは、物音がした燃料のドラム缶の陰に何かいることに気づき、慌ててガレージの地下ピットに隠れる。

現れた生物をピットに閉じ込めたトリップは警察を呼び、その場をリックに見せるものの、中には何もいなかった。

太い触手と巨大な目があったと言うトリップだったが、話を信じないリックはイタズラだと決めつける。

リックから、こんなことではウェイドの二の舞だと言われたリックは、父親のことを持ち出されて不満に思う。

翌日、仕方なくメレディスと自習をしたトリップは、物理学に詳しいかを彼女に尋ね、この州で新種の巨大な水生生物が発見されることが考えられるかを問う。

大昔にこの州は海の中だったと話すメレディスは、水生生物が地上にいる可能性を訊かれ、それはないと答え、トリップはスクラップ場に向か。

燃料を撒きドラム缶をプレス機に置いたトリップは、生物が現れるのを待つ。

現れた生物が燃料を飲む姿を見て、なぜか殺せなくなったトリップは、プレス機のスイッチを落としてしまう。

プレス機は動き始め、止めることができないトリップは生物を引きずり出して助ける。

助けられたことを理解した生物が、燃料を欲しがっていることに気づいたトリップは、それを生物に与える。

ダウドのトラックが嫌いな様子の生物と共に、トリップは、それ傷つけて楽しむ。

保安官事務所に現れたバークは、ウェザースのスクラップ場での生物騒ぎの話を聞くものの、リックに追い払われる。

生物を保安官事務所に運ぼうとしたトリップは手古摺り、そこに現れたバークから、昨夜の通報騒ぎのことを訊かれる。

バークらにガレージなどを調べさせたトリップは、トラックの下に潜り込んだ生物が動き出したために、気づかれないようにして外に出る。

そこに、暗記カードを作ったと言うメレディスが現れ、暗くて怖いので送ってほしいと言われる。

生物のうめき声にバークが気づいたと考えたトリップは、メレディスをトラックに乗せる。

トラックが走り出したために驚くトリップは、制御不能になりながらも野原に停まり、追ってきたバークらには気づかれずに済む。

車を降りたトリップは、メレディスに生物を見せる。

驚くメレディスと共に彼女の家の納屋に向かったトリップは、工具を借りて、生物と合体させたトラックを改造する。

その頃テネソンは、ダウドから、水層の調査結果や捕獲した2体の生物の話を聞き、逃げた1体も必ず捕えると言われる。

翌朝、徹夜で作業をしたトリップは、朝食を運んでくれたメレディスに、生物に”クリーチ”という名前を付けたことを伝える。

クリーチをエンジンと考えればトラックが動かせると言うトリップは、馬に乗るメレディスと共に試乗してみる。

その後もトラックの改造を続けたトリップは、クリーチと親交を深める。

協力してくれるメレディスから、クリーチが住処に帰りたいのではないかと言われたトリップは、ここが居心地がいいはずだと伝える。

パンケスカロックの父ウェイドに会いに行こうとしたトリップは、途中でクリーチにガソリンを与える。

添加物などに反応したクリーチは、暴走を始める。

その頃ダウドは、生物が原油を食料にしていたことに気づく。

作業から戻ったウェイドに声をかけたトリップは、トラックを見せてメレディスを紹介する。

事故のことを訊かれウェイドは、地中から何かが引きずり出されたことを話し、トリップとメレディスは、クリーチの住処が地中だったことを知る。

新種の生物がいると分かれば掘削が禁止されるため、テラヴェックスは、それを隠そうとしていることが考えられた。

そこにバークが現れ、ウェイドからトラックをテラヴェックスが没収すると言われたトリップは、父を裏切り者呼ばわりする。

バークと揉めたトリップは、メレディスをトラックに乗せる。

トリップの危機を知ったクリーチは暴れ始め、バークは、生物がトラックにいることに気づく。

トラックに乗ったトリップは、暴走してその場から逃走する。

付近にいたリックは騒ぎに気づき、バークと共にトリップのトラックを追う。

触手を使って建物の壁を這うクリーチは、屋上に上って逃走を続ける。

線路に向かったトリップは、踏切を通過する貨物列車をジャンプして逃げ切る。

追跡する理由をリックから訊かれたバークは、営業妨害をされたと伝えるものの、公務執行妨害だと言われる。

会社のお陰で働けると言うバークは、職を失うとリックに伝えてその場を去る。

メレディスの父親の湖畔の家に向かったトリップは、クリーチに燃料を与える。

夜になり、焚火をしてメレディスと過ごしたトリップは、父ウェイドのことを不甲斐なく思い涙する。

車から離れて湖に入り泳ぐクリーチを見て驚いたトリップは、必ず帰してあげると言って約束する。

生物に群知能力があることをテネソンに知らせたダウドだったが、2体に愛着を持ち始めていた。

それに懸念を示すテネソンから、ダウドは、生物は廃棄されると言われる。

翌朝、クリーチがいなくなったことをメレディスから知らされたトリップは、携帯電話をトラックに忘れたために誰にも連絡できないと伝える。

メレディスから、携帯電話のアプリを使いトラックを追跡できると言われたトリップは、タクシーでその場に向かい、そこがテラヴェックスであったためにクリーチを捜す。

トラックを見つけるもののクリーチがいないことを確認したトリップとメレディスは、建物内の研究施設で別の生物2体を見つける。

その時、壁を破ってクリーチが現れるものの、トリップとメレディスはバークらに捕らえられ、動けなくなったクリーチも捕獲される。

テネソンの元に連れて行かれたトリップとメレディスは、携帯電話の証拠の写真を消されてしまう。

解放されたトリップとメレディスに、自分は味方だと伝えたダウドは、クリーチ達を守ると言って協力を約束する。

ウェザースの元に向かったトリップは、差し押さえる予定であるブリアン(サマラ・ウィーヴィング)のボーイフレンドのトラックを牽引する。

それに気づいたブリアンだったが、トリップらを見逃す。

ゲルドンのディーラーに向かったトリップは、サムに協力してもらい3台のトラックの改造を始めて、翌朝、作業は終わる。

排水タンクに入れるために搬送される生物が乗せられたトラックを奪ったダウドは、トリップらの元に向かう。

それを知らされたテネソンは、ダウドの仕業だと気づく。

生物を運んできたダウドに感謝したトリップは、クリーチが両親を捜していたことを知る。

運搬車の行き先を知ったバークは、その場に急行する。

クリーチと両親は用意されたトラックに合体し、ダウドとメレディスが両親に、クリーチに乗り込むトリップはウェザースに励まされる。

ディーラーに着いたバークは、サムしか残っていないことをテネソンに知らせる。

バークはトリップらを追跡し、車の暴走を知ったリックもその場に向かう。

森に逃げ込んだトリップは、行き先はクリーチらに任せることをメレディスとダウドに伝える。

山岳地帯に入り追いついたリックは、トリップのトラックを崖に突き落とそうとするバークの車に体当たりして妨害する。

バークに追突されたリックの車は崖を滑り落ち、無事だった彼は、その場にあった巨大ダンプトラックに乗り込む。

リックは、行く手を阻まれたトリップらのために、バークらの車を蹴散らす。

狭い場所でトラックが挟まれてしまい、バークに逃げられたリックは、トリップに感謝される。

噴気孔に油を注ぎこむタンクローリーが現場に向かっているため、峠を下る必要があるトリップは、リックにジャンプ台を作ってもらい、その場を突破する。

峠を強引に下りてタンクローリーに追いついたトリップらは、それを横転させる。

バークに体当たりされたトリップは、噴気孔に落とされそうになる。

ダウドとメレディスは毒の噴出を防ごうとするものの、止めることができない。

バークの車が吹き飛ばされて装置に落下したため、ポンプは停止する。

トリップは、トラックとクリーチと共に噴気孔に落下してしまう。

クリーチは、水中で意識を失ったトリップを助け出し、クリーチの両親はトラックを引き上げる。

現れた無数の生物と共に両親は水中に姿を消し、トリップは、また会えると言ってクリーチに別れを告げる。

両親の元に向かったクリーチは、水層の深部に戻っていく。

その後、テラヴェックスの採掘現場からは、ダウドが密かに放った生物が発見され、環境保護区域となった土地は閉鎖され、テネソンは逮捕される。

トリップは、信頼関係で結ばれたリックと共にトラックを改造し、メレディスとの恋も芽生える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ノースダコタ州、パンケスカロック。
”テラヴェックス・オイル”の掘削現場で事故が発生し、地下の水層から3体の生物が噴出する。
CEOのテネソンは、生物の存在により現場が環境保護地域に指定されてしまうことを恐れ、地質学者ダウドと部下のバークに、内密に調査することと逃げた1体を捜索させる。
母シンディとの生活から独立することを考える高校生のトリップ・コーリーは、バイト先に運ばれてきた採掘現場で壊れたトラックのエンジンをもらえることになる。
その場に異様な生物がいることに気づいたトリップは、警察に通報するものの、母シンディの恋人である保安官のリックは、生物の姿がなかったためにイタズラだと思う。
自分が組み立てているトラックに潜んでいた生物に気づいたトリップは、同じ高校に通う女生徒メレディスの協力を得て、自分達を探るバークから逃れる。
トリップは、親交を深めた生物を”クリーチ”と名付け、メレディスと共にその住処を探そうとするするのだが・・・。
__________

「アイス・エイジ」(2002)、「ロボッツ」(2005)などで知られるアニメーション映画監督クリス・ウェッジの作品。

大筋はコメディ・アクションであり、神秘の生物を悪の手から救おうとする展開は、ファンタジー・タッチで描かれている。

VFXを駆使した映像が話題となった本作は、パラマウント・ピクチャーズが1億2500万ドルをかけた期待の超大作として公開された。

ところが、その映像やアクションは平凡であり、製作費に見合うような内容でもなく酷評され、北米興行収入は約3300万ドル、全世界でも約6500万ドルに終わる大失敗作となってしまった。

なかなか愉快で楽しい内容で、アイデアも面白いし見どころも多い作品ではある。
脇役陣は充実しているものの、主人公のキャラクターなどにインパクトがなく、クリス・ウェッジのパンチに欠ける演出も物足りない。

親から独立して町を出ることも考えている高校生で、新種の生物と親交を深めて救おうとするルーカス・ティル、彼に協力して恋も芽生える女子高生のジェーン・レヴィ、実力派だけに、ゲスト程度の出演が寂しい主人公の母親エイミー・ライアン、会社存続のため生物の存在を隠そうとする石油会社のCEOロブ・ロウ、スクラップ工場の経営者ダニー・グローヴァー、主人公の母親の恋人である保安官で、終盤で主人公に協力するバリー・ペッパー、石油会社に雇われて生物を追うホルト・マッキャラニー、石油会社の作業員である主人公の父親フランク・ホエーリー、主人公に協力する地質学者のトーマス・レノン、主人公の友人タッカー・アルブリジー、高校生のサマラ・ウィーヴィング、石油会社の技師ダニエル・ベーコン、科学者のアリーヤ・オブライエンなどが共演している。


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