元軍事諜報員が国家の陰謀に巻き込まれながら巨悪に立ち向かう姿を描く、監督スティーブン・カンパネッリ、主演オルガ・キュリレンコ、ジェームズ・ピュアフォイ、モーガン・フリーマン他共演の犯罪アクション。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーブン・カンパネッリ
製作:アントン・エルンスト
製作総指揮:ポール・シフ
脚本
アダム・マーカス
デブラ・サリヴァン
撮影:グレン・マクファーソン
編集:ドゥービー・ホワイト
音楽:ロラン・エケン
出演
アレクシス”アレックス”ファラデー:オルガ・キュリレンコ
ワシントン:ジェームズ・ピュアフォイ
上院議員:モーガン・フリーマン
ペニー・フラー:リー=アン・サマーズ
ケヴィン・フラー:コリン・モス
クリントン:シェリー・ニコール
ジェファーソン:リチャード・ロシアン
マディソン:フロムラ・ダンダーラ
モンロー:グレッグ・クリーク
レイモンド・ケリー:ブレンダン・マーレイ
ダグ・マッカーサー:カール・オットー・タニング
アメリカ/南アフリカ 映画
配給 GoDigital
2015年製作 96分
公開
北米:2015年10月16日
日本:2016年6月4日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
南アフリカ、ケープタウン。
ある武装集団は銀行を襲い、金庫からダイヤを奪う。
人質の扱いで言い争いになったアレクシス”アレックス”ファラデー(オルガ・キュリレンコ)は発砲され、弾丸は頬をかすめ、揉み合いになりマスクが取れてしまう。
人質に顔を見られたアレックスは揉めた男を殺し、仲間とその場から逃走する。
元軍事諜報員のアレックスと、彼女を強盗に誘った元恋人のケヴィン・フラー(コリン・モス)とレイモンド・ケリー(ブレンダン・マーレイ)は、1か月後に報酬を山分けすることにする。
ケヴィンのバッグからダイヤを出したアレックスは、死体とバンを爆破してその場を去る。 ホテルに戻ったアレックスは、自分の似顔絵がニュースで公開されていることを知る。 ケヴィンの部屋に呼ばれたアレックスは、彼に言い寄られる。 そこにジェシカを連れたワシントン(ジェームズ・ピュアフォイ)らが押し入り、アレックスはベッドの下に身を隠す。 ジェシカから携帯電話のパスコードを聞き出したワシントンは、保存されていた何者かと愛し合う映像を消去し、彼女を射殺する。 ケヴィンは痛めつけられて床に倒れ、ワシントンから、ボスには逆らえないと言われる。 隠れているアレックスにそれが”議員”だと分かるよううに話したケヴィンは、ダイヤの在りかをワシントンから訊かれる。 答えないケヴィンは、ワシントンの指示で手下のジェファーソン(リチャード・ロシアン)に痛めつけられる。 ほしいのはダイヤではなく、一緒にあったUSBメモリだと言うワシントンは、ケヴィンを拷問する。 苦しみながらも、ケヴィンはUSBメモリの場所をアレックスに分かるように話し、彼女は、ベッドの下に隠してあったそれを見つける。 ケヴィンを殺したワシントンらは、その場を去る。 ワシントンD.C. USBメモリは手に入れていないと言うワシントンは、仲間を探し出すと議員に伝える。 銃を向けるアレックスに気づいたワシントンは、逃げた彼女を追うようジェファーソンとクリントン(シェリー・ニコール)に指示する。 部屋に戻ったアレックスは、押し入ろうとしたジェファーソンの足を撃つ。 手下のマディソン(フロムラ・ダンダーラ)とモンロー(グレッグ・クリーク)も現れ、ワシントンは、鍵を壊して彼らと共にアレックスの部屋に入る。 廊下にいたジェファーソンを人質に取ったアレックスは、部屋で”ベクターSP1”を見つけたワシントンから、単なる娼婦ではなくケヴィンの仲間だと言われる。 ニュースが報じている女かもしれないとアレックスに伝えたワシントンは、どこかで会ったことを思い出し、彼女から覚えていると言われる。 エレベーターで逃げたアレックスは、ランドリー・シュートから脱出して駐車場に向かう。 車を奪ったアレックスは、ワシントンらに追われながら街に出て暴走する。 パトカーに追われたアレックスは事故を起こして横転し、車から降りてレイモンドの家に向かい匿ってもらう。 殺し屋が来ることをレイモンドに伝えたアレックスは、ケヴィンの妻ペニー(リー=アン・サマーズ)に電話をして危険を知らせる。 関わりたくないと言うペニーを説得したアレックスは、家に隠してある自分の荷物を送ってほしいと伝えるものの、電話を切られてしまう。 ワシントンらを迎え撃とうとしたレイモンドは殺され、アレックスは身を隠す。 リダイヤルで電話をかけたワシントンは、受話器を取ったケヴィンの息子マシューと話して住所を聞き出し、アレックスはその様子を見ていた。 ワシントンは、アレックスの行き先が分かったことをマディソンらに伝えてその場を去る。 アレックスの荷物を確認したペニーは、彼女からかかってきた電話に出ようとせずに、受話器を外してしまう。 イタリア人のIDなどアレックスの資料を捨てたペニーは、出かける準備をする。 しかし、ワシントンらがその場に現れ、ペニーは殴られる。 ケビンとジェシカの死体を運び出す準備のできたクリントンからの連絡を受けたワシントンは、ペニーとマシューを始末するようマディソンとモンローに指示してその場を去る。 家に侵入したアレックスは、マシューを捜すモンローに襲い掛かり、格闘の末に殺す。 マディソンにレイプされそうになったペニーは、アレックスと共に抵抗し、彼を殴り殺す。 議員からの電話を受けたワシントンは、元軍関係の女に手古摺り、USBメモリはまだ手に入れていないことを伝える。 USBメモリの内部を確認したアレックスは、その瞬間にGPS追跡されたことに気づき、居場所が知られたためその場から逃げようとする。 部下のダグ・マッカーサー(カール・オットー・タニング)を向かわせたと伝えた議員だったが、ワシントンから必要ないと言われる。 アレックスからの電話を受けたワシントンは、直ぐにホテルから去るよう警告され、死体を隠して運んだクリントンとジェファーソンと共にその場を離れる。 ワシントンらが乗る車をバイクで追ったアレックスは、郊外の工場に向かい、見張りをしていたジェファーソンに銃を向けて叩きのめす。 車に乗せられていたケヴィンの死体を確認し、切断されたジェシカの生首をバッグに入れたアレックスは、身を潜める。 戻ってきたワシントンとクリントンは、死体を降ろして焼却炉に放り込む。 ワシントンに電話をしたアレックスは、ダイヤを渡すよう要求し、ジェファーソンを殺すと伝える。 車に向かったワシントンとクリントンは、銃声と共にアレックスが姿を消したことを確認し、車に爆弾が仕掛けられていたためにその場を離れる。 再びジェファーソンに電話をして誘き出したアレックスは、ジェシカの首に細工をする。 ワシントンに襲い掛かったアレックスだったが、彼の手下のフリックに殴られて気絶し、拘束される。 アレックスの脚を万力に挟み拷問したワシントンは、USBメモリの在処を吐かせようとする。 かつて、フリーでCIAの仕事をしていた際のことを思い出したワシントンは、カイロでパレスチナの要人を救出した諜報員がアレックスだったことに気づく。 要人は無事だったものの、その妻子は爆死し、その失敗によりCIAに捨てられたアレックスは、内情をばらすと脅すものの、逆にテロリストと認定されてしまったのだった。 マシューを殺すと言われたアレックスは、21時に空港に来るようペニーに伝えるよう指示する。 電話をしたアレックスは、21時に空港だとペニーに伝える。 アレックスの脚を傷つけて逃げられないようにしたワシントンは、彼女を連れて空港に向かう。 変装したペニーは、アレックスにロッカーの鍵を渡し、フリックがその女を監視する。 ロッカーを開けたアレックスは中からケースを取り出し、ワシントンは、それをクリントンに調べさせる。 ケースの中の爆弾が作動して爆発し、ワシントンのネクタイに隠してあったUSBメモリを奪ったアレックスは、彼を殴りその場から逃げる。 爆破から逃れたクリントンは、警備員と格闘になるものの射殺される。 ペニーを捕えたフリックも、アレックスに殴られて射殺される。 入り口を出たワシントンは、駆け付けた警官に銃を向けられる。 アレックスが銃を持っていると叫んだため、ワシントンは一斉射撃で射殺される。 その場にいたペニーは警官に保護され、質問を受ける。 帰っていいと言われたペニーは、バッグの中のダイヤを確認してマシューを迎えに行く。 銀行から奪われたと思われるダイヤと女性の生首が見つかり、顔の傷で、それが犯人だと断定される。 バッグを受け取ったマッカーサーは、女の首を確認してその場を去る。 イタリア人のIDとパスポートで飛行機に登場したアレックスは、機内で待っていた秘密組織”BAC”のメンバーにメモリを渡して内容を確認しする。 その内容を確認したアレックスは、数か月後にシカゴ北部で”911”以上のテロを起こし、軍人には仕事を与え、自分は議席を確保する上院議員の陰謀を知る。 バッグの中にあった電話が鳴り、それに出たマッカーサーはアレックスと話し、議員はどこまでも追っていくと伝える。 取引しようとしたマッカーサーは、アレックスから計画を中止知るようにと言われ、無理だと伝える。 取引には応じないと言うアレックスは、普通の生活に戻るとマッカーサーに伝える。 マッカーサーから、ワシントンらは死に、USBメモリは手に入れられなかったという報告を受けた議員は、アレックスを抹殺することを命ずる。
...全てを見る(結末あり)
ワシントンから連絡を受けた上院議員(モーガン・フリーマン)は、映像と女を消したことを知る。
*(簡略ストー リー)
元軍事諜報員のアレクシス”アレックス”ファラデーは、元恋人のケヴィンに誘われて銀行強盗計画に加わる。
金庫のダイヤは奪うものの、トラブルが起きて顔を人質に見られたアレックスは、逃亡後にケヴィンのホテルの部屋に向かう。
その場に押し入ってきた謎の男ワシントンは、連れて来た女の保存していた映像を消して射殺し、ケヴィンに、ダイヤと共に盗んだUSBメモリを渡すよう要求する。
身を隠していたアレックスは、そのUSBメモリを手に入れて、ケヴィンが殺された後で逃走する。
アメリカの上院議員から依頼を受けていたワシントンは、USBメモリを手に入れるためにアレックスを追うのだが・・・。
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「マディソン郡の橋」(1995)、「アメリカン・スナイパー」(2014)など多数のクリント・イーストウッド作品の撮影スタッフとして活躍するスティーブン・カンパネッリの初監督作品。
百戦錬磨の元軍事諜報員が巻き込まれる陰謀と、それに立ち向かう彼女の行動をスタイリッシュに描く犯罪アクション。
南アフリカのケープタウンを舞台に、アメリカの国家権力の陰謀が描かれる、魅力的な出演者の個性を生かした作品ではあるが、いまいちパンチが欠ける緊迫感やアクションに物足りなさを感じる。
主演のオルガ・キュリレンコは、プロ中のプロとは思えない身のこなしなどがやや気になるが、美貌を兼ね備える元諜報員を熱演している。
主人公を追う謎の殺し屋ジェームズ・ピュアフォイ、彼らを操るアメリカの上院議員モーガン・フリーマン、主人公の元恋人コリン・モス、その妻リー=アン・サマーズ、殺し屋シェリー・ニコール、リチャード・ロシアン、フロムラ・ダンダーラ、グレッグ・クリーク、主人公の仲間カール・オットー・タニングなどが共演している。