何もかも話し合える親友である2人の女性の苦楽を共にする深い友情を描く、監督キャサリン・ハードウィック、主演トニ・コレット、ドリュー・バリモア、ドミニク・クーパー、パディ・コンシダイン、ジャクリーン・ビセット他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:キャサリン・ハードウィック
製作:クリストファー・サイモン
製作総指揮:モーウェナ・バンクス他
原作:モーウェナ・バンクス”Goodbye”
脚本:モーウェナ・バンクス
撮影:エリオット・デイヴィス
編集:フィリップ・J・バーテル
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演
ミリー:トニ・コレット
ジェス・オリリー:ドリュー・バリモア
キット:ドミニク・クーパー
ジェイゴ・オリリー:パディ・コンシダイン
ミランダ:ジャクリーン・ビセット
アークメド:メム・フェルダ
エース:タイソン・リッター
ジル:フランシス・デ・ラ・トゥーア
ジェス(21歳):シャーロット・ホープ
スカーレット:オナー・ニーフシー
ブタラ医師:サイラス・カーソン
重役:ノア・ハントリー
イギリス 映画
配給 Entertainment One
2015年製作 112分
公開
イギリス:2015年9月25日
北米:2015年11月6日
日本:2016年11月18日
北米興行収入 $1,162,650
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1986年、ロンドン。
父の転勤のためアメリカから来たジェスは、クラスメイトのミリーと親友になる。
2002年。
二人は初めてのキスもセックスも話す仲であり、ミリー(トニ・コレット)がバンドボーイのキット(ドミニク・クーパー)の子を妊娠したことが分かった時も、ジェス(ドリュー・バリモア)は傍にいた。
2003年5月。
ミリーとキットはジェスらに祝福されて結婚し、彼は家庭的な夫となる。
2005年。
キットとミリーは、音響会社”サウンズ”を設立して成功させる。
2006年。 ミリーは良き母親になるものの、ジェイゴと結婚してボートハウスに住むジェスは子供ができなかったが、二人の友情は続いた。 ある日、診察を受けたブタラ医師(サイラス・カーソン)の元に向かったミリーは、乳房のしこりが悪性だったことを知らされる。 詳細な検査と化学療法の計画を立てることをブタラから提案されたミリーは、大きなショックを受ける。 体外受精も考えるジェイゴは、その資金を稼ぐために石油採掘の仕事する考えをジェスに伝えるものの反対される。 乳がんのことをミリーから聞いたジェスは、それをキットには話していないと言われて心配する。 その夜、そのことをキットに話したミリーは、必ず治ると言われて励まされる。 子供達のことが気になるミリーを寝かせたキットは、彼女のことを思い涙する。 ミリーは、娘のスカーレット(オナー・ニーフシー)と息子のベンに、科学療法のことをアニメで教える。 その後ミリーは、ジェスに付き添われて大学病院に向かい、科学療法を始める。 髪の毛が抜け始めたミリーは、テレビ女優の母ミランダ(ジャクリーン・ビセット)から、ウィッグの専門家であるジル(フランシス・デ・ラ・トゥーア)を紹介される。 抜けた場所だけを補修しようとしたミリーだったが、どうせ抜けてしまうので全体を刈り上げてしまうことを提案され、それに従う。 ミリーの様子が気になるジェスは、彼女のことを気遣い過ぎると言うジェイゴと口論になる。 子供が欲しいだけのジェイゴに理解してもらったジェスは、ミリーの元に向かう。 ミリーは化学療法が終わり、会社に復帰する。 ジェスは、ジェイゴに協力してもらい不妊治療を始める。 化学療法の効果が出ていることをブラタ医師から知らされたミリーだったが、乳房の切除を勧められる。 妊娠したことをジェスから知らされたジェイゴは、大きな船がいると言って喜ぶ。 ミリーが戻らないというキットからの電話を受けたジェスは、心当たりがあったためにパブに向かい、酔って騒いでいるミリーに説教をする。 乳房を切除することを知ったジェスはミリーに同情したジェスは、キットに電話をして彼女を家に送る。 入院したミリーの手術は成功し、彼女は痛々しい傷口をジェスに見せる。 退院したミリーは、苦しみながらリハビリを始める。 ミリーのことを考えると自分達だけが喜ぶ気になれないジェスは、彼女に妊娠したことを黙っている。 気遣いし過ぎるキットとしっくりこないミリーは、コーヒー・ショップでパブで会ったバーテンダーのエース(タイソン・リッター)に出くわす。 ミリーは、仕事を辞めたエースが、ヨークシャーの祖母の元で働くことを知らされ、彼に誘われて愛し合う。 キットが準備してくれた誕生日の席で不満を訴えるミリーは、席を外してしまう。 店を出てキットと口論になったミリーは、タクシーを呼んで、心配するジェスと共にその場を去る。 限界だと言って苦悩するキットを、ジェイゴが慰める。 家族だけで祝いたかったと言うミリーは、タクシーの運転手のアークメド(メム・フェルダ)に頼み、400キロも離れたヨークシャーに向かおうとする。 降りようとしたジェスはミリーに引き留められ、ジェイゴに電話をして事情を話す。 ”ブロンテ姉妹”が住んでいたハワースに着いたミリーとジェスは、アークメドに感謝してホテルに泊まる。 ミリーに妊娠のことを話そうとしたジェスだったが、彼女が眠ってしまったために自分の部屋に向かう。 そのホテルの祖母の元で働いているエースに電話をしたミリーは、彼を部屋に呼んで愛し合おうとする。 同情と好奇心でないことを確認したミリーは、エースと愛し合う。 翌朝、そのことを知ったジェスは、ミリーがエースを追ってきたことに気づき彼女を責める。 ジェスは、キットは自分を相手にしないと言うミリーに、子供のように我がままし放題で暴走していると伝えて、考えを改めようとしない彼女に妊娠していることを教える。 自分が先に死ぬと思うので言わなかったのかを確認したミリーは、家に帰りたいとジェスに伝える。 ここでエースと暮らすのかと思ったと言われたミリーは、ありのままの姿を見せる最後のチャンスだから来たと伝えるものの、男と寝るためだとジェスに反論される。 これ以上巻き込まないでほしいと伝えたジェスは、一人で帰るようにとミリーに伝えてその場を去るが、途中で転んでしまう。 その後二人は連絡もせず、ジェスは転んだことで検査を受ける。 ミリーとジェスは、会わないままクリスマスを過ごし新年を迎える。 ジェスは、石油採掘の仕事で旅立つジェイゴとの別れを惜しむ。 子供達がジェスに会いたがっていることを気にしたミランダは彼女の元に向かい、ミリーの力になってあげてほしいと伝える。 頭痛が酷いためにブタラ医師を訪ねたミリーは、一番恐れていたがんの転移が判明して余命を知らされ、それをキットとミランダに伝える。 ジェスに会ったミリーは、転移性脳腫瘍であることを話し、これ以上の治療は無理だと話す。 お腹の子のことを尋ねたミリーは、ジェスから妊娠の経過がよくないことを知らされる。 ボートハウスに戻ったジェスは、ジェイゴにミリーの具合が悪いことを知らせる。 キットに謝罪したミリーは、エースとは終わったことを伝えて、二人は愛し合う。 ミリーはホスピスに入る決心をして、そのことをジェスに伝える。 病気が治らないことをミリーから知らされたスカーレットは、それを理解しようとしない。 ホスピスに入ったミリーを見舞ったジェスは、未使用のハイヒールを渡される。 ミリーから、子供達に自分達がしてきたことと、愛を伝え続けてほしいと言われたジェスは、ハイヒールを履いて見せる。 履く時には自分を思い出してほしいと言われたジェスは、脱いでも思い出すとミリーに伝える。 ボートハウスに戻ったジェスは破水してしまい、ジェイゴに電話をするものの留守電だった。 ジェスからの電話を受けたミリーは彼女の元に向かおうとするが、キットに制止される。 出産に立ち会いたいことをミランダに伝えたミリーは、キットが看護師を呼びに行っている間にその場から抜け出そうとする。 10年間、病院ドラマに出演していたミランダは、ミリーを車いすに乗せてタクシーで病院に向かう。 会場の油田で作業中のジェイゴは、ジェスからの連絡を受けて、彼女に連絡するためにネットをつなげようとする。 現れたミリーから産んでいいと言われたジェスは励まされ、携帯電話にかかってきたジェイゴの顔を見つめながら無事に出産する。 喜ぶジェイゴだったが、男女の区別が分からないまま回線が切れてしまう。 ミリーとジェスは感激し、ミランダは二人と子供の写真を撮ってジェイゴに送る。 ボートハウスに戻ったジェイゴは、息子と対面してジェスと共に幸せを実感する。 その後、ベッドから起き上がれなくなったミリーの様子を見ていたジェスは、添い寝する。 目覚めたジェスは、ミリーが息を引き取ったことに気づく。 現れたキットはミリーに寄り添い、彼女を抱きしめて涙する。 ミリーは、亡くなる前にキットに再婚を約束させ、その相手はジェスが理想だったが、それはあり得なかった。 テレビ・ドラマが大ヒットしたミランダは、3回目の結婚をする。 二人目を妊娠したジェスは、新しい親友を作ろうとして努力して子犬も飼ったが、ミリーほどの親友は現われなかった。 ミリーとの約束を守ったジェスは、スカーレットとベンを自分の子供のように愛する。
環境問題に取り組むジェスは、作業員のジェイゴ・オリリー(パディ・コンシダイン)に恋する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ロンドン。
奔放な性格のミリーは、アメリカから来たジェスと親友になり、隠し事なく話す二人の友情は、それぞれが結婚した後も続いた。
ミュージシャンだった夫のキットと設立した音響会社を成功させて、二人の子供と共に幸せな日々を送っていたミリーだったが、乳がんを宣告されてしまう。
ショックを受けるミリーは、ジェスとキットにそれを知らせて励まされる。
環境保護活動に携わっていたジェスは子供ができず、夫のジェイゴと共に不妊治療を受ける。
化学療法が終わったミリーは乳房の切除手術を行い、不安が募る日々が続く。
その後ジェスはようやく妊娠するのだが、ミリーのことを思うと手放しでは喜ぶことができず、彼女に話す気にはなれなかった・・・。
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2013年にモーウェナ・バンクスが執筆し”BBCラジオ4”で放送された劇”Goodbye”を基に製作された作品。
幼い頃に出会った親友である二人の女性が、試練などを乗り越えながら続ける深い友情を、キャサリン・ハードウィックが女性らしい視点で描いている。
コメディ・タッチで進行する物語は、主人公が乳がんの告知をされたあたりから人間ドラマとして描かれ、様々な問題を抱えながらも、残される者が人生の新たな道筋を見つける姿を描く感動のドラマ。
快活で奔放な女性を演ずる主演のトニ・コレットは、がんの告知をされ闘病生活で衰える姿を演ずるために減量して、実際に髪の毛を刈り上げるシーンや、乳房の切除手術後の痛々しい様子などを、体を張った演技で熱演している。
彼女の生涯の心の友である親友を演ずるドリュー・バリモアは、アメリカからの転校生として少女時代に出会い、共に苦難を乗り越えながら親友の遺志を継ぐ女性を好演している。
主人公の夫ドミニク・クーパー、ジェスの夫をいい味で演じているパディ・コンシダイン、主人公の母親ジャクリーン・ビセット、主人公らをヨークシャーに乗せて行くタクシーの運転手メム・フェルダ、主人公と関係を持つ青年タイソン・リッター、ウィッグの専門家フランシス・デ・ラ・トゥーア、21歳のジェス、シャーロット・ホープ、主人公の娘オナー・ニーフシー、主人公にがんの告知をする主治医サイラス・カーソン、主人公の会社の重役ノア・ハントリーなどが共演している。