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ミッドナイト・ミート・トレイン Midnight Meat Train (2008)

クライヴ・バーカーによる同名短編小説を基に製作された作品。
大都会ニューヨークのありのままの姿を捉えようとしていた写真家が謎の失踪事件に巻き込まれる恐怖を描く、監督北村龍平、主演ブラッドリー・クーパーレスリー・ビブヴィニー・ジョーンズ他共演のサスペンス・ホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:北村龍平

製作:クライヴ・バーカー
原作:クライヴ・バーカー

脚本:ジェフ・ブーラー
撮影:ジョナサン・セラ
編集:トビー・イエーツ
音楽
ヨハネス・コビルケ

ロブ・ウィリアムソン

出演
レオン:ブラッドリー・クーパー
マヤ:レスリー・ビブ
マホガニー:ヴィニー・ジョーンズ
運転士:トニー・カラン
スーザン・ホフ:ブルック・シールズ
ジャーギス:ロジャー・バート
オットー:ピーター・ジェイコブソン
リン・ハドレー:バーバラ・エヴァ・ハリス

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2008年製作 102分
公開
北米:2008年8月1日
日本:未公開
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $73,550
世界 $3,533,230


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
写真家のレオン(ブラッドリー・クーパー)は、同棲する恋人のマヤ(レスリー・ビブ)から、友人のジャーギス(ロジャー・バート)が、画商スーザン・ホフ(ブルック・シールズ)を紹介してくれると聞き喜ぶ。

翌日、スーザンに会ったレオンだったが、彼女に厳しい指摘をされて引き上げる。

気落ちするレオンは、夜の街を散策しながら写真を撮り、地下鉄に向かう。

レオンは、ある女性が暴漢に襲われそうになっていたのを見つけ、彼女を助けて感謝される。

しかし、その女性は、車内にいたミートハンマーを持った男に殴り殺される。

翌朝、その女性が失踪したことを知ったレオンは、自分の撮った写真を持参して警察に向かう。
...全てを見る(結末あり)

刑事のリン・ハドレー(バーバラ・エヴァ・ハリス)に会ったレオンは、事件解決に協力しようとする。

その後、スーザンの元に向かったレオンは、地下鉄で撮った写真を気に入られる。

それをマヤとジャーギスに報告したレオンは、スーザンから、2枚の写真を追加で求められていたため、夜の街に向かう。

その頃、地下鉄に現れたミートハンマーの男マホガニー(ヴィニー・ジョーンズ)は、三人の乗客を殺す。

レオンは、地下鉄から出てきたマホガニーをカメラで捉えて後を追う。

その後、レオンはマホガニーに止められて謝罪するが、彼は無言でホテルに向かう。

帰宅したレオンは昨日の地下鉄内の写真にマホガニーが写っていることに気づく。

翌日、マホガニーを付けたレオンは、彼が食肉解体場に入り、作業する姿を確認する。

その後もレオンは、仕事を終えて地下鉄ホームで人影がなくなるまで待ち続けるマホガニーを監視する。

マホガニーが地下鉄に乗ったため、レオンはそれを追おうとするが、警戒中の警察に呼び止められてしまう。

車内のマホガニーは、男に襲い掛かるが格闘になり痛めつけられる。

しかし、運転士(トニー・カラン)が男を射殺し、マホガニーに死体を片付けるよう指示する。

ダイナーで働くマヤの元に向かったレオンは、彼女に婚約指輪を贈り、二人はその場で愛し合う。

その後レオンは、肉の解体屋と失踪者の関係などについてを調べ始める。

解体場に侵入したレオンは、マホガニーにカメラを向けるが、彼に気づかれてその場から逃げ去る。

レオンは、100年以上前に起きた解体屋と失踪者の事件と、同じ解体場で働いているマホガニーが、最近多発する失踪者と関係があるかを調べることにのめり込む。

その異常さにマヤは驚き、解体屋を追うのを止め、愛するものの写真を撮るようにレオンに求める。

しかし、カメラを構えるレオンには、事件の幻覚が見えてしまう。

レオンはマヤに謝罪するが、自分をマホガニーが監視しているのを知り、彼の乗った地下鉄に向かう。

やがて、マホガニーは若者二人を殺し、それを目撃して写真に撮ったレオンにも気づく。

レオンはマホガニーに捕まり意識を失い、生かされたまま車内に逆さ吊りにされ、得体の知れないものに襲われる。

解体場の地下にある、廃墟となった駅で意識を取り戻したレオンはアパートに戻る。

レオンは、自分の身に起こったことをマヤに話し、写真展に向かう。

マヤは、ジャーギスと共に、レオンの写真に写っていたホテルに向かい、マホガニーの部屋に侵入し、証拠となるレオンのカメラを探す。

カメラを見つけたジャーギスだったが、現れたマホガニーに殺され、危険を感じたマヤはその場から逃げる。

その後、マヤは警察に駆け込むが、マホガニーの部屋で見つけた100年前の地下鉄の時刻表を、所有者に返すようハドレー刑事に言われる。

レオンは、写真展に展示されたマホガニーの写真などを確認し、”地下鉄に行かなければ”と言い残し、その場を立ち去る。

ダイナーに向かったマヤは、店の主人オットー(ピーター・ジェイコブソン)の拳銃を持ち出して地下鉄に向かう。

レオンは解体場で道具を手に入れ、地下鉄ホームで車両を待つが、マヤが乗っていることに気づき、停車しない車両に飛び移る。

マヤは、死体が吊るされている車両でジャーギスを見つけるが、マホガニーがそれに気づき、逃げる彼女にミートハンマーを投げつける。

倒れたマヤに止めを刺そうとしたマホガニーだったが、そこにレオンが現れ、二人は格闘になる。

レオンはマホガニーを車両から突き落とし、その後、車両は停車し、運転士は”肉には近づかないように”と二人に伝える。

マヤと車両を降りたレオンは、現れたマホガニーと再び格闘になる。

レオンはマホガニーの息の根を止めるが、運転士に舌を抜かれてしまう。

運転士は、捕らえたマヤの心臓をえぐり出し、もう一つの違う世界に生きる者の食料を手に入れるため、レオンを仲間に引き入れる。

そして、レオンは、マホガニーの後継者として、仲間だったハドレーから時刻表を渡されて地下鉄に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
写真家レオンは、画商スーザンを紹介され、写真を持参するものの厳しく意見され、夜の街にカメラを向ける。
地下鉄で暴漢に襲われそうになった女性を助けたレオンは、その女性が失踪したことを知る。
レオンは、その時に撮った写真がスーザンに気に入られ、再び街に出て、異様な雰囲気の男マホガニーをカメラで捉え後を追う。
マホガニーに気づかれたレオンだったが、帰宅後、失踪した女性の写真に彼が写っていることに気づく。
翌日、マホガニーを尾行したレオンは、彼が食肉解体場で働く姿を目撃する。
その後、100年以上前に起きた、食肉解体屋と失踪者に関する事件を調べたレオンは、再びマホガニーを追う。
そしてレオンは、マホガニーが、地下鉄車両内で殺人を犯す現場を目撃してしまう・・・。
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ホラー小説家、そして脚本家、映画監督としても知られるクライヴ・バーカーらしい作品。

どことなく、他のホラー作品の犯人キャラクターに似てないでもないが、大型のミートハンマーを凶器にする、おぞましい犯行場面と、その打撃を受ける被害者のダメージ映像は凄まじい迫力と残虐さだ。

上記のように、その映像センスなども悪くはないが、北村龍平の演出は今一歩という感じで、斬新なように思えてもややインパクトに欠ける気はする。

人気スター、ブラッドリー・クーパーの出演がなければ、申し訳なけないが見てみようという気にはなれなかったのも事実だ。

批評家他の評価も悪く、拡大公開もされずに、商業的には失敗に終わり、日本では劇場未公開されなかった。

魔物の世界に引き込まれる写真家を、体を張った演技で演ずるブラッドリー・クーパー、その恋人レスリー・ビブ、圧倒的な存在感を見せる殺人鬼、イングランドプレミアリーグで活躍した元サッカー選手ヴィニー・ジョーンズ、その仲間の地下鉄運転士トニー・カラン、画商ブルック・シールズ、主人公の友人役ロジャー・バート、ダイナーの主人ピーター・ジェイコブソン、刑事バーバラ・エヴァ・ハリスなどが共演している。


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