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ミッドナイト Midnight (1939)

ひょんなことから男爵夫人に扮することになったショーガールと出会ったタクシー運転手や富豪らが巻き起こす騒動を描く、監督ミッチェル・ライゼン、脚本ビリー・ワイルダーチャールズ・ブラケット、主演クローデット・コルベールドン・アメチージョン・バリモア他共演のスクリューボール・コメディの名作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:ミッチェル・ライゼン
製作:アーサー・ホーンブロウJr.
原案
エドウィン・ジャスタス・メイヤー
フランツ・シュルツ
脚本
ビリー・ワイルダー
チャールズ・ブラケット
撮影:チャールズ・ラング
編集:ドーン・ハリソン
音楽:フレデリック・ホランダー

出演
イヴ・ピーボディ:クローデット・コルベール
ティボー・チェルニー:ドン・アメチー
ジョルジュ・フラマリオン:ジョン・バリモア
ジャック・ピコー:フランツ・レデラー
ヘレン・フラマリオン:メアリー・アスター
シモーネ:エレーヌ・バリー
ステファニー:ヘッダー・ホッパー
マルセル・ルナール:レックス・オマリー
判事:モンティ・ウーリー
ルボン:アルマンド・カリス

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1939年製作 94分
公開
北米:1939年3月24日
日本:未公開


ストーリー
パリ
アメリカ人のショーガール、イヴ・ピーボディ(クローデット・コルベール)は、雨の中モンテカルロから荷物も持たずに到着する。
所持金もなく困っていたイヴは、気のいいハンガリー人のタクシー運転手ティボー・チェルニー(ドン・アメチー)と出会い、料金を2倍払う代わりに仕事探しを手伝ってもらいナイトクラブを回る。
すべて断られたイヴを気の毒に思ったティボーは、彼女に夕食をおごる。
夜通し仕事があるティボーは、イヴを自分のアパートに向かわせて、泊めてあげようとする。
気が進まないイヴは、ティボーが給油している間に姿を消す。
クラシックコンサート会場にモンテカルロの質札で入ることに成功したイヴは、その場で音楽を楽しむ。
富豪のジョルジュ・フラマリオン(ジョン・バリモア)は、イヴの様子がおかしいことに気づく。
主催者のステファニーは、招待客でない者が忍び込んだことを知り、質札を使った”イヴ・ピーボディ”を捜そうとする。
ジョルジュはそれがイヴだと気づき、マルセル・ルナール(レックス・オマリー)に連れられて別室に向かった彼女の元に向かう。
ジョルジュの妻ヘレン(メアリー・アスター)は、ジャック・ピコー(フランツ・レデラー)と浮気をしていたのだが、マルセルと現れたイヴを仲間に入れてカードを始める。
イヴに惹かれたジャックは、彼女が”チェルにー男爵夫人”であることを知る。
その場に現れたジョルジュはある考えが浮かび、イヴがカードで負けた分を立て替え、ホテル”リッツ”の部屋を手配する。
その頃ティボーは、運転手仲間から5フランを集め、その総額を賞金にしてイヴを捜しはじめるのだが・・・。


解説 評価 感想

軽妙で粋な雰囲気漂う演出のミッチェル・ライゼンビリー・ワイルダーチャールズ・ブラケットのコンビによる巧みな脚本、人気スターのクローデット・コルベールドン・アメチージョン・バリモアの絶妙な演技が楽しめるスクリューボール・コメディの名作。

2013年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主演はバーバラ・スタンウィックが予定されたいたが、スケジュールの都合でクローデット・コルベールに代わり、ミッチェル・ライゼンによる脚本の変更に不満を抱いたビリー・ワイルダーが、自ら演出することを考え、監督となるきっかけとなった作品でもある。

主演のクローデット・コルベールは、上流階級のトラブルに巻き込まれる職もない、愛すべきキャラクターであるショーガールを好演し、彼女に惹かれるタクシー運転手を愉快に演ずるドン・アメチーの熱演も光る。

浮気する妻を痛い目に遭わせようと、ゲーム感覚で主人公を利用する富豪を味のある演技で演ずるジョン・バリモア、その妻メアリー・アスター、彼女と浮気するフランツ・レデラー、富豪らに関わるブティックのオーナー、エレーヌ・バリー、富豪らの友人ヘッダー・ホッパー、同じくレックス・オマリー、判事のモンティ・ウーリー他、アルマンド・カリスなどが共演している。


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