1984-1990年まで放映された同名テレビ・シリーズの劇場版映画。 マイアミ警察の特捜課刑事達の活躍を描く、製作、監督、脚本マイケル・マン、主演コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、キアラン・ハインズ他共演のハード・アクション大作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・マン
製作総指揮:アンソニー・ヤーコヴィック
製作
マイケル・マン
ピーター・ジャン・ブルージ
原案:アンソニー・ヤーコヴィック
脚本:マイケル・マン
撮影:ディオン・ビーブ
編集
ウィリアム・ゴールデンバーグ
ポール・ルベル
音楽:ジョン・マーフィ
出演
ジェームズ”ソニー”クロケット:コリン・ファレル
リカルド”リコ”タブス:ジェイミー・フォックス
イザベラ:コン・リー
トルーディ・ジョプリン:ナオミ・ハリス
ジーナ・カラブレス:エリザベス・ロドリゲス
ホセ・イエロ:ジョン・オーティス
アルカンジェル・デ・ヘスース・モントーヤ:ルイス・トサル
マーティン・カスティーヨ:バリー・シャバカ・ヘンリー
ラリー・ジート:ジャスティン・セロー
スタン・スワイテク:ドメニク・ランバルドッツィ
ジョン・フジマ捜査官:キアラン・ハインズ
アロンゾ・スティーヴンス:ジョン・ホークス
ニコラス:エディ・マーサン
ネピチューン」:イザック・ド・バンコレ
FBI捜査官:パーシャ・D・リチニコフ
エル・ティブロン:マリオ・アーネスト・サンチェス
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2006年製作 132分
公開
北米:2006年7月28日
日本:2006年9月2日
製作費 $135,000,000
北米興行収入 $63,437,600
世界 $163,777,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
マイアミ警察の特捜課”バイス”の刑事ジェームズ”ソニー”クロケット(コリン・ファレル)とリカルド”リコ”タブス(ジェイミー・フォックス)は、情報屋のアロンゾ・スティーヴンス(ジョン・ホークス)からの不審な電話を受ける。
クロケットは、FBI特別捜査官のジョン・フジマ(キアラン・ハインズ)に緊急連絡を入れ、にわかに不穏な空気が流れ始める。
スティーヴンスは妻を人質に取られ、おとり捜査を進めていたロシア語の話せるFBI捜査官(パーシャ・D・リチニコフ)らを、麻薬密売組織”アーリアン・ブラザー”と引き合わせてしまったのだった。
しかし、スティーヴンスの妻は殺され、彼はクロケットとタブスの前で自殺してしまう。 その後、クロケットとタブスは、マーティン・カスティーヨ警部補(バリー・シャバカ・ヘンリー)にに呼び出される。 二人を待ち構えていたカスティーヨとフジマは、合同捜査の情報漏れを指摘し、彼らをそれを探る捜査に加えようとする。 そしてフジマは、密輸業者のホセ・イエロ(ジョン・オーティス)に接触するよう二人に指示し、FBIにも二人の行動を秘密にすることをカスティーヨに約束する。 クロケットとタブスは組織のアジトを襲い、イエロの大量の麻薬を奪い、密輸に使う高速艇を爆破する。 パラグアイ、シウダー・デル・エステ。 イエロと二人は互いに牽制し合うが、その場にいた組織の資金担当イザベラ(コン・リー)が割っては入る。 結局、両者の取引はその場では成立せず、クロケットとタブスはホテルで待機することになる。 現れたイザベラに連れられ、南米の麻薬王アルカンジェル・デ・ヘスース・モントーヤ(ルイス・トサル)の元に向かった二人は、手始めに、コロンビアから1000キロの麻薬を300万ドルの報酬で運ぶ仕事を依頼される。 コロンビアのグアヒーラ半島から積荷を運んで見せた二人は、奪ったイエロの麻薬を見つけたことを報告し、それを彼に提供して自分達を信頼させようとする。 その後、クロケットはイザベラを誘いハバナの夜を楽しみ、そして二人は愛し合い、取引交渉も済ませる。 マイアミに戻ったクロケットとタブスは、カスティーヨとフジマに会い、モントーヤ狙いの捜査を続けることを告げる。 フジマはそれに反対し、”アーリアン・ブラザー”を追うよう指示するが二人に押し切られ、カスティーヨもそれを支持する。 イザベラは、ハバナでのクロケットとの取引、そして彼と寝たことをモントーヤに話す。 クロケットを疑っているイエロが、次の取引後に二人を始末しようとしていることを、モントーヤはイザベラに伝える。 それに反論しないイザベラを見たモントーヤは、二人と数回は取引することを決める。 コロンビア、バランキヤ。 イエロの指示通り、木箱の積荷をマレーシア船籍の貨物船に載せたクロケットは、途中、麻薬だけを高速艇に積み替えマイアミに運ばせる。 しかし、クロケットらは、買い手である”アーリアン・ギャング”に、タブスの恋人でもある刑事トルーディ・ジョプリン(ナオミ・ハリス)が人質に取られ、積荷の投下位置の変更を命ぜられる。 高速艇でマイアミに向かったクロケットとタブスは、トルーディが空港のトレーラーの中にいることを突き止め、カスティーヨにそれを知らせる。 イザベラに連絡を入れたクロケットは、イエロの陰謀だと指摘され、彼の指示を受けないよう助言される。 トルーディの居場所を特定したクロケットとタブスは、同僚のジーナ・カラブレス(エリザベス・ロドリゲス)と共にトレーラーに押し入る。 ギャング達を倒し、爆弾を仕掛けられたトルーディを救い出したタブスらだったが、積荷が届かないとの連絡を受けたイエロは、遠隔操作でトレーラーを爆破してしまう。 吹き飛ばされたトルーディを、タブスらは病院に運ぶが、彼女は重傷を負い昏睡状態となる。 イエロは、モントーヤにクロケットとイザベラの密会の様子を映像を見せる。 そして、イエロはクロケットに4000キロの麻薬を返すように要求し、二人は翌日マイアミで会うことになる。 それをカスティーヨが仕切ることになり、クロケットとタブスらは準備を始める。 そして取引となり、クロケットとタブスは、イエロの人質となったイザベラに麻薬の確認をさせようとする。 狙撃手を確認したカスティーヨは攻撃を命じ、双方は激しい銃撃戦となり、ラリー・ジート(ジャスティン・セロー)ら警察側も負傷者を出すが、イエロやギャングらは全滅する。 イザベラを連れて隠れ家に向かったクロケットは、彼女の安全を確保し別れを告げる。 その後、トルーディは付き添っていたタブスの目の前で意識を回復し、クロケットも病院に駆けつける。
...全てを見る(結末あり)
組織に通じるニコラス(エディ・マーサン)の手引きで、運び屋としてのクロケットとタブスの情報が組織に渡り、許可を受けた二人はイエロに会うためハイチに向かう。
次の取引内容を二人に知らせたイエロだったが、やはり彼らが怪しいということをモントーヤに伝える。
*(簡略ストー リー)
マイアミ警察特捜課”バイス”の刑事クロケットとタブスは、ある事件をきっかけに、FBIが絡む囮捜査に加わることになる。
運び屋として、南米の密輸業者イエロに接触した二人は、麻薬王モントーヤの組織の資金担当のイザベラとも接触し契約を成立させる。
その後、クロケットはイザベラと親密になり、やがて愛し合うようになり、組織の信用を得るために仕事をこなしていく。
しかし、二人を怪しむイエロは、彼らを罠にはめることを企む・・・。
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TVシリーズの製作を担当したマイケル・マンが監督して、人気スターのコリン・ファレルとジェイミー・フォックスの共演も大いに話題になった作品。
当時のヒット曲等を挿入する、スタイリッシュな雰囲気で人気となったTVシリーズの映画化だが、登場人物などは同じであるものの、そのイメージは払拭され、深みのある犯罪映画として、マイケル・マンらしい、現代風のアクション映画に仕上げた作品。
1億3500万ドルの巨費を投じたアクション・シーンは意外に平凡で、北米興行収入は約6300万ドルと期待外れな結果となった。
全世界トータルでは約1億6400万ドル。
主演のコリン・ファレルは、彼らしい悪ガキ風の刑事を熱演している。
「Ray/レイ」(2004)でアカデミー主演賞を受賞し,演技派としても認められたジェイミー・フォックスは、やや控えめな役柄だ。
組織の資金担当者コン・リー、”バイス”を仕切る警部補バリー・シャバカ・ヘンリー、その一員ナオミ・ハリス、エリザベス・ロドリゲス、ドメニク・ランバルドッツィ、密輸業者ジョン・オーティス、南米の麻薬王役ルイス・トサル、FBI捜査官のキアラン・ハインズとパーシャ・D・リチニコフ、情報屋ジョン・ホークス、エディ・マーサン、麻薬密売人イザック・ド・バンコレなどが共演している。