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ネゴシエーター Metro (1997)

親友だった同僚刑事を殺されたネゴシエーター(交渉人)と犯人の宝石強盗との死闘を描く、主演エディ・マーフィマイケル・ラパポートマイケル・ウィンコットカルメン・イジョゴ、監督トーマス・カーターによる刑事アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:トーマス・カーター

製作:ロジャー・バーンバウム
脚本:ランディ・フェルドマン
撮影:フレッド・マーフィ

編集
ピーター・E・バーガー

ジョン・ライト
音楽:スティーヴ・ポーカロ

出演
スコット・ローパー:エディ・マーフィ

ケヴィン・マッコール:マイケル・ラパポート
マイケル・コーダ:マイケル・ウィンコット
ヴェロニカ”ロニー”テイト:カルメン・イジョゴ
サム・バフェート:アート・エヴァンス
フランク・ソリス警部:デニス・アーント
エイコ・キムラ:キム・ミヨリ
フォーブス:ジェームズ・カーペンター
クラレンス・ティール:ポール・ベン=ビクター
アール:ドナル・ローグ

アメリカ 映画
配給 ブエナビスタ

1997年製作 117分
公開
北米:1997年1月17日
日本:1997年4月19日
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $32,000,300


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サンフランシスコ
市警のスコット・ローパー(エディ・マーフィ)は、本部からの連絡を受けて事件現場に向かう。

銀行強盗に失敗した犯人アール(ドナル・ローグ)が、人質を取って立てこもったことを同僚エイコ・キムラ(キム・ミヨリ)から知らされたネゴシエーター(交渉人)のスコットは、サム・バフェート警部補(アート・エヴァンス)を説得して銀行内に入る。

スコットは、人質に銃を向けながら動揺する犯人アールを説得し、SWATが狙っていることを知らせる。

焦るアールに要求された車を用意すると伝え、銃弾を受けた警備員を表に連れ出したスコットは、警官から銃を受け取りそれを隠して戻る。

三人を解放させて、車を手配しに行くため入り口に向かったスコットは、振り向き様にアールを銃撃して捕える。
...全てを見る(結末あり)

事件は解決して記者に囲まれたスコットは、元恋人である新聞記者のヴェロニカ”ロニー”テイト(カルメン・イジョゴ)に気づいて話しかけ、寄りを戻そうとするが相手にされない。

署に戻ったスコットはフランク・ソリス警部(デニス・アーント)に呼ばれ、新しい相棒になるケヴィン・マッコール(マイケル・ラパポート)の教育を命ぜられる。

エリートである元狙撃手のケヴィンの教育などする気のないスコットはそれを拒もうとする。

しかし、スコットは5000ドルのボーナスで手を打ち、ケヴィンに適当に対応してサムと共に署を出る。

サムは、逮捕した宝石強盗の件でマイケル・コーダ(マイケル・ウィンコット)に会うため、スコットには話すだけだと言って彼の元に向かう。

コーダは現れたサムに、何度も逮捕されている従弟のクラレンス・ティール(ポール・ベン=ビクター)に事件に巻き込まれそうになったことがあると話す。

部屋を出たサムは、コーダの部屋に宝石店の袋があったために、捜査令状をとろうとする。

しかし、サムはエレベーターでコーダに襲われて刺殺される。

車で待っていたスコットは、女性の叫び声を聞いて建物内に向かい、サムが倒れていることを確認して犯人を捜すものの姿はなかった。

署に戻ったスコットは、サムと親しかったという理由で、ソリス警部から犯人捜査を認められずに苛立つ。

スコットは、ソリスの命令を無視して、コーダの情報は全て自分に知らせるようにとエイコや同僚に指示する。

ロニーの家に向かったスコットは、サムのことを聞いていた彼女と話をする。

スコットの辛い思いを察するロニーだったが、自分の元に戻りたいという彼を、必要とする時だけの存在になってしまうと言って拒む。

そこに、ロニーの恋人の野球選手が訪ねて来たため、スコットは引き上げる。

コーダは、自分の名前を出したことでクラレンスを責め、二日後の宝石強盗が実行できなくなったことで激怒する。

しかし、計画通り宝石を奪うことを告げたコーダは、刑事を殺してしまったことを知り動揺して謝罪するクラレンスを気遣う。

スコットは、担当のエイコからコーダの従弟クラレンスのことを聞くが、ソリス警部に再度釘を刺され手を引くことを伝える。

仕方なくケヴィンの教育を始めたスコットは、観察力が養えると言って競馬場に向かう。

レースをものにしたスコットとケヴィンは喜び、二人は宝石強盗の報せを受けて現場に向かう。

ソリス警部から状況を聞いたスコットは、人質を取った犯人(コーダ)と交渉を始める。

丸腰で宝石店に向かったスコットは、入り口で人質女性に銃を向ける犯人から、逃走用の車と飛行機を用意するよう要求される。

人質の無事を確認しようとするスコットはそれを拒まれ、犯人から切除された耳を渡される。

ソリスの元に戻ったスコットは攻撃することを提案し、渡された耳を見せて交渉が無駄であることを指摘し、一人を殺した単独犯だという見解を伝える。

店から出てきた人質は消火器を噴射し、その中にいたコーダが人質と入れ代わったことに気づいたスコットは、攻撃を止めさせようとする。

犯人のマスクを被らされた店員は射殺され、混乱する中、コーダは用意された車に人質の女性を乗せて逃亡する。

ソリスの車を借りたスコットは、ケヴィンと共にコーダを追う。

事故を起こし横転した車を降りたコーダはケーブルカーに飛び乗り、追ってくるスコットらを銃撃する。

コーダが運転士を射殺したためケーブルカーは暴走し、スコットはそれに飛び移る。

二人は格闘となり、スコットはコーダを叩きのめしてブレーキを掛けるが車両は止まらない。

スコットは並走する車に戻り、車両の前に回り込み車体でケーブルカーを止めようとする。

線路が終わる寸前でケーブルカーは停車し、スコットとケヴィンは逃げたコーダを追う。

ある建物に逃げ込んだコーダを捜すスコットは、駐車場から車を奪い逃走した彼を追い捕える。

スコットは、コーダに銃を向けてサムの仇を討とうとするが、現れたケヴィンがそれを制止する。

仕方なく銃を降ろしたスコットは、笑みを浮かべるコーダを叩きのめす。

記者会見の帰りにスコットのデスクに寄ったロニーは、彼を自宅での食事に誘う。

食事の準備をしたスコットは、二度と離れたくないことをロニーに伝え、二人は愛し合う。

コーダは、面会に来たクラレンスに、ロニーを襲うことを強要する。

ロニーはクラレンスに襲われるが、スコットがそれに気づき彼女の部屋に向かう。

ドアを破りロニーの無事を確認したスコットは、逃亡したクラレンスを追う。

ナイフで襲われたスコットだったが、クラレンスを道路に突き飛ばし、彼は車に轢かれて死亡する。

コーダと面会したスコットは、自分の知り合いに手を出すなと言って、クラレンスの死体を見せて彼を脅す。

それを聞き入れるはずもないコーダは復讐を誓い、二人はガラス越しで言い合う。

スコットに高級レストランに誘われたロニーは、プロポーズされるかと思い動揺する。

しかし、スコットはタヒチ行きのチケットを手にして、ロニーを休暇旅行に誘う。

その頃、コーダは刑務所から脱獄し、スコットはそれを知る。

コーダのことを気にしながら旅の準備をしたスコットだったが、ロニーが連れ去られてしまう。

スコットは、コーダが奪った1000万ドル分の宝石を渡すよう要求され、埠頭に呼び出される。

保管所から宝石を持ち出し、ケヴィンと共に取引現場に向かったスコットは、無線でコーダに指示を受ける。

車に誰もいないことを確認したコーダは、スコットに銃を捨てさせてある建物に向かわせる。

車の下に隠れていたケヴィンは、スコットを追い銃を構える。

旋盤の台に乗せられたロニーを確認したスコットは、現れたコーダに持参した宝石を確認させる。

コーダは旋盤を作動させ、スイッチを離せばロニーが死ぬことをスコットに知らせ宝石を受け取る。

狙撃準備をするケヴィンは、コーダがスイッチを離すとロニーが死ぬため彼を撃てない。

スコットは、コーダがスイッチを離したため代わりにそれを押すしかなく、逃げたコーダを追えない。

コーダは車で突進し、スコットは自分を見ているはずのケヴィンに話しかける。

読唇術ができるケヴィンは、車を撃てと言うスコットの指示に従いコーダを銃撃する。

撃たれたコーダの車は大破し、スコットは、スイッチが作動しなくなった機械を何とか止めてロニーを救う。

傷を負いながら車を降りたコーダは、ケヴィンの脚を撃ち逃走する。

スコットはケヴィンの無事を確認して、車で逃げたコーダを追う。

弾切れとなったスコットは車に飛び移り、荷台にあったパイプでアクセルを固定する。

スコットは飛び降り、暴走した車を止めることができないコーダは、ドラム缶に衝突して爆死する。

タヒチ
スコットとロニーは、何事もなかったかのように休暇を楽しむ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
サンフランシスコ
市警のネゴシエーター(交渉人)スコット・ローパーは、エリートである元狙撃手ケヴィンの教育を上司から命ぜられる。
そんなスコットは、宝石強盗の件で聞き込みに行った、親友で同僚の警部補サムを殺害されてショックを受ける。
サムと親しかったために捜査から外されたスコットだったが、犯人と思われるコーダの情報を集める。
コーダは計画通り宝石店を襲い、彼と交渉するスコットだったが、コーダは逃走する。
それを追ったスコットとケヴィンはコーダを逮捕し、彼は刑務所に入れられる。
しかしコーダは、従弟のクラレンスにスコットの元恋人ロニーを襲わせる。
それを阻止したスコットだったが、脱獄してロニーを連れ去ったコーダと対決することになる・・・。
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コメディ色を極力排除した、エディ・マーフィ主演の犯罪刑事アクションなのだが、時折見せる彼らしいユーモアなどは健在でまずまず楽しめる作品。

ビバリーヒルズ・コップ」(1984)から十数年、それを意識しているようなシーンもあり、ファンには嬉しいのだが、新鮮味はなく内容は平凡だ。

しかし、サンフランシスコや名物のケーブルカーを利用したカーチェイスやアクションはかなり派手で、その点の手抜きがないところは注目だ。

既にキャリア十分の大スター、エディ・マーフィは、30代半ばということでまだまだ若々しく、身のこなしに無駄もなくフル回転で活躍する。

主人公をサポートするエリート警官マイケル・ラパポート、凶悪な宝石強盗マイケル・ウィンコット、主人公の元恋人カルメン・イジョゴ、主人公の親友で同僚のアート・エヴァンス、警部デニス・アーント、同僚刑事キム・ミヨリジェームズ・カーペンター、宝石強盗犯の従弟ポール・ベン=ビクター、銀行強盗ドナル・ローグなどが共演している。


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