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メッセージ・イン・ア・ボトル Message in a Bottle (1999)

1998年に発表された、ニコラス・スパークスのベストセラー小説”Message in a Bottle”を基に製作された作品。
最愛の妻を亡くして悲しみに暮れる男性とその思いを綴ったボトルに入った手紙を見つけたジャーナリストとの愛を描く、監督ルイス・マンドーキ、主演ケビン・コスナーロビン・ライト・ペンポール・ニューマンジョン・サヴェージイリーナ・ダグラスロビー・コルトレーン他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ルイス・マンドーキ

製作
デニーズ・ディ・ノヴィ
ジム・ウィルソン
ケビン・コスナー
原作:ニコラス・スパークスMessage in a Bottle
脚本:ジェラルド・ディペゴ
撮影:キャレブ・デシャネル
編集:スティーヴン・ワイズバーグ
音楽:ガブリエル・ヤレド

出演
ギャレット・ブレイク:ケビン・コスナー
テリーサ・オズボーン:ロビン・ライト・ペン
ドッジ・ブレイク:ポール・ニューマン
ジョニー・ランド:ジョン・サヴェージ
リーナ・ポール:イリーナ・ダグラス
チャーリー・トスキ:ロビー・コルトレーン
ジェイソン・オズボーン:ジェシー・ジェームズ
マータ・ランド:ベセル・レスリー
ハンク・ランド:トム・アルドリッジ
キャサリン・ブレイク:スーザン・ブライトビル
アンディ:ラファエル・スバージ
アニー:パトリシア・ベルチャー
チェット:リチャード・ハミルトン
遭難した少女:ヘイデン・パネッティーア

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1999年製作 131分
公開
北米:1999年2月12日
日本:1999年6月12日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $52,880,020
世界 $118,880,020


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
シングルマザーのテリーサ・オズボーン(ロビン・ライト・ペン)は、息子のジェイソン(ジェシー・ジェームズ)を別れた夫に預けてケープコッドに向かう。

いつものホテルで休暇を過ごすテリーサは、ジョギング中の海岸で、手紙が入ったボトルを見つける。

キャサリンという女性に宛てた愛情溢れるその内容に心打たれたテリーサは、シカゴに戻る。

シカゴ・トリビューン”の調査員であるテリーサは、同僚のリーナ・ポール(イリーナ・ダグラス)らに手紙を読んで聞かせる。

上司のチャーリー・トスキ(ロビー・コルトレーン)は、手紙の内容よりも、テリーサ自身のことを心配する。
...全てを見る(結末あり)

翌日、チャーリーが手紙のことを記事にしてしまったことを知ったテリーサは、彼の身勝手な行為を非難する。

その後、読者からの投書が殺到し、リーナと共にそれをチェックしたテリーサは、便箋の帆船のロゴマークや使われたタイプライターを調べて、手紙を書いた”G”という男性を探し始める。

読者からの他の手紙の情報も入手し、瓶がノースカロライナから流れて来たことが分かったテリーサは、現地に行く許可をチャーリーに求める。

その後、ロゴマークをデザインした”ギャレット・ブレイク”という男性が”G”だと確信したテリーサは、ノースカロライナに向かう。

アウターバンクスの小さな町でギャレットの家を見つけたテリーサは、隣人の老人ドッジ(ポール・ニューマン)から声をかけられる。

ドッジがギャレットの父だと知ったテリーサは港に向かい、ヨットを所有する男性をギャレットだと思い話しかける。

その男性から、ギャレットが船を修理していると言われたテリーサは、彼の元に向かう。

ギャレットに話しかけたテリーサは自己紹介し、シカゴで新聞の調査員をしていることなどを話す。

本題を口にすることができず、セーリングを楽しみたいと話したテリーサは、ギャレットから、翌朝、修理中の船をテストするので同乗することを勧められる。

ギャレットと翌朝7時にこの場所で会うことを約束したテリーサは、その場を去る。

翌朝、ダイナーにいたギャレットは、自分を泥棒呼ばわりする酔ったジョニー・ランド(ジョン・サヴェージ)に絡まれて喧嘩になる。

店主のチェット(リチャード・ハミルトン)や客に制止されたギャレットは、その様子を見ていたテリーサから、船には乗る気はなかったと言われる。

テリーサから、黙って帰るのは失礼だと思い寄ったと言われたギャレットは、セーリングには向かうと伝えて船を出そうとする。

思い直したテリーサは船に乗り、ギャレットは沖に向かう。

ジョニーとの関係を訊いたテリーサは、ギャレットから、彼の姉と結婚したと言われる。

今は結婚していないと言うギャレットは、テリーサも独身で息子がいることを知り、自分はデートもしないと伝える。

家に戻ったギャレットは、ドッジから、出会いは大切にしろと言われる。

船に忘れたジャケットをテリーサに届けたギャレットだったが、まともな会話が成り立たない。

帰ろうとしたギャレットは、自分が焼くステーキは最高で、毎日、君に食べさせたいとテリーサに伝える。

6時に約束したテリーサが、家を知っているので不思議に思ったギャレットは、海辺の家のはずだと言われ、納得してその場を去る。

ギャレットの家に向かい歓迎されたテリーサは、その場の絵を描いた妻キャサリンが、2年前に亡くなったことを知る。

食事をして話が弾み、ギャレットと海岸を散歩したテリーサは、手紙のことを話すことができなかった。

家に戻り、夫の浮気を知った際の話をしたテリーサは、ギャレットにキャサリンのことを訊く。

幼馴染だったキャサリンはその場を明るくしてくれる女性だったのだが、病気になり亡くなったことをぎゃれっとは話す。

10歳で母親とバージニアに引っ越し、16歳で戻って以来この場に住んでいることを、ギャレットはテリーサに伝える。

二人は自然と惹かれ合い、ソファーで眠ったテリーサは、夜中にギャレットのベッドに入る。

翌日、キャサリンの亡くなって以来、手を付ける気にならない建造中の船をテリーサに見せたギャレットは、いつ完成できるか分からないと伝える。

この船で、風が吹き荒れる岬に連れて行ってほしいと言われたギャレットは、今夜、海に出ることを伝えてテリーサを誘う。

ギャレットは、息子が帰って来るために2日後には帰ると言うテリーサにキスする。

テリーサは、ギャレットの気持ちを受け入れる。

その後、ジョニーと共に現れた、彼の両親ハンク(トム・アルドリッジ)とマータ(ベセル・レスリー)を警戒するギャレットは、キャサリンの絵を受け取りたいだけだと言われる。

それに応じようとしないギャレットは、ドッジが絵を持ち出して切り刻むと言いだしたために、それを制止する。

キャサリンが醜い争いを喜ぶはずがないと言うドッジは、割った瓶で絵を傷つけようとするが、マータがクラクションを鳴らす。

ドッジの言う通りだと言うマータは、キャサリンが悲しむだけだと嘆きながら、ハンクとジョニーと共にその場を去る。

ジョニーらを非難するギャレットだったが、ドッジから、責任は自分にもあると言われる。

キャサリンのことを想い苦悩するギャレットは、テリーサと共に船で沖に向かう。

自分といるとキャサリンを感じると言われたテリーサは、ギャレットを抱きしめる。

船上で一夜を明かした二人は、その日も楽しい時を過ごして港に戻る。

翌日、留守中に家に入りキャサリンのアトリエにいたテリーサに気づいたギャレットは、妻が亡くなった日のままにしてあったために、それに触れられたことを気にする。

自分で片付けると言うぎゃれっとは、独りにしてほしいとテリーサに伝える。

浜辺に向かったテリーサは、その場にいたドッジから、君が息子の相手だったのかと言われる。

テリーサに自己紹介をしたドッジは、二人に何かあったことを察し、ギャレットが未だにキャサリンの死を受け入れられないことを彼女伝える。

ドッジは、テリーサを気遣い浜辺を散歩しながら、無口なギャレットとは対照的なキャサリンが成功すると彼女の家族は期待していたと話す。

ギャレットもそのことを気にしていたのだが、妊娠して体調を崩したキャサリンは、実家で静養していたために、ギャレットが強引に連れ戻したのだった。

キャサリンは喜んだものの回復せず、ギャレットの看病にも拘らず、1か月後に息を引き取ったとドッジは話す。

戻ってきた二人と食事をしたギャレットは、来てくれて嬉しいことをテリーサに伝え、状況が違っていればよかったと考える。

翌日、シカゴに戻るテリーサとの別れを惜しむギャレットは、彼女を見送る。

その後、ギャレットは、中止していた船の建造を進める気になる。

社に戻ったテリーサは、画家だった妻キャサリンを亡くした男性が、今でも愛し続けていただけだったとチャーリーに伝える。

チャーリーを追い払ったリーナは、テリーサから詳しい話を聞き、美しい妻は未だにっギャレットの心の中に生きていると言われる。

船を仕上げ始めたギャレットは、テリーサに電話をして、それを彼女に知らせる。

二人で過ごした時のことを訊かれたギャレットは、愛したのは妻と都会の女性だと伝える。

会いたくて恋しいと言われたテリーサは、シカゴに来ることをギャレットに提案する。

数日後、ドッジに送ってもらったギャレットは、慣れない都会への旅に不安を抱えながら旅立つ。

到着したギャレットをジェイソンと共に歓迎したテリーサは、三人で食事をする。

ジェイソンとテリーサにプレゼントを渡したギャレットは、彼女との愛を確かめる。

翌日、ギャレットは、都会の様子に戸惑いながら、ジェイソンに案内されてテリーサの職場を訪ねる。

驚いたテリーサは、リーナに例の件は内緒だと伝えてギャレットを歓迎し、彼から直ぐに帰ると言われる。

職場の皆が自分に愛想よくしてくれることに驚いたギャレットは、リーナを紹介される。

その場を去り、ジェイソンと共にヨットに乗って楽しんだギャレットは、テリーサの家に戻る。

友達の家に泊まりに行くジェイソンをテリーサと共に見送ったギャレットは、彼女と愛し合う。

その後、テリーサがシャワーを浴びている間に、ギャレットは引き出しの中のボトルに気づく。

自分がタイプしたキャサリンへの想いを綴った手紙も見つけたギャレットは、このことが”シカゴ・トリビューン”の記事になっていることを知り驚く。

バスルームから出たテリーサは、身支度をして去ろうとしているギャレットが、ボトルのことを知ったことに気づく。

ボトルを手に入れた場所を訊かれたテリーサは、海岸で拾ったと答え、手紙を書いた人物に会いたかっただけだと正直に話す。

全部の手紙から自分を見つけたと言われたギャレットは、記事を読んだ読者から手紙を入手した話すテリーサの言葉を聞き入れずに、雨の中、去ろうとする。

呼び止められたギャレットは、なぜこんなことをしたのかと言ってテリーサを非難する。

最初は手紙にそしてギャレットに恋したからだと伝えたテリーサは彼に謝罪する。

この件を知らせれば自分を失うかと思ったと話すテリーサから、きっかけは関係なく愛していると言われたギャレットは、手紙はキャサリンに書いたもので、君や同僚のためのものではないと伝える。

職場の皆がこの件を知っていたと考えるギャレットは、3通の手紙が自分の人生を変えたと言われたため、2通しか書いていないとテリーサに伝えて3通目を確かめようとする。

ある日、家に戻った際、姿が見えないキャサリン(スーザン・ブライトビル)を海岸で見つけたことがあるギャレットは、その時に彼女が手紙の入ったボトルを海に投げたと考える。

そのことを思い出しながら、ギャレットはキャサリンの手紙を読み涙する。

その日からキャサリンの容態は急変し、病院に運ぶものの、3日後に亡くなったことをギャレットはテリーサに話す。

あの日に外に出なければと悔やむギャレットだったが、手紙でも分かるように、キャサリンは死を悟っていたのだとテリーサは彼に伝える。

キャサリンの手紙は持ち帰りたいとだけテリーサに伝えたギャレットは、その場を去る。

その後、ギャレットを傷つけてしまったことで苦しむテリーサは、リーナに励まされるものの、解決策は見つからなかった。

同じ頃、ランド家を訪ねたギャレットは、キャサリンの絵と遺品を届ける。

ギャレットに気づきながら対応しなかったマータは、入り口に置いてある絵などを見て安堵する。

記事の原稿を書いたテリーサは、今回の手紙とは無関係だと言って、それをチャーリーに渡す。

ギャレットを訪ねたジョニーは、無言で彼に感謝し、船の作業を手伝う。

記事がコラムに掲載されたことをジェイソンと共に喜んだテリーサは、オフィスを与えられる。

テリーサは、船が完成した写真と共に、自分を想い愛しているというギャレットからのメッセージを受け取る。

全ての思いを込めた船の進水式があることを知ったテリーサは、昇進したことを祝福してくれたチャーリーに、その写真を見せる。

進水式の日、テリーサはその場に到着する。

ドッジやランド一家が見守る中、式を始めようとするギャレットは、キャサリンのことを想いながら、マータから受け取ったシャンペンを船体に叩きつける。

”キャサリン”と名付けられた船に寄り添うギャレットの姿を見たテリーサは、自分に気づいたドッジに合図してその場を去る。

ギャレットは、皆に祝福されながら船を進水させる。

家で待っていたテリーサに、進水式に来てくれたことを感謝したギャレットは、キャサリンに対する自分の誠実な愛を知った彼女から、ここには居られないと言われる。

自分を愛するなら会いに来てほしい、だめなら諦めると言われたギャレットは、去ろうとする彼女を呼び止める。

失いたくないとテリーサに伝えたギャレットは、それならば捕まえてと言う彼女を引き留めることはできなかった。

ダイナーにいたドッジは、現れたギャレットがテリーサを諦めた様子だったために、何とかするべきだと言って小銭を出し、シカゴに電話させようとする。

それもしようとしないギャレットは、心の整理がつかないため、これ以上、話をしたくないと言って席を立つ。

ギャレットを追ったドッジは、息子を見捨てるわけにはいかないと伝えるものの、関係ない話だと言われる。

父親にとって息子が関係ない存在だと思うかとギャレットに伝えたドッジは、そうだとすれば自分には何も残らないと言ってその場を去ろうとする。

キャサリンがニューヨークに向かった際、酔って倒れていたためギャレットを足止めしたことを悔やむドッジは、ギャレットから、自分の居場所だからこの場に残ったと言われる。

それに気づいたからこそキャサリンは戻ってきたと話すギャレットは、そんな彼女を愛したとドッジに伝える。

考えは同じだと伝えたドッジは、今度は過去か今を自分で選べと言って、それができれば今後、口は出さないと言ってその場を去る。

帰宅したギャレットは、ベッドの上にあったボックスに気づき、その蓋に刻まれた”自分と帰るべき家を見失わないように”という、テリーサからの言葉を確認する。

ギャレットは、その中に入っていたコンパスを見つめる。

タイプライターでキャサリンへの手紙を書いたギャレットは、考えを巡らせる。

翌日、船で出航したギャレットは、嵐を心配するドッジに、心を決めたと伝えて沖に向かう。

嵐の中、遭難した船に近づいたギャレットは、それに乗る両親と娘を助けようとする。

船は転覆して三人は海に投げ出され、ギャレットは少女(ヘイデン・パネッティーア)と父親を助ける。

ギャレットは海に飛び込み、船の場所に取り残された妻の元に向かい、波に飲み込まれる。

会議中のテリーサは、緊急電話が入ったことをリーナから知らされる。

ドッジからの電話に出たテリーサは、沖で遭難した船の家族3人を助けようとしたギャレットが、溺死したことを知らされる。

2人は助けたものの、海に飛び込んだギャレットは戻れなかったとドッジから言われたテリーサは、ショックを受ける。

天候は回復し、現場の海に向かったドッジは、ギャレットのパーカーを受け取り、息子の死を悼む。

ギャレットの葬儀を済ませたドッジは、訪れたテリーサに、ボトルの手紙が船にあったことを知らせる。

テリーサは、指輪で封をされた手紙を読む。

”キャサリンとの想い出の中で生きるのではなく、心を開く勇気があれば再び愛せることをテリーサが教えてくれた。
彼女が去った時に、初めて大切な人と知り、引き留めるべきだったと思うと悔やまれる。
明日、あの岬に向かい君に別れを告げるつもりだ。
そしてテリーサの愛を捕まえに行く。”

涙するテリーサはキャサリンのアトリエに向かい、ギャレットがジェイソンと撮った写真や自分が贈ったコンパスに触れる。

テリーサは、手紙の続きを読む。

”成功しても失敗しても、自分達を祝福してほしい、二人を愛せたのだから。
君を愛したほどテリーサを愛している。
分かってほしい、安らかな眠りを ギャレット。”

浜辺に向かったテリーサは、ギャレットを想いながら考える。

完璧な人生もあれば、苦難の人生もある。
今回の旅で失ったものが、人生において何が貴いかを教えてくれた。
愛もまた、最高の輝きを与えてくれたと。


解説 評価 感想
*(簡略ストー リー)
シカゴ・トリビューン”の調査員であるシングルマザーのテリーサは、休暇中のケープコッドでジョギングしている際、浜辺でボトルに入った手紙を見つける。
妻キャサリンへの愛を綴ったその内容に心打たれたテリーサは、それを社に持ち帰る。
上司のチャーリーがそれを記事にしてしまい、大きな反響を呼び投書が殺到する。
他の手紙を見つけた読者からの情報を基に、ノースカロライナアウターバンクスにその手紙を書いた男性がいることが分かったテリーサは、現地に向かう。
船の修理をするギャレット・ブレイクに会ったテリーサは、手紙のことを話せないまま、彼との親交を深め、やがて愛し合うようになるのだが・・・。
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人気作家ニコラス・スパークスのベストセラー小説の映画化で、大物スターのキャスティングも話題になった、8000万ドルをかけた大作でもある。

心に沁みるドラマチックな物語であり、悲しみに耐えながら生きる主人公と、彼と出会ったジャーナリストの大人のロマンス描いた深いドラマ。

原作を知らずに観ていると、様々な苦難を乗り越えた男女が結局は結ばれるドラマに思えるのだが、クライマックスに訪れる悲劇により、物語はメロドラマとして終わる。

しかし、それにより、残された者が新しい人生を歩み始める道を見つけるという希望も描く、心地よい雰囲気でラストを迎える。

キャレブ・デシャネルの、自然を生かした美しい映像も印象に残る。

上記のように8000万ドルをかけた大作であることを考えると、成功と考えるのは微妙だが、北米興行収入は約5300万ドル、全世界では約1億1900万ドルのまずまずのヒットとなった。

主人公を演ずるケビン・コスナーは、何をやっても叩かれる先が見えないスランプに陥っていた頃の作品なのだが、当時の状況を考えずに観ると、実に魅力的な海の男を好演している。

全作を鑑賞しているわけではないが、主人公を愛するジャーナリストを演ずるロビン・ライト・ペンが、最も美しく思えた作品でもある。

頑固ではあるが息子を想う気持ちをストレートに伝える、主人公の父親を雰囲気ある演技で演ずるポール・ニューマン、主人公と争う義弟のジョン・サヴェージ、ヒロインの同僚である友人のイリーナ・ダグラス、人間味のある二人の上司ロビー・コルトレーン、ヒロインの息子ジェシー・ジェームズ、主人公の妻(スーザン・ブライトビル)の両親トム・アルドリッジベセル・レスリー、ヒロインの同僚ラファエル・スバージパトリシア・ベルチャー、ダイナーの店主リチャード・ハミルトン、主人公が助ける海で遭難した少女のヘイデン・パネッティーアなどが共演している。


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