1990年に”Malibu Comics”に登場したシリーズで、ローウェル・カニンガムの”TheMen in Black”を基に製作され大ヒットシリーズの3作目。 脱獄したエイリアンから狙われている、MIBエージェントのKの命を守るために、相棒のJが過去へと向かい、それを阻止しようとする姿を描く、製作スティーヴン・スピルバーグ、監督バリー・ソネンフェルド、主演ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン、エマ・トンプソン、アリス・イヴ共演SFアクション・コメディの超大作。 |
・コメディ
・スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧
・ウィル・スミス / Will Smith 作品一覧
・トミー・リー・ジョーンズ / Tommy Lee Jones / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:バリー・ソネンフェルド
製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ
G・マック・ブラウン
製作
ローリー・マクドナルド
ウォルター・F・パークス
原作:ローウェル・カニンガム”The Men in Black”
脚本:イータン・コーエン
撮影:ビル・ポープ
編集:ドン・ジマーマン
特殊メイク:リック・ベイカー
音楽:ダニー・エルフマン
出演
エージェントJ/ジェームズ・ダレル・エドワーズ三世:ウィル・スミス
エージェントK/ケビン・ブラウン:トミー・リー・ジョーンズ
ヤング・エージェントK:ジョシュ・ブローリン
エージェントO:エマ・トンプソン
ヤング・エージェントO:アリス・イヴ
ボリス・ジ・アニマル:ジェマイン・クレメント
グリフィン:マイケル・スタールバーグ
ボリスの恋人:ニコール・シャージンガー
エージェントX:デヴィッド・ラッシュ
ジェフリー・プライス:マイケル・チャーナス
アンディ・ウォーホル/エージェントW:ビル・ヘイダー
ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐:マイク・コルター
ジェームズ・ダレル・エドワーズ三世(少年期):カイエン・マーティン
ウー:キーオン・ヤング
エージェントAA:ウィル・アーネット
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2012年製作 106分
公開
北米:2012年5月25日
日本:2012年5月25日
製作費 $225,000,000
北米興行収入 $179,020,850
世界 $624,026,780
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ルナ・マックス銀河系刑務所から、隻腕のボグロダイト星人ボリス・ジ・アニマル(ジェマイン・クレメント)は、恋人(ニコール・シャージンガー)の手助けで脱獄する。
ボリスは、エイリアン監視準政府機関”MIB”のエージェントK/ケビン・ブラウン(トミー・リー・ジョーンズ)に復讐するため地球に向かう。
ニューヨーク。
Kは相棒のエージェントJ/ジェームズ・ダレル・エドワーズ三世(ウィル・スミス)と共に、落下した人工衛星を調べる。
Kは、搭乗者を割り出すよう部下に伝え、亡くなった40年来の同僚Zのための弔辞を考える。
MIB本部。 その頃、地球に到着していたボリスは、過去に戻ってKに復讐する方法を考える。 エイリアンが、人間の内臓を食い荒らしているという通報を受け、KとJは、ある中華料理店に向かう。 店主ウー(キーオン・ヤング)を脅し、探りを入れたKだったが、Jがやり過ぎでないかと意見する。 Oからの連絡を受けるものの参考にしないKは、ボリスが脱獄したことを察し、店にいる不審な客を警戒する。 エイリアンに襲われた二人は彼らを倒し、Kの前に現れたボリスは、彼に撃たれて失った腕の恨みを果たそうとする。 そこにJが現れ、二人はビルの屋上から落下し、ボリスは、”お前は過去で死ぬ”と言い残して姿を消す。 ボリスを刑務所送りにしたKはそれを悔やみ、Jに余計な口出しをするなと忠告してその場を去る。 納得できないJは本部に向かい、1969年にKがケープ・カナベラルでボリスを逮捕し、防衛システム”アークネット”でボグロダイト星人を全滅させたことをなどを調べる。 それ以上の情報にアクセスできなくなったJは、現れたOからも、Kと同じく詮索し過ぎることを禁じられる。 その夜、KはJに連絡を入れるが、やはり秘密を語ることはできないまま、武器を手にして姿を消す。 同時に、Jは奇妙な雰囲気を感じ、翌朝Kを訪ねるものの彼はその場に住んでいなかった。 本部に向かったJは、パートナーだというエージェントAA(ウィル・アーネット)やその場の者達、OまでKを知らないために苛立つ。 Oは、Kが1969年に殉職したことと、ボリスが地球を脱出したことをJに伝える。 それを否定するJが、間違いなくKのことを知っていることに気づいたOは、彼が急にチョコミルクを飲みたがるようになったことに注目する。 Jが、”タイム・トラベル”を経験した可能性があり、それを違法と知りながら使用した受刑者が、ルナ・マックス刑務所に服役中であることをOは伝える。 それがボリスもいた刑務所であるため、彼がマシンで時空を超えた場合、歴史が変わってしまうことをOは指摘する。 その時、ボグロダイト星の宇宙船が地球に接近する警報が鳴り、Jは、受刑者の息子が経営する電気店に向かうようOに指示される。 受刑者の息子ジェフリー・プライス(マイケル・チャーナス)に銃を突きつけ、ボリスを1969年7月16日に送ったことを知ったJは、自分を同じ場所に転送させようとする。 装置を使い、”クライスラー・ビル”から飛び降りるよう指示されたJは、1969年に到着して、街の様子に驚きながらコニーアイランドに向かう。 その場でK(ジョシュ・ブローリン)に再会したJは喜ぶのだが、彼にショック銃で気絶させられて本部に連行される。 初対面の自分の名前や銃を所持し、現れたエージェントO(アリス・イヴ)のことも知っているようなJをKは不審に思う。 巨大なニューラライザーで、記憶を消されそうになったJだったが、ボリスのことを口に出したために、その装置は止められる。 Kは、Jを25年後に自分が採用し、その14年後にボリスが脱獄して命を狙われるという話を一応信じる。 ボウリング場にいたエイリアンを脅した二人は、ボグロダイト星人がグラモーリア星人を狙っていることを知る。 その後、二人は、アンディ・ウォーホル(ビル・ヘイダー)のスタジオ”The Factory”に向かう。 グラモーリア星人の件を、エージェントWだったウォーホルに確認したKは、それがアルケイナン星人であるグリフィン(マイケル・スタールバーグ)だと指摘される。 予知能力のあるグリフィンと話したKとJは、現れたボリスに襲われるもののそれを逃れる。 姿を消したグリフィンが、”ニューヨーク・メッツ”の本拠地”シェイ・スタジアム”(当時)にいると気づいた二人はその場に向かう。 グリフィンに会った二人は、弱小チームの”メッツ”が、その年の”ワールド・シリーズ”を制覇する奇跡の試合を見せられながら、彼が所持する防御シールドの”アークネット”を確認する。 その時、グリフィンは現れたボリス(当時の)に連れ去られ、KとJは、ジャイロ・バイクで追跡する。 ボリスは事故を起こすが、Kはグリフィンを救出したことをJに伝える。 グリフィンから奪った”アークネット”が、胃腸薬だったために憤慨するボリスだったが、そこに未来のボリスが現れて過去の自分を罵る。 二人は言い合うものの、”アークネット”を奪ってKを殺し、地球を侵略することで意見が一致して、協力し合うことにする。 KとJは、グリフィンから”アークネット”を渡され、発射が迫る”アポロ11号”を利用して、それを大気圏外に運ぶ方法を教えられる。 ロケット発射基地があるケープ・カナベラルが、Kが殺される場所だと知っていたJは、自分一人でその場で向かおうとする。 Kがそれを無視してケープ・カナベラルに向かおうとしたため、Jは、彼がその場でボリスに殺されることを伝える。 気分を害したKはJを殴るが、グリフィンは、”アークネット”を張って地球を救えるのは、Kしかいないことを伝える。 Kを救う道があるというグリフィンは、身代わりとなる別の死が必要だということをJに知らせる。 複雑な思いでKに協力することを約束したJは、グリフィンを伴い本部に戻り、”ジェット・パック”でフロリダに飛ぶ。 ケープ・カナベラル。 現地の指揮官ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐(マイク・コルター)に、事情を説明したKの話は信じてもらえず、三人は連行されそうになる。 しかし、グリフィンがエドワーズに触れて未来を見せて、納得したエドワーズは、彼らを発射台に案内する。 グリフィンは役目を終えたと言ってJに別れを告げ、ボリスは腕を失い、Kは生き延びるため、その直後に未来に戻るよう伝える。 Jはグリフィンに感謝して、Kに呼ばれて発射台に向かう。 エドワーズに、カプセルの先端に”アークネット”を取り付けるよう指示されて、発射台のエレベーターに案内されたKとJだったが、その場にボリスが現れる。 Jは未来のボリスに叩きのめされ、Kが最上部に向かうが、彼もボリスに妨害される。 Kを助けるためにボリスを発射台から落下させたJだったが、現在のボリスが現れ”アークネット”を奪う。 ボリスの腕を撃ち抜いたKは”アークネット”を取り戻して司令船に飛び移る。 ニール・アームストロング船長はKに気づくが、発射を中止されることを嫌いそれを無視する。 Kは脱出装置部分に”アークネット”を取り付けてその場を離れ、エドワーズの待つ海岸に向かう。 Jも海岸に逃れ、”アポロ11号”の発射を見守り、ロケットは大気圏外に達して”アークネット”は作動し、地球はシールドされる。 しかし、エドワーズがボリスに殺害され、Kは彼を殺し、その様子を見ていたJは、エドワーズが、Kの死の身代わりになったことを確認する。 車の中から現れたエドワーズの息子ジェームズ(カイエン・マーティン)に、Kは、父親が仕事で遠くに行ったことを伝える。 Kは、ジェームズの面倒を見ることを父親と約束したことを伝えるが、ニューラライザーで彼の記憶を消す。 その様子を見ていたJは、ジェームズが自分と同じ時計を持っているこを知り、彼が自分だと気づき未来に戻る。 いつものダイナーに向かったJは、待っていたKに時計を見せながら礼を言う。 Jは、KとOの関係を気にしつつ、その場をさろうとするが、カウンターにいたグリフィンが地球の危機を予測する。 Kがチップを置いて行かない場合は、隕石が地球に落下して・・・。 しかし、店に戻ったKがカウンターにチップを置いたため、隕石は、人工衛星に衝突して危機は免れ、グリフィンは安堵する。
Kの驚くほど短い弔辞に頭を傾げるJは、Zの後任であるエージェントO(エマ・トンプソン)の奇妙な話に驚く。
...全てを見る(結末あり)
ロケット発射直前、現地に到着した三人は、発射台に近づこうとしてMPに拘束される。
参考:
・「メン・イン・ブラック」(1997)
・「メン・イン・ブラック2」(2002)
・「メン・イン・ブラック3」(2012)
*(簡略ストー リー)
エイリアンを監視する準政府機関”MIB”のエージェントKに恨みを持つボグロダイト星人ボリスが、月面刑務所を脱獄する。
それを察知したKは、相棒のJと共に捜査を始め、現れたボリスに”過去で死ぬ”と脅される。
Jが口出しすることを嫌う、何かを隠しているようなKは、その後、姿を消してしまう。
周囲の異変を感じたJは、Kが40年前に死亡した世界であることに気づき、1969年に向かったボリスを追い過去に飛ぶ。
若きエージェントKに会ったJは、自分の話を何んとか信用させて、ボグロダイト星人の侵略を防ごうとする。
ボリスの妨害に遭いながら、予知能力のあるアルケイナン星人のグリフィンの協力を得て、KとJは、地球の防御シールド”アークネット”を大気圏外に張る方法を考えるのだが・・・。
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2作目から10年、製作費に2億2500万ドルをかけた超大作として、新キャラクターを加え斬新な内容で大いに楽しませてくれる痛快作に仕上がっている。
時代と共に進化したVFXなどの素晴らしさは必見で、人類史上に残るプロジェクト”アポロ計画”と、エイリアンの地球支配の阻止を絡めたクライマックスの盛り上がりなど、バリー・ソネンフェルドのシャープな演出も見応え十分だ。
北米興行収入は約1億7900万ドルと3作中で最低だったが、全世界では6億2400万ドルでシリーズ最高のヒットとなった。
今やハリウッドが誇るドル箱スター、ファースト・クレジットとなったウィル・スミスは、現在と過去で大活躍する主人公を熱演し、人情物語も含めた貫録も感じさせてくれる。
中盤は姿を消すトミー・リー・ジョーンズだが、彼の雰囲気を見事に受け継いでいる、本作の大ファンだという若年期役のジョシュ・ブローリンと共に、実にいい味をだして好演している。
前任者Z(リップ・トーン)の職を引き継ぐエマ・トンプソン、その若年期アリス・イヴ、K(トミー・リー・ジョーンズ)を狙うエイリアン”ボリス”のジェマイン・クレメント、主人公達に協力する、予知能力を持つエイリアンを怪演するマイケル・スタールバーグ、ボリスの恋人ニコール・シャージンガー、過去のMIB本部長デヴィッド・ラッシュ、J(W・スミス)とボリスを過去に送るマイケル・チャーナス、MIBエージェントだったアンディ・ウォーホルのビル・ヘイダー、Jの父親である大佐マイク・コルター、Jの少年期役カイエン・マーティン、中華料理店店主キーオン・ヤング、違う世界のJの相棒ウィル・アーネットなどが共演している。