1990年に”Malibu Comics”に登場したシリーズで、ローウェル・カニンガムの”The Men in Black”を基に製作された作品。 謎の秘密機関MIBが異星人と共存しながら対決するSFアクション。 製作スティーヴン・スピルバーグ、監督バリー・ソネンフェルド、主演トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、ヴィンセント・ドノフリオ、リップ・トーン共演のコメディ・アクション。 |
・コメディ
・スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧
・ウィル・スミス / Will Smith 作品一覧
・トミー・リー・ジョーンズ / Tommy Lee Jones / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:バリー・ソネンフェルド
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
製作
ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド
原作:ローウェル・カニンガム
脚本:エド・ソロモン
撮影:ドン・ピーターマン
編集:ジム・ミラー
美術・装置
ボー・ウェルチ
シェリル・キャラシック
特殊メイク:リック・ベイカー
音楽:ダニー・エルフマン
出演
トミー・リー・ジョーンズ:エージェントK/ケビン・ブラウン
ウィル・スミス:エージェントJ/ジェームズ・ダレル・エドワーズ三世
リンダ・フィオレンティーノ:ローレル・ウィーバー博士
トニー・シャルーブ:ジャック・ジーブス
ヴィンセント・ドノフリオ:エドガー
シオバン・ファロン:ベアトリス
リップ・トーン:ゼッド”Z”
ジョン・グリース:ニック
カレル・ストルイケン:アルキリアン
デヴィッド・クロス:ニュートン
リチャード・ハミルトン:D
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1997年製作 98分
公開
北米:1997年7月2日
日本:1997年12月6日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $250,147,620
世界 $589,390,540
■ アカデミー賞 ■
第70回アカデミー賞
・受賞
メイクアップ賞
・ノミネート
美術・作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
不法入国取締官を制止して、入国者の中からエイリアン/マイキーを見つけた黒ずくめの男達K(トミー・リー・ジョーンズ)とD(リチャード・ハミルトン)は、マイキーと話し始める。
しかし、それを取締官に見られ、KはDにマイキーを撃つよう命ずる。
しかし、Dは銃撃できずKがマイキーを射殺する。
Kは、その場の取締官ら全員と、年齢を気にするDの記憶を、ニューラライザーで消してしまう。
ニューヨーク市警の刑事ジェームズ・エドワーズ(ウィル・スミス)は、犯人を追跡中、その男がビルをよじ登り、まぶたをタテヨコに瞬きしたのを見て驚いてしまう。
その隙に男はビルから飛び降り自殺し、ジェームズは犯人を取り逃がしてしまう。
その頃、郊外に空飛ぶ円盤が墜落し、バグという宇宙生物が現れ、農夫エドガー(ヴィンセント・ドノフリオ)の皮膚を被り、彼に成りすます。 署に戻ったジェームズは、異常な犯人の話を信じてもらえずにいたが、犯人の死体を調べた検視官補のローレル・ウィーバー博士(リンダ・フィオレンティーノ)は、彼を信じようとする。 しかし、現れたKが、ローレルの記憶を消してしまい、彼はジェームズに面会する。 Kはジェームズから、世界の終末が来ると言って死んだ犯人の話を聞き、彼を警察署から連れ出す。 エイリアン監視機関の局員だと言うKに、質屋に連れて行かれたジェームズは、主人のジャック・ジーブス(トニー・シャルーブ)を尋問し始める。 しかし、Kがジーブスの頭を銃で吹き飛ばしてしまい、驚くジェームズの前で、ジーブスの頭は元に戻る。 ジーブスが、エイリアンだということをジェームズに知らせたKは、彼が追った犯人に売った武器を確認させる。 Kは、ジーブスが犯人に銃を売ったことを責め、誰を狙っていたかを知らない彼に、地球を出て行くよう警告して立ち去る。 そして、Kがニューラライザーを光らせた瞬間、ジェームズの記憶は消えてしまう。 Kと食事を共にしたジェームズは、彼に不信感を抱きながら、明朝、来る場所を指定した名刺を渡される。 翌日、MIB本部を訪れたジェームズは、いきなりゼッド”Z”(リップ・トーン)から、各分野のエリート候補者と共に採用テストを受けさせられる。 KはジャームズをZに推薦し、ジェームズは捜査官に選ばれ、MIBが設立された経緯や、人間社会に潜んで生活しているエイリアンについてなどについてKから聞かされる。 一晩考え抜いたジェームズは、MIB入ることを決め、刑事を辞める。 そしてジェームズは、捜査官としてのトレードマークである”ブラック・スーツ”を支給されて、”J”としてのスタートを切りる。 KはZから、昨日、入国したらしい異星人の調査を命ぜられ、Jを連れて捜査に向かう。 その頃、地球に来たアルキリアン(カレル・ストルイケン)は、宝石店主として潜伏する同胞のローゼンバーグ(マイク・ヌッスバウム)と接触する。 そこにエドガーが現れて二人を殺し、ローゼンバーグが持っていた物を奪い逃走する。 タブロイド紙のエドガーの記事を見たKとJは、彼の家を訪ねる。 FBIに扮した二人は、エドガーの妻ベアトリス(シオバン・ファロン・ホーガン)の話から、エイリアンが、エドガーの皮膚を着て行動していることを知る。 ニューラライザーで、ベアトリスの記憶を消したKは、エドガーに扮しているエイリアンが、バグだということに気づく。 その後、衛生省の医学博士に成りすまし、アルキリアンとローゼンバーグの検死をしたローレルを訪ねたKとJは、死体に内蔵がないことを知らされる。 さらに、Jの目の前でローゼンバーグの死体の頭部が開き、内部から異星人アルキリアン王子が現れる。 王子は、”阻止しろ、戦争を、銀河の・・場所はオリオンのベルト”と言い残して息を引き取る。 Kは、ニューラライザーを使い、自分達の正体に気づいたローレルの記憶を消してMIB本部に戻る。 エイリアン達は地球から脱出を始め、アルキリアンの戦艦が地球に接近したため、ZはKとJに、宝石店を調べるよう命ずる。 その頃、ローゼンバーグの所持品に目的の物がなかったエドガーは、宝石店に押し入り、壁にあった写真の、ペットの猫の首飾りに気づき店を出る。 KとJも宝石店に到着し、道路にいたエドガーを見つけたJは、彼に発砲するが逃げられてしまう。 エイリアンの地球からの逃亡は続き、アルキリアンからは”銀河系を返せ”という警告を受け取る。 パグ犬フランクから強引に情報を得たKは、宝石店主のローゼンバーグが銀河の番人で、銀河は、ビー玉くらい小さなことがあることを知る。 そしてJは、ローゼンバーグの死体に付きまとっていた猫の首飾りを思い出す。 その頃ローレルは、ローゼンバーグの猫”オリオン”の首輪”ベルト”の飾りの中に、銀河が存在していることに気づく。 KとJは遺体安置所に急行するが、その受付係ニュートン(デヴィッド・クロス)を殺したエドガーが、ローレルを人質に取り、首飾り(銀河)を奪って逃亡する。 アルキリアン帝国は、宇宙時間の1週間、地球時間の1時間以内に“銀河”を帰さなければ、地球を滅ぼすと警告する。 エドガーはクイーンズの”フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク”の、ツイン・タワーに隠された宇宙船に向かう。 ツイン・タワーに駆けつけたKとJは、宇宙船で飛び立ったエドガーを確認して撃墜する。 エドガーから、巨大なゴキブリ生物に変身したバグはKとJに襲いかかる。 Kはわざとバグに飲み込まれ、バグの体内の首飾り(銀河)を取り戻して体内を突き破り飛び出す。 尚も二人に襲い掛かろうとするバグを、ローレルが銃撃して息の根を止める。 事件後、KはニューラライザーをJに渡し、彼を後継者とすることを決める。 そしてKは、Jに別れを告げて彼に記憶を消され”35年ぶりに眠りから覚めた男”として、恋人の元に戻る。 その後J は、ローレルをMIBに誘い入れ任務を続ける。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「メン・イン・ブラック」(1997)
・「メン・イン・ブラック2」(2002)
・「メン・イン・ブラック3」(2012)
*(簡略ストー リー)
秘密機関MIBの捜査官Kは、エイリアンの監視を日夜続けていた。
ニューヨーク市警の刑事ジェームズ・エドワーズは、異常な犯人の話を信じてもらえずにいた。
そこにKが現れ、彼は、ジェームズから世界の終末が来ると言って死んだ犯人の話を聞く。
ジェームズを連れ出したKは、質屋のエイリアンに会わせ、犯人に売った武器を確認させる。
そして、Kがニューラライザーを光らせた瞬間、記憶の消えたジェームズは、明朝、来る場所を指定した名刺をKから渡される。
翌日、MIB本部を訪れたジェームズは、Zから各分野のエリート候補者と共に採用テストを受けさせられる。
KはジャームズをZに推薦しジェームズは捜査官に選ばれ、MIBが設立された経緯や、人間社会に潜んで生活している、エイリアンについてなどを聞かされる。
一晩考えたジェームズは、MIB入ることを決めて、”ブラック・スーツ”を支給され、”J”としての使命を果たすことになる。
そして、入国したらしい異星人の調査をZに命ぜられたKは、Jを連れて捜査に向かうのだが・・・。
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ナンセンスで荒唐無稽のように思えるストーリーだが、セットや衣装または画面上の雰囲気、更には軽快な音楽、ポイントを押さえた粋なギャグ等、バリー・ソネンフェルド独特の映像センスも冴える、非常に完成度の高い作品。
製作費に9000万ドルをかけ、北米興行収入は約2億5000万ドル、全世界では約5億8900万ドルの大ヒットとなった。
第70回アカデミー賞ではメイクアップ賞を受賞し、美術、作曲賞にノミネートされた。
登場人物のキャラクターなども奇抜で、それに立ち向かうMIBの”ブラック”のシンプルさが実に洒落ている。
アカデミー賞を受賞したリック・ベイカーの各キャラクター・メイクやダニー・エルフマンの音楽も十分楽しめる。
私生活の秘密が最後に明かされる、主人公Kを演ずるトミー・リー・ジョーンズは、お笑いネタにはまり過ぎない、クールさを押し通すところがいい。
見かけはいいが、ボケ役に徹しているウィル・スミスも、二枚目半のキャラクターを好演している。
ウィル・スミスを手玉に取る上司で、ベテランのリップ・トーン、結局エージェントの仲間入りをすることになる検視官リンダ・フィオレンティーノなのだが、ラストの”ブラック”も決まっている。
バグが変装する農夫ヴィンセント・ドノフリオ、その妻シオバン・ファロン・ホーガン、質屋のエイリアン、トニー・シャルーブ、アルキリアンのカレル・ストルイケン、アルキリアン王子が肉体を制御する宝石店店主マイク・ヌッスバウム、遺体安置所の受付係デヴィッド・クロス、Dのリチャード・ハミルトンなどが共演している。