1992年に公開された同名作品のリメイク。 平凡な青年が恋人の元CIAである堅物の父親に梃子摺る姿を描く、製作、主演ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー、テリー・ポロ、ブライス・ダナー、オーウェン・ウィルソン他共演、監督ジェイ・ローチ(製作)による爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェイ・ローチ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
製作
ジェイ・ローチ
ロバート・デ・ニーロ
ジェーン・ローゼンタール
ナンシー・テネンボーム
原作
グレッグ・グリエンナ
メアリー・ルース・クラーク
脚本
ジム・ハーツフェルド
ジョン・ハンブルグ
撮影:ピーター・ジェームズ
編集:ジョン・ポール
音楽:ランディ・ニューマン
出演
ジャック・バーンズ:ロバート・デ・ニーロ
ゲイロード“グレッグ”フォッカー:ベン・スティラー
パメラ“パム”バーンズ:テリー・ポロ
ディナ・バーンズ:ブライス・ダナー
デボラ“デビー”バーンズ:ニコル・デハッフ
デニー・バーンズ:ジョン・エイブラハムズ
ケヴィン・ロウリー:オーウェン・ウィルソン
ロバート“ボブ”バンクス:トム・マッカーシー
ラリー・バンクス:ジェームズ・レブホーン
リンダ・バンクス:フィリス・ジョージ
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2000年製作 107分
公開
北米:2000年10月6日
日本:2001年3月31日
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $166,244,050
世界 $330,444,050
■ アカデミー賞 ■
第73回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲賞“A Fool In Love”
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シカゴ。
市内の医療センターで働く看護師ゲイロード“グレッグ”フォッカー(ベン・スティラー)は、教師である恋人パメラ“パム”バーンズ(テリー・ポロ)にプロポーズしようとする。
そこに、パムの妹デボラ“デビー”(ニコル・デハッフ)からの電話が入る。
パムが、デビーが結婚するという連絡を受けて興奮したため、グレッグはプロポーズを諦めてしまう。
2週間後、ニューヨーク。
デビーの結婚式のため、パムの実家を訪れたグレッグは、父親がタバコ嫌いだというパムにそれを取り上げられ、屋根に投げられてしまう。
ジャックは、パムの両親ジャック(ロバート・デ・ニーロ)とディナ(ブライス・ダナー)に迎えられる。 堅物のジャックは、溺愛するパムの恋人ジャックの品定めをするが、優しくしてほしいとも娘に頼まれる。 ジャックは、グレッグの監視と監察を始め、彼と買物に行くことになり探りを入れる。 グレッグは、購入するはずだった品物も買わずに、怪しげな男と話すジャックを警戒する。 帰宅後の食事で、グレッグはジャックに牽制されて苛立ってしまう。 その後グレッグは、ジャックの母親の遺灰の入った壺に、シャンパンのコルクを当てて割ってしまう。 ジャックに嫌われ、パムの元婚約者ケヴィン・ロウリー(オーウェン・ウィルソン)の話なども聞かされ気落ちするグレッグは、パムに励まされる。 一応、今回のことは水に流そうと、ジャックに言われたグレッグだったが、書斎のソファーで眠ることを指示されパムには近づけない。 グレッグがまともには思えないジャックは、考えをめぐらせるが、ディナが彼を擁護する。 そんな時グレッグは、書斎からある部屋には入れるドアを見つけ、内部の怪しげな様子に驚く。 そこにジャックが現れ、焦るグレッグを、その場にあった嘘発見器にかける。 動揺するグレッグだったが、ジャックが、CIAに34年間も勤めた尋問官だったことをパムから知らされる。 それを聞いたグレッグは、パムから求められるものの、それをジャックに禁じられていたために拒んでしまう。 翌朝、目覚めたグレッグは、パムから聞いた”秘密”は守るようにとジャックに脅される。 朝食の際グレッグは、デビーと婚約者で医師のロバート“ボブ”バンクス(トム・マッカーシー)、その両親ラリー(ジェームズ・レブホーン)とリンダ(フィリス・ジョージ)を紹介されたる。 ラリーも美容整形外科であり、ボブらは、グレッグがただの看護師だということを知る。 グレッグは、医学部の入学試験は受けたものの、医師に魅力を感じなかったことを伝える。 花婿の介添え人が欠席になり、グレッグがそれを務めることになる。 一人浮いている雰囲気のグレッグは、空港でバッグを受け取れなかったために、パムの弟デニー(ジョン・エイブラハムズ)から、下着や洋服を借りることになる。 衣装合わせに向かった一行だったが、デニーが持っていたマリファナ吸引パイプを、ジャックはグレッグの物だと思い込み再び彼を脅す。 ボブの友人でもあるケヴィンの家で、ランチをすることになっていた一行は、彼の豪邸を訪れる。 グレッグは、ケヴィンがパムとの写真ばかりを飾っていることを気にする。 その後、水中バレーをすることになり、ケヴィンに派手な水着を借りたグレッグは、スパイクでボールをデビーの顔面に当ててしまい怪我をさせる。 ジャックの家に戻り、空港から届いたバッグを受取ったグレッグは、ケヴィンとのことを気にしながら、再びパムに迫られる。 そこにジャックとラリーが現れ、グレッグは気まずい思いをしつつ、パムとの関係を理解してもらおうと話し始める。 しかしジャックは、使用を禁止していた書斎のトイレの水が流されていたことに気づき、それをグレッグのせいだと疑う。 結婚式が行われる屋敷の裏庭は、汚物が溢れてしまい、それをグレッグの責任だと決めつけるジャックは苛立ち、家族は大変な目に遭う。 バッグが自分の物でないことに気づいたグレッグは空港に連絡するが、その間にその中身を調べたジャックは、SMグッズなどを確認する。 グレッグのことを調べさせていたジャックは、益々彼に不信感を抱き、心配な思いをパムに伝える。 家から出たジャックの愛猫ジンクスを追い、屋根に上ったグレッグは、パムが投げたタバコを見つけてその場で吸う。 階下にジャックが現れたため、ジンクスを捕えようとしたグレッグはタバコを捨てるが、それが樋の枯葉の燃え移ってしまう。 火を消そうとしたグレッグは電線を切断してしまい、結婚式の会場やケヴィンのプレゼントの祭壇などが燃えてしまう。 グレッグはその場から逃げ去るが、姿を消したジンクスの、首輪に付けていた指輪を捜すジャックは苛立つ。 指輪を持っていたグレッグは、ジンクスを捜すことになり、動物保護施設で似た猫を見つけて連れ帰り、ジャックらはそれを喜ぶ。 その夜、家族は外食に出かけ、今回の件でジャックに感謝されたグレッグは、本物のジンクスを捜す。 ところが、ジャックは隣人の家にジンクスがいたことを知り、グレッグは、猫の”新しい技”を見せられることになる。 焦ったグレッグは、ラリーの車でいち早く屋敷に戻ろうとするが、結局はジャックに先回りされてしまう。 留守の間に猫は、デビーのドレスや食器を壊してしまい、ジャックは、ジンクスと偽って連れてきた猫のことなどをグレッグに追求する。 それが事実であることが分かり、グレッグは、祭壇を燃やしたのも自分だと白状する。 信頼を失ったグレッグは、医学部試験のことは嘘ではないことを伝えるが、それを信じないジャックに、猫と共に出て行くよう言われる。 しかし、反撃を始めたグレッグは、ジャックが家族には秘密で、タイ関係の工作を実行していることを話してしまう。 ところがそれは、デビーとボブへのハネムーン・プレゼント計画であり、秘密をばらされたジャックは激怒する。 言葉もないグレッグは、ようやく届いたカバンを受取り、パム以外の者に侮辱されながらその場を去る。 グレッグのことが気になったパムは、医学部入学試験のことを調べ、グレッグが、それを優秀な成績でパスしていたことを確認する。 その証明書のFAXを取り寄せたパムは、それをジャックに見せる。 ジャックは、成績の問題ではないと言って納得せず、パムはその場を去り、ディナは、娘の幸せを優先して考えるべきだと夫に伝える。 パムは、飛行機に乗ったと思われるグレッグに謝罪のメッセージを残し、愛を告げる。 それを知ったジャックは、グレッグが乗る予定の便を調べて、まだ間に合うことを確認して空港に向かう。 その頃、バッグを預けることを拒否したグレッグは揉め事を起こし、機内から退去させられて拘束される。 尋問されていたグレッグは、現れたジャックに質問され、パムを愛していることを伝える。 障害となるのは自分だと言われたジャックは、態度を改めることをグレッグに約束する。 グレッグも、パムを裏切らないことを約束し、ジャックに結婚を許されて、パムの元に向かいプロポーズする。 デビーとボブの結婚式は無事に終わる。 その後ジャックは、トイレを流したのがグレッグだったことを、隠しカメラの映像で確認する。 グレッグは、娘婿になるグレッグが、虚勢を張る映像を見ながら微笑む。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ミート・ザ・ペアレンツ」(2000)
・「ミート・ザ・ペアレンツ2」(2004)
・「ミート・ザ・ペアレンツ3」(2010)
*(簡略ストー リー)
シカゴ。
市内の医療センターで、真面目に働く看護師ゲイロード“グレッグ”フォッカーは、教師の恋人パムにプロポーズしようとする。
そこに、パムの妹デビーが結婚するという連絡が入る。
プロポーズを諦めたグレッグは、パムと共に式に出席するため、彼女の実家があるニューヨークに向かう。
パムの両親に歓迎されたグレッグだったが、堅物の父親ジャックは、娘の恋人の品定めを始め粗探しをする。
グレッグは、ジャックのプレッシャーに戸惑うのだが、彼が何と元CIAの尋問官であったことを知る。
ジャックに気に入られようとするグレッグだったが、やることは全て裏目に出て、窮地に立たされてしまう・・・。
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「オースティン・パワーズ」(1997)シリーズのジェイ・ローチ製作、監督、ストレートで嫌みのない笑いが大いに楽しめる快心作。
誰もが認めるロバート・デ・ニーロの円熟の演技、コメディアン才能を発揮し始めた映画界のサラブレッド、ベン・スティラー(ジェリー・スティラーとアン・メアラの息子)の抜群の掛け合い、ほんのりと漂うロマンス香りといい、心地よい雰囲気で観れるお勧めコメディ!
作品は大いに受けて、北米興行収入は約1億6600万ドル、全世界では約3億3000万ドルの大ヒットとなり、続編2作が製作された。
その続編は更にパワー・アップされ、グレッグの両親役で、ダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドが登場するという、とてつもないキャスティングで製作された。
第73回アカデミー賞では歌曲賞“A Fool In Love”にノミネートされた。
堅物の父親の”攻撃”に苦戦する恋人を、最後まで信じるテリー・ポロ、その母親ブライス・ダナー、その娘ニコル・デハッフ、弟ジョン・エイブラハムズ、ヒロインの元婚約者でそれほど目立たない役のオーウェン・ウィルソン、ヒロインの妹の婚約者トム・マッカーシー、その両親役ジェームズ・レブホーンとフィリス・ジョージなどが共演している。