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デイブは宇宙船 Meet Dave (2008)

資源危機のために地球の塩を採取する使命を受けた異星人と人間達との親交を描く、主演エディ・マーフィエリザベス・バンクスガブリエル・ユニオンエド・ヘルムズ他共演、監督ブライアン・ロビンスによるコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・ロビンス

製作
ジョン・バーグ
トッド・コマーニキ
デイヴィッド・T・フレンドリー

製作総指揮
アーノン・ミルチャン

トーマス・M・ハメル
脚本
ロブ・グリーンバーグ

ビル・コルベット
撮影:クラーク・マシス
編集:ネッド・バスティール
音楽:ジョン・デブニー

出演
デイブ・ミン・チャン/船長:エディ・マーフィ

ジーナ・モリソン:エリザベス・バンクス
No.3:ガブリエル・ユニオン
ドゥーリー:スコット・カーン
No.2:エド・ヘルムズ
No.4:パット・キルベイン
No.17:ケヴィン・ハート
ノックス巡査:マイク・オマリー
マーク・ローズ:マーク・ブルカス
ジョッシュ・モリソン:オースティン・マイヤーズ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2008年製作 90分
公開
北米:2008年7月11日
日本:未公開
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $11,802,060
世界 $50,650,080


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
ある日、少年ジョッシュ・モリソン(オースティン・マイヤーズ)の部屋に、小さな隕石が落下する。

母ジーナ(エリザベス・バンクス)は、想像力豊かな、息子の隕石が落ちたという言葉を気にもせずにいた。

その後、ジョッシュの部屋の金魚ばちに落ちた隕石は、その水を吸い取ってしまう。

3ヵ月後。
リバティ島自由の女神の下に、人間の形をした飛来物体(エディ・マーフィ)が落下し、”物体”はマンハッタンに向かう。

ニューヨーク市警のドゥーリー巡査(スコット・カーン)とノックス巡査(マイク・オマリー)は、早速、リバティ島の捜査を命ぜられる。

その間”物体”は街を散策し、ジーナの車と激突して足を損傷してしまう。

路地に向かった”物体”の内部から、極小の生物が現れて、損傷を改善して被害が船長(エディ・マーフィ)に報告される。
...全てを見る(結末あり)

飛来物体は人間型宇宙船で、衝撃のため48時間後に機能が停止することになる。

No.2(エド・ヘルムズ)に意見を求めた船長は、修復作業のために、惑星”ニル”に戻ることを提案される。

船長は乗員を集め、故郷の星ニルを救うために、地球に送った”オーブ”(隕石)で海水を吸い上げ、塩を精製して故郷に持ち帰る作戦決行を命ずる。

学校に行こうとしたジョッシュは、路地の”物体”に気づき、ジーナは、それが自分の撥ねた人物だと知り近寄る。

ジョッシュは学校に向かい、ジーナは体調に異変のなさそうな”物体”を自宅に招く。

自己紹介したジーナは、”デイブ・ミン・チャン”という相手の名前に驚きながら彼を朝食に誘う。

No.3(ガブリエル・ユニオン)の情報収集で、ジーナと会話を進めていたデイブは、ジョッシュが科学の研究で隕石についての発表をした写真を見つける。

船長は早速ジョッシュの捜索を指示し、ジーナの家を出たデイブは、”オールド・ネイビー”で衣服を調達し、ジョッシュの学校に向かう。

臨時教師に間違われたデイブは、オーブ(隕石)をいじめっ子に取られたというジョッシュと、それを取り戻そうとする。

その頃、リバティ島のドゥーリー巡査は、飛来物の落下地点の顔面跡を見つけていた。

ジョッシュの家に向かったデイブは、帰宅したジーナに歓迎され、翌日の彼女の誕生日に出かける約束をする。

軍人だった夫を亡くし、絵を描く、ジーナの感情のこもった作品や、地球人の優しい心に触れた船長はじめ乗組員達に、次第に変化が現れる。

ドゥーリーは、リバティ島の顔面跡から、宇宙人の飛来を報告するが、上司に相手にされない。

デイブの稼動の残り時間は12時間に迫り、彼はジーナとジョッシュと共にアミューズメント・パークに向かう。

ホットドックの大食い競争に優勝したデイブはマークに出くわし、ジーナを騙すようなことはするなと警告される。

そこで、悪ガキ少年からオーブを取り戻したデイブだったが、No.2のオーブ計画実行を急ぐ提案を無視して、ジーナとディナーを共にしようとする。

ドゥーリーが手配していた宇宙人のモンタージュで、デイブらがキューバ風レストランにいることがわかる。

しかし、デイブの内部の宇宙船内では、No.2が船長の暴挙を見かねて、部下ら数名を集めて反乱を起そうとする。

ジーナと軽快なダンスを踊っていたデイブだったが、そこにドゥーリーらが押し入りデイブは逮捕されてしまう。

デイブは署内でドゥーリーらに尋問されるが、内部ではNo.2が、船長から指揮権を奪おうとする。

船長を拘束したNo.2はブラスター砲を発射し、署内を破壊してジーナ達に暴言を吐く。

No.3が船長を解放するが、二人は捕らえられ、No.2に船内から追放される。

僅か数センチのデイブとNo.3は、街に放り出されて悪戦苦闘しながら船内に戻る。

リバティ島に向かったデイブは、オーブをニューヨーク港に投げ込もうとする。

しかし、船長がそれを阻止し、No.4(パット・キルベイン)の援護で船長はNo.2から指揮権を奪い返す。

しかし、オーブは海中に沈み海水を吸い上げ始め、宇宙船のパワーダウンを知った船長は、ニルへの帰還を諦めて地球を救う決断を下す。

No.2以外の乗組員も船長に同調し、デイブはオーブを海中から取り出し地球を救う。

パワーを使い切ったデイブは、機能停止寸前となり、そこにドゥーリーとノックスが現れて彼に銃を向ける。

ジーナやマークらと現場に来ていたジョッシュが、ノックスのスタンガンでデイブに電気ショックを与え、彼のパワーは回復する。

デイブの口から現れた船長は、地球を危険にさらした副官のNo.2の行為を謝罪し、ジョッシュの勇気を称える。

船長は、ジーナとの親交によって自分とNo.3の愛を芽生えさせてくれたことに感謝する。

そして船長は、ジョッシュらに別れを告げて故郷ニルに向かい飛び立とうとする。

しかし、到着した沿岸警備隊のネットに捕獲されてしまい、船長ら乗組員は、デイブの足に隠されたシャトルで地球を飛び立って行く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ある日、ニューヨークに住む少年ジョシュの部屋に小さな隕石が落下する。
3ヶ月後。
人間型宇宙船が飛来してマンハッタンに向かう。
デイブ船長をはじめクルーは、惑星ニルの資源危機を救うために、地球の海水を吸い上げ、必要な”塩”を採取する計画を進めようとする。
ニル星人は、計画の実行に必要な隕石の”オーブ”を手に入れていた少年ジョシュと母ジーナに出会う。
人間に扮する宇宙船デイブとクルー達は、ジョシュ親子ら人間と親交を深めるうちに、心の変化が起きる・・・。
__________

マッド・ファット・ワイフ」(2007)でもコンビを組んだ、エディ・マーフィブライアン・ロビンスの大爆笑SFコメディで、母子家庭の弱虫少年を勇気付けて、母親には愛を教えられるという、半侵略的に地球に現れた異性人が、人間と親交を深めていくという、心温まる仕上がりにはなっている。

クライマックスで展開する派手なシーンやニューヨークロケ、人間型ロボット宇宙船などの、奇想天外な活躍はまずまず面白味はあるが、エディ・マーフィ作品にしては、6000万ドルの製作費の割にはやや小粒であり、北米興行成績は約1200万ドル、全世界でも5000万ドル強に終わり寂しい結果となった。

ドラマのキーポイントとなる、自由の女神があるリバティ島は、911以降、沿岸警備隊に厳重警備されているため、どうやら現地ロケは行われなかったようだ。

宇宙船の”デイブ”と船長の二役を演ずるエディ・マーフィは、とぼけたロボット宇宙船と指揮官を軽快に演じ、大いに笑わせてくれる。
メイクをしているとはいえ、50歳に近い男性にしては非常に肌つやがよく、若々しさが印象に残る。

軍人の夫を亡くした未亡人ではあるが、明るく快活な女性エリザベス・バンクス、その息子オースティン・マイヤーズ、地球人に感化され、船長(E・マーフィ)との恋が芽生える宇宙船乗組員のガブリエル・ユニオン、反乱を起す副官のエド・ヘルムズ、船長側に付くパット・キルベイン、異星人に興味を持つ、彼らに友好的な巡査スコット・カーンと相棒マイク・オマリー、ジーナ(E・バンクス)に引かれるマーク・ブルカスなどが共演している。


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