2002年に発表された、ロザリンド・ワイズマンの著書”Queen Bees and Wannabes”を基に製作された作品。 アフリカで育ち帰国した少女の初めて体験する学校生活での奮闘を描く、監督マーク・ウォーターズ、主演リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダムス、アマンダ・セイフライド他共演の学園コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・ウォーターズ
製作:ローン・マイケルズ
製作総指揮:ジル・メシック
原作:ロザリンド・ワイズマン”Queen Bees and Wannabes”
脚本:ティナ・フェイ
撮影:ダリン・オカダ
編集:ウェンディ・グリーン・ブリックモント
音楽:ロルフ・ケント
出演
ケイディ・ヘロン:リンジー・ローハン
レジーナ・ジョージ:レイチェル・マクアダムス
カレン・スミス:アマンダ・セイフライド
グレッチェン・ウィンナー:レイシー・シャベール
ベッツィ・ヘロン:アナ・ガステヤー
チップ・ヘロン:ニール・フリン
シャロン・ノーバリー:ティナ・フェイ
ロン・デュヴァル校長:ティム・メドウス
ジャニス・イアン:リジー・キャプラン
ダミアン・リー:ダニエル・フランゼーゼ
アーロン・サミュエルズ:ジョナサン・ベネット
ジューン・ジョージ:エイミー・ポーラー
ジェイソン:ダニエル・デサント
ケビン・グナプーア:ラジブ・スレンドラ
カー:ドウェイン・ヒル
リー・エドワーズ:アリシャ・モリソン
イリー:イラーナ・シリング
クリスティン・ハードリー:モリー・シャナハン
エマ・ガーバー:ジャン・カルアーナ
アンバー・ダレッシオ:ジュリア・シャントレー
ベサニー・バード:ステファニー・ドラモンド
シェーン・オマン:ディエゴ・クラテンホフ
トラン・パク:カイ・ファム
ティム・パク:ワイ・チョイ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2004年製作 97分
公開
北米:2004年4月30日
日本:2005年3月5日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $86,058,060
世界 $129,042,870
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
イリノイ州、エバンストン 。
動物学者の両親と共に12年間アフリカで暮らし帰国した16才のケイディ・ヘロン(リンジー・ローハン)は、地元のノース・ショア高校に初登校することになる。
両親チップ(ニール・フリン)とベッツィ(アナ・ガステヤー)に見送らたケイディは、家庭学習しか受けたことがないため、不安を抱えながら初めての学校に向かう。
校内の雰囲気に戸惑うケイディは教室に向い、ジャニス・イアン(リジー・キャプラン)とダミアン・リー(ダニエル・フランゼーゼ)に笑われながら席に着こうとする。
ケイディは、数学教師のシャロン・ノーバリー(ティナ・フェイ)にぶつかり、彼女はコーヒーをシャツにこぼしてしまう。
そこに校長のロン・デュヴァル校長(ティム・メドウス)が現れ、アフリカから来た転校生のケイディを生徒に紹介する。 誰にも相手にされずにストレスを感じながら一日を過ごしたケイディは、帰宅して両親から声をかけられるものの、返事をする気にもなれない。 翌日、独得のファッションとメイクのジャニスとゲイのダミアンに話しかけられたケイディは、とっているクラスの教室に案内してもらう。 二人に数学が得意なことを話したケイディは校舎を離れ、結局、授業をサボることになる。 ジャニスとダミアンは、体操の授業をしていたカレン・スミス(アマンダ・セイフライド)とグレッチェン・ウィンナー(レイシー・シャベール)、そしてレジーナ・ジョージ(レイチェル・マクアダムス)の三人について話す。 彼女らは、校内を支配しているかのように振る舞うグループ”プラスチックス”で、レジーナは女王バチ的な最悪の存在であり、他の二人は召使いだとケイディは知らされる。 毎年開かれるスクール・パーティーでキングとクイーンが選ばれ、それぞれが生徒会長になることも知ったケイディは、様々なことをジャニスとダミアンに教えてもらう。 ランチ・タイムにレジーナから声をかけられたケイディは、彼女に気に入られ、今後もランチを共にすることになる。 ケイディは、それをジャニスとダミアンに伝える。 数学のクラスで、前の席のアーロン・サミュエルズ(ジョナサン・ベネット)から鉛筆を貸してほしいと言われたケイディは、その笑顔に衝撃を受けて彼に惹かれてしまう。 翌日のランチで、グレッチェンからグループのルールを教えられたケイディは、レジーナが席を外している間に、気に入った男子がいるかを聞かれる。 アーロンだと答えるレジーナだったが、彼がレジーナの元彼だと知らされる。 それがルール違反であり、レジーナには内緒にするようグレッチェンに言われたケイディだったが、数学の授業終了後にアーロンに話しかけようとする。 数学クラブのリーダー、ケビン・グナプーア(ラジブ・スレンドラ)に邪魔されたケイディは、マスリートの大会があることを知りスカウトされる。 放課後、ケイディはレジーナらにノールに誘われ、帰りにレジーナの家に向かう。 豪邸に驚くケイディは、レジーナの母ジューン(エイミー・ポーラー)に歓迎される。 レジーナの部屋で生徒全員のことが書かれた”悪口ノート”を見せられたケイディは、そのことをモールでバイトをするジャニスに話す。 ジャニスのことはレズビアンと書いてあったのだが、ケイディは何も書いてなかったと話す。 それを手に入れて皆に公表することをジャニスに提案されたケイディだったが、盗みをするのは嫌だと言って断る。 ショッピング中のノーバリーが現れ、数学クラブのことを言われたケイディは検討する。 その夜、レジーナからの電話を受けたケイディは、アーロンのことで牽制され。 しかし、ケイディはアーロンと徐々に親しくなる。 わざと問題が解けない振りをしてアーロンの気を引いたケイディは、彼からハロウィンの仮装パーティーに招待される。 女の子がセクシーな姿をすることを知らなかったケイディは、ゾンビの花嫁のようなスタイルでパーティー会場に向い、失敗したことに気づき焦る。 その姿にそれほど驚かなかったアーロンは、レジーナからケイディのことを聞かれ、自分が招待したことを伝える。 惹かれていることを皆に言いふらしているとアーロンに話しているとも知らず、レジーナに気づいたケイディは、彼に自分との仲を取り持ってくれてると思い込む。 ところが、レジーナがアーロンとキスする姿を見たケイディはショックを受ける。 レジーナを憎み、アーロンを奪われたことをジャニスとダミアンに話したケイディは、復讐することを提案される。 何もなかったように振る舞うようジャニスに指示されたケイディは、アーロンとの仲を見せつけるレジーナの挑発にも乗らない。 ジャニスに協力してもらい、影で嫌がらせを始めたケイディだったが、レジーナには全く効果がない。 グレッチェンを牽制して動揺させたケイディは、レジーナの情報を得ることができる。 クリスマスの行事”ウィンター・タレント・ショー”が校内で行われ、グレッチェンはレジーナの横暴さに苛立つ。 レジーナに対し怒りを爆発させたグレッチェンは、アーロンが気の毒だと言って、レジーナがシェーン・オマン(ディエゴ・クラテンホフ)と浮気していることをケイディに話してしまう。 何んとかその浮気現場をアーロンに目撃させようとしたケイディは失敗し、ダミアンの協力で再度試みるが、教師カー(ドウェイン・ヒル)と女生徒トラン・パク(カイ・ファム)の密会が発覚しただけだった。 復讐を諦めかけたケイディは、栄養不足のアフリカの子供達に与えていたチョコ・バーを、食べるだけで痩せると言って、ダイエットしようとしていたレジーナに渡す。 その後、”プラスチックス”の一員として認められたケイディは、生徒達の注目も集める。 アーロンにアタックしたケイディはいいムードになるものの、レジーナに悪いと言う彼はそれ以上を求めない。 黙っていられなくなったケイディは、レジーナが浮気していることを話してしまい、アーロンに見限られたレジーナはショックを受ける。 ダミアンが投票に細工して、レジーナ、グレッチェン、ジャニス、そしてケイディがクイーンの候補になる。 ケイディは、ますます太ってきたレジーナの体系が崩れていることを確認する。 わざと数学の成績を悪くしてアーロンの気を引こうとしていたケイディは、ノーバリーに落第寸前だと言われてしまう。 その後ケイディは、カレンとグレッチェンをレジーナから引き離すことにも成功し、二人を従える存在になる。 両親とライブに行く予定だったケイディは、自分だけ行けないことにして自宅でパーティーを開き、レジーナは来ないと言ってアーロンを誘う。 両親を送り出したケイディは、カレンとグレッチェンと共に準備を始めてパーティーが始まる。 アーロンが見つからずに彼が現れないと思ったケイディは、フラれたと思い苛立つ。 自分を招待しないことが気に入らないレジーナが現れ、それに気づいたアーロンは、二階のケイディの部屋に隠れる。 少々酔ったケイディは部屋いたアーロンに、嘘をついたと言うケイディは、気を引くために数学が苦手な振りをしていたと話す。 普通に会話すればいいと伝えたアーロンは、自分がレジーナのモノだと言われたため、今のケイディはレジーナのクローンだと批判する。 そこにレジーナが現れ、酔いが回ってきたケイディは、アーロンの前で吐いてしまう。 憤慨したアーロンはその場を去り、ダミアンの車で現れたジャニスも、自分を招待もしない最高の意地悪女だと言って、ケイディを猛烈に批判する。 苛立つレジーナは帰る際にバーを食べようとするが、一緒にいたショーンから、そらが体重を増やす食べ物だと知らされる。 狂喜乱舞して怒るレジーナは、悪口ノートに自分の悪口を書き、それをデュヴァル校長に見せて、女子トイレで拾ったと泣きながら話す。 デュヴァルに呼ばれたケイディは、校長室から出てきたレジーナに睨まれ、カレンとグレッチェンと共に悪口ノートが誰のものか聞かれる。 ケイディは自分のものではないと答え、グレッチェンはレジーナのノートだと伝える。 レジーナが自分の悪口を書くはずがないと言うデュヴァルは、三人からじっくり話を聞こうとする。 その間レジーナは、コピーした悪口ノートの内容を学校中にばら撒き、女生徒は混乱する。 それを鎮めようとしたノーバリーは、麻薬の密売人だという自分の悪口を知る。 混乱を知らないデュヴァルは、ノートを公表する気はないとケイディらに伝える。 女生徒が騒いでいると知らされたデュヴァルは、全員を体育館に集める。 長年の教師生活で初めての体験だと嘆くデュヴァルは、春のパーティーを中止すると女生徒達に伝え、互いの関係が修復するまでこの場に残るよう指示する。 後を任されたノーバリーは、お互いが正直に話し合う場を作り、各人が謝罪し、それが受け入れられるかを試す。 ジャニスは、転校生のケイディを使いレジーナを破滅させようとしたその内容を告白し、レズビアンへケイディの愛の証明だと言って、女生徒に支持される。 レジーナは、その話とジャニスが人気者になったことで苛立ちその場を去る。 追ってきたケイディに嫌みを言ったレジーナだったが、スクールバスに轢かれてしまう。 レジーナは一命を取り留めるが、自分が押したと言う噂も広まったケイディは、母ベッツィにまで疑われる。 友達や母親に嫌われていると言うケイディに、そんなことはないと話す父チップは、家庭学習に戻る考えがあるかを彼女に尋ねる。 今は逃げるわけにはいかないと言うケイディは、ライオンの群れに襲われるイノシシの気分だとチップに伝える。 ライオンはお前だと励まされたケイディは、勉強に集中するよう言われるものの、数学が落第寸前だと伝えたため、外出禁止になる。 翌日、予想通り生徒達から白い目で見られるケイディは、それに耐えながら数学のクラスに向かう。 今回の件を全て調べると言うデュヴァルは、ノーバリーの麻薬売買も追及する気だった。 ノーバリーの潔白を主張するアーロンの言葉を聞いて耐えられなくなったケイディは、自分が悪口をノートに書いたと言ってしまう。 ケイディを許したノーバリーは、その代わりの罰として、拒んでいた数学クラブに彼女を入れて、マスリートの州大会に参加させる。 学校ではパーティーが始り、ケイディの行動を知らなかったチップとベッツィは、学校に向かうものの娘は見つからない。 接戦の末にサドンデスとなり、両校は女生徒同士の対戦となり、ケイディが回答する。 ケイディは正解してノース・ショア高校は勝利し、彼女はノーバリーやケヴィンからパーティーに誘われる。 外出禁止だと答えたケイディだったが、今更遅いとノーバリーに言われて会場に向かう。 今年のキングがシェーンに決まり、ケイディがクイーンだとデュヴァルは発表する。 両親がいることに気づきながらケイディはステージに上がり、ティアラを付けられる。 スピーチを始めたケイディに、デュヴァルは必要ないと伝える。 それでも話し続けるケイディは、悪口ノートで傷ついた生徒達に謝罪する。 自分には全員がクイーンに見えると言うケイディは、プラスチック製のティアラを壊して、ステージにいたグレッチェン、ジャニス、レジーナに渡し、残りを皆に放り投げる。 ジャニスとダミアンに話しかけて和解したケイディは、アーロンと愛を確かめ合う。 その後、レジーナは、スポーツで発散するよう医師に助言され、それを実行する。 カレンは天気予報で才能を発揮し、グレッチェンは別の女王に従う。 ケイディは、大学に進学したアーロンと週末にデートする。 そしてケイディは、1年で居心地がよくなった学校で楽しく過ごしながら、新しい”プラスチックス”の誕生を知り、平和を乱す者が現れたら撃退する?ことも考える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
イリノイ州、エバンストン 。
動物学者の両親と共に12年間アフリカで暮らし帰国した16才のケイディ・ヘロンは、初めて学校に通うことになる。
不安が的中したケイディは生徒達に相手にされず、風変わりなコンビ、ジャニスとダミアンだけが話し相手だった。
ケイディは、校内が、レジーナ、カレン、グレッチェンの悪女グループ”プラスチックス”の支配状態だと知らされる。
レジーナに気に入られたケイディは、数学のクラスでアーロンに惹かれるものの、彼がレジーナの元ボーイフレンドだと知る。
自分を無視してレジーナがアーロンに再び接近したため憤慨したケイディは、ジャニスとダミアンと共に復讐を考えるのだが・・・。
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前年の「フォーチュン・クッキー」(2003)のヒットでスーパー・アイドルとなったリンジー・ローハンが、アフリカ帰りの高校生演ずるという奇抜なアイデアが話題になった、楽しいスクール・コメディ。
ブレイクしたリンジー・ローハンが、更にキャリアアップさせた作品として注目された。
どこにでもいる平均的な普通の女の子に見える彼女が、なぜ超人気スターになれたのか、また、トラブルメイカーとして話題を提供していることが多い、彼女のその後を考えながら観ると実に興味深く鑑賞できる。
監督は「フォーチュン・クッキー」と同じマーク・ウォーターズで、脚本は、数学教師を演ずるティナ・フェイが担当している。
北米興行収入は約8600万ドル、全世界では約1億2900万ドルのヒットとなり、リンジー・ローハンの人気は不動のものとなった。
”普通”の高校生活であるにも拘らず、大変な経験をすることになる少女を熱演するリンジー・ローハン、彼女を操り校内を支配する悪女トリオ”プラスチックス”のりーだー、レイチェル・マクアダムス、彼女に従うアマンダ・セイフライドとレイシー・シャベール、主人公の両親ニール・フリンとニール・フリン、数学教師ティナ・フェイ、校長ティム・メドウス、主人公に協力して”プラスチックス”に復讐しようとするリジー・キャプランとダニエル・フランゼーゼ、主人公が惹かれるジョナサン・ベネット、レジーナ(レイチェル・マクアダムス)の母親エイミー・ポーラー、男子生徒ダニエル・デサント、数学クラブのリーダー、ラジブ・スレンドラ、体育教師ドウェイン・ヒル、女生徒アリシャ・モリソン、ジュリア・シャントレー、レジーナと付き合うディエゴ・クラテンホフなどが共演している。