| 卓球で世界を掴む! 怒濤の野心と狂気のスポーツ劇! 製作、監督、脚本、編集ジョシュ・サフディ、主演ティモシー・シャラメ、グウィネス・パルトロー、オデッサ・アザイオン、ケヴィン・オライリー、タイラー・ザ・クリエイター他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョシュ・サフディ
製作
イーライ・ブッシュ
ロナルド・ブロンスタイン
ジョシュ・サフディ
アンソニー・カタガス
ティモシー・シャラメ
製作総指揮
ティモ・アルジランダー
アンドレア・スカルソ
セーラ・ロセイン
ジョー・ゲスト
脚本
ジョシュ・サフディ
ロナルド・ブロンスタイン
撮影:ダリウス・コンジ
編集
ロナルド・ブロンスタイン
ジョシュ・サフディ
音楽:ダニエル・ロパティン
出演
マーティ・マウザー:ティモシー・シャラメ(靴店で働く野心家の卓球選手)
ケイ・ストーン:グウィネス・パルトロー(マーティと関係する引退した有名女優)
レイチェル・マイズラー:オデッサ・アザイオン(マーティの不倫相)
ミルトン・ロックウェル:ケヴィン・オライリー(ケイの夫であるボールペン・メーカーの社長)
ウォーリー:タイラー・ザ・クリエイター(マーティの友人であるタクシードライバー)
エズラ・ミシュキン:アベル・フェラーラ(マーティに飼い犬を預けるギャングの老人)
レベッカ・マウザー:フラン・ドレシャー(マーティの母親)
ディオン・ガラニス:ルーク・マンリー(スポーツ用品会社のオーナーの息子)
アイラ・マイズラー:エモリー・コーエン(レイチェルの夫)
マレー・ノーキン:ラリー・スローマン(マーティの叔父である靴店の経営者)
ロイド:ラルフ・コルッチ(マレーの靴店で働くマーティの同僚)
ベラ・クレツキ:ルーリグ・ゲーザ(マーティンの友人であるハンガリーの卓球選手)
エンドウ・コウト:川口功人(日本人の卓球選手)
ラム・セシ:ピコ・アイヤー(国際卓球協会の会長)
クリストファー・ガラニス:ジョン・カツィマティディス(ディオンの父親である用品会社のオーナー)
ジュディ:サンドラ・バーンハード(マーティの隣人)
ローレンス:ジョージ・ガーヴィン(卓球クラブのオーナー)
テッド:テッド・ウィリアムズ(卓球クラブのスタッフ)
ウラジーミル・セベク:ティモ・ボル(卓球選手)
ホフ:ペン・ジレット(ニュージャージー州の開拓農民)
マール:アイザック・ミズラヒ(ケイと仕事をしている広報担当者)
グレン・ノルドマン:デヴィッド・マメット(ケイと仕事をしている舞台監督)
トロイ:フレッド・ヘッキンジャー(ケイと共演する舞台俳優)
クラーク:スペンサー・グラネーゼ(マーティとウォーリーに騙される男)
クリスチャン:レヴォン・ホーク(マーティとウォーリーに騙される男)
ロジャー:アイザック・サイモン(マーティとウォーリーに騙される男)
トリッシュ:ヘイリー・ゲイツ(ロジャーの恋人)
ミッチ:ミッチェル・ウェニグ(エズラの部下)
マリアン:マリアン・テペディーノ(靴店の客)
ブリュッセルのMC:フィリップ・プティ
グローブトロッターズの一員:トレイシー・マグレディ
グローブトロッターズの一員:ケンバ・ウォーカー
ケイ・ストーンのアシスタント:ナオミ・フライ
ブラーニー・ストーン・フォンの声:ロナルド・ブロンスタイン
カメラマン:レイ・ティントリ
劇場の制作進行マネージャー:ポール・グリムスタッド
イギリス人審判の声:ロバート・パティンソン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 A24
2025年製作 150分
公開
北米:2025年12月25日
日本:2026年3月13日
製作費 $65,000,000
北米興行収入 $96,035,000
世界 $192,217,300
■ アカデミー賞 ■
第98回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ティモシー・シャラメ)
脚本・撮影・編集・衣装デザイン・美術・キャスティング賞
■ ストーリー ■
1952年、ニューヨーク。
マーティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)は、叔父のマレー・ノーキン(ラリー・スローマン)の靴店で販売員として働きながら、卓球選手のプロとして活躍していた。
マレーは、同僚のロイド(ラルフ・コルッチ)ではなく、マーティを店長にしようとする。
マーティは、卓球のロンドン遠征を優先するために、それよりも資金の提供を望んでいた。
そんなマーティは、同じアパートの住人で幼馴染の人妻レイチェル・マイズラー(オデッサ・アザイオン)と不倫を続けながら、病気妄想癖のある母レベッカ(フラン・ドレシャー)が騒ぎがを起こすのことに悩んでいた。
野心家のマーティは、友人のディオン・ガラニス(ルーク・マンリー)と共に、彼の父親でスポーツ用品メーカーの経営者クリストファー(ジョン・カツィマティディス)に、オレンジ色の”マーティ・シュプリーム”という名の卓球ボールを売り込もうとしていた。
マーティは、全英オープンで優勝し、アメリカを代表するスポーツ選手になることも夢見ていた。
マレーが、約束していた給料の700ドルを払わず週末旅行に出かけたため、マーティは、オフィスにいたロイドに銃を向けて、金庫から700ドルを奪いイギリスに向かう。
ロンドン。
一回戦を戦うマーティは、渡航禁止令があるにも拘わらす、戦後、初めて参加した日本人選手エンドウ・コウト(川口功人)が気になる。
3回戦を突破したマーティは、最悪の選手宿舎について、国際卓球協会の会長ラム・セシ(ピコ・アイヤー)に不満を訴えるものの、相手にされないために、優勝賞金を当てにして、リッツ・ロンドンのロイヤルスイートに滞在する。
ホテルに、往年の名女優ケイ・ストーン(グウィネス・パルトロー)が滞在していることを知ったマーティは、彼女の部屋に電話をかけて誘惑する。
ケイの夫が、有名なボールペン・メーカー、ロックウェルの社長ミルトン・ロックウェル(ケヴィン・オライリー)だと知ったマーティは、彼女に相手にされないものの諦めず、試合のチケットを渡すことに成功する。
準決勝。
会場に向かったケイは、ハンガリーの選手である友人ベラ・クレツキ(ルーリグ・ゲーザ)と対戦するマーティの試合を観戦する。
マーティは、クレツキに協力してもらい観客を楽しませた後、試合に勝利して決勝戦に進出し、エンドウと対戦することになる。
ホテルのレストランで、ロックウェルの勘定を払い、彼と話をすることに成功したマーティは、テーブルに残っていたケイを見つめる。
ケイは、その夜マーティの部屋に向かい、彼と関係を持つ。
マーティは、決勝では、聴覚障害のあるエンドウに完敗してしまう。
決勝を観戦していたロックウェルは、今回の優勝で盛り上がる日本市場に興味を持つ。
パリ。
ロックウェルと話したマーティは、東京で試合し、最後にはエンドウに勝利を譲れば、特別な待遇を与えることを提案される。
勝利にこだわるマーティは、日本の観客を喜ばせるためにわざと負けることを拒む。
マーティは、かねてからクレツキに誘われていた、国際ツアーを行い、ハーレム・グローブトロッターズのハーフタイムショーに出演する。
その”道化”生活に幻滅したマーティは、ニューヨークに戻るが、強盗だというマレーが連れてきた警官に逮捕されそうになり、荷物を持って逃亡するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Fueled by Josh Safdie’s relentless, nerve-shredding energy and a career-defining performance by Timothee Chalamet, Marty Supreme transforms the high-stakes underground world of 1950s table tennis into a manic, wildly entertaining odyssey of pure ambition.”
(ジョシュ・サフディ監督の容赦なく神経をすり減らすようなエナジーと、ティモシー・シャラメのキャリアを決定づける怪演に後押しされた『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』は、1950年代の緊迫した地下卓球の世界を、純粋な野心が渦巻く狂乱と極上のエンターテインメントに満ちたオデッセイへと昇華させている。)
「グッド・タイム」(2017)などのジョシュ・サフディが製作、脚本、編集を兼ねて監督し、主演はティモシー・シャラメ、グウィネス・パルトロー、オデッサ・アザイオン、ケヴィン・オライリー、タイラー・ザ・クリエイター他共演のコメディ・ドラマ。
1950年代に活躍した卓球選手マーティ・リーズマンをモデルにした作品ということで興味深い。
卓球の頂点に立つことにこだわりながら、その目的のための行動の傍若無人ぶりが、ある一定の人以外には見るに堪えないと感じられるほどの激しさ・・・それを狙ったと思われる、製作、脚本、編集を兼ねて監督したジョシュ・サフディの演出手腕は高く評価された。
万人受けとは言えない内容ではあるものの、北米興行収入は約9600万ドル、全世界では約1億9200万ドルのまずまずのヒットとなった。
第98回アカデミー賞では作品賞をはじめ9部門にノミネートされた。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ティモシー・シャラメ)
脚本・撮影・編集・衣装デザイン・美術・キャスティング賞
1950年代を再現したセットや衣裳、それらが醸し出す雰囲気や卓球シーンは見事であり、何と言っても、日本人や日本を舞台にしたハリウッド映画は、未だに独自の視点で外国人向けに陳腐に変貌させてしまうものの、本作のそのリアルさは、日本人を納得させる本物を感じさせる仕上がりだ。
物語の重要人物である、日本人卓球選手エンドウを演ずる、実際に聴覚障害のある川口功人は、そこらへんの日本の役者よりはるかに自然に演技し、エキストラの、当時の日本人らしさを映し出す演出も素晴らしい。
また、途中で登場する”日本ニュース”の内容、描写もほぼ完ぺきだ。
美少年、美男スターとしてだけでなく、実力を兼ね備えたティモシー・シャラメは、破天荒な”犯罪者”である主人公を、キャリア最高とも言える演技で熱演し、オスカーにノミネートされた。
主人公と関係する往年の名女優グウィネス・パルトロー、主人公の不倫相手オデッサ・アザイオン、女優の夫である大手ボールペンメーカーのオーナーで主人公に関わるケヴィン・オライリーなどが共演している。
