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マーズ・アタック! Mars Attacks! (1996)

友好的かと思われた火星人の攻撃を受けた人類の慌てふためく姿を描く、製作、監督ティム・バートン、出演ジャック・ニコルソングレン・クローズアネット・ベニングピアース・ブロスナンダニー・デヴィートサラ・ジェシカ・パーカー他豪華スター競演のSFコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

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スタッフ キャスト ■
監督:ティム・バートン

製作
ティム・バートン

ラリー・J・フランコ
脚本:ジョナサン・ジェムズ
撮影:ピーター・サシツキー
編集:クリス・レベンゾン
音楽:ダニー・エルフマン

出演
ジェームズ・デイル大統領/アート・ランド:ジャック・ニコルソン

マーシャ・デイル:グレン・クローズ
バーバラ・ランド:アネット・ベニング
ドナルド・ケスラー教授:ピアース・ブロスナン
ギャンブラー:ダニー・デヴィート
ジェリー・ロス広報官:マーティン・ショート
ナタリー・レイク:サラ・ジェシカ・パーカー
ジェイソン・ストーン:マイケル・J・フォックス
デッカー将軍:ロッド・スタイガー
バイロン・ウィリアムス:ジム・ブラウン
ルイーズ・ウィリアムス:パム・グリア
本人:トム・ジョーンズ
タフィ・デイル:ナタリー・ポートマン
リッチー・ノリス:ルーカス・ハース
フローレンス・ノリス:シルヴィア・シドニー
ノリス:ジョー・ドン・ベイカー
スー=アン・ノリス:オーラン・ジョーンズ
ビリー=グレン・ノリス:ジャック・ブラック
シャロナ:クリスティナ・アップルゲイト
ケイシー将軍:ポール・ウィンフィールド
火星人の女性:リサ・マリー
ミッチ:ブライアン・ヘイリー
モーリス・フランス大統領:バーベット・シュローダー
ジーグラー教授:イエジー・スコリモフスキー
セドリック・ウィリアムズ:レイ・ジェイ
ネヴィル・ウィリアムズ:ブランドン・ハモンド
テキサスの投資家:ランス・ハワード
ホワイトハウスのデコレイター:ジョゼフ・メイハー
テレビ局員:ウィリー・ガーソン
火星人(声):フランク・ウェルカー
ジーグラー博士の翻訳機(声):ロジャー・L・ジャクソン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1996年製作 105分
公開
北米:1996年12月13日
日本:1997年3月20日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $37,754,210
世界 $101,371,020


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
5月9日、ケンタッキー州、ロックジョー。
火を放たれ、燃えながら暴走する牛の大群が走り去った後、
謎の飛行物体が飛び立っていく。

ワシントンD.C.ホワイトハウス
アメリカ大統領ジェームズ・デイル(ジャック・ニコルソン)は、飛行物体出現の報告を受け、ジェリー・ロス広報官(マーティン・ショート)、デッカー将軍(ロッド・スタイガー)、ケイシー将軍(ポール・ウィンフィールド)、科学者ドナルド・ケスラー教授(ピアース・ブロスナン)らの意見を聞き、襲来者が敵か味方かで議論をする。

ホワイトハウス
デイル大統領は緊急声明を発表し、”空飛ぶ円盤”を確認したことを全国民に知らせ、火星人と友好的に触れ合えることを希望していることを伝える。

5月11日、ニューヨーク
それは新聞各紙でも大きく報道され、テレビ局のジェイソン・ストーン(マイケル・J・フォックス)とファッション番組担当ののナタリー・レイク(サラ・ジェシカ・パーカー)は思いを巡らせる。
...全てを見る(結末あり)

カンザス州、パーキンズヴィル。
ドーナツ店の店員リッチー・ノリス(ルーカス・ハース)は、父(ジョー・ドン・ベイカー)、母スー=アン(オーラン・ジョーンズ)、兄ビリー=グレン(ジャック・ブラック)、祖母のフローレンス(シルヴィア・シドニー)と暮らしていた。

リッチーは、父とビリー=グレンが、火星人と戦おうとしていることを知る。

ワシントンD.C.
市内でバスの運転手をするルイーズ・ウィリアムス(パム・グリア)は、ラスベガスのホテル”ルクソール”で働く、元世界チャンピオン・ボクサーで、離婚した夫のバイロン(ジム・ブラウン)に息子セドリック(レイ・ジェイ)とネヴィル(ブランドン・ハモンド)がいなくなったことを連絡してあった。

運転中に息子達を見つけたルイーズは、緊急停車して二人をバスに乗せる。

ニューヨーク
ナタリーの番組に出演した、大統領の科学顧問ケスラーは持論を展開していたが、そこに、電波を妨害した火星人がテレビ画面に現れる。

火星人(フランク・ウェルカー/声)は人類に何かを伝えるが、デイル大統領と夫人マーシャ(グレン・クローズ)をはじめ、誰もそれを理解できない。

大統領は会議を開き、ケスラーやロスらと共に対策を考え、ジーグラー教授(イエジー・スコリモフスキー)が開発した翻訳機で火星人の会話の内容も分かる。

ラスベガス
アルコール依存症のバーバラ・ランド(アネット・ベニング)は、火星人の訪れが救いになることを同じ境遇の人々に語る。

パーキンズヴィル。
入隊するビリー=グレンは、家族に見守られながら旅立ち、両親は、何の能力もないリッチーを頼りなく思う。

ワシントンD.C.。デイル大統領は、ストーンらを前に記者会見を開き、火星人への対応などの質問を受ける。

5月13日。
大統領は、穏健派のケスラーと、タカ派のデッカー将軍の意見を聞き、冷静な判断をするケイシー将軍に全権を任せる。

ネバダへの”敵の襲来”を確信したデッカーは、部下に怒りをぶちまける。

ケイシー将軍は、火星人と対話をするためにネバダの砂漠に向かい、その場には、多くの人々や報道関係者、軍隊に配属されていたビリー=グレンや、ストーンとナタリーの姿もあった。

バーバラは、その様子を高台から見つめ、現れた宇宙船に感激する。

ストーンとナタリーは実況を始め、デイル大統領らもそれを見守る。

ケイシー将軍は、船内から現れた火星人を歓迎するが、彼らは、平和のために訪れたと言いながら、その象徴の鳩に攻撃を加えて撃ち落す。

その瞬間、双方の戦いは始り、ケイシー将軍は殺され、敵に挑んだビリー=グレンも殺害される。

ナタリーの目の前でストーンも殺され、火星人は彼女を連れて宇宙船に戻り、その様子を見ていた大統領はショックを受ける。

ケスラーは、尚も事を荒立てるべきではないと意見し、怒りが収まらないデッカーや、妻マーシャの敵を叩き潰すべきだという意見を大統領は考慮する。

大統領は、ケスラーと共に火星人との交信を試みるが彼らはそれを受信してあざ笑う。

バーバラは、ホテルのオーナー、アート・ランド(ジャック・ニコルソン)の元に戻り、人類は滅亡すると嘆く。

火星人は、捕えたナタリーの首に、彼女の愛犬の首を移植してしまう。

その後、火星人から謝罪する意思があるという連絡が入り、彼らは議会で演説することになる。

ところが、議事堂に現れた火星人は、その場にいた議員達を皆殺しにして、ケスラーも叩きのめされる。

議事堂の前で待機していたデッカー将軍は攻撃を開始するが、火星人はケスラーを連れ去り宇宙船で飛び立つ。

デイル大統領は、核攻撃を提案するデッカーの意見を退け、世界各国の首脳と協議するすることを国民に伝える。

首を切断されるものの生き延びているケスラーは、同じく首を愛犬に移植されたナタリーと、そんな状況下で、惹かれ合っていたことを語る。

女好きの広報官ロスは、火星人とは気づかずに、通りにいた女性(リサ・マリー)を誘い、ホワイトハウスに連れて行く。

女性はロスを叩きのめし、就寝中のデイル大統領夫妻を殺害しようとするが、警護官ミッチ(ブライアン・ヘイリー)らに射殺される。

それを知った火星人は、地球に向かい総攻撃を開始し、ホワイトハウスに押し入る。

見学に来ていたセドリックとネヴィルが、目の前でマーシャを殺されたデイル大統領の命を救う。

投資家達を集めていたランドは、火星人の宇宙船に攻撃されて死亡する。

妻ルイーズとの電話中に回線が切れたバイロンは、ランドが死んだというバーバラに、飛行機で飛び立つことを提案される。

ショーの最中に攻撃を受けたトム・ジョーンズはステージを逃れ、バイロンに飛行機の操縦ができることを伝える。

バイロンは、トム・ジョーンズと共にバーバラや、その場にいたギャンブラー(ダニー・デヴィート)を連れて飛行場に向かう。

モーリス・フランス大統領(バーベット・シュローダー)からの連絡を受けたデイル大統領だったが、火星人が和平を望んでいると言いながら、彼らが殺されたことを知る。

大統領は、デッカー将軍に促されて、仕方なく核攻撃を許可する。

火星人は、その攻撃を物ともせずに、”ビッグ・ベン”、”ラシュモア山”、“タージ・マハル”や”モアイ像”を破壊する。

バイロンらは道に迷い、ギャンブラーはホテルに戻ろうとする途中で、火星人に遭遇して殺される。
両親はその場で戦おうとするが、リッチーは施設にいる祖母フローレンスを助けようとする。

火星人は、フローレンスに襲いかかろうとするが、彼女が聴いていた音楽で体が破壊される。

デイル大統領の前に火星人が現れ、抵抗したデッカー将軍は、縮小されて踏み潰される。

護衛艦らも殺され、開き直った大統領は、自分達が手を組めば、強大な力を持てることを伝える。

その言葉に涙する火星人だったが、大統領は殺害されてしまう。

リッチーは、祖母を救い出してラジオ局に向かい音楽を発信する。

飛行場に着いたバイロンは、バーバラらを逃がすために火星人に立ち向かい殺される。

音楽を聴いた火星人は次々と倒れ、宇宙船は制御不能となり墜落する。

ケスラーとナタリーは最後を悟りながら、二人の乗った宇宙船も墜落し、バーバラらは生き延びる。

ワシントンD.C.
両親を失った大統領の娘タフィ(ナタリー・ポートマン)は、破壊された議事堂の前で、地球を救った功績を称えて、フローレンスとリッチーに勲章を授与する。

スピーチをしたリッチーは、寄り添うタフィと惹かれ合う。

そして、戦い抜いたバイロンは、家族の元に戻る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
火星人の宇宙船を確認した、アメリカ大統領ジェームズ・デイルは、穏健派と攻撃を主張する側近の意見を考慮し慎重に対処する。
来訪者が友好的であると判断した大統領は、ネバダの砂漠で火星人を迎え対談をするよう、穏健派のケイシー将軍を派遣する。
しかし、火星人は攻撃を開始し、将軍は殺害されてその場は戦場と化す。
世界の各地は攻撃を受け、デイル大統領は、仕方なくタカ派のデッカー将軍に核攻撃の許可を出す。
しかし、それを物ともしない火星人は、総攻撃を開始する・・・。
__________

これと言って新鮮味のあるストーリーでもないが、超大物ジャック・ニコルソンをはじめとする新旧のオールスター・キャストの豪華さなども話題となり、ナンセンス・ギャグの連続や手抜きのないSFXなど、ティム・バートンが遊び心満載で楽しませてくれる、彼の代表作にあげるファンも多い作品。

どこか古風な雰囲気と、B級作品的な内容が実に興味深いのだが、批評家の評価は低かった。

そのためか、北米興行収入は、製作費7000万ドルに対して約3800万ドルに留まり、全世界でようやく1億ドルに達した、ティム・バートン作品と豪華出演者を考えると寂しい結果に終わった。

やや判断力のに欠ける大統領と、ラスベガスのホテル・オーナーの二役を怪演するジャック・ニコルソン、大統領夫人のグレン・クローズ、アル中で、火星人を救世主と考えるアネット・ベニング、大統領の科学顧問のピアース・ブロスナン、ギャンブラーで殺されるダニー・デヴィートホワイトハウス広報官マーティン・ショート、テレビ・リポーターのサラ・ジェシカ・パーカーマイケル・J・フォックス、タカ派の将軍ロッド・スタイガー、元ボクサーで、かなり活躍するジム・ブラウン、その妻パム・グリア、本人役でラストも飾るトム・ジョーンズ、大統領令嬢のナタリー・ポートマン、世界を救うドーナツ店の店員である青年ルーカス・ハースとその祖母シルヴィア・シドニー、父ジョー・ドン・ベイカー、母オーラン・ジョーンズ、兄ジャック・ブラック、穏健派の将軍ポール・ウィンフィールド、火星人の女性役リサ・マリーフランス大統領バーベット・シュローダークリスティナ・アップルゲイトランス・ハワードイエジー・スコリモフスキーなどが共演している。


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