”ウォーターゲート事件”のマスコミへの情報提供者”ディープ・スロート”であるFBI副長官マーク・フェルトの国家権力との戦いを描く、製作リドリー・スコット、製作、監督、脚本ピーター・ランデズマン、主演リーアム・ニーソン、ダイアン・レイン、マートン・チョーカシュ、トニー・ゴールドウィン、アイク・バリンホルツ、ジョシュ・ルーカス、トム・サイズモア、ブルース・グリーンウッド、マイカ・モンロー、エディ・マーサン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・ランデズマン
製作
リドリー・スコット
ジャンニーナ・ファシオ
マーク・バタン
アンソニー・カタガス
ピーター・ランデズマン
スティーヴ・リチャーズ
ジェイ・ローチ
製作総指揮
イェール・バディック
コリン・ウィルソン
ピーター・グーバー
ジェフリー・ヴィニク
ニック・バウアー
ディーパック・ネイヤー
マイケル・シェイファー
原作
マーク・フェルト
ジョン・D・オコナー
脚本:ピーター・ランデズマン
撮影:アダム・キンメル
編集:タリク・アンウォー
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演
マーク・フェルト:リーアム・ニーソン
オードリー・フェルト:ダイアン・レイン
L・パトリック・グレイ:マートン・チョーカシュ
エド・ミラー:トニー・ゴールドウィン
アンジェロ・ラノ:アイク・バリンホルツ
チャーリー・ベイツ:ジョシュ・ルーカス
サンディ・スミス:ブルース・グリーンウッド
ジョン・ディーン:マイケル・C・ホール
ビル・サリバン:トム・サイズモア
ロバート・カンケル:ブライアン・ダーシー・ジェームズ
CIA局員:エディ・マーサン
キャロル・ツシューディ:ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ
ジョーン・フェルト:マイカ・モンロー
パット・ミラー:ケイト・ウォルシュ
ボブ・ウッドワード:ジュリアン・モリス
スタン・ポッティンガー:ノア・ワイリー
アメリカ 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
2017年製作 103分
公開
北米:2017年9月29日
日本:2018年2月24日
北米興行収入 $768,950
世界 $4,372,100
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1972年4月11日、大統領選挙203日前
ホワイトハウス、内政担当補佐官室。
FBI副長官マーク・フェルト(リーアム・ニーソン)は、ジョン・ディーン大統領法律顧問(マイケル・C・ホール)に呼ばれる。
40年間FBIに君臨し続けるフーバー長官の退任について相談を受けたフェルトは、あらゆる情報が収集してあることをディーンらに伝えて牽制する。
帰宅したフェルトは、訪ねて来ていた部下のエド・ミラー捜査官(トニー・ゴールドウィン)と妻パット(ケイト・ウォルシュ)を歓迎し、妻のオードリー(ケイト・ウォルシュ)と共に楽しい時間を過ごす。
大統領選挙178日前
部下のチャーリー・ベイツ捜査官(ジョシュ・ルーカス)からフーバー長官が亡くなったことを知らされたフェルトは、機密資料の処分を命ずる。
現れた司法次官のL・パトリック・グレイ(マートン・チョーカシュ)を迎えたフェルトらは、フーバーの公的資料の提供を求められるものの、存在しないことを伝える。
次期長官と噂されているフェルトは、長官室で椅子に腰かける。
フーバーの葬儀は行われ、フーバーと対立してFBIを去ったビル・サリバン(トム・サイズモア)から声をかけられたフェルトは、”ご主人様”はいなくなったと嫌味を言われる。
その後、クラインディースト司法長官からの電話を受けたフェルトは、長官の後任に代理としてグレイが任命されたことを知らされショックを受ける。
未経験者のグレイに率直に意見したフェルトは、協力はするが、それは組織活動と国のためであり、FBIを優先する限り自分は味方であることを伝えて長官室に案内する。
帰宅したフェルトは、30年間、共にFBIのために尽くしたものの報われなかったことで失望するオードリーから辞職を提案される。
フェルトは、正式な長官が就任したら辞めると答える。 大統領選挙133日前 夜中に呼び出されたフェルトは、”ウォーターゲート・ビル”の民主党本部に侵入した者が逮捕されことを知らされる。 ビルの向かいの”ウォーターゲート・ホテル”で、犯人が滞在した部屋を調べる捜査官のロバート・カンケル(ブライアン・ダーシー・ジェームズ)から、犯人が元FBIだったことを知らされたフェルトは、サリバンの部下だったと考える。 侵入犯のうちの4人が元CIAだと自供していたため、フェルトはそれとの関係をカンケルに調べさせる。 調査結果をフェルトに報告するアンジェロ・ラノ捜査官(アイク・バリンホルツ)は、リーダー格はFBIに5年、CIAに19年在籍し、司法長官の警備顧問と大統領再選委員会の警備も務めていたことを伝える。 ホテルから監視していた男は、FBIに3年勤めた後で司法長官夫人の警護につき、計画を指示したのは、元CIAで政府の依頼でFBIが調査して問題ないと判断されたハワード・ハントだった。 ハントはその後、ホワイトハウスの”高度機密事案担当コンサルタント”にななったことを知ったフェルトは、政府、判事、CIAが自分達の情報を欲しがるだろうが、決して教えるなと指示する。 司法長官の電話は無視するようベイツに指示したフェルトは、長官室にいるディーンとグレイを気にする。 ディーンが帰ったら知らせるようにと秘書のキャロル・ツシューディ(ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ)に指示したフェルトは、グレイがゴルフに出かけると言われたため、ベイツと共に長官室に向かう。 フェルトから、この場にディーンがいた理由を訊かれたグレイは、ホワイトハウスやCIAへの事情聴取は、今後は許可がいると伝える。 ベイツらを退席させたフェルトは、FBIは独立組織なので捜査の許可を求める必要はないとグレイに伝えて納得させる。 小さな事件だと考えるグレイは、48時間で捜査を打ち切ることをフェルトに指示する。 郊外のダイナーで”TIME”の記者サンディ・スミス(ブルース・グリーンウッド)に会ったフェルトは、今回の事件にマスコミが興味を持っているのは確かであり、サリバンがFBIに戻りたがっているとも知る。 ホワイトハウスがサリバンを動かしていると言われたフェルトは、彼は復帰を望み、大統領はFBIを支配するつもりだとスミスに伝える。 48時間以内に捜査を終了させるようグレイから指示されたことを知ったスミスは驚き、フェルトから、FBIが干渉されないことが望みだと言われる。 捜査を進めるために、報道が煽ることを望んでいると知ったスミスは、長官になれないのは、政府が君を恐れているからだとフェルトに伝える。 帰宅したフェルトは、反戦運動に加わり家を出た娘のジョーン(マイカ・モンロー)のことをオードリーと話し、自分は捜査をする訳にはいかないと伝える。 フェルトは、各地のコミューンなどに手紙を送るしか方法がなかった。 その後、”ワシントン・ポスト”のボブ・ウッドワードとカール・バーンスタイン両記者の取材により、事件は記事になる。 誰かが情報を流しFBIに裏切り者がいると言うフェルトだったが、それに反論するラノは納得いかない。 侵入を指示したハワード・ハントの知人である財務省の担当弁護士ドナルド・H・セグレッティの入金記録があり、再選委員会の口座からだと話すフェルトは、前司法長官で大統領の友人であるジョン・ミッチェルが委員長であることに注目する。 詳しい調査をすると言うカンケルらに、腐敗した者達が国を動かしていると伝えたフェルトは、声を荒げる。 ホワイトハウスに情報がリークされているというラノの話を聞いたフェルトは、ディーンからの電話を受ける。 記事のことを心配するディーンから、情報源はFBIではないかと言われたフェルトは、ホワイトハウスの可能性もあると伝える。 対策を求められたフェルトは、自分達の上部組織でないホワイトハウスからの要請に納得できないことをディーンに伝えて、彼を牽制する。 反論しようとするディーンの言葉を遮るフェルトは、FBIは独立組織であり口出しはできないと伝える。 ある二人の人物の捜査情報を隠しリストから抹消して、グレイへの報告も変更するようにと、フェルトはベイツに指示する。 それに気づいていたグレイは、報告書を提出したベイツに、捜査内容の何割を報告しているのかと尋ねる。 ベイツは、フェルト副長官と同じ内容を渡していると答える。 グレイの広報官から、今後の報告の詳細は自分に渡すことを指示されたカンケルは、フェルトも承知していると言われる。 その後、ミラーと共に自宅に現れたベイツから、ホワイトハウス職員全員から話を聞こうとした際、指定された2名は対象外だったことを知らされたフェルトは、自分たち以外には、グレイしかそれを知らないはずであるために、そこが問題だと考える。 カンケルを呼んだフェルトは、グレイに情報を渡していることを確認し、司法長官も情報を知っているので満足できる捜査ができないことを嘆く。 現状で起訴できる者をミラーとベイツに確認したフェルトは、司法長官くらいだと言われ、大統領もウソをつく場合があると伝える。 ホワイトハウス側は事件への関与を否定し、実行犯の7人は起訴され、ハワード・ハントは罪を認めるが、他に誰が関わったかは謎のままだった。 CIAからの圧力を受けたグレイは、捜査を打ち切るようにとフェルトに迫る。 大統領選45日前 グレイからの電話を受けたフェルトは、”ペンタゴン”前で起きた爆破テロ捜査の指示を受けて、司法長官が大統領の侵入事件関与を否定する声明を出すことを知らされ、捜査は終了だと言われる。 左翼テロ組織”ウェザー・アンダーグラウンド”を壊滅させることをミラーとベイツに伝えたフェルトは、サリバンに協力を求めることを提案されるものの、それを頑なに拒む。 フェルトがジョーンとテロ組織の関係を心配している様子だったために、彼女は元気だと思うとミラーは伝える。 行動やその結果は自分に返り代償を払うことになると、フェルトはミラーに伝える。 クラインディースト司法長官とディーンは、”ウォーターゲート事件”に関する捜査の打ち切りを発表し、フェルトはその場に立ち合う。 帰宅したフェルトは、オードリーとジョーンのことを話し、家を出たのは君が嫌ったからだと伝える。 里子に出された辛い過去を語るオードリーから、自分に出会って救われたと言われたフェルトは、二人とも大切な家族だと伝える。 民主党の声明でFBIの捜査を批判されたフェルトは、事件はまだ終わっていないと言って、再選委員会は違法を行っていると部下に話す。 今後も妨害はあり、真相を知らずに終わると話すフェルトは、誰にも捜査の勢いは止められないと部下に伝える。 コインランドリーの公衆電話に向かったフェルトは、政権が工作活動に使った弁護士ドナルド・H・セグレッティのことを何者かに教える。 大統領選挙29日前 ”ワシントン・ポスト”の記者ボブ・ウッドワード(ジュリアン・モリス)と接触したフェルトは、事件の全体像が見えない彼に、捜査は大統領に及ぶことを伝える。 情報源にあだ名をつけたウッドワードから、”ディープ・スロート”だと知らされたフェルトは戸惑う。 FBIが断定した政界によるスパイ工作が”ワシントン・ポスト”により報道され、ホワイトハウスは同紙を非難した。 情報源は司法省の高官だと噂されるものの、グレイはFBI内部からリークされたと考え、フェルトに意見を求める。 新聞記者と会っていたラノが情報源だと聞いたと言うフェルトは、それは嫉妬によるデマであり、彼は優秀な捜査官だと伝える。 これまでの自分に対する態度などは我慢してきたが、この中に裏切り者がいると言うグレイは、名乗り出るようにと迫る。 黙っている部下に失望したグレイは、その場を去る。 仲間と情報源の賭けをしているとベイツに話すラノは、君に賭けたと伝える。 その後、ベイツとカンケルは左遷されることになり、二人はその件について話し合う。 選挙当日 事件の影響を感じさせない選挙結果となり、ニクソンは大勝して再選される。 バーでベイツの送別会に参加したフェルトは、彼から”やめるように・・・”と言われて戸惑うが、その場にいたミラーと共に三人で乾杯する。 その後、ジョーン宛に送った手紙がほとんど返送されて戻り、フェルトは、リストに残ったカリフォルニアの”ベン・ロモンド”のコミューン”ジェネシス”を調べる。 グレイから、自分がリークしたとホワイトハウスが疑っていることを知らされたフェルトは、理由は分からないと言われたために解雇してはどうかと伝える。 知り過ぎているので危険であり、FBI内部のことはすべて筒抜けだとディーンから聞いていると言われたフェルトは、盗聴を疑い部屋を再度調べる。 CIA局員(エディ・マーサン)に会ったフェルトは、”相手”が本気であり命の保証もないことを確認し、ホワイトハウスは徹底的な排除を始めて、CIA長官も更迭されると言われる。 その理由を訊いたフェルトは、マスコミに情報を流した真犯人である自分を突き止められなかったからであり、CIAは関与を否定し邪魔はしないものの、組織を守るためなら別だと言われる。 FBIには手出しをさせないと言われたフェルトは、ホワイトハウスのことを尋ねる。 大統領は替わってもCIAとFBIは残ると言われたフェルトは、”TIME”の今年の顔はニクソンだということを知る。 大統領選挙から2か月 自宅に訪ねて来たグレイと車の中で話したフェルトは、正式に長官に任命され、副長官はサリバンだということを知らされる。 何か知っていれば話してほしいとフェルトに伝えたグレイは、ホワイトハウスが裏切り者を捜していると言ってその場を去る。 ショックを受けたフェルトは、部屋に閉じこもる。 翌日、サリバンと話したフェルトは、膨大な情報を持つ自分を皆が恐れているが、裏切り者は悲惨な運命になると言われる。 ミラーからの連絡を受けたフェルトは駐車場に向かい、ジョーンの件を調べた者から、彼女が帰宅を望んでいることを知らされる。 ダイナーでスミスに会ったフェルトは、かつてサリバンがホワイトハウスと手を組み、国務長官の側近や”ニューヨーク・タイムズ”の記者達に対して非合法な盗聴を行ったことを話す。 それが、今回の”ウォーターゲート事件”とすべてつながっているとスミスに話したフェルトは、グレイの公聴会の前に記事にしてほしいと伝える。 身の危険を顧みずウッドワードに連絡したフェルトは、グレイは終わりだと伝える。 大統領選挙から3か月 公聴会に呼ばれたグレイは、”TIME”や”ワシントン・ポスト”の記事について追及され、ディーンから、”ウォーターゲート事件”に関するすべての情報を大統領命令で渡すようにと要求されたことを話す。 その後ニクソンは、首席補佐官と内政担当補佐官、そしてディーンを解任した声明を発表する。 大統領の行動に抗議した司法長官も辞任し、グレイもFBIを去る。 ジョーンを見つけたことをオードリーに伝えたフェルトは、娘が暮らすベン・ロモンドのコミューンに向かう。 自分に気づいた幼い息子を抱くジョーンに駆け寄り抱きしめたフェルトは、二人をオードリーの元に連れてい行く。 ジョーンと話したオードリーは、子供時代に父親に認められていないと思い、居ずらくなって家を出たと言われる。 何もしてやれなかった自分のせいだと言うオードリーに寄り添うジョーンは、母の額にキスして抱きしめ、孫と遊ぶフェルトを見つめる。 退官の日を迎えたフェルトは、31年間に及ぶ働きに対し感謝される。 オードリーと共に本部を出るフェルトは、見送ってくれる職員たちに別れを告げる。 1974年8月9日。 4年後。 検事のスタン・ポッティンガー(ノア・ワイリー)から、この件についてホワイトハウスと連絡を取り合っていたことを訊かれ、それを認めたフェルトは、大統領執務室にも出入りし、”ディープ・スロート”と疑われたことも話す。 驚くポッティンガーに、ディーンともよく会い、”ウォーターゲート事件”の情報提供者”ディープ・スロート”と疑われたと伝えたフェルトは、陪審員の一人から質問される。 あなたが”ディープ・スロート”だったのかと訊かれたフェルトは、沈黙する。 マーク・フェルトは、テロ組織に対する違法捜査の責任を問われて有罪となり、1981年3月、レーガン大統領に赦免された。 1984年、オードリー・フェルトは心身の衰えを苦にして自殺した。 2008年12月18日、娘のジョーンと暮らしていたマーク・フェルトは、娘や孫に見守られながら他界した。 2005年、”ヴァニティ・フェア”は、マーク・フェルトが、”ワシントン・ポスト”の情報源”ディープ・スロート”だったことを明かした。 アメリカ史上、最強の内部告発者であり、その影響と遺産は計り知れない。
...全てを見る(結末あり)
ニクソンは大統領を辞任し、ジェラルド・R・フォードが大統領に就任する。
フーバー長官時代の人権侵害に関する大陪審審査。
1972年9月8日に、テロ組織及び関係者宅への盗聴器設置を命じたことを認めたフェルトは、ミラーやグレイ、ベイツに対しても命じたことを認める。
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*(簡略ストー リー)
1972年、ワシントンD.C.。
”ウォーターゲート事件”の捜査を開始していたFBI副長官マーク・フェルトは、長官代理のL・パトリック・グレイやホワイトハウス側の圧力の中で、独自に情報収集を進めていた。
政府は事件への関与を否定し、捜査終了の声明を発表するものの、腐敗した者が国家を動かしていることに納得がいかないフェルトは、部下と共に捜査を続行する。
その後フェルトは、自らマスコミへの情報提供者となり、国家権力に立ち向かうのだが・・・。
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脚本家として知られるピーター・ランデズマンが、製作も兼ねて監督した意欲作であり、リドリー・スコットとジャンニーナ・ファシオ夫妻も製作に参加している。
2005年5月31日、雑誌”バニティ・フェア”の掲載記事をきっかけにして、”ウォーターゲート事件”の情報提供者”ディープ・スロート”であることを明かした、当時のFBI副長官マーク・フェルトの国家権力との戦いを描くドラマ。
様々な圧力を受けながら、”ウォーターゲート事件”の取材を続けた”ワシントン・ポスト”の報道を描く、「大統領の陰謀」(1976)を参考にして鑑賞することをお勧めします。
本作は、アメリカ建国以来、最大と言っていい事件の捜査を描く物語であるため、それなりの身構えで鑑賞するものの、当時の事件報道の様子を淡々と描きつつ、その重要性を追求して克明に描写した「大統領の陰謀」に遠く及ばない内容に終わったのは残念だ。
アメリカの事件報道史上に残る大スクープと言える”ディープ・スロート”を扱った題材、豪華スター競演の注目作にも拘らず、わずか5館の上映館数から拡大公開もされず、批評家、一般共に評価も低く商業的には成功しなかった作品。
主演のリーアム・ニーソンは、身の危険を顧みず国家権力の腐敗に立ち向かった、当時のFBI副長官マーク・フェルトを深く演じている。
情緒不安定気味の主人公の妻を演ずるダイアン・レイン、主人公と対立するFBI長官代理L・パトリック・グレイのマートン・チョーカシュ、主人公の部下であるFBI捜査官エド・ミラーのトニー・ゴールドウィン、アンジェロ・ラノ捜査官のアイク・バリンホルツ、同じく捜査官のジョシュ・ルーカス、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、主人公から情報を提供される”TIME”の記者ブルース・グリーンウッド、主人公の捜査を妨害する大統領法律顧問ジョン・ディーンのマイケル・C・ホール、主人公と対立する元FBI捜査官ビル・サリバンのトム・サイズモア、主人公に情報を提供するCIA局員のエディ・マーサン、主人公の秘書ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、主人公の娘マイカ・モンロー、エド・ミラーの妻ケイト・ウォルシュ、主人公から情報を提供される”ワシントン・ポスト”の記者ボブ・ウッドワードのジュリアン・モリス、検事のノア・ワイリーなどが共演している。