女性やカップルを狙う連続殺人犯の奇怪な行動を描く、製作、監督ウィリアム・ラスティグ、製作総指揮、原作、脚本、主演ジョー・スピネル、キャロライン・マンロー、アビゲイル・クレイトン他共演のサイコロジカル・ホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ラスティグ
製作
アンドリュー・W・ガローニ
ウィリアム・ラスティグ
製作総指揮
ジョー・スピネル
ジャド・ハミルトン
原作:ジョー・スピネル
脚本
C・A・ローゼンバーグ
ジョー・スピネル
撮影:ロバート・リンゼイ
編集:ロレンツォ・マリネッリ
音楽:ジェイ・チャタウェイ
出演
フランク・ジトー:ジョー・スピネル
アンナ・ダントーニ:キャロライン・マンロー
リタ:アビゲイル・クレイトン
看護師:ケリー・パイパー
看護師2:シャロン・ミッチェル
娼婦:リタ・モントーネ
街娼:トレイシー・エヴァンス
ディスコ・ボーイ:トム・サヴィーニ
ディスコ・ガール:ハイラ・マーロウ
ビーチの男性:ジェームズ・L・ブルースター
ビーチの女性:リンダ・リー・ウォルター
カルメン・ジトー:ネリア・バクマイスター
ホテル支配人:ウィリアム・ラスティグ
アメリカ 映画
配給 Analysis Film Releasing Corporation
1980年製作 88分
公開
北米:1981年1月30日
日本:1982年7月31日
製作費 $350,000
北米興行収入 $10,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
あるカップルが浜辺で楽しんでいた。
焚火の火が消えたために男性(ジェームズ・L・ブルースター)が薪を拾いに行った隙に、何者かが女性に近づき彼女(リンダ・リー・ウォルター)ののどを切り裂き殺害する。
戻ってきた男性は、クビを針金で絞められて殺される。
ニューヨーク。
ロウソクとマネキンなどが置かれた異様な部屋で、悪夢から目覚めたフランク・ジトー(ジョー・スピネル)は、着替えをして出かける。
娼婦(リタ・モントーネ)と共にホテルの部屋に向かったフランクは、彼女を絞殺して頭の皮を剥ぐ。 部屋に戻ったフランクは、ベッドに置かれていたマネキンをどかして、持ち帰ったマネキンをそこに寝かせる。 マネキンに話しかけながら、娼婦の頭の皮を被せたフランクは、海岸でカップルの惨殺死体が発見されたという新聞の記事を確認する。 ショットガンをバイオリンケースに隠したフランクは、車で出かける。 ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ付近に向かったフランクは、車内で愛し合おうとしていたカップルの様子を覗く。 女性(ハイラ・マーロウ)に気づかれたフランクは、車で逃げようとする男性(トム・サヴィーニ)と彼女をショットガンで射殺する。 部屋に戻ったフランクは、連続殺人事件の捜査を警察が強化するというニュースを見る。 フランクは、マネキンに話しかけながら眠る。 セントラルパーク。 仕事を終えた同僚(シャロン・ミッチェル)と別れた看護師(ケリー・パイパー)は、ヴェラザノ・ブリッジの殺人事件の新聞記事を気にする。 歩いて地下鉄に向かった看護師は、不審な男(フランク)がつけて来ることに気づき、焦りながらホームに向かうものの車両に乗ることができなかった。 怯える看護師はトイレに逃げ込んで身を潜め、男が去ったことを確認して安心する。 しかし、背後から襲い掛かったフランクは、看護師を銃剣で刺殺する。 写真家のアンナを訪ねたフランクは、彼女にセントラルパークで撮られたことを伝える。 撮った女性の写真は売ると言うアンナに、自分なら保存しておくと伝えたフランクは、人やものと違い写真は永遠に変わらないと話す。 それを否定するアンナから、職業を訊かれたフランクは画家だと答え、彼女を食事に誘う。 食事を楽しんだアンナは、モデルのリタ(アビゲイル・クレイトン)と仕事をしなくてはならないとフランクに伝えて、再会を約束する。 翌日、アンナを訪ねたフランクは、リタらモデルの撮影をする彼女に歓迎されてプレゼントのぬいぐるみを渡す。 リタを紹介されたフランクは、アンナの撮影を見ながら、その場にあったネックレスを奪う。 帰宅したリタは、訪ねて来たフランクから、拾ったと言うネックレスを受け取り、彼に感謝して見送る。 ドアの鍵がかからないように細工したフランクは、リタが入浴中に部屋に侵入する。 浴室から出てお茶を飲んだリタは、フランクに襲われる。 ベッドに縛られたリタは、自分を誰かと思って意味不明なことを話すフランクから、殺さずに永久に保存すると言われる。 飛び出しナイフでリタを刺殺したフランクは、”ママ、ママ”と言いながら彼女の頭の皮を剥ぐ。 アパートの部屋に戻ったフランクは、マネキンにリタのガウンと髪の毛を被せて、母親のマネキンに、クローゼットに隠れないと大変なことになると語り掛ける。 数日後、アンナに電話をしたフランクは、誘われたショーに行くことを伝えて、彼女を車で迎えに行く。 殺害されたリタの葬儀に参列し、花束も届けたことでアンナに感謝されたフランクは、母親の墓参りをしたいので墓地に寄りたいと彼女に伝える。 アンナと共に母カルメンの墓前で祈りを捧げたフランクは、涙しながら、リタは知っていたと話す。 意味が分からないアンナは戸惑い、フランクに襲われたために、その場から逃れる。 隠れていたアンナはフランクの腕をスコップで殴り、走り去る。 母のことを想い叫ぶフランクは、”クローゼットに入れるのはお仕置きで、お前は悪い子だから・・・”という母の声を聞く。 母の墓前で、地中から這い出した彼女に首を絞められた幻覚を見たフランクはアパートに戻る。 ベッドに横たわったフランクは、マネキンから姿を変えた殺害した女性達に襲われ、首をもぎ取られる。 翌日、フランクの家に押し入った二人の刑事は、ベッドの上で腹部が傷ついたフランクの死体を確認して、何もせずにその場を去る。 その直後に、フランクは突然、目を開く。
...全てを見る(結末あり)
翌日、写真を撮る女性(キャロライン・マンロー)に目を付けたフランクは、彼女のバッグに近づき名前と住所を確認する。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
女性やカップルを狙う怪奇殺人が連続して発生していた。
犯人のフランク・ジトーは、殺害した女性の頭の皮を剥ぎ、部屋に運んだマネキンにそれを被せて、今は亡き母親に叱られた思い出に怯えながら日々を過ごしていた。
写真家のアンナに近づいたフランクは紳士的に振る舞い、警戒されることなく彼女と親交を深める。
そんなフランクは、アンナから紹介されたモデルのリタに目をつけてアパートメントに侵入する・・・。
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「ゴッドファーザー」や「ロッキー」シリーズ、「タクシードライバー」(1976)の出演で知られる個性派スター、ジョー・スピネルのアイデアを、自ら製作総指揮と脚本を担当して主演した彼の意欲作。
ジョー・スピネルとは盟友であるウィリアム・ラスティグが製作と監督を担当し、特殊メイクアップアーティストとして知られるトム・サヴィーニが、出演も兼ねて参加している。
それほど高い評価を受けたわけではないが、わずか35万ドルで製作された低予算映画としては、恐怖感を煽る演出などまずまずの出来栄えの作品。
2012年に、イライジャ・ウッド主演によるリメイク作「マニアック」が公開された。
主演のジョー・スピネルは、母親に叱られた思い出に怯えながらマネキンしか愛せない連続殺人犯を怪演している。
ジョー・スピネルがファンだったために出演を依頼したと言われる、主人公に狙われる写真家キャロライン・マンロー、彼女のモデルで犠牲者となるアビゲイル・クレイトン、地下鉄のホームで殺される看護師ケリー・パイパー、その同僚シャロン・ミッチェル、ホテルで殺される娼婦リタ・モントーネ、街娼のトレイシー・エヴァンス、車内で殺される特殊メイクも担当したトム・サヴィーニ、その場にいたため殺される女性ハイラ・マーロウ、ビーチで殺されるジェームズ・L・ブルースターとリンダ・リー・ウォルター、幻覚で現れる主人公の母親ネリア・バクマイスター、そして監督のウィリアム・ラスティグがホテルの支配人役で出演している。