サイトアイコン That's Movie Talk!

10日間で彼女の心をうばう方法 Management (2008)

魅力的な女性に惹かれた冴えない青年が彼女の心を射止めるまでを描く、監督、脚本スティーヴン・ベルバー、主演ジェニファー・アニストンスティーヴ・ザーンウディ・ハレルソンフレッド・ウォードマーゴ・マーティンデイル他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ベルバー
製作
シドニー・キンメル
ウィク・ゴッドフリー
マーティ・ボーウェン
製作総指揮
ウィリアム・ホーバーグ
ブルース・トール
ジム・タウバー
ナン・モラレス
ジェニファー・アニストン
脚本:スティーヴン・ベルバー
撮影:エリック・エドワーズ
編集:ケイト・サンフォード
音楽
マイケル・ダナ
ロブ・シモンセン

出演
スー・クラウッセン:ジェニファー・アニストン
マイク・フラックス:スティーヴ・ザーン
ジャンゴ:ウディ・ハレルソン
ジェリー・フラックス:フレッド・ウォード
トリッシュ・フラックス:マーゴ・マーティンデイル
アル:ジェームズ・ヒロユキ・リャオ
バリー:ジョシュ・ルーカス
ジェド:ケヴィン・ヘファーナン
マリッサ:ヨランダ・スアレス
受付:ケイティ・オグレディ
スタン・ボール:ドミニク・フムザ
トラク・クオク:ツィ・マー

アメリカ 映画
配給 Samuel Goldwyn Films
2008年製作 94分
公開
北米:2009年5月15日
日本:未公開
北米興行収入 $933,220
世界 $2,401,740


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
アリゾナ州、キングマン
マイク・フラックス(スティーヴ・ザーン)は、両親ジェリー(フレッド・ウォード)とトリッシュ(マーゴ・マーティンデイル)が経営するモーテルで夜間のマネージャーをしていた。

客である魅力的な女性スー・クラウッセン(ジェニファー・アニストン)が気になったマイクは、ウェルカム・ギフトだと言って、倉庫から出した古いワインを届ける。

迷惑に思いながらワインを飲んだスーは、職業を訊かれて絵を売っていると答えて、マイクを何とか追い払う。

翌日、ワインボトルを捨てるためのリサイクル用のゴミ箱が設置されていないことでトリッシュと話していたスーを、マイクは母から紹介される。
...全てを見る(結末あり)

その夜、2泊目の客へのサービスだと言って、シャンペン持参して現れたマイクを招き入れたスーは、ヒップが素敵だと言われたため、客の部屋に来て何ができれば満足するのかを彼に尋ねる。

ヒップを触れば満足かもしれないと言われたスーは、マイクにヒップを触らせて追い払う。

その後もマイクを相手にしないスーだったが、旅立つ前に、洗濯室にいた彼に迫り愛し合ってしまう。

スーは旅立つが、彼女を忘れられないマイクはメリーランドに向かう。

ボルチモアに着きスーの会社”ブリス”に向かったマイクは、現れた彼女に声をかける。

驚くスーは、自分の生活に踏み込んできたことをルール違反だと言ってマイクを批判し、用事があると言っても付いて来る彼と共にサッカーをする。

迷惑だと思われていると感じたマイクから、望むなら帰ると言われたスーは、仕方な彼をホームレスの支援活動に連れて行く。

マイクと共に帰宅したスーは、別々に眠る。

翌朝、帰りの航空券が買えなかったことをマイクから知らされたスーは驚き、金を貸そうとするものの、仕事を休みデートしてくれたら帰ると彼から言われる。

それを断ったスーは、働き過ぎだと言われたために、マイクに付き合うことにする。

二人は遊園地で楽しい時を過ごし、スーは、また会いたいと言うマイクをバスに乗せて見送る。

その後マイクは、スーに電話をするものの、返事をもらえない。

そんなある日、スーが再び仕事で現れたため、驚くマイクは彼女を歓迎する。

スーをヨガ教室に誘ったマイクは、馴染の中華料理店に向い、彼女から、最近まで恋人がいたことを知らされる。

ジャンゴという名の元パンク・ロッカーだと言うスーは、彼が経営するヨーグルト会社が西海岸に支店を開き引っ越したので別れたことをマイクに話す。

スーから夢などを訊き話をしたマイクは、病気の母トリッシュの家に行くことにする。

ベッドに寝ていたトリッシュを見舞ったスーは、彼女から家柄などを訊かれて、マイクと二人きりにしてほしいと言われる。

スーがいい子だとマイクに伝えたトリッシュは、うまくいくことを願い、安心して死ねると伝える。

ベトナム戦争から帰還後に気力を失ったような父ジェリーと、一生モーテルで働くことは考えずに生き甲斐を見つけるよう、トリッシュはマイクに助言する。

家を出たマイクは、母がいい子だと言っていたとスーに伝える。

二人はモーテルに戻り、父ジェリーにスーを覚えているかを尋ねたマイクだったが、素っ気なくされる。

翌日、旅立つスーを引き止めたマイクは、シアトルで会議があると言う彼女にサボればいいと伝える。

この町で働くことを勧めたマイクは、自分達はうまくいかないと考えるスーから、仕事で来た時には寄ると言われる。

その後、亡くなったトリッシュの葬儀が行われ、火葬された遺灰を野原に撒こうとするジェリーは、形見のネックレスをマイクに渡す。

モーテルを買いたいと言う話があるが、それを断り営業を続ける考えのジェリーは、好きな人生を送るようにとマイクに伝える。

二人はトリッシュの遺灰を撒こうとするが、マイクはそれを上着のポケットに入れる。

質屋にネックレスを持ち込み300ドルで売ったマイクは、ボルチモアに向かうものの、会社を辞めたスーはワシントン州に引っ越したと言われる。

ジャンゴがスーを迎えに来たことを知ったマイクは、バスで西海岸に向う。

ワシントン州、アバディーン
フットボール場で野宿しながら、マイクはスーを捜す。

中華料理店で、オーナーの息子のアル(ジェームズ・ヒロユキ・リャオ)から声をかけられたマイクは、その場で働くことになる。

家がないことをアルに伝えたマイクは、店の地下に住み込みながら働き始め、好きな女性を捜していることをアルに伝える。

ジャンゴを知っていたアルと共に、屋敷の敷地に忍び込んだマイクは、その場を監視する。

マイクは、スーを連れて屋敷に戻った大物であるジャンゴ(ウディ・ハレルソン)を見て萎縮してしまう。

スーを取り戻す方法を考えたアルは、店に来ていた航空学校の経営者スタン・ボール(ドミニク・フムザ)に相談するようにとマイクに指示する。

スタンと共に軽飛行機で飛び立ち、スカイダイビングでジャンゴの屋敷のプールに着地したマイクは、驚いたスーに助けられる。

スーに呼ばれたジャンゴはエアガンでマイクを撃ち、ショック状態になり溺れかけた彼を病院に運ぶ。

病院のベッドで目覚めたマイクは、付き添っていたスーに来た理由を訊かれ、愛しているからだと答える。

助けてくれたジャンゴはいい人間で、食事に招待してくれると、スーはマイクに伝える。

アルと共に屋敷に向かったマイクは、ジャンゴの作った食事をご馳走になり、彼から謝罪される。

マイクが画家だとスーから知らされたジャンゴは、デザートを用意し、アルはスーをカウボーイ・クラブに誘う。

その後、クラブにいたマイクとアルは、スーが現れたために驚き、ジャンゴが来ていないことを確認する。

スーはマイクと共に踊り、二人は楽しい時を過ごす。

翌日、店に現れたジャンゴに痛めつけられたマイクは、スーに近づくなと言われる。

その夜、アルと共にジャンゴの屋敷に向かったマイクは、スーのために歌い愛を伝える。

翌朝、現れたスーからジャンゴと結婚すると言われたマイクは、愛について語り合い、自分を犠牲にして大切にしようとしない彼女の考えを正そうとする。

そうすれば自分達は愛し合えると言うマイクは、スーに結婚を申し込む。

土曜に結婚すると言うスーは、妊娠していることをマイクに伝える。

子供を産みたいと言うスーに、自分の子供かもしれないと伝えたマイクは、それを否定される。

将来が見える人と一緒にいたいため、優しいだけではだめだとスーから言われたマイクはショックを受け、帰ってほしいと伝えて彼女を追い払う。

声を荒げてしまったものの、アルと共に結婚式が行われる場に向ったマイクは、それを監視ししながらアルに慰められる。

僧侶になることをアルから勧められたマイクは、その気になる。

4か月修業したマイクは、ベトナム出身で、アメリカ兵に両親を殺されたにも拘らずこの国に来た僧侶のトラク・クオク(ツィ・マー)から、過去を捨てて前に進むべきだと助言される。

故郷のキングマンに戻ったマイクは部屋を片付け、キーボードを質屋に持っていき、母トリシュのネックレスを買い戻す。

ベトナム戦争に従軍した父ジェリーに、ベトナム出身の僧侶に会い穏やかな生活をしていたことを話したマイクは、モーテルを売るべきだと提案する。

モーテルは、気さくで世話好きだった母の所有物だと話すマイクは、社交的ではないジェリーには商売に向かないと言って、前向きに考え売るべきだと伝える。

売った後のことを心配するジェリーに何でもできると伝えたマイクは、金が欲しいのかと訊かれ、人生を楽しんでほしいだけだと言って父に愛を告げる。

ジャンゴとの生活に理想の人生を感じられなかったスーは、指摘してくれた言葉が正しかったことを伝える手紙をマイクに送り、別れを告げて旅立つ。

モーテルを譲渡するとジェリーから言われたマイクは、スーのことを訊かれ、互いに運命の人ではなかったことを伝える。

人生は変わるものだとジェリーから言われたマイクは、自分は変われたと気づかされる。

モーテルを閉めることにしたマイクは、ジムに通い始める積極的になったジェリーの姿を見て喜ぶ。

ジャンゴに電話をしたマイクは、彼と別れたスーが、メリーランドで母親と暮らしていることを知らされる。

車でメリーランドに向かったマイクはスーの家を訪ねて、出産を控える彼女との再会を喜ぶ。

何もかも自分が間違っていたと言うスーから謝罪されたマイクは、君が正しかったと伝える。

モーテルの譲渡書を見せて、ホームレスの支援施設にするという考えをスーに伝えたマイクは、手伝ってほしいと言って彼女に愛を告げる。

君も子供も大切にするとスーに伝えたマイクは、ただ一緒にいたいだけだと言って、涙する彼女が作った俳句を聞く。

愛しいマイク、どこに出も現れる、スーはバカな女・・・。

それが気に入ったマイクは、スーを抱きしめる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
アリゾナ州、キングマン
両親が経営するモーテルを手伝う冴えない青年マイクは、画商である魅力的な女性スー・クラウッセンに一目惚れしてしまう。
スーに近づき迷惑に思われたマイクだったが、彼女が旅立つ日に迫られて愛し合ってしまう。
その後、スーのことが忘れられないマイクは、彼女が働くメリーランドに向う。
驚いたスーは仕方なくマイクと過ごすものの、真剣に付き合う気はないことを伝えて、故郷に戻る彼を見送る。
それでも諦められないマイクは、スーが元恋人の企業家ジャンゴと寄りを戻したことを知り、彼女を追ってワシントン州に向かうのだが・・・。
______

冴えない青年が、惹かれたキャリアウーマンの心を射止めようと奮闘する姿を描くロマンチック・コメディ。

面白可笑しい展開の純粋なコメディかと思いきや、恋愛や人生の方向性を考え岐路に立たされている男女を描く、シリアス・ドラマと言っていい内容の作品。

主演のジェニファー・アニストンが、堅実な人生設計なども考える女性を”真面目”に演じているのことに注目したい。
ブラッド・ピットと別れて間もない時期に撮影された、彼女の女心を投影したのか・・・などと考えながら観ると興味深く鑑賞できる。

雰囲気のある、心和むマイケル・ダナロブ・シモンセンの音楽も印象に残る。

魅力的なキャスティングにも拘らず、拡大公開もされず、商業ベースには乗らなかった作品。

平凡な日々を送る冴えない青年だが、心惹かれた女性の心を射止めようとして奮闘するスティーヴ・ザーン、主人公と結婚する、元パンク・ロッカーの起業家ウディ・ハレルソン、マイク(スティーヴ・ザーン)の両親フレッド・ウォードマーゴ・マーティンデイル、マイクと親友になるレストランのオーナーの息子ジェームズ・ヒロユキ・リャオ、航空学校の経営者ドミニク・フムザ、マイクに助言する僧侶のツィ・マー、他、ジョシュ・ルーカスケヴィン・ヘファーナンなどが共演している。


モバイルバージョンを終了