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マッドマックス2 Mad Max 2 (1981)

メル・ギブソンの出世作となった「マッドマックス」(1979)の続編。
石油危機の末に起きる自由を求める人々と凶悪集団のガソリン争奪戦に巻き込まれた男の戦いを描く、監督、脚本ジョージ・ミラー、主演メル・ギブソンブルース・スペンスマイク・プレストンケル・ニルソンヴァーノン・ウェルズ他共演のバイオレンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・ミラー

製作:バイロン・ケネディ
脚本
テリー・ヘイズ

ジョージ・ミラー
ブライアン・ハナント
撮影:ディーン・セムラー
編集
マイケル・マルソン
デイヴィッド・スティーヴン
ティム・ウェルバーン
音楽:ブライアン・メイ

出演
”マッド”マックス・ロカタンスキー:メル・ギブソン

ジャイロ・キャプテン:ブルース・スペンス
パッパガーロ:マイク・プレストン
ヒューマンガス:ケル・ニルソン
ウェズ・ジョーンズ:ヴァーノン・ウェルズ
フェラル・キッド/野生児:エミール・ミンティ
トーディー:マックス・フィップス
女戦士:ヴァージニア・ヘイ
メカニック:スティーブ・J・スピアーズ
ジャイロが惹かれる女性:アーキー・ホワイトリー

カーマジャン:シド・ヘイレン
ゼッタ:ウィリアム・ゼッパ

オーストラリア 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1981年製作 95分
公開
オーストラリア:1981年12月24日
北米:1982年5月21日
日本:1981年12月26日
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $24,600,830


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
二大大国が争い始め世界が戦場と化し、人々は燃料を失い車は走れなくなった。

指導者の話し合いも空しく、全ては破壊されて文明は滅び、略奪と恐怖の時代となった。

道路は地獄となり、狂暴な暴走集団はガソリンを求め、人々は打ちのめされるだけだった。

特殊警察M.F.P.(Main Force Patrol)の警官だったマックス・ロカタンスキー(メル・ギブソン)も全てを失い、絶望の末に孤独の世界に迷い込んだ。

パワーアップした”インターセプター”に乗るマックスは、アウトバックを走行中、ガソリンの残り残量を気にしながら、暴走集団のウェズ・ジョーンズ(ヴァーノン・ウェルズ)らに追われる。

ウェズは仲間の矢を腕に受けながらマックスの追跡を続けるものの、諦めてその場を引き上げる。
...全てを見る(結末あり)

大破した車のガソリンを抜いたマックスは走行を続け、道端のオートジャイロを見つける。

その場を調べたマックスは、地中から現れたジャイロ・キャプテン(ブルース・スペンス)にボウガンを向けられる。

ジャイロは車に乗っていた犬が襲われ、彼にナイフを突きつけたマックスは、ガソリンが大量にある場所を知っていると言われる。

ジャイロを連れてその場に案内させたマックスは、石油を採掘して精製している者達の存在を知らされる。

防御されているその場を、暴走集団のリーダーであるヒューマンガス(ケル・ニルソン)が、ウェズらを従えて攻め込もうとしていた。

マックスは、その場の攻防戦の様子を窺い、ウェズらが精製所から出た男女の車に襲い掛かるのを目撃する。

ウェズらが去った後その場に向かったマックスは、残っていた一人を殴り倒し、傷ついた男を助けて精製所に向かう。

精製所のリーダー、パッパガーロ(マイク・プレストン)に外で起きたことを聞かれたマックスは、同行していた女が殺されたことを伝える。

女戦士(ヴァージニア・ヘイ)にヒューマンガスらの仲間だと疑われたマックスは、助けた男がガソリンを提供することを約束したと言い張る。

パッパガーロは、男が死んだために約束は無効だとマックスに伝え、彼を始末するよう指示する。

その時、捕えた人質を連れた集団が現れ、ヒューマンガスがガソリンを渡すよう要求する。

トンネルを伝って外に出た野性児のような少年フェラル・キッド(エミール・ミンティ)は、鋼鉄製のブーメランでウェズの女を殺す。

話し合いに来たと言うヒューマンガスは、激怒するウェズが攻撃を仕掛けようとするのを制止する。

相手を脅しガソリンを手に入れると言うヒューマンガスは、ウェズを羽交い絞めにして気絶させる。

妥協案を伝えるヒューマンガスは、大人しく立ち去れば命は助けると言って、一日待つことを伝えてその場を去る。

精製所内では、ヒューマンガスの提案を受け入れる意見と、自由を手に入れる唯一の手段であるこの場とガソリンを守るべきだと言うパッパガーロの考えが対立する。

マックスが話に割って入り、タンクローリーを運ぶトレーラーがある場所を知っていることを伝える。

トレーラーを手に入れて戻って来ることを約束するマックスは、車にガソリンを入れてこの場から出してほしいと要求する。

それが許されたマックスは、ディーゼル・オイルとガソリンを担いで外に出る。

拘束してあったジャイロの元に向かったマックスは、逃げた彼を追う。

ジャイロを捕えたマックスは、オートジャイロでトレーラーが放置された場所に向かい、それを動かして精製所を目指す。

途中、ウェズらに追われたマックスは、ヒューマンガスにラジーエーターを撃たれながら、ジャイロの協力も得て精製所にたどり着く。

ウェズらは内部に突入してしまい、抵抗に遭いながらその場を脱出する。

マックスは、脚を傷つけられたパッパガーロに代わり、押し入ろうとするヒューマンガスらを火炎放射器で攻撃する。

ジャイロは精製所内に着陸して歓迎され、その場にいた女性(アーキー・ホワイトリー)に惹かれてしまう。

パッパガーロは、夜の間にこの場を脱出することを考えるが、トレーラーを調べたメカニック(スティーブ・J・スピアーズ)は、修理に24時間かかることを伝える。

12時間で直すよう指示したパッパガーロは、傷の手当てを受ける。

マックスを疑っていた女戦士は、彼に謝罪する。

他の者達もマックスに感謝するが、彼はその場を出て行くことを伝える。

丘の上に現れたヒューマンガスは、人質を殺そうとしながら精製所内の全員の命を奪うと警告する。

ジャイロは女性を連れて飛び立とうとするが、彼女は直前になり、家族同然の仲間を見捨てられないと言って残ることにする。

マックスが出て行くことを知ったパッパガーロは、トレーラーの運転を頼み、その後、自分達と共に暮らすことを提案する。

アウトバックで独り暮らすことに意味があるのか問われたマックスは、何か過去に辛い思いをしたのではないかとも聞かれる。

不幸は自分だけではないと言われ、妻子を想い動揺したマックスは、パッパガーロを殴ってしまう。

辛い立場ではあるが、この場の者達は誇りをもって生きていると言うパッパガーロは、マックスが外の悪党どもと同じ考えだと言い放つ。

何も答えられないマックスは、車に乗りこんでいたキッドをお追い払う。

部下にマックスを行かせるのかを聞かれたパッパガーロは、約束を守った彼は立派な男であり、トレーラーは自分が運転すると伝える。

マックスは、引き止めるジャイロの言葉も聞かずに、インターセプターで走り去る。

ウェズらはマックスを追い街道で襲いかかり、インターセプターは横転する。

インターセプターのガソリンを抜きマックスは生かすよう指示したウェズだったが、車は仕掛けられた爆破装置で爆発する。

ウェズはその場を離れ、マックスは現れたジャイロに助けられる。

トレーラーの修理は終わり、傷を負ったマックスがそれを運転することを申し出て彼らは出発する。

マックスらは、待ち構えていたヒューマンガスの攻撃を受けながらそれを突破する。

集団は精製所を占拠しようとするが、その場は爆破される。

タンクローリーを追ったウェズらは、それを守っていた女戦士やメカニックを殺す。

襲いかかって来るウェズらを、隠れていたキッドの協力で倒したマックスだったが、トレーラーと並走していたパッパガーロがヒューマンガスに殺される。

ジャイロはヒューマンガスの車を攻撃するが、エンジンを撃たれて墜落する。

マックスは、ボンネットに転がったショットガンの弾をキッドに拾うよう指示するが、生きていたウェズが襲い掛かる。

正面から現れたヒューマンガスに向かい突進したマックスは、ウェズと共に彼の車を大破させる。

タンクローリーも横転してしまうが、実は積み荷は砂だった。

ヒューマンガスの死と共に集団は引き上げる。

無事だったマックスは少年を抱きかかえて車を降り、タンクローリーに積載されていたのが砂であることを確認し、走行して現れたジャイロに気づく。

キッドは後を追ってきた仲間達の元に戻り、太陽の楽園を目指し、ジャイロが新たなリーダーとなった。

パッパガーロの計画通り、燃料はバスに隠されていたのだった。

その後、キッドは成長してリーダーとなり、北部族の支配者となった。

そして、記憶の中だけに生きるのだった、”ロードウォリアー”マックスの伝説が・・・。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「マッドマックス」(1979)
・「マッドマックス2」(1981)
・「マッドマックス/サンダードーム」(1985)
・「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)
・「マッドマックス ザ・ウエイストランド」

*(簡略ストー リー)
二大大国の争いの末に人類は燃料を失い、ガソリンの争奪戦が始まっていた。
家族を亡くしアウトバックをさ迷う元特殊警察M.F.P.のマックス・ロカタンスキーは、オートジャイロに乗るジャイロを捕え、ガソリンが大量にある精製所の存在を知らされる。
その場に向かったマックスは、ヒューマンガス率いる凶悪暴走集団が精製所を襲おうとしていることを確認する。
ヒューマンガスの部下ウェズに傷つけられた精製所の男を助けたマックスは、彼を仲間達の元に連れて行く。
リーダーのパッパガーロに迎えられたマックスだったが歓迎されず、ヒューマンガスとの戦いに巻き込まれる。
その後マックスは、ガソリンを積載したタンクローリーを運ぶトレーラーがある場所を知っていたため、それを取りに行く許可を得る。
ジャイロに強力させてトレーラーを手に入れたマックスは、精製所に戻ろうとするのだが、彼らにヒューマンガスらが襲い掛かる・・・。
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前作の成功を受けて製作された本作は、低予算で作りも荒かった部分が修正され、かなり本格的な映画になってきたという感じだ。

残虐性の描写などは前作に比べてやや控えめではあるが、オーストラリアの広大な大地を生かしたスケール感のある映像は迫力ある。

B級ホラー風の描写が目立った前作から、どっしりと構えた雰囲気を漂わせる重量感のある映像で見せる、ジョージ・ミラーの演出に注目したい。

世界的に知られるようになったからか、わずか数年で顔つきが変わってきたメル・ギブソンは、髭も蓄え正に”ウォリアー”として戦闘兵器のような活躍を見せる。

オートジャイロを操縦する、際立つ長身(198cm)でコミカルな男として登場し物語にアクセントを加える印象的なキャラクターのブルース・スペンス、精製所のリーダー、マイク・プレストン、凶悪集団のリーダー、ケル・ニルソン、その部下ヴァーノン・ウェルズ、同じくマックス・フィップス、精製所の女戦士ヴァージニア・ヘイ、野性児のような少年エミール・ミンティなどが共演している。


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