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マッドマックス Mad Max (1979)

凶悪暴走ライダー・グループに命を狙われ妻子を傷つけられ復讐鬼と化した警官の戦いを描く、監督、脚本ジョージ・ミラー、若きメル・ギブソンの出世作。ジョアン・サミュエルスティーヴ・ビズレーヒュー・キース・バーン他共演のバイオレンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・ミラー

製作:バイロン・ケネディ
脚本
ジェームズ・マッカウスランド
ジョージ・ミラー

撮影:デヴィッド・エグビー
編集
クリフ・ヘイズ
トニー・パターソン
音楽:ブライアン・メイ

出演
マックス・ロカタンスキー:メル・ギブソン

ジェシー・ロカタンスキー:ジョアン・サミュエル
ジム・グース:スティーヴ・ビズレー
トーカッター:ヒュー・キース・バーン
ババ・ザネッティ:ジョフ・パリー
ジョニー・ザ・ボーイ:ティム・バーンズ
フィフィ・マカフィー:ロジャー・ワード

クロフォード”ナイトライダー”モンタザーノ:ヴィンセント・ギル
サース:スティーヴン・クラーク
チャーリー:ジョン・リー
メイ・スエイジー:シーラ・フローレンス

オーストラリア 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(世界)
Village Roadshow Pictures(オーストラリア)
American International Pictures(北米)
1979年製作 93分
公開
オーストラリア:1979年4月12日
北米:1980年2月15日
日本:1979年12月15日
製作費 $650,000
北米興行収入 $8,750,000
世界 $100,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
現在から数年後・・・。
特殊警察M.F.P.(Main Force Patrol)の警官マックス・ロカタンスキー(メル・ギブソン)は、暴走車で凶悪犯罪を繰り返すクロフォード”ナイトライダー”モンタザーノ(ヴィンセント・ギル)を追跡する。

ナイトライダーはマックスに追いつかれて観念し、ブレーキを踏み誤り激突死する。

マックスは、妻ジェシー(ジョアン・サミュエル)と幼い息子とで暮らしていたが、彼女は夫の仕事に不安を感じていた。

同僚ジム・グース(スティーヴ・ビズレー)に呼び出されたマックスは、特別に改造された車を見せられる。

それは、警部のフィフィ・マカフィー(ロジャー・ワード)らが、マックスを辞めさせないために考えたことだった。

フィフィは、ナイトライダーの仲間に狙われていることをマックスに伝えるが彼は気にしない。
...全てを見る(結末あり)

町に現れたトーカッター(ヒュー・キース・バーン)率いるバイク集団は、ナイトライダーの遺体を確認する。

ライダーらは、その場から逃げたカップルの車を追い、二人に襲い掛かり暴行する。

報告を受け事件現場に向かったマックスとグースは、その場でラリっていたライダーのジョニー・ザ・ボーイ(ティム・バーンズ)を見つけて暴行された女性を保護する。

ジョニーがナイトライダーと叫んでいるため、マックスは例の追跡事件の件を思い出す。

その後、ライダーの目撃者などが現れなかったため、ジョニーは不起訴となり釈放されてしまい、納得いかないグースは猛抗議する。

ジョニーは仲間達の元に戻り、トーカッターは警察への復讐を誓う。

街道を走行中のグースは、ジョニーにバイクを細工されていたため転倒する。

トラックを呼びバイクを運んだグースは、待ち構えていたジョニーに物を投げられて転倒する。

トーカッターは、ガソリンが漏れるトラックに火を放つようジョニーに命令し、グースは炎に包まれる。

病院に向かったマックスは、一命は取り留めたものの、全身焼けただれたグースの姿を見てショックを受ける。

辞職を決意したマックスは、それをフィフィに伝えるが許可してもらえない。

考えが変わらないことを知ったフィフィは、数週間休暇をとり、それでも辞めたければ受け入れるとマックスに伝える。

ジェシーと息子を連れて旅に出たマックスは、心癒される時を過ごす。

修理屋でマックスがパンクを直す間、ジェシーは息子を連れて海岸の店にアイスクリームを買いに行く。

海岸にいたトーカッターは、ジェシーに近づいて迫るが、彼女は抵抗してその場から逃げる。

マックスの元に戻ったジェシーは危険を知らせ、彼を乗せて走り去る。

その場に現れたトーカッターは、逃げた者達が北に向かったことを修理屋から聞く。

逃げ切ったマックスは、ジェシーが、チェーンに絡まったもぎ取られた手に気づいたため不安を感じる。

その後、マックスらは友人の老婦人メイ・スエイジー(シーラ・フローレンス)の隣の家を借りる。

浜辺で過ごしていたジェシーは、愛犬がいなくなったために家に戻ろうとする。

その途中ジェシーは、森で何者かに追われて愛犬の死体を見つけ、メイの息子ベンノに出くわして驚き叫び声を上げる。

それを聞いたマックスは、戻って来たジェシーをメイに任せて森に向かう。

息子がいないことに気づいたジェシーは、トーカッターらが息子を捕えていることを知る。

脅されたジェシーだったが、現れたメイが発砲し、それを聞いたマックスは引き返す。

メイは、トーカッターらに銃を向けて納屋に閉じ込め、ジェシーと共に車で逃げる。

その場から脱出したトーカッターらはジェシーらを追い、車が故障したためジェシーは息子を抱いて逃げる。

メイがトーカッターらに発砲するが、彼らは容赦なくジェシーと息子を轢き走り去る。

マックスは追いつき、ジェシーと息子の姿を見て絶望する。

病院に運ばれたジェシーは意識不明の重体だったが、息子は死亡する。

それを知ったマックスは、武装して改造されたパトカー”インターセプター”に乗り、修理屋の元に向かう。

修理屋を痛めつけたマックスは、トーカッターらが燃料を奪いに行ったことを聞き出す。

バイカーらはタンクローリーのガソリンを奪い、その後を追ったマックスは次々と彼らを殺す。

トーカッターらはマックスを待ち構え、罠にかけて傷つける。

マックスは、向かってきたババ・ザネッティ(ジョフ・パリー)を射殺す。

負傷しながらインターセプターで追ってくるマックスに迫られたトーカッターは、対向車線のトラックに激突してしまう。

その後、ジョニーを見つけたマックスは、足首に手錠をはめさせて事故車両に固定し逃げられないようにする。

漏れているガソリンにライターの火が引火するように仕掛けたマックスは、鋼鉄製の手錠は10分、足首なら5分で切れると言って立ち去る。

その場を去ったマックスは爆発を確認し、インターセプターでアウトバックをひたすら走る。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「マッドマックス」(1979)
・「マッドマックス2」(1981)
・「マッドマックス/サンダードーム」(1985)
・「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)
・「マッドマックス ザ・ウエイストランド」

*(簡略ストー リー)
近未来。
特殊警察M.F.P.の警官マックス・ロカタンスキーに追跡された、凶悪犯罪を繰り返すナイトライダーは事故死する。
ナイトライダーの仲間である暴走ライダー・グループのリーダー、トーカッターは、マックスの命を狙う。
その後マックスは、同僚グースがトーカッターらに襲われて再起不能の重傷を負わされたことでショックを受けて辞職する。
妻ジェシーと息子と共に旅に出たマックスは、平穏な日々を送るのだが、トーカッターらの魔の手が迫る・・・。
__________

低予算のB級的作品ながら、その後のアクション映画に多大な影響を与えた作品。

当然、本作はメジャー作品とは扱われず、比較的に早めに公開された日本での好評により、全世界で話題になることになる。

65万ドルで製作された作品は、全世界で1億ドルを稼ぎ出す大ヒットとなった。

そのものを直接映す残虐シーンはほとんどないとは言うが、1970年代末の時代を考えると、そのどぎつい映像はかなり衝撃的で、医師を志していたジョージ・ミラーが知識を映像に生かしているところなども注目したい。

撮影当時21歳のメル・ギブソンは、小柄でもあるため少年のように見える。
傷ついた同僚の姿を見て動揺する場面などもあるが、終盤で襲われた妻子の復讐を果たそうとする姿は、恐ろしささえ感じる殺人鬼そのものだ。

凶悪犯の容赦ない襲撃を受け、一命は取り留めるものの意識不明の重体となる主人公の妻ジョアン・サミュエル、同じく再起不能の重傷を負わされる主人公の同僚スティーヴ・ビズレー、凶悪グループのリーダー、ヒュー・キース・バーン、その部下ジョフ・パリー、同じくティム・バーンズ、主人公の上司ロジャー・ワード、ナイトライダーのヴィンセント・ギル、主人公の知人である老婦人シーラ・フローレンスなどが共演している。


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